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2018年12月29日更新

屋根をカバー工法でリフォームするメリット・デメリットは?

屋根のリフォーム工事でカバー工法を用い、ガルバリウム鋼板で古い屋根を覆う場合、葺き替え工法と比べてどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?カバー工法と葺き替え工法それぞれの利点、欠点を費用面や特徴などから比較してみましょう。

  • 【監修者】下久保彰
  • この記事の監修者
    下久保彰
    二級建築設計事務所経営30年

屋根のリフォーム工事で用いられる工法とは

屋根をリフォームする際に用いられる工法には、古い屋根材を新しい屋根材で覆うカバー工法、新しい屋根材に交換する葺き替え工法があります。

カバー工法の特徴

カバー工法は、スレート瓦などのリフォーム工事向けに多く行われている工法で、「重ね葺き」「重ね張り」「被せ張り」「被せ工法」ともよばれています。

スレート瓦は耐用年数を過ぎると塗装による補修ができなくなるという欠点があり、30年程度で葺き替えが必要になるのですが、カバー工法が開発されたことにより、安価にリフォームが行えるようになりました。

これは、葺き替え工事の際に発生する廃材の処理費用や撤去作業費が抑えられること、古いスレート瓦に多い石綿スレートの処分費用が抑えられることが理由です。

屋根をカバー工法でリフォームするメリット・デメリットは?

カバー工法によるリフォームの手順

カバー工法では既存の屋根の上に下地を作って金属瓦を設置していきますが、下地作りの方法には色々なタイプがあります。

ひとつめは従来のスレート屋根に下葺き材(防水シート・ルーフィング)というシートを貼り付け、その上にガルバリウム鋼板製の屋根材を貼り付ける方法です。

この工法は工事費用や工事期間を少なくすることができるため、既存屋根の劣化が少ない場合に多く用いられる工法ですが、既存屋根の劣化が酷い場合には使用できません。

屋根材の劣化が激しい場合には野地板を重ねてから下葺き材を貼る工法が用いられます。

こちらの野地板を重ね張りする工法は、既存屋根が下地として使えないほど劣化している場合に用いられますが、劣化によって屋根材だけではなく下地まで劣化している状況では使えません。

ここまで劣化が進んでいる場合には、葺き替えを行う必要があります。

葺き替え工法の特徴

葺き替え工法は既存の屋根材を取り除き、新しい屋根材に交換する工法です。

カバー工法と違い、屋根材そのものを交換するため、屋根の状態に関係なく工事でき、雨漏りや下地の劣化がある場合にはこちらの工法を使わなければ修理することができません。

また、既存の屋根材を取り外す手間や取り外した屋根材の撤去費用などがかかるため、カバー工法に比べると費用が高額になり、工事期間も長くなります。

カバー工法のメリットとデメリット

葺き替え工法と比較した場合、カバー工法にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

カバー工法のメリット

工事期間の短縮、工事費用の安さもメリットですが、一番のメリットは屋根の性能の向上です。

カバー工法では既存屋根にガルバリウム鋼板の屋根材を重ね張りすることにより、従来の屋根と新しい屋根とで二重構造となるため、防音性、断熱性が高まり、さらに防水性能も向上します。

また、断熱材が取り付けられたガルバリウム鋼板を使用すれば、通常の鋼板でカバーする場合に比べ、さらに防音性及び断熱性を高めることも可能です。

カバー工法のデメリット

費用、工事期間、性能の面で葺き替えに比べて利点が多いカバー工法ですが、残念ながら欠点もあります。

それは、屋根の重量が増加すること。

屋根材の中では軽量なガルバリウム鋼板ですが、それでも平米あたりの重量は5kg程度あるため、100平米の屋根にカバー工法を施すと合計で500kg程度重量が増加してしまいます。

ただ、日本瓦の場合は平米あたりの重量が60kg程度となることを考えると、下地となるスレート瓦とあわせた場合でもカバー工法の方が軽量となるため、建物への影響はそれほど大きくありません。

また、断熱材が取り付けられたガルバリウム鋼板を使用する場合、屋根の厚みが増すことにも注意しなければいけません。

断熱材によって屋根の厚みが増すと、雨どいの位置が合わなくなり、位置の調整や、専用の部材の追加が必要となるため、工事費用がやや増加してしまいます。


塗装、葺き替え、カバー工法にかかる費用

カバー工法は比較的安価に屋根のリフォームが行えますが、塗装や葺き替えと比べた場合、どの程度の費用差があるのでしょうか?

屋根をカバー工法でリフォームするメリット・デメリットは?

カバー工法の場合、工事費用は、足場代が平米あたり約700円、下葺き材が平米あたり約600円、屋根材が約6,000円、棟板金が約3,000円、その他経費が一日あたり約20,000円となります。

屋根の形状や面積によって多少合計での費用は変化しますが、総額は約100万円程度が相場です。

葺き替えの場合、足場代などの費用はカバー工法と同じですが、撤去工事費用と処分費用が合計で平米あたり約3,000円、野地板の追加費用が約2,000円追加でかかりますので、合計費用は約150万円となります。

塗装費用はウレタン塗料を使用した場合の費用が平米あたり約2,000円、下地調整費は約700円、その他足場代などを含めて合計は約60万円です。

費用だけで見ると塗装が最も安いのですが、塗装では劣化した屋根材をカバーすることはできませんし、スレート瓦は約30年で塗装ができなくなってしまいますので、いつかは屋根材をリフォームしなければいけません。

定期的なメンテナンスは塗装で行い、大がかりな補修の際にはカバー工法を用いるとトータルでの費用を抑えられるでしょう。

カバー工法が使えないことも

雨漏りや下地が劣化している場合にはカバー工法でリフォームすることはできませんが、それ以外の理由でもカバー工法が行えない場合もあります。

それは、スレート瓦の劣化が限界まで進んでいる場合です。

スレート瓦は劣化が進むと水分を含み、柔らかくなってしまうのですが、この状態まで劣化すると、下地やガルバリウム鋼板を固定するネジが使えなくなってしまうため、カバー工法では無く葺き替えよる修理となります。

また、雨漏りが既に起こっている場合は、建物の躯体にもダメージがある可能性が高いため、一度屋根材や野地板を取り外して躯体の調査も行っておいた方が良いでしょう。

もし躯体にも劣化が見られるようなら、そちらの補修も必須です。

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