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2019年02月03日更新
シェアハウスのリフォームにかかる費用は?
シェアハウス運営のためには、物件を購入する費用だけでなく物件をシェアハウス向けにリフォームする費用も発生します。安定した家賃収入を生み出すためにも、シェアハウスリフォームに必要な費用や、揃えておくべき家具・設備の種類等を知っておきましょう。
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- 監修者樋田明夫
シェアハウスを始めるためにはリフォームが必要

シェアハウスを始めるためには物件が必要ですが、現存する中古物件の中で、複数人で共同利用できるような造りになっているものはほとんどありません。
そのため、戸建て住宅タイプやマンションタイプなど物件のタイプに関わらず、物件入手後は必ずシェハウス向けにリフォームを行うことになります。
シェアハウスリフォームの目的
シェアハウスをリフォームする目的は主に、
入居者のニーズを満たすこと
リフォームの段階で空室リスクを減らすこと
法的な基準を満たすこと
の3つになります。
入居希望者のニーズを満たす
「家具家電付き」や「トイレ2台あり、シャワールーム複数台あり」などとすることで、他のシェアハウスと差別化でき入居者ニーズを満たすことができます。
例えば、既存の和室をそのまま居室に流用せず、畳をフローリングに張替えて洋室にリフォームすることで、若年層の入居希望者を呼び込むことができるでしょう。
リフォームの段階で空室リスクを減らす
いくらシェアハウスといえど、住みにくく人が寄り付かないような設備では入居者が集まらず収益が見込めません。
問題を抱えたシェアハウスという噂やクチコミが広まれば、余計に入居希望者が寄り付かなくなり、さらに申込者が減るという悪循環を生んでしまいます。
また、物件へ人が住み始めると、後から内装を変えたり設備を増設したりするリフォームが行いにくくなりますので、物件入手後のリフォームの段階で、入居者のニーズに合致する間取りを考えておきましょう。
法的な基準を満たす
共同住宅であるシェアハウスは、構造や間取りが自治体の条例や建築基準法といった各法律に適合していなければなりません。
また、各入居者の個室は建築基準法における「居室」扱いになるため、窓を付けて採光を取ること、換気口を設けること、各個室を仕切る壁は防火性能を確保することなども定められています。
シェアハウスでリフォームしておくべき箇所
シェアハウスで入居開始前に済ませておきたいリフォームとしては、以下のような箇所が挙げられます。
- 個室のドアに鍵を付ける
- 個室にテレビ端子を増設する
- 個室にエアコンを取り付ける
- コンセントを増設する
- トイレや洗面台を増設する
- 脱衣所を新設する
- シャワールームを増設する
- 複数人で使える大きなキッチンに交換する
購入を検討している物件に、上記の設備が既に設置されているほど、リフォームにかかる費用を抑えることができるでしょう。
シェアハウスへのリフォームで注意すべき点

シェアハウスのリフォームでは、「何をリフォームするか」「リフォーム費用がどのくらいかかるか」を知っておくことももちろん大切です。
しかしそれ以上に、リフォーム費用も含めた物件購入費用を回収する計画や、シェアハウスのコンセプトや法律に即してシェアハウスを作ることも忘れてはなりません。
リフォーム費用の回収も含めて収支計画を練ること
賃貸物件経営が成功するかどうかは、物件購入時にかかる初期費用をいかに早く家賃収入で回収できるかが鍵となります。
初期費用は物件の購入費だけでなく、リフォームにかかる費用も含まれますので、これらを合算した収支計画を立てることが肝心です。
そして、前述の通りシェアハウスでは物件購入後に間取り変更や設備の増設が必ずと言っていいほど発生しますので、リフォーム費用の回収は絶対に避けて通れません。
具体的な費用は後述しますが、シェアハウスリフォームには数百万円かかるため、より長期的な視野で安定した収支計画を練る必要があります。
マーケティングのプランを確立しておくこと
単純にシェアハウスを開いただけでは住人は集まりませんので、家賃収入を確保するためには、オープンさせるシェアハウスの魅力やメリットを存分に生かしたマーケティングが必要です。
そのためには、リフォームの際に、より魅力的なシェアハウスを作ることを心掛けなくてはなりません。
シェアハウスへのリフォームで心がけておきたいのは、シェアハウスを「どのようなコンセプトで運営するか」という視点です。
例えば、外国人向けのシェアハウスにするか、国内の若年層向けのシェアハウスにするかで、間取りや必要な設備の傾向は変わってきます。
また、入居者の帰宅時間やライフスタイルによって必要な家具家電の使用傾向も異なるでしょう。
そのほか、長期滞在向けのシェアハウスなのか、短期滞在も可能なシェアハウスかなど、オーナー自身が物件のコンセプトを決め、リフォームの段階で反映させなければなりません。
法律や条例を守ること
シェアハウスは、先述した共同住宅としての法律を満たしていなければなりませんが、法や条例に違反する建築物を提供してしまうと罰を受ける恐れがあり、入居希望者を遠ざける一因になってしまいます。
また、指摘を受けて、予定外のリフォーム費用が後から発生する事態も避けなくてはなりません。
シェアハウス運営に関連する国の法律だけでなく、シェアハウスをオープンさせる自治体の条令等を、オーナー自身がしっかりと勉強しておきリフォームに反映させておきましょう。
シェアハウスのリフォームに必要な費用の目安
シェアハウスリフォームには、内装や外装リフォームで概算で約200~300万円必要と言われます。
そして、増設する設備の数によってさらに初期費用は大きくなります。
各箇所のリフォーム費用
シェアハウス向けリフォームの、具体的な費用相場は以下の通りです。
※1…費用は各設備1台あたりの目安金額です
※2…設備工事は本体代と工事費用を合算した金額です
- 個室のドアに鍵を付ける…約1~4万円
- 個室にテレビ端子増設…約1万円
- 個室にエアコンを取り付ける…約4~7万円
- コンセント増設…約5,000~1万円
- トイレを増設…約15~20万円
- 洗面台を増設…約20~30万円
- 脱衣所を新設…約20~40万円
- シャワールームを増設…40~60万円
- 複数人で使える大きなキッチンに交換…約80~120万円
シェアハウスに必要な家具・家電は?

