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- 外壁の張替えや塗り替えリフォームの工事費用・価格の相場は?
2023年01月13日更新
外壁の張替えや塗り替えリフォームの工事費用・価格の相場は?
外壁の不具合は、その原因が塗装と外壁材本体のどちらかを見極めなくてはならず、リフォーム方法も、現場の状況に応じて最も相応しいものを選ばなければなりません。塗替えや張替え、上張りや重ね張りなど、外壁リフォームの費用相場を把握しておきましょう。
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- 監修者久田麻里子
目次
- 1 外壁の塗替えの必要性は?
- 2 外壁の塗り替えリフォーム施工事例
- 3 外壁の塗り替え費用の相場とは?
- 4 外壁と屋根を同時に塗り替えする際の費用とは?
- 5 屋根材の種類と屋根葺き替えの費用
- 6 屋根材重ね張りの費用
- 7 外壁材の種類との張替えリフォーム費用相場
- 8 上張り・重ね張りによるリフォームとは?
- 9 外壁の塗り替えの費用の内訳はどうなっている?
- 10 外壁塗り替え費用に差が出る原因
- 11 外壁塗り替え工事の流れとは?
- 12 外壁塗り替えに使う塗料の特徴と耐用年数
- 13 外壁のメンテナンス費用
- 14 外壁の塗り替えの見積もりを取る際の流れは?
- 15 外壁の塗り替えの費用を抑える方法を知りたい
- 16 外壁塗り替え工事の注意点とは?
- 17 外壁の塗り替えを行う際の支払いで押さえるポイントは?
外壁の塗替えの必要性は?
外壁の塗替えは住宅にとって絶対に欠かすことができないメンテナンスの一つです。
塗替えをしないまま耐用年数を超えてしまうと、塗料が劣化して雨水が建物内部に侵入してくる、外壁にコケ・カビ・藻などが生えるなどのトラブルが発生することがあります。
外壁塗装の一番の目的は防水です。
いま目に見えるような被害がなくても、約10年に一度を目安に外壁の塗替えを検討しましょう。
外壁塗料の劣化が原因で雨漏りが起こっていても、濡れている部分だけカバーすれば良いと考える方もいるかもしれません。
しかし雨漏りが起こるということは、外壁から雨漏りを起こしている部屋までの全ての部分に水が入ってしまっているということです。
これは住宅にとって本当に恐ろしいことなのです。
このような事態にならないためにも、定期的に外壁の塗替えをするようおすすめします。
外壁の塗り替えリフォーム施工事例
外壁の塗り替えリフォームのイメージを掴むために実際の施工事例を知りたいと考えている方もいるでしょう。
ここでは実際の施工事例を紹介します。施工事例をもとにイメージを明確にしましょう。
シリコン塗料で外壁塗り替えを行った事例
リフォーム費用 | 100万円〜300万円 |
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工期 | 1カ月程度 |
リフォーム内容 | 屋根工事と外壁の塗り替え工事 |
こちらの事例ではシリコン塗料を使用して外壁塗り替えを行っています。
クリーム色の塗料を使用しているため、明るい印象を与えてくれる仕上がりです。
クリーム色は明るい印象を与えつつも、白色などと比較すると汚れが目立ちにくくなっており、人気の色になります。
また、屋根の工事も同時に行なっており、足場代が1回分で済むため費用を抑えることができました。
2色のカラーでおしゃれに外壁を塗り替えた事例
リフォーム費用 | 50万円〜100万円 |
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工期 | 1カ月程度 |
リフォーム内容 | 外壁の塗り替え工事 |
こちらは塗料を使い分けて外壁塗り替えを行った事例です。
水色をベースとして塗装を行っており、モダンな雰囲気を演出しつつアクセントカラーに白色を取り入れることでおしゃれな印象の建物に仕上がっています。
また、この事例では付帯部分のカーポートや外構部分も水色と白色で塗装を行っているため、家全体に統一感があります。
2種類のシリコン塗料でおしゃれに外壁塗り替えした事例
リフォーム費用 | 100万円〜300万円 |
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工期 | 1カ月程度 |
リフォーム内容 | 外壁の塗り替え工事 |
こちらは2種類のシリコン塗料を使用して外壁塗り替えを行った事例です。
樋の部分は外壁の色と同じ色を使用せずに、アクセントカラーとして建物の輪郭を強調するために使用しています。
また、明度が高い水色の塗料を使用しているため明るい印象を演出しています。
クリーミーな色合いで外壁塗り替えを施工した事例
リフォーム費用 | 50万円〜100万円 |
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工期 | 1カ月程度 |
リフォーム内容 | 外壁の塗り替え工事 |
こちらはクリーミーな色合いで外壁の塗り替え工事を行った事例です。
クリーム色を使用することで汚れが目立ちにくく、明るい印象を演出しています。
また、外壁の塗装は紫外線による劣化によって色褪せが起きてしまいますが、クリーム色は他の色と比較すると色褪せが生じにくく、外観を綺麗に保つことが可能です。
元の塗装に合わせた透湿塗料で外壁を塗り替えた事例
リフォーム費用 | 100万円〜300万円 |
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工期 | 1週間 |
リフォーム内容 | 外壁の塗り替え工事 |
こちらの事例では、元の塗装に合わせて透湿塗料を使用して塗り替えを行った事例です。
外壁に透湿性が優れている塗料を使用することで外壁材の質感を塗膜で覆い隠すことなく、塗装を行っています。
外壁の質感を維持したまま塗装を行い防水性などを高めたいと考えている方には透湿性の高い塗料を使用することをおすすめします。
外壁の塗り替え費用の相場とは?
