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2021年09月09日更新

耐震リフォームの種類!耐震・制振・免震リフォームはなにが違うの?

耐震工法には、耐震・制震・免震リフォームの3種類のリフォーム方法があります。これらのリフォーム方法はどのような点に違いがあるのでしょうか?耐震・制震・免震それぞれの仕組みと特徴、主に使われている建物などについて解説していきます。

耐震性を高める工法にはどんなものがある?

これらの耐震工法にはどのような特徴があるのか、それぞれの工事方法について見ていきましょう。

耐震・耐震リフォームとはどのようなものなのか?

耐震リフォームとは、名前の通り地震に耐える構造による耐震工法です。

柱や壁、基礎などの躯体部分を補強または追加し、地震の際に建物そのものが揺れても壊れにくい構造にしています。

建物が地震などの揺れによって壊れないことを目的として行われる工法ですので、揺れ自体を防ぐことはできません。

また、揺れを減らすといった機能もありませんので、建物の高所ほど揺れが大きくなるという特徴もあります。

この工法は一般住宅向けの耐震リフォームで広く用いられていますので、耐震リフォームを行うといえばこの工法が最初の選択肢となるでしょう。

工事の内容としては、柱と梁、基礎を金具でつなぎ合わせて接合部の破断を防止し、壁を耐力壁に変更または筋交いの追加などを行って補強することにより横揺れの影響を抑えていきます。

費用は工事を行う範囲によって変わりますが、金具を柱に取り付けるだけなら10カ所で約40万円、耐力壁や筋交いを追加する場合には約50万円、建物全体に施す場合には約100万円が相場です。

制震・制震リフォームとはどのようなものなのか?

制震リフォームとは、地震の揺れを吸収して減衰することで建物への影響を抑える工法です。

戸建て住宅などにも用いられており、構造としては柱と柱の間に油圧ダンパーを設置し、この部分がゆっくり縮むことで揺れを抑制していく仕組みとなってます。

耐震リフォームと違い、揺れそのものの勢いを減らすことによって建物を守る方式ですので、地震の際に家具等が倒れるといった被害についてもある程度軽減が可能です。

また、揺れ全般に広く対応していますので、地震以外の建物の揺れ、例えば台風や突風による影響も抑えることができます。

実際の施工では、壁を解体して柱と梁を露出し、油圧タンパーを角に設置。

住宅の構造や強度にもよりますが、1坪あたり1個をバランス良く設置すると良いとされています。

ダンパーの設置が完了したら壁を付け直し、内装工事を行えばリフォームは完了です。

施工費用は10カ所に施工した場合で内装工事等を含めて約50万円からとなります。

免震・免震リフォームとはどのようなものなのか?

免震リフォームは、耐震や制震とは種類が大きく違う工法です。

耐震リフォームや制震リフォームでは、建物に加わった揺れの力をどうやって耐えるかという考え方で作られています。

しかし、免震は建物の基礎部分にゴムやベアリングを設置することにより、地面と建物の間に力を逃がす空間を作成。

これにより、建物に伝わる地震の揺れを減衰させることができるのです。

イメージとしてはサーカスのピエロが玉乗りをしているのを想像すると分かりやすいかもしれません。

玉乗りではボールはゆらゆら動きますが、足でボールの上を移動することで体そのものは安定しています。

これと同じことを建物に行うことで、建物自体の揺れを抑えることが可能となるのです。

免震による地震対策は、他の対策方法に比べて揺れそのものを抑えることができるため、より被害を抑えやすいという特徴がありますが、建物全体をゴムやベアリングを内蔵した免震装置に乗せておく必要があります。

そのため、リフォームで免震装置を組み込む場合には建物全体をジャッキアップして持ち上げなければなりません。

建物全体のジャッキアップとなると場合によっては建物の補強も必要となりますし、基礎の形状によっては基礎の作り直しも必要となりますので、どうしても費用や工期は大きくなります。

自宅に免震リフォームを施したい、免震リフォームが可能かどうか知りたいという方は、リフォーム会社に相談し、建物の調査を行った上で見積もりを立ててもらうと良いでしょう。

また、見積りを行う際には、複数のリフォーム会社に依頼して相見積もりをとってもらうことも重要なポイントです。

相見積もりを行うことでそれぞれの会社がどのような工事を想定しているかが把握できますし、同水準の施工内容でより適正な価格の会社を見つけることができます。

耐震補強工事と耐震改修工事の違いは?

