2024年02月16日更新

監修記事

屋根のリフォーム工事にかかる費用相場はいくら?工事を行うべき時期の目安も紹介!

屋根の色あせや雨漏りなどを放置すると、雨漏りや屋根下地の傷みとなり、家そのものの寿命を落とすことにも繋がりかねません。この記事では、塗装や葺き替え、重ね葺きなど、様々な屋根リフォームの内容と、それぞれの費用相場について解説します。

屋根リフォームの工法の種類とは?

屋根リフォームにはさまざまな工法があります。それらの工法にはどのような種類があり、それぞれのメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。詳しく解説していきます。

屋根塗装

メリット・建物の外観の見栄えをよくする
・屋根の耐久性をよくする
・断熱性、遮熱性が上がり、快適な住まいになる
デメリット・定期的に行う必要がある
・適切な施工をしないと雨漏りの原因になる
・塗料の種類によっては剥がれやすい

屋根塗装は建物の見栄えをよくするために必要なのはもちろんですが、屋根の耐久性をよくしたり、屋根が劣化しにくいように保護する役割もあります。

また屋根塗装を行うことによって、屋根の断熱性・遮熱性を上げる役割があるので、室内の快適性が上がり省エネにもつながります。

屋根塗装の材料にはさまざまな種類があり、それぞれのグレードによって耐久年数が違ってきます。また屋根自体の種類にもさまざまな種類があり、耐用年数が違います。

そのため、屋根自体の耐用年数と屋根塗装の耐久年数を考慮して、どの種類の塗装材料を何年間隔で塗り替えていくかを決めておくとよいでしょう。

屋根の葺き替え

メリット・住宅自体の寿命を延ばすことができる
・住宅の外観を美しくすることができる
・軽量な屋根材を使用すれば耐震性が上がる
デメリット・費用がかかる
・屋根の葺き替え中に雨が降ると雨漏りの原因になる
・屋根の廃材が出る

屋根の葺き替えは、屋根材や下地材の劣化が進んでいて屋根全体を新しくする屋根リフォームのことです。

屋根全体を変えるので、新しい屋根材の種類を選べることや、葺き替えの時に下地の点検も同時にできることがメリットにあげられます。

しかし既存の屋根を撤去するため、大掛かりな工事になり廃材も出るため、工期が長くなり費用がかかりやすくなります。
屋根を解体し撤去する際には、大きな騒音が発生したりほこりが出たりするので、近所周辺への迷惑にならないかを検討する必要があるでしょう。

屋根のカバー工法

屋根をカバー工法でリフォームした事例(ハピすむ)
メリット・工事費用を抑えることができる
・工期を短くすることができる
・断熱効果を上げることができる
デメリット・屋根自体が重くなるため、耐震性に影響が出る可能性がある
・使用可能な屋根材が限られている
・カバー工法は1つの屋根に対して1度しかできない

屋根のカバー工法とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材をカバーするようにかぶせる工法です。屋根の葺き替えのように解体や屋根材撤去の必要がないので、工事費用を抑えたり工期を短くすることができます。

既存の屋根が「スレート屋根」「金属屋根」「アスファルトシングル屋根」などの場合は、基本的にカバー工法が可能です。一方、瓦屋根の場合はカバー工法はできません。

カバー工法では既存の屋根材の上に新しい屋根材をかぶせる工事をするため、屋根自体が重くなり耐震性に影響が出る可能性があります。そのため事前に専門業者に相談することをおすすめします。

【工法別】屋根リフォームの費用相場と内訳

屋根リフォームの費用相場や工事費用の内訳を、工法別に詳しくご紹介しますので参考にしてください。

屋根塗装の費用相場

費用相場約15万円~
内訳足場設置費用:約600円~/平方メートル
養生費用:約200円~/平方メートル
塗料の施工:約1,200円~/平方メートル
高圧洗浄:約200円~/平方メートル
下地調整(屋根部):約500円~/平方メートル
下地調整(板金部):約1,100円~/平方メートル

屋根塗装の費用相場は約15万円〜となっています。下地調整や足場の設置が必要かどうかによって費用は変わってきます。

塗料の種類やグレードによっても費用はかなり変わってきますので、予算に応じて塗料の種類を選ぶとよいでしょう。

また、修理が必要な箇所があると、その分の修理工事費が必要になります。

葺き替えの費用相場

セメント瓦への葺き替え約5,500円~/平方メートル
日本瓦への葺き替え約8,000円~/平方メートル
スレート屋根への葺き替え約5,000円~/平方メートル
ガルバリウム鋼板への葺き替え約6,500円~/平方メートル
ジンカリウム鋼板への葺き替え約8,500円~/平方メートル
アスファルトシングルへの葺き替え約5,000円~/平方メートル

葺き替えは屋根のリフォームの中ではもっとも大規模な工事になるので、その分費用は高くなります。どのような種類の屋根材へ葺き替えを行うかによって費用が変わってきます。

それぞれの屋根材の特徴やメリット・デメリットと価格とを考慮しながら、どのような屋根材に葺き替えを行うかを検討するとよいでしょう。

また、スレート屋根にアスベストが含まれていた場合は、法令により特別な撤去方法が必要なため、別途約60万円~という処理費用がかかります。
この処理費用を回避するために、アスベストが含まれている屋根材の場合は葺き替えではなくカバー工法を行う場合があります。

屋根の履き替え工事の費用の内訳

葺き替え工事の内訳足場設置費用:約700円~/平方メートル
養生費用:約200円~/平方メートル
下地調整費用:約2,000円~/平方メートル
既存の屋根の撤去:約1,200円~/平方メートル
防水シートの敷設費用:約600円~/平方メートル
アスベストの撤去・処理費用:約60万円/戸

葺き替え工事の内訳では、足場設置費用や養生費用、下地調整費用の他に、既存の屋根の撤去費用も必要になります。

また前述したように、アスベストを含む屋根材の場合はアスベストの撤去・処理費用も必要になるので注意が必要です。

カバー工法の費用相場

費用相場約60万円~
内訳足場設置費用:約700円~/平方メートル
養生費用:約200年~/平方メートル
下地調整費用:約2,000円~/平方メートル
防水シートの敷設費用:約600円~/平方メートル
新しい屋根材の施工費:約6,000円~/平方メートル

