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2021年02月09日更新
人気でおすすめできる屋根瓦のメーカーは?
瓦屋根は日本家屋の象徴ですね。現在でも瓦の風合いは日本の住宅を美しく飾ります。人気の瓦メーカーをチェックして、失敗のない屋根リフォームをしましょう。おすすめの瓦メーカーと工事費用の情報をご紹介します。
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この記事の監修者株式会社KURODA一級建築士事務所坂田理恵子
日本瓦の三大産地
愛知県の三州、島根県の島州、兵庫県の淡路島が瓦の三大産地です。それぞれの産地の人気のあるメーカーをご紹介します。
全国最大規模、三州瓦の人気メーカー
三州で瓦が製造されるようになったのは1700年頃からです。
良質な粘土が掘れたことや、矢作川からの船便で運搬の利便性が良かったことと、農業には適さない土壌だったので、瓦製造に多くの労働者を確保できたことから盛んになったと言われています。
デザイン性の高さが人気の「鶴弥」
オリジナルキャラクター「かわらっぱ」がユニークな「鶴弥」は、東証2部上場企業です。粘土瓦をメインに、陶板屋壁材なども製造販売する建築材の総合メーカーです。
陶板壁材の「スーパートライWALL」は2016年グッドデザイン賞の住宅設備部門で、グッドデザイン賞を獲得しました。
瓦のラインナップも多く、ヨーロピアン調、南欧風、昔ながらの日本瓦など多彩です。瓦を好きな色にすることが可能なカラーオーダーシステムも好評です。
耐候性の高い石州瓦のおすすめメーカー
飛鳥時代からの歴史を持つ石州瓦は、石見地方でとれる白陶土と雲州地方でとれる来待石の釉薬でつくれる赤瓦です。1,200度の高温で焼成される石州瓦は対候性に優れ、昔から寒冷地でも重宝されてきました。
地震対策に強い独自のシステム工法の「丸惣」
島根県江津市にある石州瓦の総合メーカー「丸惣」は、和瓦、洋瓦、平瓦と揃っています。住宅、非住宅ともに多くのニーズに応える石州瓦の代表的なメーカーです。
特許出願中の「丸惣防災乾式工法」は、湿材である土を使用しないので、軽量化かつ施工時間の短縮を実現させた独自のシステム工法です。
タテとヨコに使用する桟木によって、瓦の落下を防ぐ「ハイロック式縦桟工法」は、地震や台風の強化対策になります。
きめ細かい質感が人気の淡路瓦
淡路島が産地の淡路瓦も石州瓦と同様、飛鳥時代からつくられています。淡路瓦は「なめ土」という粒子の細かい粘土で焼成される美しい瓦が特長です。色味やきめの細かい質感に定評があります。
伝統のいぶし瓦なら「昭和窯業」がおすすめ
和風美と風格のあるいぶし瓦なら、昭和窯業がおすすめです。伝承の技である本瓦葺の施工も得意とし、社寺の葺き替えも手掛けています。
耐震、耐風に力を入れている昭和窯業の商品の中でも「源八いらか」は、伝統の様式美を残しつつ平瓦とまる瓦を一体化したことで、台風による瓦のズレや雨漏りを防ぐ機能性のあるいぶし瓦です。
瓦屋根にリフォームする工事費用
全国の瓦組合の事例より、瓦にリフォームする工事費用の概算を出してみました。
既存屋根材の撤去:約2,000円/平方メートル
廃材処分費:約1万2,000円/トン
下地材料費・施工価格:約2,000円/平方メートル
防水シート:約700円/平方メートル
瓦桟木の材料費・施工価格:約1,000円/平方メートル
瓦の施工価格:約5,000円/平方メートル
瓦(釉薬瓦)の材料費:約2,000~3,000円/平方メートル
その他(軒・棟などの施工価格):約15万円/一式
足場:約1,000円/平方メートル
諸経費:約5万円前後
以上から、屋根面積が約70~75平方メートルの2階建ての家を参考にリフォーム費用の総額を計算してみると約140~150万円前後になります。
リフォームする際のポイント
もしリフォームを実際に行うとなった際には、ぜひお近くのリフォーム会社に一度ご相談することをおすすめします。
リフォーム会社に相談する時に一番気になるのは「いくらかかるのか」という金額の部分かと思います。
正確なリフォーム金額を知るためには、リフォーム前に「現地調査」を受ける必要があります。
その際に、損をしないリフォームを実現するために重要なことが一点あります。
それは、リフォーム会社1社のみに現地調査と見積もりをお願いするのではなく、複数社に依頼して、必ず「比較検討」をする!ということです。
複数の会社に依頼する時のポイントは「同じ条件」で依頼することです。バラバラの条件で依頼をすると、正しい比較ができません。
このポイントをきちんと押さえ、複数の会社の提案を受けることでご希望のリフォームの適正価格が見えてきます。
「色んな会社に何度も同じことを伝えるのがめんどくさい…。」という方はカンタンに複数社を比較検討できるサービスもございますので、ぜひご利用ください。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
