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2023年01月04日更新
外壁塗装・外装リフォーム工事の費用や価格の相場は?
新築でも10年以内に再塗装が必要になる外装・外壁塗装。外壁は外からの紫外線、風雨、日光などのダメージを吸収する大切な役目を果たしてくれています。そんな定期的に行う必要がある外装・外壁塗装のリフォーム工事にかかる費用・価格相場をご紹介します。
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- 監修者岩納 年成
目次
リフォーム工事前に知っておくべき外装・外壁塗装の基礎知識
外装・外壁塗装工事は家にとって一番重要と言ってもいいくらいリフォームに手を抜いてはいけない箇所です。
なぜかというと、外装・外壁塗装が剥げた状態でそのまま放っておくと、家の構造を支えている木材に雨がかかり、そこから木材が腐り、建て直しが必要になるという状況を招きやすいからです。
外壁リフォームは絶対にしなくてはいけないものだということを覚えておいてください。
リフォームの年数は最初の施工や設計にもよるのであくまで目安となりますが、約5年でひび割れの補修、鉄部塗装、設備機器点検、約10年以内には全面の外装・外壁塗装工事が必要となります。
外装・外壁塗装を行うことで、家を支える木材にかかる負担を軽減できるだけではなく、まるで新築のような外観の家を得ることができます。
外装・外壁塗装工事は家にとって一番重要と言ってもいいくらいリフォームに手を抜いてはいけない箇所です。
外装・外壁リフォーム工事をする前に知っておきたい基礎知識を3つご紹介します。
外壁に使う塗料ごとに耐用年数が異なる
塗料ごとに耐用年数がもちろん異なります。
相場よりも価格が安い場合は耐用年数が短いもので塗装しているか、塗装を省いている可能性があります。
安い順番はアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素・断熱、光触媒という順番になります。
一番短いアクリルは耐用年数約4年、順に右に約6年、約13年、約18年、約20年と耐用年数が長くなります。
ただし、塗料は湿度や雨、紫外線などの影響を受けるため、壁の面や屋根の角度によって劣化する時期が異なります。
何の塗料で見積もりされているかをチェックしましょう。
外壁塗装をする場合は全て同じ塗料で塗る
家全体を同じ塗料で塗るようにしましょう。
外壁の面によって異なる種類の塗料を使用すると、一度に広範囲の塗料の塗り直しができません。
外壁塗装には、足場や養生などにも費用がかかるので、一度に広範囲の塗装を行うことがポイントになります。
外壁は塗装と張替えのどちらの方が良い?
外壁のメンテナンス方法にはいくつかありますが、今回は外壁リフォームの代表的な方法である「塗装」と「張替え」の2パターンについて、施工するタイミングや特徴や施工費用について比較検討してみましょう。
建物の経年劣化の状態やそれまでのメンテナンス状況により異なりますが、おおまかな目安を紹介します。
築30年前後までは外壁塗装でメンテナンスをし、外壁の耐用年数である築35年前後からは張替えを検討することをお勧めします。
外壁の塗装と張替えの施工費用については、一般的に塗装の方が張替えより安く施工することができます。
ですので、耐用年数になるまでは、定期的に塗装を行ないメンテナンスをすることで、外壁を健全な状態で維持することです。
定期的なメンテナンスを怠ると、外壁の耐用年数を迎える前に張替えなど大規模な工事をしなければならない状態に陥ります。
ですので、約10年~12年を目安に外壁塗装を定期的に実施するようにしましょう。
このように外壁のリフォームを検討する際はまず、信頼のおける専門業者に相談することです。
建物外壁の現状を調査した上で、お客様の意向や方向性と合わせて最適なリフォーム方法を考えることが重要です。
外装・外壁塗装リフォームを行うタイミング
リフォームのタイミングを見誤ると、工事費が高くなってしまう恐れがあります。
塗料の剥がれは建物そのものに悪影響を及ぼすので、先延ばしにせず早めにリフォームを依頼することが大切です。
外装・外壁塗装のリフォームを行うタイミングは次の通りです。
色あせてきた
外装・外壁に塗られている塗料の表面にある塗膜は、紫外線や酸性雨などによって劣化します。
劣化すると、色あせたり防水機能が低下したりします。
この状態では、塗料に含まれる樹脂成分が消失するため、塗料に含まれる顔料が粉状になって外装・外壁の表面に残ります。