屋根のカバー工法では、新しい屋根材の施工費の他に足場設置費用や養生費用、下地調整費用などが必要になります。

葺き替え工事のように既存の屋根の撤去費用がかからないため、その分の費用は抑えることができます。

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屋根リフォームで使用する塗料の特徴と費用相場

屋根リフォームの中でも屋根塗装で使用する塗料にはさまざまな種類があります。ここでは、それらの塗料のそれぞれの特徴や費用相場について、詳しく解説していきますので参考にしてください。

アクリル系

耐用年数約3年~約5年
塗料工事の費用
(円/1平方メートル)
約1,200円~
メリット・価格が安い
・施工がしやすい
・種類やカラーバリエーションが豊富
デメリット・塗膜が硬いのでひび割れがおきやすい
・紫外線に弱く劣化がしやすい
・比較的耐用年数が短い

アクリル系塗料はアクリル樹脂を主原料とした塗料で、発売された当初は価格が安く、種類やカラーバリエーションが豊富という特徴から人気でしたが、現在はウレタン系やシリコン系といった塗料の方が人気となっています。

ひび割れがおきやすかったり、紫外線に弱く劣化しやすいことから、比較的耐用年数が短く塗り替え時期が早めになります。

ウレタン系塗料

出典:エスケー化研-ヤネフレッシュの施工イメージ
耐用年数約5年~約7年
塗料工事の費用
(円/1平方メートル)
約1,500円~
メリット・比較的価格が安い
・アクリル系塗料よりは耐久性がある
・さまざまなメーカーから出ているので種類が豊富
デメリット・色褪せや劣化が比較的早い
・塗料の性質上、汚れに弱い

ウレタン系塗料は、主成分がウレタン樹脂である塗料です。ウレタン系塗料は比較的価格が安く、アクリル系塗料よりは耐久性があります。また多くのメーカーが出しているので種類が豊富という特徴があります。

しかし最近ではさらに耐久性が高いシリコン系塗料が一般的になり、ウレタン系塗料の需要は少なくなってきています。

シリコン系塗料

出典:エスケー化研-エスケープレミアムルーフSiの施工イメージ
耐用年数約10年~約13年
塗料工事の費用
(円/1平方メートル)
約2,000円~
メリット・耐水性、耐熱性に優れている
・耐用年数と費用とのバランスがよい
デメリット・グレードによって品質にばらつきがある
・油性の場合はシンナーを使用するため臭いがきつい

シリコン系塗料は近年もっとも人気の高い塗料です。価格のわりに耐用年数が長いため、コストパフォーマンスが高い塗料と言えるでしょう。

耐水性、耐熱性にも優れていて、湿気や紫外線などで剥がれやすいということはありません。

デメリットとしてはシリコン系の中でもグレードがさまざまあり、グレードによって耐久性や機能性にも差があるため、事前にしっかりと確認することが大切です。

また油性のものはシンナーを使用するため臭いがきついというデメリットがあります。近年は水性でも耐久性の高いものが出てきているので、専門業者に相談することをおすすめします。

ラジカル塗料

耐用年数約14年~約16年
塗料工事の費用
(円/1平方メートル)
約3,000円~
メリット・耐久性がある・防カビ性、防藻性がある
・汚れにくい
・木材、モルタル、金属に塗装が可能
デメリット・色のバリエーションが少ない
・取り扱っている業者が少ない

ラジカル塗料はラジカルの発生を可能な限り抑えることができる塗料です。ラジカルとは酸素や紫外線、水分などが塗装に接触することで劣化が起こることをいいます。

そうした劣化を防ぐ働きがある塗料なので、耐久性があって汚れにくいというメリットがあります。また防カビ性、防藻性があることもメリットのひとつです。

しかし、ラジカル塗料が最初に発売されてからまだ10年ほどしか経っていないため、メーカーから公表されている耐用年数をクリアできるかどうかはまだわかりません。

このようにまだ新しい塗料ということで、取り扱っている業者が少なく、ラジカル塗料で施工ができる業者を探すのが難しいこともデメリットのひとつと言えるでしょう。

フッ素系塗料

耐用年数約15年~約18年
塗料工事の費用
(円/1平方メートル)
約4,000円~
メリット・耐候性が高い
・耐用年数が長く、メンテナンスのサイクルが長い
・親水性があるため、雨と共に汚れが落ちやすい
デメリット・価格がやや高め

フッ素系塗料は耐用年数が長く、メンテナンスのサイクルが長いことがメリットです。

また耐候性が高く、親水性があるため、雨水と共にほこりや汚れを洗い流してくれることもメリットのひとつです。

そのようなメリットから考えられるのは、メンテナンス頻度を少なくしたい人や汚れがつきにくく手入れが楽な人に向いている塗料と言えるでしょう。

デメリットとしては価格がやや高めなことと、塗装よりも先にシーリングや建物本体など他の部分が傷む可能性があることです。

そのためフッ素系塗料を使用した場合は、塗膜だけでなくシーリングや建物本体など他の部分の状態をチェックすることが大切です。

無機塗料

耐用年数約20年~約25年
塗料工事の費用
(円/1平方メートル)
約4,500円~
メリット・耐用年数が長い
・耐候性が高い
・防カビ性、防藻性が高い
・燃えにくい性質がある
デメリット・施工に技術が必要

無機塗料の原材料は、鉱物・レンガ・ガラスなどの無機物なので、高い耐久性が特徴になります。このような無機物にアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などの有機塗料を混ぜて作られています。

逆に考えると、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などの有機塗料に無機物を混ぜることによって、耐久性を高めたものが無機塗料と言えるでしょう。

無機塗料は価格がやや高めですが、耐用年数は約20年~約25年とかなり長いのが特徴です。また耐候性が高く、防カビ性・防藻性もあるのがメリットです。
ただ、無機塗料は扱いや施工が難しいため、塗装を行う職人の技量が必要になります。

光触媒塗料

耐用年数約10年~約20年
塗料工事の費用
(円/1平方メートル)
約3,500円~
メリット・耐用年数が長い
・親水性があり汚れが落ちやすい
・空気をきれいにする効果がある
デメリット・価格が高い
・色のバリエーションが少ない
・光や水分がないと効果が発揮されない