築年数が経って塗装の剥がれや汚れが気になり始めると、外壁の塗り替えを検討する方もいらっしゃると思います。
外壁材本体の張替えに比べると、塗り替えリフォームは廃材処理費用や部材代が掛からず、リフォーム費用は割安になります。
この記事では大まかな費用の目安をご紹介します。
地域や使用する塗料、外壁の面積、劣化状況など建物の状況によりかなり異なってきますので、正確には信頼できる業者に診断(ほとんど無料)を受けることをお勧めします。
一軒家の外壁の塗り替えの費用
30坪の場合
住宅の規模が30坪の場合の外壁面積の目安は約120平方メートル~129平方メートルです。
30坪の住宅の外壁を塗装する場合、塗料別の費用相場は次のとおりです。
塗料の種類 | 費用相場 |
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シリコン系塗料 | 約27万~約39万円 |
フッ素系塗料 | 約45万~約60万円 |
無機系塗料 | 約54万~約71万円 |
アクリル系塗料 | 約15万~約20万円 |
35坪の場合
住宅の規模が35坪の場合の外壁面積の目安は約140平方メートル~149平方メートルです。
35坪の住宅の外壁を塗装する場合、塗料別の費用相場は次のとおりです。
塗料の種類 | 費用相場 |
---|---|
シリコン系塗料 | 約30万~約45万円 |
フッ素系塗料 | 約50万~約70万円 |
無機系塗料 | 約62万~約82万円 |
アクリル系塗料 | 約18万~約23万円 |
40坪の場合
住宅の規模が40坪の場合の外壁面積の目安は約160平方メートル~169平方メートルです。
40坪の住宅の外壁を塗装する場合、塗料別の費用相場は次の通りです。
塗料の種類 | 費用相場 |
---|---|
シリコン系塗料 | 約35万~約50万円 |
フッ素系塗料 | 約56万~約80万円 |
無機系塗料 | 約70万~約93万円 |
アクリル系塗料 | 約20万~約26万円 |
マンションの外壁の塗り替えの費用
3階建ての場合
- シリコン系塗料:約300~360万円
- フッ素系塗料:約370~430万円
4階建ての場合
- シリコン系塗料:約400~460万円
- フッ素系塗料:約500~560万円
5階建ての場合
- シリコン系塗料:約500~560万円
- フッ素系塗料:約630~690万円
6階建ての場合
- シリコン系塗料:約630~690万円
- フッ素系塗料:約780~840万円
7階建ての場合
- シリコン系塗料:約730~790万円
- フッ素系塗料:約910~970万円
外壁と屋根を同時に塗り替えする際の費用とは?
屋根の塗装費用
屋根の塗料のグレードや耐用年数は、外壁用の塗料と同様です。
ただし、外壁よりも強い紫外線に晒される屋根は、耐用年数が低いアクリル塗料は使われないため、ウレタン、シリコン、フッ素の3種類から選ぶことになります。
例1)約80平方メートルの屋根にウレタン塗料を塗装
足場設置費用 | 約10万円 |
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養生費用 | 約5万円 |
下地調整費用 | 約2万円 |
ウレタン塗装費用 | 約24万円 |
合計 | 約40万円 |
例2)約80平方メートルの屋根と約150平方メートルの外壁をウレタン塗料で塗装
足場設置費用 | 約10万円 |
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養生費用 | 約5万円 |
下地調整費用 | 約2万円 |
ウレタン塗装費用 | 約70万円 |
合計 | 約90万円 |
仮に屋根と外壁の塗装を別のタイミングで実施すると、足場設置費用など、塗装以外の費用約30万円が2回発生することになるため、できるだけ同時に済ませると良いでしょう。
屋根材の種類と屋根葺き替えの費用
屋根材は主に4種類から選ぶことができます。
平米単価はそれぞれ以下の通りです。
スレート | 約6,000円 |
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ガルバリウム鋼板 | 約8,000円 |
日本瓦 | 約10,000円 |
セメント瓦 | 約9,000円 |
例1)80平方メートルの屋根をスレート材で張替え
足場設置費用 | 約20万円 |
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養生費用 | 約5万円 |
既存屋根材撤去費用 | 約25万円 |
下地補修費用 | 約16万円 |
スレート材の価格 | 約50万円 |
合計 | 約120万円 |
例2)80平方メートルの屋根をスレート、150平方メートルの外壁を窯業系サイディングで張替え
足場設置費用 | 約20万円 |
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養生費用 | 約5万円 |
既存屋根・外壁材撤去費用 | 約50万円 |
屋根・外壁の下地補修費用 | 約30万円 |
屋根スレート材費用 | 約50万円 |
外壁窯業系サイディング材の価格 | 約60万円 |
