2018年10月10日更新

監修記事

減築するリノベーションの費用は?

家族構成の変化に伴って空き部屋ができたので、家の一部をリフォームやリノベーションで減築して、すっきりしたコンパクトな間取りにしたい。同時に耐震性を高める工事をしたいという家庭が徐々に増えているようです。耐震工事や減築工事にかかる費用などをみてみましょう。

リノベーションで減築工事をするメリットとデメリット

減築とは、現在暮らしている住宅を狭くすることです。必要なくなった部屋を撤去したり、2階部分を減築して平屋にするなど様々なケースがあります。

子どもたちが独立して家族が減り、夫婦で住むには大きいと感じたり、子供部屋が不必要になったりと家も時代と共に変化を求められるようになります。

また、高齢になる夫婦には2階への昇り降りが負担になったり、不必要な部屋の掃除が大変になったりと、コンパクトな住宅の方が暮らしやすいということもあります。

減築のためのリノベーションやリフォームで家を小さくすることによって、どのようなメリットがあり、また、デメリットがあるのかということについて説明しましょう。

減築するメリット

家が大きいと掃除も大変です。その点、不必要な部屋や2階を減築することで、日々の掃除が楽になります。

また、減築によって外壁部分が減ることで、外壁の塗り替えなどのメンテナンス費用が軽減することができます。

税金の面でも、住宅部分の専有面積が減ることで、固定資産税が多少軽減することも考えられます。

精神面においては、現在の家から小さな家に引っ越すよりも、環境を変えることなく、継続して慣れ親しんだ地域で暮らす方が安心して暮らせるというメリットもあるのではないでしょうか。

減築するリノベーションの費用は?

減築工事のデメリット

リフォームやリノベーションの工事期間中は仮住まいに引っ越す必要があります。そのため、仮住まいを探すための手間と、そのための家賃や引っ越し費用がかかってしまいます。

住みながらの工事も可能な場合がありますが、いつもどおり快適に過ごせるわけではありませんし、ペットがいる場合などは特によく状況を確認して、判断すると良いでしょう。

また、減築工事には足場を組む必要があり、解体工事や処分費用などもかかってきます。
そのため、減築のためのリノベーションやリフォームは、意外とコストがかかるというデメリットがあります。

場合によっては2000万円以上の費用がかかることもあります。

さらに、既存住宅の工法によっては、減築工事することができない場合もあるので、最初にしっかりとリフォーム会社と打ち合わせする必要があります。

このように減築費用は思いの外、高額になることもありますが、将来のメンテナンス費用が軽減でき、快適な空間を得ることができるという利点もあるので、どちらが良いのかは個人の考え方次第ということになるでしょう。

減築リフォームや減築リノベーションの実例と費用

減築するためのリフォームやリノベーションでは、減築する場所や大きさによって、費用も大きく異なります。

減築にはどのようなパターンがあるのか、また、どれくらいの費用がかかるのか、実例を通してみてみましょう。

平屋の一部を減築

もともと平屋であった住居の一部(約60平方メートル)を減築する場合、解体費と壁補修費用が必要です。1平方メートル当たり9万円として、かかる費用は約540万円です。

2階建ての1階と2階の一部を垂直に切取る減築

1、2階一緒に減築して家そのものを小さくするというのは、あまり見かけない減築方法です。しかし、庭を広くしたいとか、駐車スペースを確保したいなどというような場合には良いかもしれません。

1階部分50平方メートル、2階部分50平方メートル、合わせて100平方メートル減らすとしましょう。

解体費、壁補修費、屋根補修費が必要となり、1平方メートル当たり13万円とすると、全体の費用は約1300万円となります。

2階の一部を減築

2階建住宅で、子供部屋やトイレなどの不要になった2階部分の一部を減築する場合をみてみましょう。

仮に50平方メートルの部屋を撤去する場合、解体費、壁補修費、屋根補修費が必要で、1平方メートル当たり14万円として、約700万円の費用がかかります。

2階家を平屋に減築

家族が減って2階が必要なくなった。掃除を楽にしたい。階段の昇り降りが辛い。耐震性を重視したい。など、減築では2階家から平屋に変更するというパターンが最も多いといわれています。

特に、耐震性を向上させたいという場合は、平屋にすることで建物の重量も減るので、揺れの少ない安定感のある家になることが期待できます。

100平方メートルの2階部分を全て解体し、屋根を新規に設置する場合、1平方メートル当たり10万円と仮定すると、約1000万円です。

しかし、1階の外壁を一緒に塗り替えリフォームしたり、高級な屋根材を選択したりするとかなり高額になる場合もあります。

減築するリノベーションの費用は?

1階の天井を一部分取り除いて吹き抜けにする

細かく仕切られていた玄関やリビングなどの空間を、リノベーションで吹き抜けにすることで、開放感のある広々とした空間を作ることができます。

この場合は内装工事になるので、足場を組む必要はありません。解体費用と内装費用
で約500万円が費用の目安になるでしょう。

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耐震補助金と住宅ローンについて

耐震助成制度

減築することで耐震性など、建物の安全性が向上することが認められると、耐震改修工事のための補助金受給の対象になります。

減築のほとんどのケースが耐震性は上がりますが、特に2階屋を平屋にする場合や平屋の一部を減築するという場合は、大きく耐震性が向上します。

これらの減築を考えているという場合、地域によっては耐震改修工事の一部を助成してもらえる可能性があるので、まず、リフォーム会社に相談してみると良いでしょう。

住宅ローン

減築工事をする場合も、リフォームローンや住宅ローンを使うことができます。リフォームローンよりも住宅ローンの方が低金利で、返済期間も長期で組めます。

住宅ローンを借りる場合は、リフォームの見積書や図面などの専門書類が必要になるので、早めにリフォーム会社に相談して、見積書作成なども依頼すると良いでしょう。

減築で暮らしやすい間取りとは

減築する理由のほとんどが、家族構成が変わり人数が減ったことによるものではないでしょうか?

例えば、夫婦2人きりになってしまったというような場合は、子供部屋などの細々した部屋をリノベーションして、広い空間を作った方が暮らしやすいといえます。

広々した部屋は掃除機をかける時も楽です。また、将来介護が必要になるということを想定しても、広い間取りの方が、車いすなども通りやすいということがいえます。

それらのことを踏まえてバリアフリーにして、トイレや風呂場をゆったりと大きくするということも念頭に入れておいた方が良いでしょう。

何よりも広い空間は、精神的にも落ち着いて、ゆったりとくつろげるという効果が得られることでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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