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2021年09月29日更新
瓦屋根の耐震性は大丈夫?瓦屋根の耐震性能や補強方法についてご紹介します!
日本瓦などを用いた瓦屋根は耐震性に難があると言われています。なぜ瓦屋根は地震に弱いとされているのでしょうか?瓦屋根が地震に弱い理由と、リフォームで瓦屋根の耐震性を向上させる方法、補強リフォームにかかる費用についてご紹介します。
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- 監修者樋田明夫
瓦屋根の耐震性は低い?
瓦屋根は耐震性が低いと言われていますが、なぜ耐震性が低いのでしょうか?
建物の屋根は、軽ければ軽いほど耐震性に有利だとされています。
これは屋根が重ければ建物の重心が高くなるため、地震の際に発生した揺れの影響がより強くなり、壁や柱などに高い負荷がかかってしまうことが理由です。
つまり、日本瓦をはじめとする瓦屋根は、台風などの強風にあおられにくく屋根材としての強度や耐久性は高いのですが、1枚1枚が金属屋根やスレート屋根に比べて重くなるため、耐震性が低くなってしまいます。
しかし、瓦屋根だからといってどの建物でも耐震性が低くなるというわけではありません。
元々耐震設計が施されている場合や、旧耐震基準のもとで建てられた建物でも耐震補強工事が施されている場合は、大きな地震が発生しても十分な耐久性を発揮しています。
瓦屋根以外の理由で耐震性が弱い場合もある
建物の耐震性は屋根の重さも関係しますが、壁や柱などの建物の強度も耐震性に影響を与えます。
耐震性の向上を目的として瓦屋根を他の軽量屋根材に交換したとしても、壁や柱、土台が傷んでいたり、旧耐震基準で建てられていたりする場合には、十分な耐震性を発揮することができません。
特に旧耐震基準で建てられている場合には、元々の設計が震度5ですぐに倒壊しない強度となっています。逃げる時間があるという程度ですので、より大きな地震が起きるようになっている現在、早急に耐震診断と耐震補強工事を行った方が良いでしょう。
現行の耐震基準は、昭和55年5月に施行されました。
お住まいがもしこれより前に建築されている場合には、耐震診断等を依頼して建物の耐震性を確認しておきましょう。
耐震性能を上げるためにはどのような手段があるのか?
旧耐震設計で建てた建物の場合や、老朽化で建物が弱っている場合、耐震構造となっていない場合などには、どのような対処法があるのでしょうか?
屋根については、瓦屋根をお使いなら金属瓦やスレートなどの軽量な屋根材にリフォームする方法がおすすめです。軽量化が目的ですので、カバー工法ではなく、葺き替えで行うとよいでしょう。
瓦屋根に比べて、金属屋根なら重量を半分以下に抑えることができますので、建物にかかる負担が抑えられ、耐震性を向上させることができるでしょう。
しかし、金属やスレートなどの屋根材は日本瓦に比べるとどうしても耐久性に劣ります。
日本瓦ならメンテナンスを怠らなければ約50年以上使い続けることができますが、金属瓦やスレート瓦はメンテナンスを施しても約20年が寿命です。
定期的に葺き替えリフォームを行うなら寿命はあまり問題ありませんが、コストの問題や見栄えの問題で日本瓦を使いたいという場合にはどうすれば良いのでしょうか?
施工:フレッシュハウス
日本瓦で屋根を葺く場合についても、耐震性に優れた防災瓦という製品が販売されています。
これは、日本瓦と同じ陶器製の瓦なのですが、瓦の一部が強固に組み合うように作られている製品です。
従来型の日本瓦は、1枚1枚を屋根に乗せて釘や針金で固定していましたが、この施工方式ではそれぞれの瓦が独立しているため、揺れが発生すると十分な強度を発揮できませんでした。
防災瓦なら、瓦全体が相互に支える構造となっていますので、建物が強く揺れた場合でも瓦がずれたり浮き上がりにくくなり、屋根材の落下を防ぐことができます。
ただ、防災瓦を利用しても、重さの問題が解決するというわけではありませんので、日本瓦を利用される際には土台や柱などの構造部分に十分な強度が確保されているか耐震診断で調査してもらいましょう。
もし、十分な強度がないという場合には、柱を頑丈なものに交換、補強したり、制振ダンパー、免振ダンパー、筋交いを追加して揺れを抑えたり、耐力壁を導入して建物の強度を向上させるといった耐震補強工事を行えば、瓦屋根を維持することができます。
瓦屋根を補強するためにかかる費用は?
瓦屋根をリフォームして耐震性を高めるためにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
まず、瓦屋根の葺き替えを行ってガルバリウム鋼板製屋根材に交換する場合についてですが、40坪の住宅の屋根を葺き替えた場合で約150万円が相場となります。
費用の内訳は、作業用の足場と養生シートの設置、瓦屋根の撤去と廃材処理費、下地部分の調整費、新しい屋根材の購入費用、屋根材の施工費用です。
日本瓦を防災瓦に葺き替える場合については、同程度の建物で約200万円が相場となります。
これは、面積あたりの屋根材の単価が金属瓦より日本瓦の方が高くなることが理由です。
しかし、防災瓦は金属瓦に比べて耐用年数が長いため、長期的な視点で考えるなら費用はそれほど変わらないと言えるでしょう。
葺き替え以外の方法については、棟瓦に施す耐震補強工事があります。
このれは、既存の棟瓦を一度取り外して金具や金属板を用いて強固に組み直す工事方法で、比較的安価に屋根の耐震性を高めることができますが、棟瓦以外の瓦の落下を防ぐことはできません。
どちらかと言えば、地震後の棟瓦のずれによる雨漏りのリスクを低減させる工事ですので、柱や土台の耐震補強工事を行った後に導入すると良いでしょう。
棟瓦の補強工事は、1mあたり約7,000円が相場です。
耐震リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた耐震リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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