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2019年12月12日更新
雨樋集水器の点検方法や取り付け方法を詳しく解説!
屋根の雨樋から、雨が降るたびに雨水がたれてくるということはありませんか。それは、雨樋に問題があるのかもしれません。雨樋にゴミや落ち葉がたまって雨樋集水器という部分がつまり雨水があふれ出している可能性があり、雨樋の掃除や補修が必要かもしれません。
雨樋集水器には、屋根から流れてきた雨水が軒樋を通って集ってきます。さらに2階の雨樋集水器に集った雨水は、堅樋を通って1階の雨樋集水器に集まり、1階の堅樋を通って地面や排水溝へと流れていきます。
このような雨樋集水器の点検方法や取り付け方などについてご説明します。
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- 監修者亀田融
雨樋を自分で取り付ける方法について
雨が降るたびに雨樋からの雨水がたれているという場合は、外壁なども傷めることになり、雨樋そのものも傷んでしまいます。
ご自分で早めに直そうとお考えでしたら、次の手順を参考にしてみてください。
雨樋を構成するパーツを準備する
雨樋の部品は、できれば今取り付けているメーカーと同様のものを揃えるのがベストです。
サイズも数種類あるので、既存のサイズと同じものを選ぶ様にしましょう。
特に縦樋との相互性で、しっかりとつなぐことができないと雨水が漏れるという心配があるからです。
既存の竪樋を残して軒樋のみ交換する場合で、現在取り付けている部品が廃盤などで入手できない時は、縦樋と同じメーカーの現行商品を選んでください。
雨樋金具の素材には、ステンレス、亜鉛メッキ、プラスチックなどのものがあります。
ステンレスは錆びにくいですが、値段が高くなります。
ホームセンターで購入すると、部品の種類や希望するメーカーの在庫が少ないことがあります。
インターネットで購入する場合は希望の部材がそろいやすいですが、少し時間がかかることもあります。
部品と合わせて、必要な道具も準備しましょう。
取付には、雨樋を適当な長さに切るためのパイプカット用ノコギリ、電動ドライバーや雨樋を留めるビスや釘抜き用のバールが必要です。
また取り付けた後のコーキングのために、コーキング剤や雨樋のりも準備しましょう。
もし脚立や梯子などがない場合は、あわせて入手しましょう。
足場が必要な場合は足場を組む
雨樋は高い所にありますので、どうしても足場が必要となります。
脚立やはしごなどでできる範囲であれば不要ですが、その際も安全の確保を最優先にしましょう。
また2階の部分の雨樋の修理をする場合には、5m以上の高所での作業になりますので足場があると安心です。
特に隣の家が接近していて不安定な場合や、脚立よりも足場の方が作業効率が良い時には、足場を組んでください。
軒樋受け金具の取り付けを行う
雨樋の材料や足場などの準備ができたら、劣化している雨樋などを撤去します。
まずは雨樋の金具のツメを外して雨樋本体を撤去します。
その際、使用していた金具のついていた向きなどを覚えておきましょう。写真をとっておくのもいいかもしれません。
そして軒樋を新しく設置するために軒樋の金具を外す必要があります。
軒樋とは、横に通っている樋のことで、前がやや高くなっているものです。
取り付けていた金具を外すと、今までの金具を取り外した場所は穴が空いているので、防水用のコーキング剤を入れて止水します。
次に新規の雨樋用の金具を取り付けます。
取付の際は、釘ではなくビス状のものを使用します。
釘にすると雨水や雪の重みから経年劣化し、少しずつ抜けてしまう可能性があるからです。
また軒樋には雨水がスムーズに流れる様に勾配をつける必要があります。
集水器が一番低くなる様に水糸を張って目安にし、金具を取り付けます。
金具の取り付けが終了したら新しい軒樋を取り付けます。
軒樋の加工と取り付けを行う
軒樋の長さが合わない時は、パイプカット用ノコギリなどでサイズが合うように切りそろえます。
まっすぐにゆっくりと切ってください。
その後、軒樋のつなぎ目部分を軒継ぎ手という部材で取付けます。
軒継ぎ手には、軒樋の外側と内側で異なる形の部材がついています。
まず外側の軒継ぎ手を取付け、その後内側のものをはめ込むようにします。
カチッと音がしてうまくはめ込めたらその後に接着剤を適量入れて貼り合せます。
また雨水集水器との繋ぎ方も配慮して設置してください。
竪樋の取り付けを行う
次は、縦に通っている竪樋の取り付けです。
はじめに、竪樋のまっすぐに下りる垂直部分の支持金具を取り付け、しっかりと固定します。
まず名称として、次のようなものがあります。
エルボと言うのは円柱状の曲がった雨樋で、呼樋というのは雨樋集水器とエルボを繋いでいる樋のことです。
エルボという部品は、肘のように曲がっていることからそう呼ばれています。
まずエルボと言われる円柱状の曲がった雨樋と竪樋を合うようにカットして呼樋を設置します。
