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2019年07月09日更新

断熱・遮熱の外壁塗装リフォーム費用や価格は?

暑い夏、寒い冬でも、過ごしやすい我が家を作るために欠かせないのが、住宅の断熱性です。今回は、遮熱・断熱塗料を使った外壁塗装リフォームや、その他の様々な断熱改修リフォームの費用相場などを、それぞれの注意点と併せてご紹介します。

外断熱と内断熱の違い

住宅の断熱方法には「内断熱」と「外断熱」の2種類があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、状況に応じて適切な断熱方法を選択しましょう。

断熱・遮熱の外壁塗装リフォーム費用や価格は?

外断熱のメリットとデメリット

「外断熱」とは外壁の仕上材のすぐ内側に断熱材を設置し、建物全体を断熱材で包み込む断熱方法のことを言います。外断熱は構造体の外側に断熱材を設置することから、「外張り断熱工法」とも呼ばれる工法です。

外断熱のメリットは防湿性や気密性が高く結露が発生しにくいという点です。また、建物全体を断熱材で覆うため断熱性能は内断熱よりも高いとも言われています。

さらに、外断熱は構造体を断熱材で覆うため、構造体が外部の湿気などから保護され、住宅の寿命を延ばすことができます。

一方で外断熱にはデメリットも存在します。たとえば、外断熱は内断熱よりも工事費が高額であるという点です。

その理由は、用いられる断熱材自体の費用が高いためです。外断熱では一般的にウレタン系やポリスチレンといった発泡系の断熱材を使用しますが、これらの材料は内断熱で用いられる繊維質の断熱材よりも高額なのです。

他にも外断熱は対応できる業者が少ないというデメリットもあります。外断熱は内断熱と比較するとまだ汎用的な施工方法が確立されていないと言われています。

建物形状が複雑であればそれだけ施工の難易度が高くなるため、技術的な問題から対応できない業者も多くなります。

仮に、対応可能であってもまだ施工に慣れていない業者だった場合は、作業に時間がかかってしまい、人件費などがかさむため工事費も高くなってしまうでしょう。

内断熱のメリットとデメリット

「内断熱」とは壁や天井、柱といった構造体の中に断熱材を充填することで断熱する方法のことを言います。断熱材を充填することから、「充填断熱工法」と呼ばれることもあります。

内断熱は一般的な断熱の施工方法であるため、多くの業者が対応できるという点がメリットです。

また、内断熱ではグラスウールやロックウールといった繊維質の断熱材を使用することが多く、断熱材自体のコストが比較的安価なため、工事費も安く抑えることができます。

さらに、建物全体を断熱材で覆うのではなく必要な部分のみを断熱するため、予算に応じて断熱の範囲を決められるのもメリットと言えるでしょう。

一方、内断熱のデメリットは気密性が外断熱よりも低いため、断熱性能も外断熱よりも劣るという点です。また、施工がしっかりしていなければ結露が発生しやすいというデメリットもあります。

外壁断熱は必要?

過ごしやすく快適な室内環境を整えるためには外壁の断熱が必要です。もし外壁を断熱していなければ、室内の気温は外気の影響をもろに受けてしまうでしょう。

そうなるとたとえ室内であっても夏は暑く、冬は寒いといったように住宅の快適性が失われてしまいます。

また、外壁を断熱をしていない場合は建物内であっても部屋ごとに温度差が生じ、ヒートショックなどの健康被害が発生してしまう恐れもあります。

しかし外壁を断熱すれば建物内の温度がある程度一定に保たれ、ヒートショック等のリスクを軽減することができるでしょう。

さらに、エアコンの効きもが良くなり、少ないエネルギーで部屋の温度を快適に保つことができるようになります。結果として冷暖房にかかる電気代を安く抑えることができるでしょう。

外壁の断熱性能について確認する方法

外壁の断熱をしているにも関わらず、室内の温度が外気の影響を受けやすいと感じる場合はその性能が低下している可能性があります。そのような時は次の方法で断熱性能についてチェックしてみましょう。

まず、床下や屋根裏を点検口からのぞいたり、自身が浸入したりして断熱材の様子を確認します。見るべきポイントとしては、断熱材に隙間が無いかどうかです。

ただし、外壁の場合は下地で断熱材が覆われているため、素人では断熱性能について確認することは難しいでしょう。

外壁に限らず床下や屋根裏についても同様ですが、不安に感じたら専門業者に頼み、確認してもらうようにしましょう。

外壁の断熱塗装が必要な地域

暑さと寒さ、どちらがより耐え難いかというのは人それぞれですが、建物にとっては暑さよりも寒さが与える影響の方が深刻です。

寒さは建物に凍害をもたらし、ひび割れなどの原因となり建物の寿命を縮めてしまう恐れがあるためです。

そのため、人の快適性とは別に、建物保護の観点から考えても寒い地域の方が断熱の必要性が高いと言えます。

しかし、現在は都市部でも冬と夏の温度差が大きいため、寒冷地に限らず全国的に外壁の断熱塗装を検討した方が良いでしょう。

断熱・遮熱塗料の特徴

断熱・遮熱塗料による外壁塗装の相場費用や、他の断熱改修リフォームの内容と比較するためにも、まずは「断熱」と「遮熱」の違いや、それぞれの塗料の特徴を知っておきましょう。