光触媒塗料とは、光によって化学反応が起こる物質を利用した塗料のことです。太陽の光を利用して、塗料に含まれる酸化チタンという物質が活性酸素を作り出して、屋根の汚れを落としてくれる作用があります。

また親水性がある塗料なので、雨水と反応して屋根のほこりや汚れを洗い流してくれたり、周りの空気をきれいにする効果があったりします。

耐用年数は約10年~約15年ほどで、アクリル系塗料やウレタン系塗料よりは長くなります。

デメリットとしては価格が比較的高く、色のバリエーションが少ないこともあげられます。また太陽の光や雨水がないと効果が発揮されない点もあげられるでしょう。

遮熱塗料

耐用年数約10年~約20年
塗料工事の費用
(円/1平方メートル)
約5,000円~
メリット・夏場の室内温度を快適に保つことができる
・熱による劣化が少ない
・エアコンの使用による電気代の節約ができる
・耐用年数が長い
デメリット・価格が高い
・冬場は効果を感じられない
・表面が汚れると遮熱効果が落ちる

遮熱塗料とは、夏場などの太陽の熱を反射させて屋根の温度上昇を抑えることができる塗料です。夏場は室内温度を一定に保つことができて快適です。

また夏場のエアコンの使用を減らせるため、電気代の節約や省エネにもつながります。耐用年数は比較的長いです。

デメリットとしては価格が高いことと、冬場の保温効果はないため、冬場はあまりメリットを感じないでしょう。
遮熱塗料と類似したものに断熱塗料がありますが、断熱塗料は熱と冷気の室内への侵入を抑えてくれるので、冬場の保温効果も期待できるのです。ただし、断熱塗料は費用が約15,000円/1平方メートル~とかなり高くなります。

屋根のリフォーム 事例

実際の屋根のリフォーム事例についてご紹介します。

下地も傷んでいたため屋根の葺き替えをした事例


既存の屋根を解体して、下地も新しく交換しました。 画像提供元:フレッシュハウス

リフォーム費用 100万円〜300万円
工期 1ヶ月〜2ヶ月
リフォーム内容 屋根の葺き替え工事

築年数が経っている建物だったため、屋根の塗装も剥がれてしまい、屋根の下地も劣化している状態でした。

そのため既存の屋根を取り除き、葺き替え工事で下地と屋根材を新しくした事例です。

ソーラーのある屋根のカバー工法を施工した事例


ソーラーパネルを一旦外してから屋根のカバー工法を施工しました。 画像提供元:フレッシュハウス

リフォーム費用 100万円〜300万円
工期 1ヶ月
リフォーム内容 屋根のカバー工法

この屋根は屋根の上に太陽光パネルが設置されている状態でした。

そのため一旦太陽光パネルを取り外し、その下にある屋根をカバー工法でリフォームしました。

太陽光パネルがあるので、全体の重みを考慮して屋根材は軽い素材のものを利用しています。

瓦の補修工事


瓦がずれていたため手直しを行いました。 画像提供元:フレッシュハウス

リフォーム費用 50万円〜100万円
工期 2〜3日
リフォーム内容 瓦屋根のズレを補修

瓦屋根はズレてしまうと、そこから雨漏りや建物の構造へのダメージなどにつながる危険性があります。

そのため瓦屋根のズレを発見した場合には、なるべく早く補修することが大切です。

屋根の葺き替え工事を行った事例

屋根リフォームには、屋根の塗装だけではなく、屋根の塗装と同時に他の工事を行った事例もたくさんあります。ここでは屋根の葺き替え工事を行った事例を具体的にご紹介しますので参考にしてください。

屋根と外壁の塗装と同時にソーラーパネルを設置

屋根塗装、外壁塗装と共にソーラーパネルを設置した事例
リフォーム費用約210万円
工期約20日
リフォーム箇所ソーラーパネル、屋根塗装、外壁塗装
設備のメーカー名SK プレミアムシリコン

築30年〜40年未満の一戸建て住宅の屋根塗装と外壁塗装、ソーラーパネルの設置を同時に行った事例です。

屋根塗装では天窓があったため、天窓の周りのコーキング補修も行いました。

ソーラーパネルの設置を検討する際は、屋根塗装や外壁塗装も同時に行った方が、別々に行うよりも工事費用を抑えることができます。

屋根塗装や外壁塗装には耐用年数があり、塗り替え時期に合わせてソーラーパネルの設置を検討することをおすすめします。

屋根塗装と雨樋の修理を行った事例

屋根塗装と雨樋修理を行った事例
リフォーム費用約104万円~
工期約7日
リフォーム箇所屋根塗装
設備のメーカー名エスケー化研

木造一戸建て住宅の屋根塗装と雨樋の修理を行った事例です。

屋根の勾配が急なため屋根の古さや汚れが目につきやすくなっていたことと、雨樋が歪んで雨が落ちてきてしまうことを解消するためのリフォームです。

屋根塗装と雨樋の修理を同時に行ったことで、屋根の見栄えも良くなり、雨が落ちてこなくなって快適になりました。

屋根の重ね葺き(カバー工法)を行った事例

雨漏りをきっかけに屋根のリフォームを行いました
リフォーム費用約82万円~
工期約1週間
リフォーム箇所屋根塗装
設備のメーカー名オークリッジスーパー

築40年~50年未満の一戸建て住宅で雨漏りが起こっているため、早急に屋根のリフォームを行った事例です。

雨漏りが起こっているという点から、早急な工事が必要なことと雨漏りの原因を突き止めるための雨漏り診断も行いました。

その結果、雨漏りの原因を突き止め、カバー工法(重ね葺き)で手早くきれいに屋根のリフォームを行いました。リフォーム後は雨漏りもまったくなくなり快適になりました。

日本瓦の屋根の漆喰の塗替えや劣化した瓦の交換を行った事例

漆喰の劣化に気づき漆喰の塗替え工事を行いました
リフォーム費用約120万円~
工期約21日
リフォーム箇所屋根塗装

築30年〜40年未満の一戸建て住宅で、日本瓦の漆喰が劣化して黒ずんだり落ちてきたりしたのでリフォームを行いました。

リフォーム前に屋根の調査をした結果、全体的に漆喰が劣化し、黒カビが発生しひび割れが起こっていて雨水が浸入しやすい状況でした。
建物自体には問題がなかったため、漆喰の塗り替え工事のみ行いました。その結果、日本瓦の光沢がよみがえり、見栄えが良くなりました。