手で触って白いチョークのようなものが付着したら、塗り替えの時期です。
ひび割れてきた
モルタルやコンクリートで作られている壁は、新築の住宅であっても数年程度でひび割れてくることが多いです。
そのひびの中へ雨水や空気中に存在する炭酸ガスが入り込むと、建物の鉄骨や木材を劣化させてしまいます。
この場合は、塗料を塗って、ひびを塞ぐ必要があります。
屋根が割れている
カラーベストの屋根は、積雪による重みで割れることがあります。
また、屋根の上に登ることが多い場合にも、割れる可能性があります。
積雪が多い地域に住んでいたり、屋根の上に登る機会が多かったりする場合は、定期的に屋根の状態を確認しましょう。
塗装が剥がれている
壁に雨水が染み込むと、塗膜が浮き上がって剥がれる場合があります。
このようなことがモルタルやコンクリート素材の壁に起きた場合、壁の中に水が染み込んで、中にある鉄筋やビスなどが錆びる場合があります。
そうなると、塗装だけで修繕することは不可能になるので、早い段階で発見して塗りなおすことが大切です。
苔や藻が生えてきた
塗膜が劣化して防水機能が低下すると、水分が壁に染み込んで苔や藻が生えやすくなります。
鉄部が錆びてきた
鉄部は、空気中の二酸化炭素や酸素などの影響を受けて錆びていきます。
錆びを放置すると、次第に広がっていくので、発見次第すぐに対処することが大切です。
錆びを落としてから錆び止めを塗り、更にその上から塗料を塗ることで錆びにくくすることができます。
磁気タイルの汚れ
タイルの汚れを放置すると、自分では落とすことができないほどに頑固な汚れへと変化していきます。
落ちにくいほど工事費が高くなるので、早めに洗浄と塗料の上塗りを依頼することをおすすめします。
外装・外壁塗装のリフォーム工事にかかる費用・価格の相場
一般的な建坪といわれる30坪の外壁塗装+屋根塗装(雨どい、破風、軒天などは入っていません)で計算するとアクリルで約105万円、ウレタン・シリコンで約111万円、フッ素で約137万円、断熱で約149万円、光触媒で約162万円となります。
家の形状や劣化状況によって前後する可能性がありますが、基礎知識の項目をしっかりチェックしていくつかの業者から見積もりをとることをおすすめします。
高い買い物ですし、業者の腕や材料によって耐用年数にもかなりの差が出てきてしまうものなので慎重に選びましょう。
外壁塗装リフォームの費用相場の内訳
次に外壁塗装リフォームの費用相場の内訳を見ていきましょう。
塗料別の費用相場 ※いずれも1平方メートルあたり
- アクリル塗料:約1,200円〜約1,600円
- シリコン塗料:約2,300円〜約3,000円
- ウレタン塗料:約1,800円〜約2,300円
- ピュアアクリル塗料:約3,500円〜約4,000円
- 無機塗料:約4,500円〜約5,500円
- フッ素塗料:約4,000円〜約5,000円
養生費用と洗浄費用の相場
- 洗浄費用相場(高圧洗浄):約150円〜約250円/平方メートル
- 養生費用相場:約250円〜約400円/平方メートル
足場設置費用と飛散防止ネットの相場
足場設置費用は主に以下の計算式で算出します。
足場架面積 × { (足場費用/平方メートル) + (飛散防止ネット/平方メートル) }
※足場架面積は「(家の外周+8m) × 高さ」で求められます。
また、足場費用と飛散防止ネットの費用相場は以下の通りです。
- 足場費用相場:約600円〜約800円/平方メートル
- 飛散防止ネット費用相場:約100円〜約200円/平方メートル
※飛散防止ネットとは、高圧洗浄時の水や塗料が隣家の敷地などに飛び散らないように設置するネットのことです。
人件費の相場
- 人件費の相場:工事費用の約30%〜約40%
- 1人あたりの人件費の相場:約15,000円〜約25,000円
業者利益の相場
- 業者利益の相場:外壁塗装費用の約20%〜約35%
外壁塗装リフォームの坪数別費用相場
外壁塗装リフォームの費用は坪数と外壁面積によって異なります。
以下のような計算式で外壁面積の概算を出すことが可能です。
- 外壁面積=延べ床面積(平方メートル)× 1.1〜1.4(係数)
また、塗料の費用相場は上記で求めた外壁面積に各塗料の単価を掛けて算出します。
- 塗料の費用相場=外壁面積×塗料の単価相場
30坪、35坪、40坪の外壁塗装リフォームの費用相場と上記の計算式をもとにした塗料別外壁塗装リフォーム費用相場は以下の通りです。
しかしこちらはあくまでも目安です。
