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2019年12月24日更新

防水や雨漏り・水漏れの外壁塗装や修理リフォームの費用や価格の相場は?

住宅の雨漏りや水漏れは、外壁の劣化が原因で起きることがあります。再発しないように、しっかり防水リフォームを行いたいけれど、工事方法や費用の相場がわからずお困りの方も多いのではないでしょうか。この記事では、外壁の防水リフォームの費用相場や方法について解説します。

外壁を防水にすることのメリットとは?

外壁 防水

建物は老朽化が進むと雨漏りすることがあります。雨漏りというと、屋根から水が侵入して発生するイメージがあると思いますが、外壁からの雨漏りは意外に多いのです。

実際、建物の雨漏りが外壁から発生したというケースは屋根からの雨漏りよりも多く報告されています。そのため、外壁の防水対策は建物にとってメリットが多くあります。

まず第一に、外壁を防水にして雨漏りが発生しないようにすることで、建物の寿命を延ばすことができます。

また、長年にわたって紫外線、雨風などに晒された外壁にはコケや汚れがつきやすく、損傷が進んでしまいます。外観も悪くなってしまうため、定期的に手入れをすることで、汚れがつきにくい外壁になります。

建物の強度を長く保つためにも、外壁を防水にする手入れが重要です。建物の強度を保つことで、震災、大雨などの自然災害から建物を守る対策にもなります。

外壁を防水にしないと、どんな被害が起こる?

外壁の防水対策をしないままでいると、外壁だけでなく、その内部にまで被害が及ぶ可能性があります。

外壁のヒビなどから雨水が侵入し、建物内部にまで雨漏りしてしまうと、鉄筋は水によってサビやすくなり、木造の場合は木の柱が腐りやすくなる原因となってしまいます。

鉄筋や柱がもろくなると、コンクリートが大きく破損する原因となります。コンクリートの破損が起こると、外壁がひび割れるだけでなく、剥がれ落ちてしまう恐れがあり、最悪の場合、通行人に怪我をさせてしまうこともあるのです。

最近増えているデザイナーズ物件と呼ばれる家やマンションでは、デザイン性を重視した、コンクリート打ちっぱなしの外壁がよく用いられています。

コンクリート打ちっぱなしのような外壁の場合、外壁から水や二酸化炭素が浸透し、コンクリートが中性化する恐れがあります。コンクリートの中性化とは、アルカリ性であるコンクリートの内部が二酸化炭素と触れることで中性へと変化してしまうことです。

中性化が起こると、内部の鉄筋まで腐食する原因となります。そのため、コンクリート打ちっぱなし外壁の場合も防水対策をすることが必要となります。

海沿いに建つ建物の場合、潮風によって外壁は大きく被害を受け、ひび割れを起こしやすくなるので、定期的なメンテナンスは必須です。

建物に使われている資材、建物の立地、その土地の気候によってさまざまですが、どんな場合でも防水対策をしないと建物の強度は年々弱くなってしまうのです。

雨漏りや水漏れは外壁塗装リフォームで補修できる

外壁 防水

外壁は、定期的な点検を怠ると、台風や豪雨、積雪や紫外線などのダメージが蓄積され、次第に劣化してしまいます。外壁だけでなく、屋根、ベランダ、陸屋根の屋上など、屋外の外装材は、約5年に一度は補修や点検リフォームを行うことが推奨されています。

また、約10~15年に一度は、点検だけではなく、外壁の再塗装リフォームが発生します。

さらに、定期的なメンテナンスの時期以外でも、外壁の表面にコケや藻が生えてきていたり、手で触れたときに白い粉が付着するようになったときは、できるだけ早めに補修リフォームを行うことをおすすめします。

