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2018年12月28日更新
モニエル瓦の塗装費用はどれくらい?モニエル瓦の特徴や相場を紹介!
屋根材として利用しているモニエル瓦の補修として、塗装によるリフォームを行う場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか?モニエル瓦の特徴やモニエル瓦を塗装する際に注意する点、施工費用など、リフォームの際に知っておきたいポイントをご紹介します。
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- 監修者下久保彰
モニエル瓦ってどんな屋根材?
モニエル瓦とはセメント製の屋根材で、日本モニエルと言う会社が生産していた屋根瓦の通称ですが、2010年6月に廃業し今では入手困難となっています。

モニエル瓦は、モルタル瓦やセメント瓦の一種で、高圧成型を行うことでアスベストを使用せずに十分な耐久性と耐水性を確保した製品で、軽さや断熱性、デザインの豊富さも兼ね備えていたので一時期人気の屋根材でしたが、現在は生産されていません。
通常のセメント瓦と違い、1枚1枚の精度が高いのも特徴で、施工性も高く人気となっています。
また、セメント瓦のメリットでもある軽さや断熱性、デザインの豊富さも兼ね備えているため、性能とデザインを両立させたいという方にもおすすめの屋根材です。
モニエル瓦のリフォームを行う目安について
モニエル瓦を使用した屋根は、どんな状況になったらリフォームを行った方が良いのでしょうか?
モニエル瓦は耐久性の高い屋根材ではありますが、製造時に表面が塗装されているため、この塗装が劣化した時がリフォームのタイミングとなります。
塗装の劣化については、表面に粉が吹いたようになるチョーキング、色合いの劣化、塗膜の膨れや剥離等が起こっている場合が劣化の目安です。
また、雨漏りが発生している場合や、ヒビや割れ、ズレ等が起きている場合についてもリフォームの時期となりますので、リフォーム会社に相談すると良いでしょう。
モニエル瓦の塗装時に注意する点は?

モニエル瓦は、成形時に圧力をかけて型から押し出す「押し出し成型」という工法を用いて作成されるため、表面がとても滑らかな形状となっています。
この滑らかな層のことを「スラリー層」と呼びますが、この部分は日本瓦の釉薬層と同様に塗装を弾く性質があるため、リフォームの際にはこのスラリー層を十分に剥がさなければなりません。
また、塗装の際に使用する塗料についても、スラリー層に十分に浸透して固着する特殊な塗料を使用しなければならないため、通常のモルタル瓦、セメント瓦の塗装に比べてやや塗料代が高くなります。
施工の際に十分なスラリー層の除去および塗装が施されていなければ、瓦に雨水が浸透し、強度の低下や雨漏りの原因となるため、塗装リフォームを依頼する際にはモニエル瓦の塗装に慣れているリフォーム会社を選びましょう。
その他にも、モニエル瓦の塗装リフォームでは、洗浄後に瓦を乾燥させる時間が必要となります。
モニエル瓦は表面の塗装によって耐水性を維持しているため、洗浄およびスラリー層の除去によって芯材がむき出しとなってしまうと内部に洗浄水が染みこむのです。
そのため、瓦が完全に乾燥するまで気候にもよりますが、約1週間程度待つ必要があります。
もし、濡れたまま塗装を行うと、瓦と塗膜の耐久性が低下し、雨漏りや瓦の破損の原因となりますので、注意してください。
モニエル瓦そのものの耐用年数は約20年と言われていますが、塗装については約10年が目安です。
頻繁に塗装リフォームを行うのも良いのですが、モニエル瓦自体の老朽化等も起こりますので、場合によっては葺き替えを考えても良いでしょう。
モニエル瓦の塗装や葺き替えにかかる費用はどれぐらい?
モニエル瓦の塗装リフォームでは、まず足場と養生シートを設置し、瓦表面の洗浄およびスラリー層の除去を行ってから塗装となります。
工程ごとの費用は、足場の設置と養生シートの設置が合計で1平方メートルあたり約1,000円、高圧洗浄機を用いた洗浄および手作業によるスラリー層の除去が合計で1平方メートルあたり約400円が相場です。
塗装については使用する塗料によって単価が変わり、アクリルシリコン塗料を用いた場合が1平方メートルあたり約2,000円から、フッ素樹脂塗料なら約3,000円が相場となります。
この他、人件費や廃材の処理費用などを含め、合計費用は80平方メートルなら約70万円が相場です。
モニエル瓦の傷みが激しく、塗装ではなく葺き替えを行う場合の費用については、約80平方メートルの屋根を葺き替えた場合が合計で約100万円が相場、スレート屋根に変更した場合が約90万円が相場となります。
軽量で耐久性が高いガルバリウム鋼板製屋根材に葺き替えた場合については、約80万円が相場です。
屋根のリフォームを行う際には、屋根材の劣化度合いや葺き替えにかかる費用などを比較して施工方法を選びましょう。
屋根リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた屋根リフォームは、あくまで一例となっています。
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