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2021年03月01日更新

監修記事

ガルバリウム鋼板のメリット・デメリットは?

ガルバリウム鋼板屋根は瓦に比べて圧倒的に軽量であることから地震の被害を少なくする点でメリットがあると言われています。現在、スレートの屋根であればカバー工法によってガルバリウム鋼板屋根へのリフォームも可能です。ガルバリウム鋼板のメリットとデメリットを取り上げます。

ガルバリウム鋼板とは

ガルバリウム鋼板とはアルミニウム約55%、亜鉛約43.4%、シリコン約1.6%のアルミ亜鉛合金をメッキした鋼板です。

金属屋根でありながらトタン屋根の約4倍の防錆性を持つと言われています。メーカーや製品によりますが製品保証が約10〜30年ほどのものあり耐久性にも優れています。

ガルバリウム鋼板の屋根のメリット

ガルバリウム鋼板屋根のメリットを2つ取り上げます。

ガルバリウム鋼板のメリット・デメリットは?

地震に強くなる

まずあげることができるメリットは軽さです。

一般的にガルバリウム鋼板の屋根は日本瓦と比べると約1/6の軽さになると言われています。これは大きな利点です。屋根が軽くなると住宅の重心が下になり、地震に強くなると言われています。

また地震の際には瓦が落下してくる危険があります。ガルバリウム鋼板の屋根の場合は揺れによって落下することは通常はありませんので、この点でもメリットがあります。

リフォームに適している

次にあげる利点としてはガルバリウム鋼板はリフォームに適しているということです。

現在屋根がスレートの場合は既存の屋根を撤去することなく、ガルバリウム鋼板を重ね張りをすることができます。このような工法をカバー工法と言います。

カバー工法でリフォームした際には撤去処分の工事が必要ありませんので、その分リフォーム費用を削ることができます。

この工法では、雨漏りなどにより下地が傷んでいることがなければ不用意に下地をいじらなくて良いので、住宅に対する負担が少ないという点もメリットとしてあげることができます。

現在瓦屋根の場合は葺き替えになります。まず既存の瓦を撤去し、その後下地としてコンパネを敷き、防水のためのルーフィングシートを敷き込んだ上で、ガルバルウム鋼板の屋根材を設置していきます。

大屋根と小屋根がある住宅の場合、大屋根だけあるいは小屋根だけガルバリウム鋼板に葺き替えるという工事も可能です。

また板金加工により曲面や山谷が入組んだ複雑な屋根形状にも対応できます。

このように工事の自由度が高いためリフォームに適しているというメリットがあります。

ガルバリウム鋼板の屋根のデメリット

ガルバリウム鋼板屋根のデメリットとして2点取り上げます。

断熱性能の低さ

デメリットの1つ目は断熱性能の低さです。

ガルバリウム鋼板屋根は簡単に言うと薄い金属の屋根となります。そのため基本的には断熱性能は低いものです。

この不利点を克服するため、ガルバリウム鋼板を用いて屋根リフォーム工事をする際には、断熱材一体型のガルバリウム鋼板を用いることをおすすめします。

断熱材一体型の材料は約0.3〜0.4mmの金属に断熱材をサンドイッチしている材料です。この材料を用いると断熱効果を得ることができます。

カバー工法でのリフォームでは屋根に新たに断熱材などを入れる工事をしませんので、断熱材一体型の材料を用いることで不利点をカバーできます。

さらに仕上げの塗料に遮熱性能のあるものを使用している製品もあります。これらの製品はリフォームにおすすめの材料です。

ガルバリウム鋼板のメリット・デメリットは?

遮音性能の低さ

次にあげるデメリットは遮音性能の低さです。

断熱の項目で考えたように、ガルバリウム鋼板は薄い金属のため雨音などの音も響いて聞こえてきます。

この不利点はやはり断熱材一体型の材料を使用することでカバーできます。断熱材部分が遮音性能も同時に発揮してくれます。

また、ガルバリウム鋼板の表面に小石の粒をコーティングしてある材料も存在します。このような材料を用いますと、不利点である遮音性能を上げることができます。

後悔しないリフォームを

屋根のリフォームは何度もできるようなリフォームではありません。そのため後悔しない材料でリフォームをしましょう。

ガルバリウム鋼板屋根のメリットとデメリットを比較した上で住宅にあった材料を用いましょう。この点でリフォーム会社の担当者に実物のサンプルなどを見せてもらうこともイメージを作る助けになります。

さらに施工の良し悪しが雨漏りなどと直結しますので、安心できるリフォーム会社を選びましょう。施工の際には屋根の施工前後の写真を撮ってもらうなどして、自分の目でも確認するようにしてください。

ガルバリウム鋼板は勾配がきつい屋根でも使用できるの?

