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2020年11月11日更新

監修記事

屋根を塗装するリフォームのメリットは?

屋根は家を守ってくれる大切な部位です。屋根の経年劣化は外構の中でも気付きにくい場所ですね。剥がれたり腐蝕することを未然に防ぐためには、定期的な塗装が有効的。屋根を塗装するメリットや、塗料の種類や効果をご紹介します。

屋根は専門業者による定期的な点検とリフォームが必要

屋根は目が行き届かない場所なので見逃しがちですが、腐食や剥離などの経年劣化が起きる可能性を頭の中に入れておかなければなりません。

劣化した状態で放っておくと、雨漏りの原因になったり地震や台風で剥がれ落ちる危険性もでてきます。屋根を長持ちさせるためにも、専門業者による定期的な点検とリフォームが必要です。

屋根のリフォーム方法は、屋根材を取り替える「葺き替え」、カバー工法による「重ね葺き」、塗料を使用した「塗装」の三通りがあります。

塗装は屋根にとって有効的なメンテナンス方法です。定期的に塗装することで屋根を長持ちさせることができるのです。

屋根を塗装するリフォームのメリットは?

屋根を塗装するリフォームのメリット

屋根を葺き替えたりカバー工法で重ね葺きをすると新築の屋根のようになりますが、材料費や工事費用もそれなりにかかってしまいます。

その点、塗装によるリフォームはきれいになる上、費用を抑えられるメリットがあります。

塗装は美観目的だけではありません。屋根の表面を保護し耐久性を高めて経年劣化を防いでくれます。シリコン塗料の場合は一般的に約10年に一度、塗り替えをすることが望ましいとされています。

劣化が進んで修理不可能な状態になれば、屋根全体の葺き替えや重ね張りを余儀なくされます。大事に至る前に、定期的な塗装で屋根を長持ちさせましょう。

ただし粘土系の瓦は塗装の必要がありません。粘土系の瓦とは日本家屋に使われているような焼きものの瓦で、表面に釉薬を塗る釉薬瓦と、釉薬を塗らずに焼き上げるいぶし瓦や素焼瓦があります。

表面がガラス質にコーティングされる釉薬瓦は、雨が染み込まず耐久性に優れているので瓦自体は約100年でも持ちますが、副資材の漆喰や水切り板金などは約10年毎の点検メンテナンスは必要です。

リフォームに比べれば少ない費用(約5万~10万円)で維持管理できます。

屋根のリフォーム事例の費用比較

外構リフォーム業者による施工事例より、塗装・重ね葺き・葺き替えのリフォーム費用を比較してみましょう。

100平方メートルのスレート屋根にシリコン塗料を塗装
リフォーム費用:約43万円前後(仮設足場工事・高圧洗浄・下塗り・上塗り等)

85平方メートルのコロニアル屋根にガルバリウム鋼板をカバー工法で重ね葺き
リフォーム費用:約85万円(仮設足場工事・材料費・本体工事等)

85平方メートルのコロニアル屋根をガルバリウム鋼板に葺き替え
リフォーム費用:約120万円(仮設足場工事・既存屋根撤去工事・材料費・本体工事等)

リフォーム事例からも、費用の差が歴然としますね。

屋根を塗装するリフォームのデメリット

屋根をリフォームする方法として、葺き替えや重ね張りに比べて塗装はリーズナブルですが、定期的(約8年~15年に1度)に行わなければならない点がデメリットかもしれません。

塗装の耐久性は塗料の種類によって変わってきます。一般的に価格の安い塗料は高い塗料よりも耐用年数が短く数年ごとに塗り替えが必要ですが、耐用年数の長いハイグレードの塗料ならリフォーム周期も長くなります。

外壁のように塗装面積が広い場合は塗料の価格が大きく影響しますが、屋根のみの塗装なら価格の高い塗料で塗り替えたとしても、葺き替えリフォームほどの費用にはならないでしょう。

屋根塗装が必要な屋根の種類は

屋根には瓦屋根、スレート屋根、金属屋根と様々な種類がありますが全ての屋根に塗装工事が必要というわけではなく塗装が必要な屋根と塗装以外の補修が必要な屋根にわかれます。ここでは屋根塗装が必要な屋根を紹介します。

スレート屋根

現在、最も使われている屋根材ですが材料自体は約20年~25年は使用できると言われていますが、原料はセメントですので吸水すると劣化していきます。

その為、約10年で塗装して乾燥・吸水を防ぐ必要があります。

金属屋根

金属屋根は素材によって塗り替えの目安が変わりますが、サビや雨漏りを防ぐ為に塗装は必要になります。

従来のトタンと呼ばれる鋼板に亜鉛でメッキがしてあるものと、ガルバリウムを含む鋼板の二種類があり目安としてはトタンは約5年~8年、ガルバリウムで約10年~15年と言われています。

瓦屋根

瓦屋根にはセメント・コンクリート瓦と粘土瓦の二種類があり粘土瓦は塗装は必要なく他の補修が必要な屋根となります。

しかし、セメント瓦やコンクリート瓦は塗装は必要になりますので注意しましょう。

どちらも年数が経つと耐久性が悪くなりますので約10年前後で検討するといいでしょう。

屋根を塗装する塗料の種類

屋根を塗装する塗料は、主にウレタン系、シリコン系、ラジカル系、フッ素系、無機系があり、次世代塗料と呼ばれる機能性塗料には、遮熱塗料や光触媒塗料などがあります。

屋根を塗装するリフォームのメリットは?