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屋根材ごとのメリット・デメリットと価格相場

屋根のリフォームを行う際に使用する屋根材にはさまざまな種類がありますが、その中でもセメント瓦・スレート・ガルバリウム鋼板が使われるケースが多いです。

屋根材はそれぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。ここではそれぞれの屋根材の特徴や、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

セメント瓦

出典:山城産業-取り扱い商品の紹介ページ
耐用年数約30年
施工費用の目安
(円/平方メートルあたり)
約6,000円~
メリット・比較的価格が安い
・断熱性が高い
・防音性が高い
デメリット・耐震性が低くなる
・塗装が必要になる
・割れやすく重い
・需要がなくなってきているので生産量が少ない

セメント瓦はセメントで作られた屋根材の瓦です。

比較的価格が安く、断熱性や防音性が高いという特徴がありますが、重くて割れやすいというデメリットもあります。

セメント瓦は1970年代に急激な住宅需要増加にともなって、大量に生産されて住宅に使われましたが、現在ではセメント瓦よりも品質がよい屋根材が多くできているので、新規でセメント瓦が使われることは少ないです。

セメント瓦が使われている住宅では、リフォーム時に他の屋根材に変更することが多いのが現状です。

日本瓦

出典:栄四郎瓦株式会社-モデルハウス
耐用年数約30年
施工費用の目安
(円/平方メートルあたり)
約5,000円~
メリット・耐用年数が長い
・色持ちがよい
・断熱性が高い
デメリット・他の屋根材と比べて重量がある
・価格が高い

日本瓦とは日本国内にある粘土を原料として作られた焼き物の瓦のことです。

日本瓦は耐久性が高く断熱性に優れている一方で、他の屋根材と比べて非常に重量があり価格が高いというデメリットがあります。

日本瓦は製造工程の違いによって、そのまま窯で焼く「素焼き瓦」や釉薬を塗って焼く「釉薬瓦」などがあります。また、形状によって、J型・F型・S型があり、J型がもっとも一般的とされています。

近年はさまざまな品質の良い屋根材ができているので、日本瓦の需要はだんだん少なくなってきていると言えるでしょう。

ガルバリウム鋼板

耐用年数約30年~約40年
施工費用の目安
(円/平方メートルあたり)
約6,000円~
メリット・耐用年数が長い
・防水性、防火性が高い
・軽量で耐震性に優れている
・勾配の少ない屋根にも使用できる
デメリット・断熱性、遮音性が低い
・キズがつきやすい

ガルバリウム鋼板の屋根材は、鋼板にアルミニウム・亜鉛・シリコンなどの合金でメッキされたものです。

耐用年数が長く、防水性・防火性に優れていて防錆性能も高いのが特徴です。同じ金属系のトタンの錆びやすさに比べると約3倍ほどの防錆性能があるので、現在はもっとも人気の屋根材の一つとされています。

また軽量なので耐震性にも優れていることがメリットと言えるでしょう。一方で断熱性や遮音性は低く、キズやへこみに弱いという特徴もあります。

ジンカリウム鋼板

耐用年数約30年
施工費用の目安
(円/平方メートルあたり)
約8,000円~
メリット・耐用年数が長い
・塗装によるメンテナンスが不要
・断熱性、防音性に優れている
・軽いので耐震性に優れている
・防火性が高い
デメリット・価格が高め
・表面の砂粒がはがれやすい

ジンカリウム鋼板の屋根材は、ガルバリウム鋼板と同じく鋼板にアルミニウム・亜鉛・シリコンなどの合金でメッキされたものです。亜鉛とシリコンの配合率が0.1%の違いしかありません。

同様の素材でも名前が違うのは、商標登録している会社によって呼び方が違うためです。

また、ジンカリウム鋼板の表面には細かい砂粒がコーティングしてあります。このコーティングにより、断熱性や防音性が高くなっていますが、劣化により表面の砂粒がはがれやすいというデメリットもあります。

スレート屋根

出典:ケイミュー株式会社-コロニアルクァッドの紹介ページ
耐用年数約20年
施工費用の目安
(円/平方メートルあたり)
約4,500円~
メリット・価格が安い
・軽量で耐震性に優れている
・施工しやすい
・依頼できる業者が多い
デメリット・防水性がなく雨漏りしやすい
・ひび割れしやすい
・塗装メンテナンスが必要

スレート屋根は現在、日本でもっとも普及している人気の高い屋根材と言えるでしょう。スレート屋根には「化粧スレート」と「天然スレート」があり、一般的に使われているのは「化粧スレート」です。

スレート屋根はセメントを固めて薄い板状にした屋根材で、比較的価格が安く、軽量で耐震性に優れているという特徴があります。

また施工しやすく、広く普及していることから依頼できる業者が多い事もメリットの一つです。

しかし防水性がなく雨漏りしやすかったり、ひび割れしやすかったりと耐久性はあまりよくありません。価格が高くても耐久性を求める人には向かないと言えるでしょう。

アスファルトシングル

耐用年数約20年
施工費用の目安
(円/平方メートルあたり)
約5,000円~
メリット・防水性、防音性が高い
・価格が比較的安い
・割れにくく、錆びにくい
・軽量で耐震性に優れている
デメリット・表面の石粒がはがれることがある
・勾配がない屋根には向かない
・施工ができる業者が少ない

アスファルトシングルは欧米では約100年ほど前から一般的に使われている人気の屋根材で、日本では洋風の住宅やおしゃれな外観にこだわる人の間で、最近人気が出てきている屋根材です。

アスファルトシングルはガラス基材にアスファルトを浸透させて、表面に石粒を吹き付けてある屋根材です。シート状になっているため、どんな形状の屋根にも施工しやすいという特徴があります。

比較的価格が安く、防水性・防音性が高いという特徴があります。またアスファルトシングル自体が柔らかく弾力のある素材なので、割れにくく錆にくいという点もメリットです。
しかし一方で、表面の石粒が剥がれることがあり、定期的なメンテナンスを行わないと耐久性が低くなってしまうので注意が必要です。