断熱と遮熱の違い

よく混同されてしまいがちですが、「断熱」と「遮熱」はそれぞれ異なる意味を持つ言葉です。

「断熱」とは、温かい空気が屋内と屋外で移動しないようにする機能のことです。屋外から入ってくる日射熱を緩和し、屋内に溜め込んだ暖かい空気を外に逃がさないという効果があります。

一方、「遮熱」とは屋内に入ってくる熱を反射する機能のことで、温かい空気を屋内に溜めておく機能はありません。

断熱塗料と遮熱塗料の中には、両方の効果を持つものもあれば、それぞれの単独の効果しか持っていないものもあります。

そのため、選ぶ塗料を間違えると、「断熱効果が欲しくて塗装をしたはずが、遮熱塗料だったために、冬場は昼間の日差しが室内に全く届かなくなってしまった」ということにもなりかねません。

断熱塗料の特徴

最も有名な断熱塗料に、日進産業の「ガイナ」があります。

ガイナはアクリルシリコン樹脂とセラミックをブレンドして作られた断熱塗料で、セラミックが周囲の温度に反応し、適温の状態を作ることによって断熱効果をもたらします。

また、遮熱効果も有していますので、断熱機能による冬場の寒さ対策だけでなく、夏場の部屋の温度上昇を防ぐ効果も持っています。

遮熱塗料の特徴

遮熱塗料には、大きく分けると「顔料系」と「セラミックビーズ系」の2種類があり、それぞれ特徴にわずかな違いがあります。

顔料系の遮熱塗料

顔料系の遮熱塗料は、日本ペイント、エスケー化研、関西ペイント、大日本塗料、スズカファインなど、各大手メーカーから販売されており、比較的リーズナブルな価格の塗料です。

赤外線を反射しやすい特殊顔料が含まれており、外壁の表面に塗装することで、屋外から届く日光を反射し、屋内まで熱が届かないようにすることができます。

セラミックビーズ系の遮熱塗料

このタイプは、日進産業、日本特殊塗料、アステックペイント、ミラクール、日本中央研究所などが販売しており、比較的価格が高い遮熱塗料です。

塗料の中に特殊なセラミックビーズが配合されてており、このビーズが赤外線を反射することによって遮熱効果を生み出します。

耐久性に優れた素材であるセラミックを使用しているため、気候の変化や表面の汚れで効果が左右されにくく、遮熱効果を長持ちさせることができます。

外壁の断熱・遮熱塗装リフォームの費用相場

遮熱塗料は、通常の外壁塗装用に使われる塗料の、中間グレードタイプと同等の価格で施工することができます。

一方、断熱効果を持つ塗料は材料代が高価になる分、通常の塗料を使った外壁塗装に比べると、リフォーム費用は割高になります。

断熱・遮熱塗料の外壁塗装費用

・断熱塗料:約6千円/平方メートルあたり
・遮熱塗料:約3千円/平方メートルあたり

一般的に外壁に使用されるウレタン塗料が、平方メートルあたりの施工価格約2千円ですので、断熱・遮熱塗料は外壁用塗料の中でも割高な部類と言えるでしょう。

仮に外壁を約100平方メートルとした場合、断熱塗料は約60万円、遮熱塗料は約30万円の施工費用となります。

ただし、外壁塗装には、足場設置費用や養生費用などが必要ですので、約20万円の工事費用が加わってリフォームの総費用となりますのでご注意ください。

なお、リフォーム会社やハウスメーカー、または地域の違いによって外壁塗装費用には差があり、断熱・遮熱塗料の種類でも費用は変動しますので、上記の相場はあくまでも参考価格です。

また、相場よりも明らかに安い見積もりをリフォーム会社から渡されたときは注意しなくてはなりません。

このようなリフォーム会社は、外壁塗装で最低限行わなければならない3度塗りや、高圧洗浄を省略していることがあります。無用なトラブルや施工不良を避けるためにも、見積もりの工事内容を必ず確認しておきましょう。

各種断熱リフォームとの違いや費用

遮熱・断熱塗料を使った外壁塗装以外にも、住宅の外壁に行える断熱リフォームは、断熱パネルやグラスウールなどの断熱材を使ったものなど、様々な工法があります。

2種類の断熱工事と費用相場

断熱改修工事は、断熱材の施工方法の違いによって2種類に分けることができます。ハウスメーカーの中には、両方の断熱工法を取り入れた住宅商品を販売する所も登場するようになりました。

充填断熱工法

充填断熱工法とは、屋内側から壁や天井、床下などに、断熱材を埋め込む断熱改修工事です。

繊維状のガラス素材のグラスウールや、鉱物素材のロックウールといった素材を敷き詰めるものや、グラスウール材を機械で吹き付ける「吹き込み工法」、合板と一体になった断熱パネルを隙間に埋め込む「パネル工法」などもあります。