正確な費用は専門業者に見積もり依頼を行い、確かめましょう。
坪数別外壁塗装リフォームの費用相場
- 30坪(外壁面積120〜129平方メートル)の場合:約80万円〜約110万円
- 35坪(外壁面積130〜139平方メートル)の場合:約90万円~約120万円
- 40坪(外壁面積140〜149平方メートル)の場合:約100万円〜約130万円
坪数別、塗料の費用相場
30坪(外壁面積120〜129平方メートル)の場合
- シリコン塗料:約28万円〜約40万円
- フッ素塗料:約48万円〜約65万円
- アクリル塗料:約15万円〜約20万円
- ウレタン塗料:約20万円〜約30万円
- 無機塗料:約54万円〜約71万円
35坪(外壁面積130〜139平方メートル)の場合
- シリコン塗料:約30万円〜約42万円
- フッ素塗料:約52万円〜約70万円
- アクリル塗料:約16万円〜約22万円
- ウレタン塗料:約23万円〜約32万円
- 無機塗料:約58万円〜約76万円
40坪(外壁面積140〜149平方メートル)の場合
- シリコン塗料:約32万円〜約45万円
- フッ素塗料:約56万円〜約75万円
- アクリル塗料:約17万円〜約24万円
- ウレタン塗料:約25万円〜約34万円
- 無機塗料:約63万円〜約82万円
外壁塗装リフォームで費用に違いが出る原因とは?
外壁塗装リフォームで費用に違いが出る原因にはどのようなことがあるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
同じ坪数でも外周面積が異なるため費用が異なる
同じ建坪の家でも外周面積が異なるケースがあります。
例えば30坪の住宅の場合、正方形の住宅とL字型の住宅とでは外壁1周あたりの長さが異なるため、費用にも差が出てくる場合があるでしょう。
また、凹凸がある外壁材が使用されているなどの場合も塗料が多く必要になるため、一般的な30坪の住宅よりも外壁塗装リフォームの費用が高くなる可能性があります。
使用する塗料のグレードによって費用が異なる
アクリル塗料やシリコン塗料など同じ塗料であっても、グレードによって費用が異なります。
同じ塗料で見積もり依頼した場合で費用が異なる場合、まずどのグレードの塗料を使用しているのか確認しましょう。
複数社見積もり依頼したときにそれぞれの会社で異なるグレードの塗料が記載されていることもあるため、公平に見積もり金額を見るためにもしっかりと確認が必要です。
築年数や外壁の状態によって費用が異なる
築年数が古く、外壁にひび割れや剥がれなどがある場合、それらを修復してから外壁塗装を行うため、その分費用が高くなる可能性があります。
築年数が比較的浅くても外壁の状態が悪ければ補修が必要になるケースもあるでしょう。
業者によって費用に差が出る
外壁塗装を行うリフォーム業者は多く、仲介手数料を取る業者もあるなどそれぞれ料金体制も異なります。
飛び込み営業でその場で契約しようとする業者や、見積書の明細を記載しない業者などは料金の内訳が不明確なため、のちのちトラブルになる可能性を否定できません。
高ければ良いというわけではありませんが、安すぎる見積もりは何らかの作業工程が省かれていたりすることもあるため、契約前に不明点を担当者に確認しながら、業者選びを慎重に行いましょう。
外壁塗装と同時によく行われる付帯工事
リフォームをする際には単品工事よりも複数工事をまとめて依頼した方が、お得にリフォームを進められることをご存知でしょうか。
外壁塗装においても同時に行った方がお得にリフォームできる付帯工事があります。
実際に外壁塗装と同時によく行われる付帯工事は以下の4つです。
工事 | 費用相場(30坪想定) |
---|---|
雨どい塗装 | 約5万円〜約10万円 |
軒天塗装 | 約2万円〜約5万円 |
破風板塗装 | 約4万円〜約6万円 |
水切り塗装 | 約2万円〜約5万円 |
これらの工事に共通しているのが足場です。
上記4つの工事は、安全に施工する上で、外壁塗装に必要な足場と同等の足場を設置する必要があります。
外壁塗装と同時に施工することで、足場費用をまとめることができるため、個別に工事をするよりも安くリフォームできます。
外壁塗装費用を安く抑える方法
外壁塗装の工事費用を安く抑えるための方法があります。
ここでは具体的に4つの方法を紹介していきます。
火災保険や助成金・補助金を利用する
雪害などの影響を受けて外壁塗装が必要になった場合には、火災保険による補助を受けられる可能性があります。