耐震リフォームを検討していると「耐震補強工事」と「耐震改修工事」の2つの言葉をよく聞くことがあると思います。

両方とも耐震対策の工事のことを指しどちらもそこまでの違いはありませんが厳密にいうと違いますので両方の意味を解説していきます。


築40年の戸建ての耐震補強工事。床下は土間打ちを行い、必要に応じて梁を補強する工事を追加(施工:バレッグス)

耐震改修工事

改修とは「建物などの悪い部分を直す」という意味を持ちます。つまり「耐震改修工事」とは、現行の耐震基準に満足していない建物に対して補強をして現在の耐震基準を満足させる工事のことです。

そのため、まずは建物が耐震基準に達しているかを確認するため「耐震診断」をしていきます。「耐震診断」を行うことで建物の特徴が見えてきてその建物にあった耐震改修を検討していきます。

「耐震改修工事」には大きく3つあります。耐震補強、制震補強、免震補強の中から建物に不足している補強を施して耐震基準を達するようにしていきます。

つまり「耐震改修工事」は「耐震診断」の結果に伴って建物の耐震性を向上させ基準を満足させることです。

したがって「耐震診断」は必ず行う必要があり診断結果を見ながら建物の構造的な特徴を把握しながら工事内容を決めていきます。逆にいうと診断結果で基準をクリアしている場合は不要ということになります。

耐震補強工事

前述でも少し触れましたが「耐震補強工事」とは「耐震改修工事」の方法の大きく3つある中の一つで最も一般的な補強工事のことを言います。耐震補強とは耐震性が不足している建物を補強して耐震性を改善することです。

一般的には壁を補強することが多いですが建物の状況によっては柱や梁、土台や基礎といった部分も補強する対象になることがあります。

具体的には耐震壁の増設、袖壁の増設、ブレースの増設、柱の鋼板巻きによるせん断性の向上などがあります。

耐震補強工事を検討する場合、コストは当然ですが施工性も重視されます。それは「建物を使いながら補強したい」や「解体は最低限にしたい」など施主の希望が優先されるためです。

耐震補強工事の費用目安はどの程度かかる?

耐震補強工事の費用は工事の内容で様々です。また、マンションと戸建てでは状況がまったく変わってきますし戸建てでも木造と鉄筋コンクリートでは費用も内容も全然変わってしまいますので事前の確認が重要になってきます。

戸建て


写真提供:藤建設

前述の通り戸建てでも木造と鉄筋コンクリートでは工事内容も費用も大きく変わります。木造と鉄筋コンクリートの耐震補強の費用の目安を紹介します。

木造住宅

木造住宅は一番耐震補強がしやすい住宅と言えます。

工事内容も土台や柱に劣化による補修・交換や壁の補強、屋根や外壁の補強と様々あります。

目安としては約100万円前後から行えるものもあれば、約1,000万円以上になる工事もありますので業者との打ち合わせが必要となってきます。

鉄筋コンクリート

鉄筋コンクリートは木造に比べ費用が高くなる場合が多いです。

工事の内容は柱の補強や耐震金物の取付などが一般的でそれ以外にもありますが高額になりがちです。また費用は平方メートルあたり約2万円前後になることが多く約300万円~約500万円が相場となります。

マンション

マンションは集合住宅のため、外壁や共用部といったところは個人の自由では補強工事を行うことはできません。しかし、部分的な工事であれば内容にもよりますが約100万円くらいから行うことも可能です。

しかし、建物全体の耐震基準をクリアするのであれば個人では限界がありますので管理組合や管理会社に一度問い合わせを行う必要があるでしょう。

耐震リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた耐震リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社アートリフォーム

一級建築士をはじめ二級建築士、1・2級建築施工管理技士、インテリアコーディネーター、宅地建物取引主任者など、有資格者のスタッフが多く在籍。創業から65年、全面改装から水回りのリフォーム、壁紙の張り替えなど、小規模から大規模案件まで年間6000件を超える、幅広い実績がある。

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