外壁で雨漏りや水漏れが起こる原因

雨漏りや水漏れの原因は、様々です。近年建てられた住宅のうち、サイディング材を使用している外壁は「通気工法」で建てられています。

外壁材の内側に雨水や結露を逃がす層が設けられ、内側に防水シートが張られているため、外壁材表面に割れが生じても、家の深部まで雨漏りするリスクは比較的低くなります。

しかし、通気工法が使われていても、雨漏りや水漏れを放置すると外壁材そのものの劣化が進行し、結果的に家の耐久性を落とすことになるため、早めの処置が必要であることに変わりはありません。

コーキングの劣化

外壁の継ぎ目部分に使われている、コーキングという樹脂のひび割れから、雨水などが外壁材の深部に浸透してくることがあります。

サイディング材の浮きや割れ

雨水が、長い間サイディング材の内側に浸透し続けると、サイディング材に反りが生じることがあります。

反ってしまったサイディング材は、外壁から浮いてしまったり、割れたりすることがあるため、その隙間から雨漏りや水漏れが生じるリスクが高まる恐れがあります。

塗り壁材の劣化

モルタルや漆喰などの外壁は、揺れや振動、建材の収縮などが原因で、表面に割れが生じることがあります。割れから雨水が入ると、内部の構造材が錆びてしまい、やがて表面の塗り壁の耐久性を落とす恐れがあります。

また、漆喰には、水分を吸収しやすいという特徴があり、屋内に使われていれば、室内の湿気を吸収して過ごしやすくするというメリットになりますが、外壁で使うと、雨水を吸収しやすいというデメリットに転じます。

外壁材に漆喰を使うときは、外壁内部の下地に防水シートを貼っておかなければ、躯体部分まで雨水を浸透させ、表面の漆喰の黒ずみやカビの原因となってしまいます。

外壁を防水に工事するタイミングとは?

外壁を防水に工事するタイミングは、10年ごとが目安となります。しかし、建物の状態によって異なり、雨や雪が多い地域については、建物の被害を抑えるために早めの対策が必要となってきます。

外壁の損傷によって雨漏りなどが起こり、内部のコンクリートが破損してしまう前に工事をすることが必要なため、外壁にヒビが確認された場合は工事をして補修する必要があります。

外壁の防水対策は、建物の状態を良好なまま保ち、長寿命を保つ上で非常に重要です。劣化が目に見えなくても、定期的に業者による診断をしてもらうことをおすすめします。

外壁劣化の特徴

外壁に現れる劣化症状についてですが大きく前期、中期、後期にわけて説明いたします。

前期(1年~3年)

前期では直射日光や雨風の影響を受け塗装された面の樹脂が剥げてきてしまい外壁の光沢の低下、外壁の色が褪せてくるといった症状が生じてきます。

基本的にこの症状があらわれている段階ではまだ塗装修理をする必要はありません。外壁が傷んできているなと認識する程度でよいと思います。

ただ外壁面の向きや環境によっては塗装後1年でも苔の発生が見受けられる場合があります。放置すると塗装面劣化を促進させますので早急の処置が必要です。

中期(3年~6年)

中期では前期に引き続き外壁樹脂の劣化が起こり続け外壁塗装の表面がだんだんと剥げてきます。

実際に壁を触って粉が手につくようであれば中期に入ったといえます。粉がつくようになることをチョーキング現象といいます。

この状態を放置していくと壁にひびが入ってしまったりカビが発生したりするため業者に相談をするとよいでしょう。早めにメンテナンスを行えると安心です。

気をつけたいのはこの時期に起る塗膜剥離です。塗料が部分的に下地から剥がれてしまう症状で、これは施工の悪さが原因です。早急に業者を呼つけ処置を要求しましょう。

後期(6年~10年)

後期では外壁にクラックと呼ばれるひびが入り塗装が完全にはがれてしまっている状態になります。この状態では防水機能も無に等しくなります。

さらに放置を続けてしまうと家の倒壊につながります。後期段階での修理は基本的に金額が高くなってしまう傾向にあるので早急に外壁修理を行う必要があります。

外壁の防水効果はどれくらいもつ?