その次に雨樋集水器や竪樋の部分と繋ぎます。
雨水がスム-ズに流れるようにエルボの方向を調整してください。
そして呼樋は雨樋集水器とうまくつながるように長さをあわせます。
無理やり押し込んだりしないでつなぎ目に負荷がかからないように調整してください。
一度繋いだエルボや呼樋をいったんはずして接着面に雨樋用の接着糊などをつけて再び取り付けます。
工程としてもかなり複雑で、様々な部品や道具の準備も考慮すると作業に必要な日数は、1日では終わらず2日間は必要でしょう。
しかし道具がありさまざまなDIYの作業もできるのであれば、もう少し短時間でできるかも知れませんね。
雨樋工事の専門工事店に雨樋集水器の取り付けを依頼
雨樋の取り付けには、それぞれのパーツをそろえるのに加え、設置のための道具もかなり様々なものが必要となります。
落下の危険性もありますし、施工もしっかりできる業者に依頼したいと考える方もいるでしょう。
雨樋集水器などの取り付け工事を依頼する場合は、建築板金業であれば専門的に工事をできますので、そのような工事店に依頼してください。
リフォーム業者などに依頼すると仲介手数料を取られることがあります。
直接に建築板金業者に依頼する場合のほうが、費用面をおさえることができるでしょう。
次に雨樋集水器やその点検方法についてご紹介します。
雨樋集水器の点検方法について
雨樋集水器とは、どのようなものでしょうか。
またその排水システムの中での働きや点検方法などについてもご説明しますので、スム-ズに雨水が流れるように掃除などをしてください。
そもそも雨樋集水器とは
雨水が屋根から流れて集まる箇所を雨樋集水器といい、ある場所は円筒形の堅樋の上部です。
雨樋集水器には、様々なごみや落ち葉などが集ってきます。
なかには飛んできたビニール袋などが入っていることもあれば、劣化してヒビが入っていることもあります。
その部分から雨漏りがあるのであれば雨樋の集水器のゴミ詰まりが原因となっているかもしれません。
雨樋集水器の点検方法
雨樋集水器の問題をみつけるために点検する場合は、梯子や脚立を雨樋集水器の付近に掛けて中を見ます。
ゴミなどが溢れている場合、手が届く範囲のゴミはすべて取り出して、詰まっている物がないかを調べます。
内部が見にくい場合、軒樋を外せるようであれば外して、針金などで内部のゴミを取り除いてください。
水の流れを調べるためにバケツなどに水を入れ、雨樋集水器に流してスムーズに流れるかを確かめましょう。
雨樋集水器に突起物のような物がある場合は、今後ごみが詰まる原因ともなりますので、削っておいてください。
さらに竪樋にもゴミが詰まっている場合がありますので、一緒に点検して取り除いておきます。
雨樋集水器を自分で交換する方法について
雨樋集水器も自分で取り外したり取り付けることもできます。
次のような手順で作業を進めてください。
雨樋集水器の取り外し方は
まず雨樋集水器につながっている軒樋を支持金具からはずして少しずらします。
堅樋までの間にあるエルボというアール状に曲がった部品を、堅樋が傷まないようにゆっくりと慎重にはずしてください。
次に軒樋や支持金具、関連した部材、雨樋集水器などを全て外します。
特に支持金具を外す場合は、取り付けている外壁や軒先部分を傷つけないように丁寧に作業してください。
2階の雨樋集水器を取り外す場合には、足場が必要となります。
雨樋集水器の取り付け方は
まず雨樋集水器を固定して、堅樋につながっていく呼樋やエルボという部品を取付けていきましょう。
接着部分となりますので、雨樋にかかる大雨や大雪などの負担にも耐えられるようにしっかりと接着剤を付けて外れないように接着してください。
その後堅樋にエルボを取り付けます。雨樋集水器が固定できたら軒樋を取り付けます。
金具もしっかりと固定できているか確認してください。
その他の雨樋部品の補修方法や交換する方法は
堅樋は、エルボが付くことを想定したうえで長さを調節しなければなりません。
かなり緻密な作業となりミリ単位でのカットが求められますので、慎重にカットしましょう。
堅樋の取付けは、かなりの調整作業が入るので軒樋よりも難しくなります。
所要時間等は
雨樋集水器を自分で交換する作業は、縦樋の調整などが難しく、2時間から3時間はかかるでしょう。
その後雨水がスム-ズに流れるかどうかまで確認する場合はさらに時間を要します。
これらの作業は、かなり難しいものですのでできれば専門業者に依頼することも検討されてはいかがでしょうか。
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ここまで説明してきた屋根リフォームは、あくまで一例となっています。
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後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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