シェアハウスは、「共有スペース」と「占有スペース」に分かれています。
共有スペースとはキッチンやダイニング、浴室、玄関など、シェアハウスの住人全員が共同で利用するスペースのことです。
そして占有スペースとは、住人が個人で使用する各部屋を指します。
同じ空間で複数の住人が暮らすシェアハウスでは、この2つのスペースを区別して家具や設備を用意しなければなりません。
共有スペースに必要な家具や設備
共有スペースには様々な家電や家具が用意されていますが、すべてを揃えても使われなければ費用が無駄になりますので、入居者層のライフスタイルに応じてオーナーで要・不要を判断する必要があります。
例えば、もし女性限定のシェアハウスにするのであれば、オートロックや玄関のドアスコープ、トイレの消音設備、複数台の洗面器具はほぼ必須と言って良いでしょう。
あるいは、「料理が楽しめるシェアハウス」というコンセプトにする場合は、フライパンや鍋といった調理器具やお皿などはある程度揃えておいた方が喜ばれます。
そのほか、建物を喫煙可にする際は、喫煙ルームや灰皿を設置し、換気扇の増設なども必要です。
また、「順番待ちが苦痛」「他の人が使えなくなるからゆっくり利用できない」という不満が出ないように、洗面台やトイレ、シャワールームといった水回り設備は複数台用意しておいた方が良いでしょう。
入浴や洗顔のたびに部屋から道具を持って行かなくてもすむように、浴室や洗面台周りに、私物を置いておける鍵付きのロッカーなども設置しておくことをおすすめします。
シェアハウスの共用スペースは、一棟あたり概算で約20~30万円ほどの家具・設備購入費用が発生すると考えられます。
それではそれぞれの共有スペースで必要となる設備を見ていきましょう。
調理台周り
- 冷蔵庫
- レンジ
- 炊飯器
- コーヒーメーカー
- 浄水器
- 調理器具
など
ダイニング
- テーブル
- 居住者分のイス
- 食器棚
など
リビング
- ソファ
- テーブル
- テレビ
- エアコン
- カーペット
など
お風呂
- 浴室ドアの鍵
- バスグッズ(せっけんトレー、腰掛け)
- 貴重品を入れる鍵付きのロッカー
など
洗面所
- 洗濯機(できれば2台以上)
- 洗面台(できれば2台以上)
- タオルかけ
- 入居者の人数分の洗面用具収納
- ドライヤー(2個以上)
- 鏡
など
トイレ
- 便器(できれば2台以上)
- 消音設備
- 換気口
など
玄関
- 入居者の人数分のポスト
- 防犯カメラ
- オートロックキー
- 玄関のドアスコープ
- モニター付きインターホン
など
占有スペースに必要な家具や家電
各個室の設備で何よりも大切なものは、扉のカギです。
安心して過ごせるプライベート空間を用意するという意味でも、入居者同士のトラブル防止のためにも、個室はカギがかかるようにしておかなければなりません。
シェアハウスの個室は家具家電が揃っているほど良い
シェアハウスは一般的な賃貸物件と違って、長期間の入居を想定して申し込む人は少なく、家具の持ち込みを考えている人は多くありません。
そのため、各個室に備え付けの家具が充実しているほど、短期滞在型の利用者層に物件を気に入ってもらえる確率が高くなります。
占有スペースは最低でも、デスク、ベッド、収納、エアコンなどは確保しておきたい所ですが、テレビ、衣装掛け、カーテンといった家具のほか、ごみ箱や室内物干し、スタンドミラーなどもあると喜ばれます。
民泊・シェアハウスのリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた民泊・シェアハウスのリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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