外壁 防水

新築の外壁にもともと施されている防水効果は、永久ではありません。一般的には、防水効果が続くのは7~10年と言われています。

防水効果は、環境によって左右されます。また、同じ建物であっても日当たりの違い、カビやコケなどの影響によって劣化の進みが速い箇所と遅い箇所があります。

また防水効果が永続するという外壁はないため、どんな建物でも年数が経てば必ず防水効果は薄れてしまいます。

外壁塗料別の耐用年数

外壁塗料別の耐用年数とそれぞれの特徴は以下の通りです。

アクリル系塗料

外壁の塗料の中で最もグレードの低い塗料です。安価で施工できますが、耐久性が低いのが特徴です。近年はあまり使用されていません。

【耐用年数:約4〜7年】

ウレタン系塗料

ウレタン系塗料は塗膜が柔らかいため、雨樋などの付帯部分に使用されます。アクリル系塗料と同じく近年はあまり外壁には使用されなくなってきた塗料です。

【耐用年数:約6〜10年】

シリコン系塗料

シリコン系塗料はアクリルシリコンのことです。アクリルの中にシリコンが入っており、最もよく使用される塗料です。値段や耐久性のバランスがよくコストパフォーマンスが良いのが特徴です。

【耐用年数:約8〜15年】

ラジカル制御系塗料

ラジカル系塗料は近年注目されている塗料で、塗料の顔料で太陽光によって発生する物質を制御する塗料のことです。ハイブリット塗料とも呼ばれており、施工できる業者も限られるため業者選びには注意が必要です。

【耐用年数:約8〜15年】

光触媒塗料

光触媒塗料とは、塗装するだけで自浄作用や空気清浄効果を得られる塗料のことです。しかし、単価が高額なことと施工できる業者が限られるため、選ぶ際はデメリットも考慮した上で選択しましょう。

【耐用年数:約10〜15年】

ピュアアクリル塗料

ピュアアクリル塗料は、アクリル塗料の耐候性や防水性などをより引き出した塗料のことです。

コストパフォーマンスが高い塗料だと言われていますが、日本のメーカーからは販売されていないため、その効果についてはまだ実証されていない部分もあります。

【耐用年数:約12〜15年】

フッ素系塗料

フッ素系塗料はシリコンの中の最もグレードの高い塗料です。単価は高額ですが、耐久性が非常に優れているのが特徴です。また、酸性雨に強く防汚性にも優れています。

【耐用年数:約15〜20年】

遮熱系塗料

遮熱系塗料はその名の通り太陽光の熱を遮断して建物内の冷房効率を高める塗料のことです。機能性塗料として注目されており、近年外壁に取り入れるケースが増えています。

ただ、単価が高く、塗膜が汚れることで遮熱効果が発揮しにくくなる可能性がある点には注意が必要です。

【耐用年数:約15〜20年】

無機系塗料

無機系塗料とは塗料に無機物や合成樹脂などを配合した塗料のことです。無機物とはガラスやレンガ、石などの炭素を含まない物質のことで、半永久な耐久性があります。

無機系塗料自体は半永久な耐久性があるわけではありませんが、耐久性が高いと言われるフッ素系塗料よりもさらに強いと言われています。

【耐用年数:約15〜20年】

外壁を防水にする工事の種類

外壁 防水

塗装

ウレタン防水

ウレタン防水とは液状のウレタン樹脂を塗装して硬化させたもので、ゴム状で弾力のある防水膜により防水します。屋上やベランダ防水にも多用される強靭な防水性能があります。
その他、壁面素材に適した各種の防水塗料があり状況や予算など専門家の診断を要します。

【耐用年数:約10〜12年】

シート防水

シート防水とは塩ビやゴムでできているシートを貼り付けた防水方法です。屋根や屋上防水の下地として敷設されます。壁の場合は外壁乾式仕上の下地に必ず敷き込みされています。