屋内側の構造体に断熱材を埋め込みますので、リビングなどの居室の内装をいったんすべて剥がさなければなりません。

工事費用を抑えるためにも、できるだけ壁クロスやフローリングなどの内装材リフォームと同時に行った方が良いでしょう。

・断熱材の価格:約800円/平方メートルあたり
・施工費用:約2万円

約140平方メートルの屋内壁であれば、既存の壁の撤去費用や、内装工事費用を含めると、約80万円が工事費用の相場です。

外張り断熱工法

外壁の屋外全体を、パネル状の断熱材で包む断熱改修工事です。

使用される断熱材は、プラスチック製の断熱ボードのほか、外壁材と断熱材がセットになったものなどもあります。

あるいは、古いサイディングを撤去せずそのまま残し、断熱材付きの新しいサイディング材を重ねる「カバー工法」と呼ばれる外壁リフォームの方法を、外張り断熱と呼んでいるケースもあります。

外張り断熱工法は、外壁全体が断熱材でカバーされるため、内側から隙間を埋めるだけの充填断熱工法に比べると、断熱性と気密性に優れ、さらに壁の内側に結露が溜まりにくいという特徴があります。

ただし、建物の周囲を完全に断熱材で密封してしまうと、屋内側からの湿気が外に逃げられなくなり、結露が生じて建物の腐食やカビの原因になってしまいます。

そのため、外張り断熱を行う場合は、外壁が通気工法で施工されていることが前提です。通気工法とは、外壁の内側に通気層を設け、結露が発生しても屋外に水分を排出できるようにする外壁の施工方法です。

近年の新築住宅では一般的な外壁の工法ですが、ひと昔前の住宅では通気工法が取り入れられていないケースもあるため、外張り断熱リフォームを行う前に、必ず通気層の有無を確認しておきましょう。

・外張り断熱の施工費用相場:約8千円/平方メートルあたり

平均的な外壁面積約100平方メートルの住宅であれば、諸費用を含めると、約100万円が外張り断熱工事の相場費用となり、充填断熱工事に比べると非常に高額になります。

プレハブ住宅の断熱リフォーム

「プレハブ」とは、工場で部材をあらかじめ生産し、現場で組み立てる、家づくりの工法の一種です。この工法で作られた住宅は、プレハブ住宅と呼ばれることがあります。

プレハブ住宅の構造材には、木質系やコンクリートなど様々なものが使われますが、主に使用されているのは軽量鉄骨の構造材です。

鉄は木やコンクリートに比べると熱を伝えやすい素材ですので、他の構造材が使われた住宅に比べると、断熱性能が非常に劣ってしまうというデメリットがあります。

そのため、プレハブ住宅では、建築後に外張り断熱リフォームが行われるケースも珍しくはありません。

しかし、本来断熱性能が低いプレハブ住宅は、外張り断熱工事に加えて、外壁の断熱塗装をセットで行うケースも多く、断熱リフォームは大掛かりなものになります。

・プレハブ住宅の外張り断熱工事費用:約160万円

外壁断熱をDIYで行うには?

業者に頼らず、できるだけ費用を抑えて外壁の断熱工事を行いたいと考える人もいるでしょう。

そのような時、あまりおすすめはできませんがDIYで外壁断熱を試みるという手段もあるでしょう。ただし、DIYでの作業は不具合により問題が発生した場合でも全て自己責任となります。

外壁の断熱工事はDIYでできる作業の中でも難易度が高く、施工不良によって結露が発生すると内部の構造体を腐食させてしまう恐れもあります。

費用を安く抑えるつもりが逆に修理費で出費が多くなったということにならないようにするためにも、無理せず業者へ依頼するのが無難です。

それでもDIYで断熱工事をしたい場合、次のような方法で工事を行います。

断熱塗料を塗る

断熱塗料で外壁断熱を行う場合は、まず、スポンジやブラシで水洗いを行い汚れを落とします。
表面が劣化している場合には、サンドペーパーなどで既存の塗料を剥がしてから断熱塗料を塗ります。

剥がし方が不十分だと新しい塗料の定着が弱くなるためしっかりと剥がしましょう。DIYの場合は油性塗料よりも水性塗料の方が扱いやすく便利です。

断熱性の壁紙を貼り付ける

断熱を目的としたアルミを含むクッション性の壁紙を貼ることで部屋の断熱性を高めることができます。

ただし、本格的に断熱するためには部屋の隙間を全て塞ぐ必要があります。窓やドアのほんの小さな隙間からでも熱は移動してしまうため、隙間テープなどで隙間を塞ぐ必要があります。

壁の内側に断熱材を入れる

壁の内側に断熱材を入れる場合は壁紙や仕上材を一旦剥がし、壁の内側に断熱材を入れます。
断熱材の間に隙間があると断熱効果が低く、また結露が発生しやすくなってしまうので、隙間がないように充填することが重要です。

DIYで扱いやすい断熱材はグラスウールやスタイロフォームですが、グラスウールは触れると痒くなるため直接肌に触れないよう注意しましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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