屋根の施工箇所・工事内容ごとの費用相場

屋根をリフォームする際は、屋根全体を補修する方法と部分的な補修を行う方法があります。

予算が多く取れる場合は屋根全体をリフォームしてもいいですが、予算があまり取れない場合は予算に応じて部分的な補修を行うことをおすすめします。

ここでは屋根の部分的な補修について、それぞれの工事内容や費用相場の解説を詳しくしていきます。

部分補修

補修内容費用相場
漆喰の補修約10,000円~/1平方メートル
瓦の差し替え約9,000円~/1平方メートル
瓦の葺き直し約5,000円~/1平方メートル

屋根の部分補修は劣化している部分のみを補修するため、費用を最小限に抑えることが可能になります。瓦の葺き直しなどは屋根全体を行うと、数百万円かかることもあります。

そのため予算に応じて部分的に補修することをおすすめします。

屋根の部分的な補修は費用を抑えるだけでなく、工期を短くするというメリットもあります。劣化の状態にもよりますが、部分的な補修なら約1日で終わる場合もあります。

また屋根の部分的な補修は、雨漏りを防ぐことができるというメリットもあります。部分的な補修なら不具合に気付いてから早急に対処することができるので、雨漏りが起こったり雨漏りがひどくなる前に修理ができるのです。

雨漏り補修

内容費用相場
発光液調査約5万円~約25万円
散水調査約5万円~約35万円
赤外線調査約2万円~約50万円
目視調査無料~約3万円
ガス調査約15万円~約35万円
電気抵抗調査約3万円~約10万円
雨樋の交換(一部)約1万円~約5万円
コーキング補修約5万円~約20万円

屋根の雨漏り補修は、まず雨漏りの状況を調べるための調査から行います。調査にはさまざまな方法がありますが、調査方法によって費用相場が変わってきます。

そして雨漏りの原因を突き止め、ほんの小さな隙間から漏水している場合は防水テープやコーキング補修のみで雨漏りが治まる場合もあります。
ただし、防水テープはあくまでも応急処置としての役目しかないので、屋根の劣化が原因での漏水ならコーキングを充填してしっかり雨漏り補修をするようにしましょう。

板金の補修

補修場所費用相場
棟板金約5,000円~/1平方メートル
谷板金約4,000円~/1平方メートル
雨押え板金約2,000円~/1平方メートル
軒先板金約2,000円~/1平方メートル

屋根板金の補修にはいくつか種類がありますが、その中でも特に棟板金は屋根のてっぺんの棟を守る役目がある重要な部分です。

この棟から雨水が浸入すると屋根全体に広がってしまい、結果的には雨漏りを引き起こしてしまうのです。そのため屋根板金の不具合や劣化は放置せず、定期的に点検や修理を行う必要があるのです。

谷板金は屋根の谷の部分の板金のことで、谷になっているため雨水が溜まりやすい点から定期的にメンテナンス修理が必要となります。

雨押え板金は屋根と外壁の間に取り付ける板金のことで、雨水が屋根と外壁の間から外壁をつたって流れ落ちるのを防ぐ働きがあります。雨押え板金の錆や浮きが見られたら修理が必要になります。

軒先板金はその名の通り、軒先に付いている板金のことです。軒先板金は集まってきた雨水が屋根の中に侵入するのを防ぐ役割があって、屋根材が劣化することも防いでいます。

雨水が集中する箇所ということで、劣化しやすい場所なのでメンテナンス修理が必要です。

屋根の断熱リフォーム

施工内容 費用相場
断熱塗装 約4,000円~/1平方メートル
断熱改修 部分改修:約50万円~
全体改修:約80万円~

屋根の断熱リフォームを行うメリットとしては、夏場の屋根下の暑さ対策ができ、室内の温度の上昇を抑えることができます。

夏場は特に天井と屋根の間に熱がこもりやすくなり、特に2階の居室は室温が上がり過ぎてしまいますが、屋根の断熱リフォームを行うことによってそれが解消されます。

また屋根を断熱することによって、エアコンの効き具合をよくし省エネ効果が期待できます。

一方で屋根の断熱リフォームを行うデメリットとしては、室外と室内の気温差によって結露が生じてしまう場合があります。結露を放置しておくと構造体が腐食してしまう恐れもあります。
結露の発生を抑えるには、定期的に屋根裏の換気を行ったり、雨漏りを発生させないことが大切です。定期的なメンテナンスも行うようにしましょう。

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屋根リフォームにかかる諸経費

屋根リフォームには工事費用以外にも諸経費がかかります。それぞれの諸経費の詳細については下記の表のとおりになります。

資材搬入搬出費既存の屋根を撤去し搬出する費用と新たに使用する資材の搬入費用
現場管理費用工事の工程の管理や、現場での安全管理を行うための費用
人件費工事を行う職人の賃金や管理を行う技術者の賃金
足場費用屋根リフォームを行う場合の足場を組むための費用
下地補修費下地補修が必要な場合の費用
防水シート施工費防水シートの施工が必要な場合の費用

屋根リフォームにかかる諸経費の料金設定は業者によって異なりますが、おおよその目安としては工事費の10%〜15%程度で設定されていることが多いです。

諸経費を確認する場合は、同じような内容が二重で計上されていないか、不自然な値引きなどがされていないかをチェックしましょう。

屋根のリフォーム・修理のタイミングとは?

