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2023年01月04日更新

ガルバリウム鋼板屋根の塗装費用の相場とメリットやデメリットとは?

ガルバリウム鋼板製の屋根材を使用している場合、どのようにメンテナンスを行えば良いのでしょうか?ガルバリウム鋼板製屋根材のメンテナンス方法と、塗装リフォームを行う際に使用できる塗料と、それぞれの塗料の特徴、費用についてご紹介します。

ガルバリウム鋼板ってどんなもの?

ガルバリウム鋼板とは、鉄の合金に金属メッキを施した建材のことです。

外壁材や屋根材として広く用いられており、軽量で耐久性が高く、製品によっては断熱材が内部に取り付けられているため、簡単に家屋の断熱を行うこともできます。

ただ、金属メッキによって耐久性を高めているとはいえ、元々の材料は鉄の合金ですので、傷や汚れの付着などの原因で錆が出てしまうこともあり、定期的なメンテナンスは欠かせません。

また、デザイン性を高めるために表面に塗装が施されている商品も多く、経年劣化によって色あせが起こり、見た目が悪くなってしまうこともあります。

ガルバリウム鋼板の塗装に使用できる塗料は?

ガルバリウム鋼板は金属製の素材にメッキと塗装を施しているため、表面が滑らかという特徴があります。

表面が滑らかなので汚れがつきにくいという利点はあるのですが、滑らかな分塗料も乗りにくいため、施工の際には塗料の接着を助ける専用の下塗り剤、プライマーを用いなければいけません。

また、錆が発生している場合にはあらかじめ錆を除去し、サビ止め剤を塗布しておく必要もあります。

ただ、塗料についてはウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料などの各種屋根用塗料を使用することができますので、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

塗料ごとの耐用年数は?

色々な塗料を使用することができるガルバリウム鋼板製の屋根材ですが、塗料ごとの耐用年数はどれぐらいなのでしょうか?

一般的に用いられている塗料では、ウレタン塗料で塗装を行った場合の耐用年数は、約7年、シリコン塗料なら約10年、フッ素塗料なら約15年が目安とされています。

屋根の場合、塗り替えには足場の設置などの準備が必要で、工事期間も費用もかかってしまいますので、できるだけ耐用年数の長い塗料を使った方が安心です。

また、屋根は直接確認することが難しい部位ですので、老朽化に気づきにくく、もし塗膜の剥がれなどが起こって錆びた場合、雨漏りが進行して家屋にダメージを与えてしまうことがあります。

耐久性の高い塗料ならこのようなトラブルの発生を抑えることができるので、建物を守る観点からも耐用年数の長い塗料を使った方が良いでしょう。

屋根塗装の相場はどれぐらい?

ガルバリウム鋼板製の屋根を塗装する際にかかる費用はどれぐらいが相場なのでしょうか?

まず、屋根の塗装にかかる費用の内訳について見てみましょう。

屋根の塗装には、足場の設置、塗料で汚れないための養生、汚れを落とすための洗浄、塗料がつきやすくするために表面を処理するケレン作業、そして下地と塗料の費用がかかります。

足場の設置価格は、施工面積1平米あたり約700円、養生費については足場代に含まれることもありますが、別料金の場合は1平米あたり約200円が相場です。

洗浄費も養生費と同じく1平米あたり約200円、ケレンは1平米で約500円、下塗り剤の塗布は1平米あたり約500円となります。

上塗りについては使用する塗料の種類によって変わり、ウレタン塗料なら約1,500円、シリコン塗料なら約2,000円、フッ素塗料なら約3,000円が平米あたりの相場です。

断熱塗料を用いる場合は、もう少し価格が高くなり、1平米あたり約3,500円になります。

これらの工事費用の他に、施工の際には駐車場料金などの諸経費がかかりますので、正確な価格を知りたい場合は図面だけでなく現地確認の上、見積もりしてもらうよう依頼すると良いでしょう。

