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2018年12月31日更新
屋根の形でおすすめの種類は?メリット・デメリットを紹介します
住宅の屋根にはさまざまな種類がありますが、形状によってどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?日本で良く用いられているさまざまな屋根形状について、それぞれの特徴とメリット、デメリットについて紹介していきます。
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- 監修者下久保彰
住宅の屋根にはどんな形状があるのか?

日本国内で建てられている建物の屋根には、どんな種類のものがあるのでしょうか?
代表的な切妻屋根や片流れ屋根、入母屋屋根、陸屋根などについて、それぞれの屋根の特徴とメリットやデメリットを見てみましょう。
招き屋根の特徴とメリットデメリット
招き屋根とは、一般的な三角屋根の一方を長くし、反対側を短くした互い違い形状の屋根のことです。
屋根の高さを互い違いにしていることから、屋根裏を広くできるという特徴があり、天井が高い部屋を作りたい方におすすめです。
また、建物の形に合わせて屋根を設置することができるため、デザインの自由度が高く、外観にこだわったおしゃれな家づくりができますし、屋根材についてもスレートや日本瓦など、ある程度自由に選べます。
その他にも、屋根の傾斜を別々にすることができるため、ソーラーパネルを設置したい場合などには最適な角度で設計しやすいというのもメリットです。
デメリットについては、低い方の屋根が壁から伸びているため、壁と屋根の接続部分について防水が不十分だと簡単に雨漏りが起きてしまいます。
施工の際に十分注意することも大切ですが、招き屋根を選ぶ場合には定期的に目視または業者による調査を依頼すると良いでしょう。
切妻屋根の特徴とメリットデメリット
切妻屋根とは、住宅の屋根としては最も一般的に用いられている形状の屋根です。
同じ長さ、同じ角度の屋根が三角形の形状に取り付けられており、三角屋根とも呼ばれることがあります。
屋根形状がシンプルなため、施工費用が安くて耐久性があり、屋根面積も比較的広く傾斜もある程度調整できるため、ソーラーパネルを設置したいという方にもおすすめです。
切妻屋根については形状的なデメリットはほとんどありませんが、広く用いられている形状のため、外観のデザインを重視したおしゃれな家づくりをお考えの方にはやや物足りないかもしれません。
片流れ屋根の特徴とメリットデメリット
片流れ屋根とは、一枚の屋根を斜めに乗せ、一方向だけに傾斜を付けた形状の屋根です。
棟部分がない形状のため、雨漏りが起こりにくく、また、雨どいが一方向のみの設置で済むため、施工費用も抑えることができます。
その他にも、片面の壁がより高い位置まで届くため、窓を設置すれば明かり取りに有利な点もメリットです。
デメリットについては、切妻屋根などの二枚屋根に比べて外壁部分の面積が増加するため、壁材のコストがやや増えるという点になります。
しかし、壁材の使用量は増加しますが、屋根材の使用量は少なくなりますし、雨どいや棟が不要なため、トータルのコストではそこまで違いはないでしょう。
屋根材についてもスレートや金属瓦など、さまざまな素材を使用することができます。
またデザイン的に屋根を外壁面と一体のパラペットで囲み目隠しすることで洋風に演出することもやり易く店舗兼用住宅に多く使われています。
寄棟屋根の特徴とメリットデメリット

寄棟屋根とは、角度を付けた4枚の屋根を棟部分で合流させた形状の屋根です。
4枚の屋根が建物の四方に向けて傾斜している形状となっているため、時間帯によって日光の当たる屋根が変わり、太陽光による室温の上昇を抑えることができるでしょう。
また、屋根が4面になることから、どの角度から家の外観を見てもバランスが良くなり、デザイン的にも有利だと言われています。
反面、4面の屋根を棟で繋ぐ形状となっているため、どうしても棟部分からの雨漏りが起こる可能性が高くなるという点はデメリットです。