屋根はふだん直接目にする機会がない場所なので、気付かないうちに劣化が進んでいる場合があります。屋根の種類によって、リフォーム・修理のタイミングがわかるサインがあります。
それらのサインやタイミングを見逃さず、リフォームや修理を行うことが大切です。ここでは屋根材別にリフォームや修理のサインを詳しく解説していきます。

瓦屋根のサイン

・瓦が割れている
・漆喰の剥がれ
・崩れが見られる
・瓦がずれている
・瓦が変色している

瓦屋根で見られるリフォーム・修理のサインとしては、地震や台風などの影響で瓦が割れていたり、瓦がずれていることがあげられます。

特に棟瓦がまっすぐになっていなくて、ずれていたり蛇行したりしている場合は修理が必要です。

また瓦を支えている漆喰に剥がれや崩れが見られる場合も、リフォーム・修理が必要でしょう。そのまま放置しておくと、風や小さな地震でも瓦がずれたり落下したりしてとても危険です。

瓦に変色が見られる場合も劣化が始まっているサインなので、メンテナンスチェックが必要でしょう。

スレート屋根のサイン

・コケ・カビが発生している
・ヒビ割れている
・塗料の剥がれ・変色が見られる
・釘が浮いていたり、抜けていたりする
・棟板金が色褪せしたり錆びたりしている

スレート屋根のリフォーム・修理のサインとしては、棟板金を固定している釘が、台風などの強風によって浮いてきたり抜けていたりすることがあげられます。これを放置すると強風で飛散したり変形したりととても危険です。

また、棟板金が色褪せしたり錆びたり、塗料が剥がれたり変色が見られる場合もリフォーム・修理のサインです。
スレート屋根は雹や飛来物、倒れたアンテナなどで傷がついてしまうことがあり、そこからひび割れが生じる場合があります。その場合もなるべく早めにリフォーム・修理を行うことをおすすめします。

金属屋根のサイン

・釘が抜けている
・塗料が剥がれている
・新築時と比べ変色している
・屋根材が浮いている
・屋根表面に傷がある

ガルバリウム鋼板などの金属屋根のリフォーム・修理のサインとしては、釘が抜けていたり、屋根材が浮いていたりすることがあげられます。

また金属屋根は表面に塗料が塗られていますが、その塗料が剥がれてきたり、新築時と比べて変色しているのが見られたら、塗膜の耐久性が限界に達しているサインなので早めにリフォーム・修理を行った方がいいでしょう。

金属屋根も飛来物などで表面が傷つきますが、その傷を放置しておくとそこから錆が発生してしまいます。ガルバリウム鋼板は亜鉛が溶け出すことによって錆の進行を遅らせる特徴がありますが、いずれは錆てしまいます。
表面の傷を見つけたら早めにリフォーム・修理を行うようにしましょう。

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費用がかかっても屋根を修理すべき理由とは?

屋根の劣化や不具合が見られた場合、費用がかかったとしてもできるだけ早く修理を行う必要があります。

ここからは屋根を修理すべき理由についてそれぞれご説明します。

カビを繁殖させてしまうため

屋根の劣化や不具合が生じると、屋根材に穴や隙間ができて雨水が侵入します。

雨水はやがて天井や外壁などに広がり湿度が高い状態になるため、カビが繁殖しやすい状態になってしまいます。

繁殖したカビが室内まで流れ込むと、その胞子によって人体に健康被害をもたらす可能性があります。

特にリビングや寝室など滞在時間が長い空間にカビが発生した場合、アレルギーや感染症などを発症する恐れがあるでしょう。

家の構造材を腐食させてしまうため

雨水の侵入によって家の構造材が濡れてしまい、柱や梁などの木材を腐食させてしまう可能性があります。

構造材が腐食すると柱や梁の強度が確保できなくなるため、地震が発生した場合は家が倒壊する危険性もあるでしょう。

シロアリが棲みついてしまうため

雨水で濡れた室内は、シロアリにとって最適な棲家となります。

シロアリは濡れた木材が大好物であるため、雨水に濡れた木材はシロアリのエサになります。

そのため放置するとシロアリ被害が拡大する危険性があるでしょう。

シロアリは食べ物がなくなるとどんどん家の中を進んでいき、最終的には躯体が食べ尽くされて家が傾くなど被害が大きくなる恐れがあります。

屋根リフォームと同時に外壁塗装は行うべき?

屋根リフォームと同時に外壁塗装も行うべきなのでしょうか。

屋根リフォームと外壁塗装を同時に行うと、足場設置費用や養生費用が1回分で済むため費用を抑えることができます。その点から屋根リフォームと外壁塗装は同時に行った方がお得と言えるでしょう。
ここでは屋根のリフォームと外壁塗装を別々に行った場合と、同時に行った場合の費用の違いについて紹介します。

80平方メートルの外壁塗装費用

足場設置費用約7万円~約8万円
養生費用約3万円~約5万円
下地調整費用約13万円~約20万円
塗装費用約12万円~約28万円
合計約35万円~約61万円

屋根の葺き替えリフォーム費用

足場設置費用約7万円~約10万円
養生費用約6万円~約10万円
既存屋根材撤去費用約10万円~約20万円
屋根下地補修工事費用約16万円~約20万円
屋根材の価格約40万円~約80万円
合計約79万円~約140万円

外壁塗装・葺き替えリフォームを同時に行った場合の費用

足場設置費用約10万円~約12万円
養生費用約5万円~約7万円
既存屋根材撤去費用約10万円~約20万円
屋根下地補修工事費用約16万円~約20万円
屋根材の価格約40万円~約80万円
下地調整費用約13万円~約20万円
塗装費用約12万円~約28万円
合計約106万円~約187万円
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カバー工法(重ね葺き)か葺き替えの判断の仕方

屋根のリフォームをする際にカバー工法にするのか葺き替えにするのかの判断に迷われる方もいらっしゃるかと思います。

どちらが適しているのか、まず大切なポイントの一つは既存の屋根の劣化状況です。

既存の屋根の劣化が激しい、屋根の下地が劣化しているといった場合には葺き替えがおすすめです。

建物が古く耐震性で不安があるといった場合にも葺き替えのほうが負担を減らすことができるでしょう。

既存の屋根に劣化があまり見られず、耐震面でも不安がない場合にはカバー工法がおすすめです。

屋根リフォームで太陽光発電パネルを設置する費用相場

近年、太陽光発電パネルの設置に注目が集まっていますが、屋根リフォームを行う場合に太陽光発電パネルを設置する場合の費用相場はどのくらいなのでしょうか。

また太陽光発電パネルを設置するメリット・デメリットや注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは詳しく解説していきます。

太陽光発電パネルの設置にかかる費用相場と工事期間

本体価格の目安約14万円~約15万円/1kW当たり
設置費用総額約22万円~約27万円
工事期間約2日~約3日

太陽光パネルの本体価格は購入するメーカーや種類によって変わります。また設置する住宅の大きさによって設置できる本体の規模が変わってきます。

上記の表に記載した費用や期間は一般的な目安ですので、具体的な費用や工事期間を知りたい方はリフォーム業者へお問合せしてください。
一般的な住宅に太陽光発電パネルを設置する場合は、工事期間は約2日~約3日になります。