加入している保険や現場の状況によって内容が変わりますが、保険適用になる場合も多いため、保険会社に相談してみると良いでしょう。
また、塗装工事は自治体毎に打ち出しているリフォーム補助金制度を受けられる場合があります。
こちらも詳細は自治体毎に異なるため、気になる方は市町村の担当窓口に確認してみてください。
このような保険や助成金を活用することで約1割〜ほぼ全額を補助してもらえる場合が多いため、費用を抑えたい場合には、ぜひ活用しましょう。
なお、保険の場合の補償額については、免責金額のの設定額や保険内容などによって一様ではないため、ご加入されている保険内容を今一度確認しておくと良いと思います。
劣化し過ぎる前にリフォームする
メンテナンスを怠って劣化し過ぎた外壁は塗装をする前の下地処理が大変なため、余計な費用が嵩んでしまいます。
可能であれば定期的に外壁塗装などのメンテナンスを行い、外壁自体が劣化し過ぎる前にリフォームをすることで費用を抑えて外壁塗装をすることができます。
付帯工事を依頼する
前述しましたが、リフォーム工事を依頼する場合、単品工事よりも付帯工事を絡めて複数工事を依頼した方が施工業者にとっても利益を出せることから、値引きなどの対応をしてくれる可能性が高まります。
また、足場などの共通して必要な工事においても一回で済ませることができるため、外壁塗装だけではなく、必要なメンテナンスを費用を抑えて実施することが可能です。
安くなりやすい時期に施工してもらう
お住まいの地域にもよりますが、一般的に塗装業者の日程が空きやすいのは梅雨時期などの天候が安定しない時期や冬場です。
このような時期は、仕事が少ないケースも多く、多少安売りしても依頼が欲しいという業者が少なくありません。
天候が安定しない時期であるため、通常よりも工事期間が長くなる可能性はありますが、費用を抑えたい場合にはおすすめです。
相見積もりで比較する
外壁塗装に限らずおすすめなのがこの相見積もりで比較するという方法です。
比較査定とも呼ばれ、同じ内容の見積もりを複数業者からもらって見比べるという作業になりますが、工事の費用相場を知ることができます。
また、複数の業者に現場の状況を確認をしてもらうことで、より良い提案を受けられる可能性が上がることから、満足度の高い仕上がりになりやすいです。
しかし、自分で複数業者に連絡するのは大変という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時におすすめなのがリフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」です。
ハピすむでは無料で見積もり比較が可能で、現場調査などの段取りも調整してくれるため、基本的にはハピすむのオペレーターとのやり取りだけで済ませることができます。
手軽に比較査定することができますので、気になる方はぜひ使ってみてください。
こちらから簡単に無料で見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。
外壁塗装費用の支払い方法
外壁塗装費用の支払い方法には現金、クレジットカード、ローンがあり、基本的には工事請負契約書を交わす際にどのような支払い方法にするかを決めます。
ここでは現金またはクレジットカードの場合と、ローンの場合それぞれの支払い方法について解説します。
現金またはクレジットカードで支払い
現金やクレジットカードで支払いを行う場合には、一括支払いなのか分割支払いなのか、支払いのタイミングが先払いなのか、完成後支払いなのかという点について注意が必要です。
残念ながら業者によっては一括先払いをさせて、雑な工事や見積もり内容とは異なるような工事を行う悪徳業者もいるため、気をつける必要があります。
前述した工事請負契約書を交わす際には明確になりますが、あらかじめ施工業者に確認しておいた方が良いでしょう。
ローンを組むこともできる
外壁塗装はリフォームローンなどのローンを組んで支払いをすることができます。
外壁塗装工事は付帯工事もまとめて行うことでお得にリフォームができるとはいえ費用が高額になりがちです。
一括支払いをしてしまうと、いざという時にまとまったお金が用意できなくなる可能性もあり、そういった負担を減らすためにローンを組んで分割支払いをしていく方も多くいらっしゃいます。
ただし、施工会社がローンやクレジットカード払いに対応していることが前提となりますので、いずれの場合にも最初に確認するようにしましょう。
安心な外壁塗装業者を選ぶコツ