ガルバリウム鋼板屋根の塗装方法

ケレン作業

ケレン作業とは塗装をする前の下地処理のことを言います。

塗装する面に付いているサビや汚れなどを削ぎ落とすことで、塗料が入りやすくなり塗料がもっている効果を発揮しやすくなるのです。

また汚れなどを落とすことにより塗装面が整うため、塗装後の仕上がりも綺麗になります。

ガルバリウム鋼板は耐用年数が長いですが、その分塗料をはじきやすい傾向にあります。

ガルバリウム鋼板のような金属は表面がツルツルしているため、塗料のノリが悪いのです。

そのため、事前にケレン作業で表面をザラザラにするという工程がとても大切です。

下塗り

塗装では下塗り、中塗り、上塗りと合計3回塗るのが基本です。

下塗りは塗装後には見えませんが、塗装の仕上がりに大きく影響してきます。

下塗りを行うことで、塗装面と塗料の密着性を向上させる効果があります。

下地の種類によっては、経年劣化している塗装面の吸い込みを止めたり、塗装面のでこぼこを滑らかにする働きなどをする下塗り材もあります。

中塗り

下地が整うと次は中塗り作業に入ります。

中塗り作業に入る際には下塗りがしっかりと乾いてから行うようにしましょう。

基本的には中塗りは上塗りと同じ塗料で行います。

中塗りに使う量の塗料が決められているため、塗料の効果を最大限に発揮するためにも、規定の量を守ることが大切です。

上塗り

塗装の見た目の美しさを決めるのに大切になってくるのが上塗りです。

下地づくりや中塗りなどの土台づくりも大切ですが、見た目という点では上塗りがその出来を左右します。

中塗りから上塗りに移るまでの乾燥時間や、上塗りに使う塗料の量などをきちんと守るようにしましょう。

規定の量を守らないと、塗装の剥がれなどにつながります。

ガルバリウム鋼板屋根の劣化症状と再塗装の目安

ガルバリウム鋼板の再塗装の目安は10〜15年です。

ガルバリウム鋼板は耐久性に優れ耐用年数も長いですが、屋根や外壁など紫外線や雨風の影響を受けることで劣化してしまいます。

長持ちさせるためにも、10〜15年単位で再塗装を行うようにしましょう。

塗装が必要な症状とは?

ガルバリウム鋼板で再塗装が必要になる症状としては、以下のようなものが挙げられます。

チョーキング

チョーキングとは、屋根や外壁などを指で触った時に白い粉がつく現象のことを言います。

この白い粉は雨や紫外線などにより塗膜が劣化し、塗料の中の顔料が粉状になって塗装面に現れたものです。

チョーキングは「塗膜が劣化しているため塗り替えをした方がいい」というサインです。

大きな劣化につながる前に、チョーキングを発見した時点でなるべく早く対処することをおすすめします。

塗装のヒビや剥がれ

ヒビ割れや剥がれは屋根材に大きなダメージを与える危険性があります。

塗膜にヒビが入っている、塗装が剥がれてしまっているなどの症状を発見した際には早急に対処するようにしましょう。

サビ

ガルバリウム鋼板はサビにくいとされていますが、それでも年月が経つにつれて塗膜が劣化し水を弾く力が低下することでサビてしまう場合もあります。

サビにはいくつか種類がありますが、ガルバリウム鋼板では白カビと赤カビが発生します。

白サビはガルバリウム鋼板のメッキ層に含まれている亜鉛が酸化したことで現れます。

湿気が発生しやすい場所でよく見られ、白い斑点のようになって現れるのが特徴です。

重大な劣化にはつながりませんが、見栄えが悪くなってしまうためメンテナンスを行うことをおすすめします。

赤サビはガルバリウム鋼板の傷やへこみなどから発生します。

赤カビは放置するとだんだんと拡大していき、表面がボロボロになり穴が空いてしまう危険性もあります。

白カビとは異なり、赤カビは重大な被害につながる危険性があるため、発見した際にはなるべく早く対処するようにしましょう。

ガルバリウム鋼板屋根を塗装するメリットとは?