ウレタン塗料

塗膜が柔らかく下地との密着性に優れています。価格は安いけれど耐用年数が約8~10年と短く、最近ではシリコン塗料の価格が下がってきたこともあり、ウレタン塗料の使用は減ってきたようです。

シリコン塗料

アクリルベースの塗料の中にシリコンが入った塗料です。カラーバリエーションが豊富で艶もあり、耐用年数は約10~15年でコストパフォーマンスが良いことから、現在最も主流となっている塗料です。

ラジカル塗料

塗膜の劣化原因になるラジカルの発生を抑制する効果があり、耐用年数は約12~15年とされています。近年開発されたばかりの注目の塗料です。

フッ素塗料

高価ですが耐久性に優れています。耐用年数は約15~20年です。屋根は外壁より劣化が早いことや、外壁に比べ面積が小さくなることから、屋根をフッ素塗料、外壁をシリコン塗料、と使い分けるケースもあります。

無機塗料

現在最も耐久性の高い塗料で、耐用年数は約20年を越えると言われています。石やガラス、鉱石などの炭素を含まない無機物を混ぜたハイブリッド塗料で、塗膜の最大の劣化原因である紫外線から屋根を守ります。

とても高価でシリコン塗料の倍ぐらいの価格です。

遮熱塗料

遮熱塗料はシリコン塗料の一種です。太陽熱を反射させて屋根の温度上昇を抑制し、省エネ効果に繋がります。耐用年数は約15~20年です。

価格は高くなりますが、塗料メーカーのエスケー化研によると、真夏の屋根の表面温度は約マイナス20度、室温は約マイナス2度低減する効果があるとされています。

光触媒塗料

光触媒塗料は、太陽の力で汚れを分解し浮き上がらせ、雨で洗い流すセルフクリーニング効果のある次世代塗料です。耐用年数は約10~15年。価格が高いことが欠点です。

点検は早めに

高品位の塗料の耐用年数は大変長くなりましたが、住宅の立地、環境や他の部材(サッシ・雨樋・天窓・ソーラーパネルなど)との接合部など劣化促進のリスクは多々あります。

少なくても約10年に1度の点検はやっておくべきでしょう。

屋根塗装に必要な費用と相場は?

屋根の塗装には屋根の種類のほかに塗装に使われる塗料によっても費用が変わってしまいます。ここでは屋根塗装の費用の相場と塗料の種類を紹介します。

尚、今回は代表的なものを紹介しますが他にも塗料はありますので興味がある方は一度調べてみるのもいいでしょう。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は塗料の中では低グレードに位置する為、耐久性が低いというデメリットがあります。

しかし、ウレタンは伸びがよく塗りやすかったり、ひび割れに対して強いといったメリットもあるので、付帯部塗装などで活躍しています。

立方平方メートルあたりの施工単価相場は約1,800円~2,500円といわれており、耐用年数は約10年前後です。他にも弾性が高い商品もあるのが特徴です。

シリコン塗料

シリコン塗料は汚れに強く耐久力も高い為、屋根や外壁塗装で人気のある塗料です。シリコン塗料は断熱・遮熱性が高い塗料もあり冷暖房費用も抑える効果も期待できることもメリットの一つです。

しかし、重ね塗りに向いていないというデメリットがある為、10年後もういちど屋根の塗装を考えたときにシリコン塗料の特性を理解していないとキレイに仕上がらない事もあるので注意が必要です。

立方平方メートルあたりの単価相場は約2,000円~3,500円、耐用年数は約10年~15年程度でグレードも中級グレードになります。

フッ素塗料

フッ素塗料は機能性が高い塗料ですがその分、高価になりますので検討する際はシリコン塗料や他の塗料の見積もりを取りながら検討するようにするといいでしょう。

フッ素塗料は塗装膜が強く、密着性が高いので傷つきにくく剥がれにくいです。そして光沢感があり汚れもつきにくいので見た目も良いため非常に高級感がある仕上がりが期待できます。

但し、デメリットとして価格が高い事が挙げられます。

平方メートルあたりの単価相場も約3,000円~4,000円と高めですが、耐用年数は約15年~20年ですので予算に余裕がある方は一度検討してみるといいでしょう。

屋根リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた屋根リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

この記事で大体の予想がついた方は見積もり比較のステップへ行きましょう!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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