太陽光パネルを設置するメリット・デメリット

メリット・電気代を削減できる
・電気を作り出して売電収入が得られる
・停電しても電気が使える・環境に優しい
・断熱効果がある
デメリット・発電量は天気に左右される
・設置費用が高い
・夜は使用できない
・住宅にパネルの重量がかかる
・メンテナンスにも費用がかかる

太陽光パネルを設置するメリットとしては、電気代を削減したり電気を作り出すことによって売電収入が得られることです。

また環境に優しく、地球温暖化対策の一環として、今後も住宅に太陽光発電パネルを設置するケースが増えると考えられます。

一方で太陽光パネルを設置するデメリットとしては、以前よりは安くなったとは言え、設置費用が高いということやメンテナンスにも費用がかかるということです。

また発電量は天気に左右され、夜は使用できません。さらに以前より売電価格が安くなってきていることもデメリットの一つです。
上記の表のとおり、太陽光パネルにはメリットもたくさんありますが、設置後に後悔しないためにもデメリットも知った上で慎重に検討することをおすすめします。

太陽光パネルを設置する際の注意点

・太陽光パネルの設置する場所に十分な照射量があるか
・屋根の耐久性に問題がないか
・施工業者は万が一の不具合が発生した場合、対応してくれるか(補償内容の確認)
・自然災害補償があるか
・パネル自体の性能保証があるか

太陽光パネルを設置する際の注意点としては、太陽光パネルを設置する場所に十分な照射量があるかを確認することです。太陽光パネルに濃いめの影ができると発電しないからです。

パネルの一部に影ができて発電しないと、影ができているパネル全体のみならず、隣接しているパネルの発電量にも影響が出てしまいます。

将来、近隣に高い建物ができてパネルに影ができないか、樹木が生い茂ってきて影ができないか、など現在だけでなく、将来も見据えたうえでデメリットがないかをチェックすることが大切です。

またパネル自体の性能保証があるか、施工業者は万が一の不具合の場合に対応してくれる保障があるかなど、保障についても確認しておく必要があります。

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屋根のリフォーム費用の支払い方法について

次に、屋根のリフォームを行う際の費用を支払う方法について見ていきましょう。

支払い方法は依頼する業者によっても違います。

屋根の修理後に現金で全額支払い

屋根の修理後に現金で全額支払いを行うケースがあります。

屋根リフォーム費用の支払いで一番多いパターンです。修理後の屋根の状態を確認してから支払えるため、最も安全な支払い方法だと言えるでしょう。

屋根の修理前に半分・修理後に残りを現金で支払う2分割方式

支払い方法として次に多いのが、この2分割方式です。

業者側は屋根の修理前に現金で半分のリフォーム費用を支払ってもらうことで、材料費などに当てることができます。

分割方式の場合は施主の負担軽減を目的としたものではなく、契約をスムーズに行うための分割になるため、同じ2分割方式でもリフォーム会社によって支払う割合が異なることがあります。

屋根の修理前・修理中・修理後に現金で支払う3分割方式

屋根のリフォーム費用が大きな金額になった場合は、屋根の修理前・修理中・修理後の3分割方式で支払うケースがあります。

どれくらいの金額をそれぞれ支払うかはリフォーム会社によって異なるため事前に確認しましょう。

屋根の修理前に現金で全額支払い

屋根の修理前に現金で全額支払いを求められた場合は注意が必要です。

なぜかというと、一般的に屋根の修理前に現金で全額支払いをするケースはほとんどないからです。

現金で全額前払いをすると業者に持ち逃げされる可能性もあるため、屋根の修理前に現金で全額支払いを求められた場合は本当に信用できる業者なのかどうかよく考慮したほうがいいでしょう。

屋根のリフォーム費用が高額であればローン利用も可能

屋根リフォームの際、屋根の葺き替えなどで費用が高額になることがあります。

現金で用意するのが難しい場合は、ローンの利用が可能です。

屋根のリフォーム費用で利用できるのは、住宅ローン・リフォームローン ・クレジットカードのローンなどがあります。

これらのローンを上手く利用することで急な屋根のリフォームにも対応できるでしょう。

また、リフォーム業者の中には自社で提携しているローンがあり、提携ローンを選ぶと金利優遇などの特典もつくため他のローンよりもお得に利用できるケースもあります。

リフォーム 費用を抑えるコツ

リフォーム は数十万単位で費用がかかってくるため、なるべく費用を抑えたいですよね。

ここではリフォーム 費用を抑えるためのポイントについてご紹介していきます。

希望するリフォーム内容を明確にしておく

まず大切なことは、どのようなリフォームをなぜ行いたいのかを明確にしておくことです。

リフォームではデザインや素材などで、費用が大幅に変わってきます。

リフォームの目的や反映させたい要望などをはっきりとさせておかないと、あれもこれもと欲張ってしまい、結果的に無駄な費用が発生していたなんてことにもなりかねません。

目的や要望を洗い出し、優先順位を決めておくことでコストカットにつながるでしょう。

火災保険や補助金を利用する

リフォームでは条件を満たすことで、火災保険や補助金を利用することも可能です。

火災保険の補償対象は主に事故や自然災害などが原因で住宅が破損した場合です。

台風や大雪の影響で、屋根が破損し、修理が必要になった時になどに適応できます。

保険の種類によっては物体の衝突や第三者によるいたずらなども対象範囲に入っています。

ただし経年劣化による破損は火災保険の対象にはならないため、注意が必要です。

補助金の補償対象になりやすいリフォームは、エコ・省エネ、耐震性の確保のためのリフォームなどです。

地方自治体によって補助金の適用条件や補償対象など異なってくるため、リフォームに補助金の利用を検討している場合は、地方自治体や地元のリフォーム会社などに相談してみることをおすすめします。

業者から相見積もりをとる

リフォームの見積もりをとる際には1社だけでなく、複数社に同じ内容で依頼することをおすすめします。

相見積もりをとることでリフォームがだいたいどれくらいかかるのかの費用相場をつかむことができるでしょう。

また複数者に問い合わせることで費用のみならず、それぞれの業者のサービスやデザイン、担当者との相性などを比べることもできます。

こちらから無料で簡単に見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。

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屋根のリフォームに火災保険を適用できるの?