ガルバリウム鋼板の屋根を塗装するメリットについて見ていきましょう。

綺麗に維持できる

ガルバリウム鋼板の屋根を塗装するメリットの一つは、塗装することで屋根を綺麗に保つことができるという点です。

屋根を塗装することで、キズやサビ、チョーキングなどをカバーし、綺麗になることが期待できます。

また見た目を綺麗にするだけでなく、屋根を綺麗に保つためには外部の刺激から屋根を守る必要があります。

塗装をし、塗膜を作ることで紫外線や雨風などから屋根を守ることで、屋根を綺麗なまま保つことが可能になります。

防水性を高められる

ガルバリウム鋼板の屋根は耐久性に優れていますが、それでもメンテナンスを行わないと気づかないうちにサビが発生し、そこから雨漏りしてしまう危険性があります。

塗装を行うことでガルバリウム鋼板そのものの防水力を高め、サビの発生を抑制することが可能です。

特に赤サビは屋根の劣化に直結するため、発見した際には早急に対処を行いましょう。

その他にもチョーキングや色あせなども屋根の防水力が低下しているサインです。

定期的にメンテナンスを行い、大きな劣化につながる前に塗装するようにしましょう。

耐久性を維持できる

塗装を行うことで、屋根の耐久性を維持できるというメリットもあります。

ガルバリウム鋼板は耐久性に優れているという点が強みです。

しかし塗膜が剥がれてしまったり、ちょっとしたキズなどからサビなどが発生し、屋根全体の劣化につながる危険性もあります。

ガルバリウム鋼板の耐久性を維持するためには、キズなどの破損を塗装によりカバーすることが大切です。

もともと耐用年数の長い素材なため、定期的にメンテナンスを行いキズなどを塗装でカバーすることで、より長く使い続けることができます。

ガルバリウム鋼板屋根を塗装するデメリットとは?

次にガルバリウム鋼板屋根を塗装するデメリットについて見ていきましょう。

費用が高い

ガルバリウム鋼板屋根の塗装は下地処理や使用する塗料の量などをきちんと守らないとすぐに不具合などを起こしてしまうため、初心者がDIYなどで行うのは難しいです。

業者に依頼するため、その分費用は高くなります。

塗装を業者に依頼する際には1社だけでなく、複数者に同じ内容で相見積もりを取ることをおすすめします。

複数の業者で見積もりを取ることで費用相場を把握でき、費用だけでなく業者の対応やサービスなどを比べることもできます。

その他にも工事の内容が詳細でわかりやすいかどうか、納期の設定が適切かどうかなども業者を見極めるポイントです。

DIYでの塗装は難しいだけでなく、高所での作業になるためとても危険なため、なるべく業者に依頼するようにしましょう。

簡単に無料で見積もりが出来ますので、ぜひこちらからリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。

サビを完全に防ぐことは出来ない

ガルバリウム鋼板に塗装を行うことで、サビの発生を抑制することは可能ですが、完全に防ぐことはやはり難しいです。

サビを防ぐためには、こまめにメンテナンスや補修を行うようにしましょう。

またサビが発生してしまってから塗装を行うのではなく、なるべく耐用年数よりも前に塗装を行っておくことで、事前にサビの発生を防止することができます。

カバー工法と塗装リフォームはどちらが便利?

屋根のリフォームでは、塗装の塗り替えの他に、新しい屋根材を重ねて設置するカバー工法という方法も用いられています。

カバー工法を行えば、屋根材が新しくなるため、耐久性も高まりますし、性能面でも向上が見込めますが、工事費用などが塗装に比べて多くかかるのがデメリットです。

ガルバリウム鋼板製屋根材の耐用年数はきちんとメンテナンスを行えば約30年といわれていますので、定期的なメンテナンスでは塗装を行い、屋根材そのものに傷みが見られる場合は下地の木部の状態を確認してもらい、カバー工法でリフォームすると良いでしょう。

ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンス方法

ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンス方法はとても簡単で、雨上がりに真水をかけて流すだけで十分です。

水洗いを行う際には、一般的な水栓にホースを繋ぎ、あまり水圧をかけずに優しく流してください。

また、海沿いなどの潮風があたる地域に家屋がある場合は、雨上がり以外にも定期的に水洗いを行うことで錆の発生を抑えることができます。

汚れが酷いと高圧洗浄機を使いたくなるかもしれませんが、ガルバリウム鋼板に高圧洗浄機を用いると、歪みやメッキの劣化が起こる可能性があるため、使用は厳禁です。

ガルバリウムの表面にへこみや折れができるとそこから塗料が剥げ錆や穴の原因になってしまいます。

もし金属メッキが剥がれている場合や、水洗いで汚れが落としきれない場合、塗装の劣化などが見られる場合には、塗装の塗り替えを行うことで新品同様の見た目に戻すことができます。

屋根リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた屋根リフォームは、あくまで一例となっています。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】市村千恵

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