先程も少し触れましたが、外壁塗装業者には残念ながら悪徳業者と呼ばれる業者が存在します。
見積もりの内容が雑で詳細が分かりにくいものや、施工の品質が著しく悪い場合など、さまざまな特徴がありますが、見抜くことが難しいケースも少なくありません。
ここではそのような悪徳業者に捕まらないために、安心できる外壁塗装業者を選ぶコツを4つ紹介します。
地域での施工実績があること
現在お住まいの地域での施工実績があるということは、信頼を受けている業者であることを裏付けています。
特に施工事例などをまとめている業者や、複数の施工実績がある業者は大きな信頼を得ている業者といえますので、安心して施工を依頼できるでしょう。
十分な調査や点検を行ってくれること
どのリフォーム工事においても共通していますが、工事をする上で最も大切なのは事前の現場調査、点検です。
この作業を疎かにしている場合、高い精度の見積もりを作ることが難しく、いざ工事を始めたタイミングで追加工事が発生したり、工事の品質が低くなってしまう可能性があります。
そのため、現場の調査に約30分〜約1時間の時間をかけてしっかり行ってくれる業者は優良業者である可能性が高いです。
外壁塗料のメーカー保証がつくこと
メーカーとしても問題のある業者に対して保証をつけてしまうと、メーカーにクレームが入る可能性があるため、保証をつける業者に関してはしっかり選定しています。
そのため外壁塗料のメーカー保証がつく場合にはその塗装業者がメーカーからの信頼を得ていると言えます。
塗装の仕上げに対して保証をつけている場合には、メーカーの保証がついている可能性が高いため、選定の基準にしてみると良いでしょう。
見積書の内訳が詳細まで記載されていること
前述しましたが、悪徳業者は現場の調査を入念に行っていない場合が多いことから見積書の内訳が雑なケースがあります。
優良業者の場合には見積書の内訳が詳細まで記載されています。
とはいえ、見ただけで見積書が詳細に書かれているかどうか判断するのは難しいです。
ここからは詳細に書かれている見積書とそうではない見積書の一例を挙げて詳しく解説していきますので、見積書を見る際の参考にしてみてください。
詳細に書かれている見積書の例
まずは詳細に書かれている見積書の例を見ていきましょう。
工事項目 | 数量 | 単価 | 単位 | 金額 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
仮設足場 | 180 | 800円 | 平方メートル | 144,000円 | |
高圧洗浄 | 150 | 200円 | 平方メートル | 30,000円 | 外壁部 |
養生 | 180 | 150円 | 平方メートル | 27,000円 | 窓、建具周り共 |
ケレン | 20 | 600円 | 平方メートル | 12,000円 | サビ箇所のみ |
コーキング | 100 | 1,000円 | m | 100,000円 | 打ち替え |
外壁下塗り | 150 | 700円 | 平方メートル | 105,000円 | シーラー |
外壁中塗り | 150 | 1,100円 | 平方メートル | 165,000円 | シリコン塗料 |
外壁上塗り | 150 | 1,100円 | 平方メートル | 165,000円 | シリコン塗料 |
軒天塗装 | 15 | 1,400円 | 平方メートル | 21,000円 | アクリル塗料 |
破風板塗装 | 40 | 1,000円 | m | 40,000円 | ウレタン塗料 |
諸経費 | 1 | 式 | 40,450円 | ||
法定福利費 | 1 | 式 | 24,270円 | ||
合計 | 1 | 式 | 873,720円 | 消費税別途 |
※各種金額につきましてはあくまでもイメージですのでご了承ください。
この見積書は数量、単価、単位だけでなく、備考欄に作業範囲や使用する塗料の種類が明記されています。
法定福利費の記載もしっかりとなされていることから、丁寧な見積書であることが見てとれます。
詳細が省かれている見積書の例
次に詳細が省かれている見積書の例を見てみましょう。
工事項目 | 数量 | 単位 | 金額 |
---|---|---|---|
仮設足場 | 1 | 式 | 150,000円 |
高圧洗浄 | 1 | 式 | 30,000円 |
養生 | 1 | 式 | 30,000円 |
下地処理 | 1 | 式 | 50,000円 |
外壁塗装 | 1 | 式 | 500,000円 |
軒天塗装 | 1 | 式 | 20,000円 |