火災保険が適用されるケース

・屋根の破損が風災・雪災・雹災などの自然災害が原因であるもの
・被災から3年以内であること
・修理にかかる費用が火災保険の免責金額を超えていること

上記の表に記載したとおり、屋根のリフォームにも火災保険を適用できるケースがあります。

屋根の破損が台風・竜巻・大雪・大粒の雹など自然災害によるものであること、被災から3年以内であること、修理にかかる費用が火災保険の免責金額を超えていることが条件となります。

そのため、経年劣化による屋根のリフォーム・修理には適用されません。また100%適用されるわけではありませんので注意が必要です。

また自然災害の中でも地震による屋根の破損には火災保険は適用されません。
なお、火災保険が適用されるのは被災してから3年以内ですが、自費でリフォーム・修理を行っていても3年以内なら保険金を請求できますので、覚えておくとよいでしょう。

では、実際に火災保険が適用されるケースを見ていきましょう。

【ケース1 棟板金のクギが浮いている状態】

棟板金のクギが緩く棟板金が浮いている状態だと、突風や竜巻、台風などで破損した可能性があるため、火災保険が適用されるでしょう。

【ケース2 天井から雨漏りしている状態】

天井から雨漏りしている状態だと、屋根に何らかの損傷がある可能性があるため火災保険が適用されことがあります。

【ケース3 スレートの屋根材が浮いている】

スレートの屋根材が浮いていると突風や竜巻、台風などで破損した可能性があるため火災保険が適用されことがあります。

【ケース4 風で破損した雨樋】

強風などで外れたり曲がったりして破損した雨樋も火災保険が適用されことがあります。

その他にも、苔が生えた屋根や錆びついた屋根の板金などにも火災保険が適用できる可能性があります。

ただ、明らかに経年劣化による症状が酷い場合は適用外になる可能性もあります。

火災保険が適用できるかどうかは第三者機関によって判定されるため、上記の項目が当てはまるからといって100%火災保険が適用されるわけではありません。

しかし経年劣化だと思っていても、火災保険の審査を依頼すると適用されるケースが多いため、「火災保険の適用外かな」と自己判断せずに、まずは第三者機関に審査してもらいましょう。

火災保険を申請するにはどうすればいいのか

火災保険の申請方法は比較的簡単です。必要書類を合計4枚用意して申請します。

火災保険申請時に必要な書類は以下の通りです。

【被保険者が記入する書類】

  • 保険金請求書
  • 事故状況説明書

【屋根のリフォーム業者が用意する書類】

  • 修理見積書
  • 被害写真

※室内の被害写真については被保険者が用意します

【申請方法】

申請方法は、施主自ら火災保険会社に連絡し書類や手続きを行います。

なかには火災保険申請の手続き代行を行う業者もありますが、近年申請代行業者によるトラブルが増えています。

申請手続きは複雑ではないため、そのようなトラブルにあわないためにもできるだけ施主自らが申請手続きを行うようにしましょう。

火災保険はどれくらいの費用をカバーできるのか

火災保険が適用された場合、おりる保険金額の平均は約70万円〜約80万円と言われていますが、保険会社や契約した保険の補償内容によって金額は異なります。

実際にどれくらいの費用がおりるのかについては保険会社に確認するといいでしょう。

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屋根のリフォームで利用できる補助金とは?

屋根のリフォームで利用できる補助金の、対象となる可能性があるリフォーム内容には以下のようなものがあります。

  • 遮熱塗料による断熱を行うエコリフォームを利用する
  • 耐震リフォームの補助金を利用する
  • 屋根の内側に断熱材を吹き付ける
  • 屋根瓦の下に断熱材を敷く
  • 太陽光パネルを設置する
  • 軽量な屋根材に替えて耐震性をアップさせる

以上のようなリフォーム内容が補助金の対象になりやすいと言えます。つまり、断熱性を上げるなど省エネリフォームであることや、耐震リフォームであることが補助金の対象になりやすいのです。

また、補助金の対象になるにはいくつか条件があって、税金の未納がないことやリフォーム工事の前に補助金の申請を行っていること、居住用の建物であることが大切になります。

リフォーム業者によっては補助金制度の実績がない業者もあります。リフォーム業者に依頼する際に、補助金制度が受けられる業者かどうか確認した方がよいでしょう。

自治体で実施している補助金を探すには

補助金や助成金制度は各自治体によって内容が変わります。

屋根のリフォームを行う際に補助金制度を利用したい場合、まず行うことはお住まいの自治体で実施している補助金制度を調べることです。

自治体ごとに実施している補助金について調べるには、「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」などのポータルサイトを利用する方法があります。

最新の情報が知りたい場合は、国土交通省のホームページを確認する方法もあります。

またお住まいの市区町村の役所に直接問い合わせることでも確認できます。

屋根の葺き替え工事の際、建築確認申請は必要?

屋根の葺き替え工事を行う際には、建築確認申請が必要な場合とそうでない場合があります。

屋根の葺き替え工事について「4号建築物を除き、主要構造部分の1種以上について行う過半の修繕・模様替え」を行う場合には建築確認申請が必要です。

4号建築物は以下のような建物のことです。

これらに該当する建物に関しては、確認申請の必要がありません。

  • 木造建築物で、2階建て以下、延床面積500㎡以下、高さ13m以下、軒の高さ9m以下
  • 非木造建築物で、平屋建て、延床面積200㎡以下

屋根は主要構造部分にあたり、屋根の葺き替え工事で過半とは1/2を超える面積の葺き替え工事のことを言います。

自治体によっては申請が必要になる条件が異なる場合もあるため、注意が必要です。

工事を行う際には自治体や業者に確認するようにしましょう。

補修することが大切です。

屋根のリフォームが得意な会社を探すには

自分が住んでいる地域で屋根のリフォームが得意なリフォーム会社を知りたい場合は、リフォーム会社紹介サービスを使うと良いでしょう。

リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住まいの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いた上で、適切で優良なリフォーム会社を紹介してくれます。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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