【耐用年数:約10〜12年】

FRP防水

FRP防水とは5つの防水層で形成される防水方法です。耐熱性、耐久性、耐水性に優れているのが特徴です。外壁防水として使用されることはほとんどありません。

【耐用年数:約7〜10年】

アスファルト防水

アスファルト防水とは、合成繊維でできた不織布にアスファルトを染み込ませシート状にしたアスファルトフェルトで、屋根のルーフィング防水層やモルタル外壁など湿式工法の防水下地として多用されます。

【耐用年数:約15〜20年】

シーリング工事

シーリング工事とは、外壁のボードとボードの継ぎ目をシーリング材で埋める工事のことです。建物の部材同士の隙間から水が侵入することを防ぐための働きをします。

箇所にもよりますが、紫外線などの影響によってシーリングが痩せたり、割れたりすることで防水性、伸縮性を失ってしまい、約5年ほどで劣化が始まってしまいます。

工事課程

①既存のシーリングを撤去
②撤去した箇所を清掃
③準備材を塗る
④新しいシーリング材でボードとボードの間を埋める
⑤シーリング材を押さえて仕上げる

外壁を防水にする工事の費用

外壁を防水にする工事はその建物の大きさなどによって費用が大きく変わってきます。ここでは、一軒家の外壁を防水にする際の費用と、マンションの外壁を防水にする際の費用の目安を紹介します。

一軒家の外壁を防水にする際の費用

30坪約100万円~約120万円
40坪約120万円~約135万円
50坪約140万円~約160万円

マンションの外壁を防水にする際の費用

3階建て約100万円~約400万円
4階建て約350万円~約550万円
5階建て約450万円~約650万円
6階建て約550万円~約750万円
7階建て約650万円~約900万円

外壁を防水にする作業はDIYでできるの?

外壁を防水にするために業者に頼むと、費用は100万円以上かかることもあり、大きな負担となります。

そのため、自分で道具を揃えてDIYで防水工事をしようと考える人もいるかもしれません。しかし、費用面ではメリットが大きいですが、それ以外の面でデメリットが多くあります。

塗装の作業において、素人が均一に塗料を塗布することは大変難しいです。また、使用する塗料選びにおいても、本当にその建物の外壁に適したものであるか定かではありません。

また、塗布の作業はあまり期間を空けて行うと色ムラが起こる原因となってしまうため素早い作業が必要です。平日が仕事の場合、作業できるのは休日のみで、天候が良好でないといけないため、さらに日が限られてしまいます。

外壁の防水工事は高い所で作業を行うために、足場を設置して作業を行うことがあります。慣れない場所での作業のため、転落し怪我をする恐れがあり、大変危険です。

もし無事に作業を終えることができても、素人がする作業のため、施工不良でまたすぐに塗装が剥がれてしまう恐れがあります。

そうなった場合、結局業者に修復を依頼することとなりますので、費用は余計にかかってしまうこととなります。

以上のことから、DIYで外壁の防水工事をすることはあまりおすすめできません。

外壁の防水工事と塗装工事の違いとは?

外壁の防水工事は、外壁のひび割れから雨水などが侵入し、雨漏りが起こらないように防水対策をすることを1番に考えられた工事です。

塗装工事は、外壁の保護も目的ですが、築年数が経ったことで汚れなどの劣化が目立つ壁の景観を良くするために色合いなどを重視して考えることもあるため、外壁の強度を高めるためだけではありません。

外壁にひびがある状態でそのまま塗装工事をしてしまっても、雨漏りをする可能性があるので注意が必要です。

防水工事と塗装工事は重視していることが違い、防水工事は防水という機能面を重視した工事です。

外壁の防水工事と一緒にすべきリフォームは?

外壁の防水工事を行う際、足場の設置がされます。足場を設置するのにも費用がかかるため、足場を要する工事を同時に行うことで、分けて工事を行うよりも費用が抑えられます。

ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水などの種類がある屋上防水工事、FRP防水、ウレタン防水などの種類があるベランダ防水工事など、防水に関した工事を同時にすることなどがおすすめです。

外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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