破風板塗装 | 1 | 式 | 40,000円 |
諸経費 | 1 | 式 | 50,000円 |
合計 | 1 | 式 | 870,000円 |
こちらの見積書は工事項目が大雑把なだけでなく、数量が全て一式となっており、塗料の種類や施工範囲の記載が一切ありません。
そのため、この内容だけではどのような工事になるのか分からず、見積書としての機能を果たしていないと言えます。
リフォームをする際の注意点
外装・外壁塗装に失敗しないためには、塗料の色を適切に選ぶ必要があります。
カラーサンプルだけを見て決めない
カラーサンプルだけで塗料の色を決めてしまうと、仕上がりがイメージとは違うといったトラブルに繋がる恐れがあります。
カラーサンプルよりも実際の仕上がりの方が明るく見えることが一般的です。
そのため、色の彩度と明度を1~2段階ほど低い色を選ぶことがポイントになります。
太陽光の下で確認する
照明によってカラーサンプルの見た目が変わります。
そのため、できれば晴れた日に室外で色の打ち合わせをすることが望ましいです。
周りの建材の色との相性を加味する
塗料の色を選ぶ際には、外壁や屋根だけではなく、ドアやサッシなどの建材との相性も考えることが大切です。
また、周りの家の色とのバランスも考慮しましょう。
アパートを外壁塗装する際の費用はどれくらい?
アパートやマンションの外壁塗装は内装工事のように、頻繁に実施するものではないため相場がなかなか分かりづらいと思います。
外壁塗装の費用相場を塗料の種類などに合わせて紹介していきます。
まず外壁塗装といっても、ただ塗料の費用だけで施工できるわけではありません。
塗装工事をする場合は、足場代など様々な費用がかかります。
ではどのような費用がかかってくるのか、みていきましょう。
外壁塗装の費用の内訳 | |
---|---|
塗料代 | 約20% |
足場代 | 約20% |
施工代 | 約30% |
利益・諸経費 | 約30% |
これらが外壁塗装工事のおおまかな項目内訳と工事費用に対する割合です。
ここで注目するのが、足場代や施工代はある程度一定で変わることがありませんが、塗料代は商品により大きく差があります。
どのような商品があるのか紹介していきます。
- アクリル系塗料:約1,000円~約1,200円/平方メートル
- ウレタン系塗料:約1,800円~約2,000円/平方メートル
- シリコン系塗料:約2,500円~約3,500円/平方メートル
- フッ素系塗料:約3,500円~約4,500円/平方メートル
- 光触媒・無機塗料:約5,000円~約5,500円/平方メートル
- 遮熱・断熱塗料:約5,000円~約5,500円/平方メートル
それぞれの塗料のグレードや耐用年数によりこれだけ価格が変わってきます。
これは平米あたりの単価ですので、外壁の施工面積が増えれば増えるほど工事金額に大きく影響してきます。
価格の差の要因となる商品の耐用年数やグレードを紹介していきます。
グレードについては括弧内に表記しています。
- アクリル系塗料:約4~7年(最も低)
- ウレタン系塗料:約6~10年(低)
- シリコン系塗料:約8~15年(中)
- フッ素系塗料:約15~20年(高)
- 光触媒・無機塗料:約10~15年(高)
- 遮熱・断熱塗料:約15~20年(高)
外壁塗料にはこれだけ種類があり、それぞれに特徴も違います。
予算や外壁の状況からどの塗料を使うのか専門業者へ相談し、外壁塗装を検討することをお勧めします。
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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この記事の監修者プロフィール

IEMUS
岩納 年成 大手ゼネコン会社にて、官公庁工事やスタジアム、免震ビル等の工事管理業務を約4年経験。
その後、大手ハウスメーカーにて注文住宅の商談・プランニング・資金計画などの経験を経て、木造の高級注文住宅を主とするビルダーを設立。
土地の目利きや打ち合わせ、プランニング、資金計画、詳細設計、工事統括監理など完成まで一貫した品質管理を遂行し、多数のオーダー住宅を手掛け、住まいづくりの経験は20年以上。
法人の技術顧問アドバイザーとしても活動しながら、これまでの経験を生かし個人の住まいコンサルテイングサービスも行っている。

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