棟板金などで雨漏りを防ぐことはできますが、屋根リフォームでは棟板金は別料金となるため、メンテナンスコストは多少高くなるでしょう。
方型屋根の特徴とメリットデメリット
方型屋根とは、寄棟屋根の一種で、それぞれの屋根が1点に集合する形状となっています。
寄棟屋根の場合は屋根の頂点に地面と平行な棟がありますが、方型屋根の場合は四角錐のような形状です。
棟部分が少なくなるため、寄棟屋根に比べて雨漏りのリスクを抑えることができますが、屋根を1点で集合させる形状のため、どうしても建物形状が正方形である必要があります。
建物を正方形でデザインするなら問題はありませんが、ある程度自由な形状にしたい場合は使いにくい屋根だと言えるでしょう。
はかま腰屋根の特徴とメリットデメリット
はかま腰屋根とは、寄棟屋根と切妻屋根を合わせたような形状の屋根になります。
切妻屋根では、建物の中心部分で二面の屋根を棟で接続していますが、はかま腰屋根ではこの棟部分の前後が小さく切り落とされています。
そのため、道路斜線制限に引っかかりそうな場合などに良く用いられる屋根形状です。
道路斜線制限とは、新築時に前面の道路から一定の角度の範囲内で建物を作らなければならないという制度なのですが、はかま腰屋根を利用することで屋根の高さを下げることなく制限に対処することができます。
しかし、切妻屋根に比べると屋根の接続部分が増加するため、どうしても雨漏りのリスクが高くなってしまう点はデメリットです。
入母屋屋根の特徴とメリットデメリット
入母屋屋根とは、和風建築で良く用いられている屋根の形状で、寄棟屋根の棟部分に三角形のカバーをかけたような形状の屋根です。
屋根が二重構造に近い形状となっているため、断熱性が高く、三角形のカバー部分は風が通りやすい形状となっているため、通気性も確保することができます。
デザイン的にも屋根が二重構造となっているため、日本瓦と組み合わせることで耐久性が高く重厚でおしゃれな屋根を作ることが可能です。
しかし、複雑な形状の屋根ですので、メンテナンスには技術が必要となり、施工費用が高くなりやすいため、リフォームの際には注意しなければなりません。
また、日本瓦を用いる場合には屋根重量が増加しますので、地震対策についても十分に注意しておいた方が良いでしょう。
越屋根の特徴とメリットデメリット
越屋根は、通常の屋根にさらに屋根を乗せた形状の屋根で、日本瓦を用いた和風建築に用いられています。
入母屋屋根では屋根に屋根を重ねたようなデザインですが、腰屋根の場合は屋根の上に短い壁を立て、その上に屋根をもう一枚乗せる形状です。
屋根が完全に二重構造となっているため、通気性や断熱性、耐久性に優れ、デザイン的にも建物外観に安定感があります。
また、短い壁部分に窓を設置することで通気性を高めたり、採光性を高められたりするのもメリットです。
デメリットについては、入母屋屋根と同じく形状が複雑なため、施工やメンテナンスに技術や費用がかかります。
陸屋根の特徴とメリットデメリット
陸屋根とは、屋根が水平に取り付けられている屋根形状です。
屋根部分に勾配がないため、屋上としてスペースを有効活用することができ、洗濯物を干したり、ガーデニングを楽しんだりすることができます。
しかし、陸屋根は屋根に勾配がなく、通常の勾配のある屋根に比べて雨が溜まりやすい傾向があるため、屋根材の種類によっては豪雨の際などに十分な防水性能が維持できません。
そのため、スレートや瓦などの比較的隙間が多く、屋根材の下に水が残りやすいものは使用を避けた方が良いでしょう。
モルタルやセメントで屋根や屋上を作り、防水工事を行う場合についても、排水が不十分な場合は雨が残って防水層が劣化する可能性もあります。
陸屋根を利用する場合には、雨漏り排水口や排水路を整備し、排水性を高めておけばより長期間雨漏りのリスクを抑えられるでしょう。
また、屋根に勾配がないため、ソーラーパネルを設置する場合には太陽の向きにあった角度を付けるための架台が追加で必要となり、施工費用がやや割高になるという点もデメリットと言えます。
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