ガルバリウム鋼板の屋根材は、他の屋根材と比べて設置可能な勾配はどうなのでしょうか。ガルバリウム鋼板の屋根材の特徴などと合わせて確認しておきましょう。

まず、ガルバリウム鋼板の屋根材は、他の屋根材に比べて設置可能な屋根勾配の範囲は広くなります。ガルバリウム鋼板の屋根材であれば、さまざまな屋根勾配に対応することができる、ということです。

そのため屋根のリフォームなどで既存の屋根勾配の影響を受ける場合でも、ガルバリウム鋼板の屋根材であれば、ある程度対応できるでしょう。

リフォームで屋根の勾配を変えるとなると、大掛かりな工事になり費用もかかるので、優れた素材と言えます。

また、ガルバリウム鋼板の屋根材を使う際に注意する必要があるのが、周辺環境です。強風地域や潮風のよく当たる地域の場合、ガルバリウム鋼板の屋根材は錆びやすくなるため、その他の地域に比べてメンテナンスの頻度が上がります。

ガルバリウム鋼板の屋根材は費用対効果が高く、既存の屋根勾配にも幅広く対応できる優れた屋根材ですが、定期的にメンテナンスをすることで長期間利用することができるので、その点は考慮しておきましょう。

ガルバリウム鋼板は塗装したほうがよい?

ガルバリウム鋼板は耐用年数も長く、軽くて丈夫な屋根材です。しかし、そのままの状態で長持ちさせることができるのでしょうか。また、ガルバリウム鋼板の上から塗装などをした方がいいのでしょうか。より長持ちさせる方法をご紹介していきます。

ガルバリウム鋼板の屋根材は定期的な塗装が必要

ガルバリウム鋼板は何もしないと、金属の素材が剥き出しになり、ガルバリウム鋼板自体が劣化して、メンテナンスでは維持することができない状態になる可能性もあります。

そのため、ガルバリウム鋼板を長持ちさせたいのであれば、塗装をするようにしましょう。

しかし、塗装をしたからといって確実に長期間保持することができるとも言い切れません。経年や環境により塗膜が劣化すると、素材が剝き出しの状態になってしまうこともあります。

ですので、塗膜の状態などを確認しながら定期的にメンテナンスをすることをおすすめします。使用する塗料の種類や塗装方法にも注意が必要ですので、塗装する場合は専門業者に相談するようにしましょう。
  

ガルバリウム鋼板のメンテナンスは必要?

ガルバリウム鋼板を屋根材として用いた場合、定期的なメンテナンスを行なう必要があります。メンテナンスを怠ると、屋根材自体の劣化につながり、ひどい場合には雨漏りなどさまざまなトラブルに発展するリスクがあります。

では、ガルバリウム鋼板のメンテナンスの時期や費用の相場はどのくらいなのでしょうか。一般的なガルバリウム鋼板素材の屋根における、メンテナンスについてご紹介していきますので、検討する際の参考にしてください。

ガルバリウム鋼板の耐用年数とメンテナンス費用

ガルバリウム鋼板の耐用年数は約30~40年と言われています。しかし、ガルバリウム鋼板本体の耐用年数と、表面に施される塗料の耐久性はまた別です。

塗料により耐久性は違いますが、一般的に塗料の耐用年数は約10~約20年と言われているため、できれば15年に一度は塗装リフォームすることをおすすめします。

ガルバリウム鋼板に塗る塗料として人気なのが「シリコン塗料」で、1平方メートルあたり約1,600~2,500円が相場です。

より性能の高い「フッ素塗料」であれば、1平方メートルあたり約3,000~4,500円が相場でしょう。

塗料のグレードにより高いものから、安いものまでさまざまな種類があります。また、塗料代の他に、足場代や養生費、諸経費などが必要になるため、具体的な金額は専門の業者に見積もり依頼をするようにしましょう。
  

ガルバリウム銅板はDIYで設置できる?

最近では住宅におけるさまざまなDIYが流行っています。では、屋根をガルバリウム鋼板に変更する工事をDIYで行なうことはできるのでしょうか。DIYする際の注意点などを見ていきましょう。

屋根をガルバリウム鋼板にDIYすることは不可能ではありませんが、さまざまな壁があります。

屋根工事の際には、素材や施工に関する専門的な知識や技術、専門工具などが必須になります。また、高所での作業になりますので安全確保についての知識や装備も必要です。

屋根の工事に不備があると、雨漏りで生活に不便が生じたり、建物の腐朽につながり住居の寿命が短くなるリスクもあります。

そのため、DIYで施工する場合には、安全が確保でき、かつ、正しい知識と技術がある場合にだけ可能と考えておくべきでしょう。

DIYで見た目は綺麗に工事が完成しても、雨漏りしたり不具合が発生したりすると、余計に時間と費用が必要になります。屋根をガルバリウム鋼板にリフォームする場合は、DIYではなく専門の業者に依頼することをおすすめします。

屋根リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた屋根リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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