合計 | 約220万円 |
屋根材重ね張りの費用
屋根の重ね張りは、外壁以上に注意が必要です。
高い位置にある屋根の重量が増えると、地震が発生したとき、重みで建物の揺れ幅が大きくなり、柱や壁などが変形やひび割れを起こしやすくなってしまいます。
屋根材の重ね張りは、張替えに比べると費用は割安ですが、アスベストが含まれる屋根など解体が困難な現場では推奨されますが、費用の安さだけで選ぶと家の寿命を縮めることになってしまいますので、ご注意ください。
また、既存の屋根が日本瓦やセメント瓦の場合は、重ね張り工法は行えません。
例1)80平方メートルの屋根をガルバリウム鋼板で重ね張り
足場設置費用 | 約20万円 |
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養生費用 | 約5万円 |
ガルバリウム鋼板の価格 | 約48万円 |
合計 | 約80万円 |
例2)80平方メートルの屋根をガルバリウム鋼板で重ね張り
150平方メートルの外壁を金属系サイディングで重ね張り
足場設置費用 | 約20万円 |
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養生費用 | 約5万円 |
屋根ガルバリウム鋼板の価格 | 約48万円 |
外壁金属系サイディング材の価格 | 約90万円 |
合計 | 約170万円 |
外壁材の種類との張替えリフォーム費用相場
張替える外壁材は、デザインだけでなく、サイディングやトタンなど、素材の違いも平米単価に影響します。
張替えリフォームの平米単価
窯業系サイディング | 約4,000円 |
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金属系サイディング | 約6,000円 |
ガルバリウム | 約5,000円 |
トタン | 約3,000円 |
タイル | 約9,000円 |
スタンダードな外壁材である窯業系サイディングやガルバリウムなどは、価格も約4千円程度と安定しています。
また、新たに張替えられる現場は少なくなりましたが、トタン材への張替えも可能です。
しかし、耐久性が高くメンテナンスの手間も少ないタイル材は、平米単価も高額です。
外壁張替えリフォームの総費用
例1)約150平方メートルの外壁を窯業系サイディングで張替え
足場設置費用 | 約20万円 |
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養生費用 | 約5万円 |
既存外壁材撤去費用 | 約30万円 |
窯業系サイディングの価格 | 約60万円 |
合計 | 約120万円 |
例2)約150平方メートルの外壁をタイル材に張替え
足場設置費用 | 約20万円 |
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養生費用 | 約5万円 |
既存外壁材撤去費用 | 約30万円 |
タイル材の価格 | 約135万円 |
合計 | 約200万円 |
上張り・重ね張りによるリフォームとは?
上張り・重ね張りとは、既存の外壁材の上に新しい外壁材を重ねる方法です。
重ね張りした外壁材と既存の外壁材で、家が二重に保護されるため、断熱性や遮音性の向上が期待できます。
また、既存の外壁材に手を加えずに済むため、アスベスト飛散の恐れもなく、廃材処分費用がかからず、工事期間も短くなるというメリットがあります。
しかし、重ね張りをしたからと言って、必ずしも断熱性が高まるとは限りません。
さらに、二重になった外壁材の分、建物の重量が増えるため、家の基礎部分や地盤に余計な負荷をかける恐れがあります。
また、上張り・重ね張りすることで、元の外壁材が呼吸できなくなり、水蒸気の逃げ場がなくなって建物内部の結露や湿気の原因になることもあります。
重ね張りリフォームを実施する際は、家が重量オーバーにならないかどうか、リフォーム会社とよく相談して決めましょう。
外壁の塗り替えの費用の内訳はどうなっている?
外壁塗装の内訳は主に4つに分けられます。
材料費
外壁の塗り替えに用いられる材料の費用です。
塗料はもちろん、養生に掛かった費用などもこちらに含まれます。
人件費
その名の通り、外壁の塗り替えを行う職人や作業員に対して発生する費用になります。
基本的に外壁塗装する人たちに払う給与のようなものと覚えておくと良いでしょう。
足場代
足場代とは外壁の塗り替えを行う際に必要な足場を組み立てるのに必要な費用です。
主に足場の材料を運ぶ運搬費と、足場を組むための施工費を合わせたものになります。
時たま足場代無料を謳っているような業者もいますが、国家資格が必要な組立作業を無料で行うことはまずありません。
その他
上記以外に掛かる費用がその他として計上されます。
外壁塗り替え費用に差が出る原因
外壁の塗り替え費用に差が出る理由には、次のようなことが考えられます。
同じ坪数でも外周面積が異なるので塗る面積が変わる
たとえ床面積が同じ場合であっても、住宅の外壁面積は建物の形状が矩形であるか凹凸のある形状であるかによって異なります。
外壁の面積が大きければ塗装を行う面積も広くなるため、一概に住宅の坪数だけでは塗り替えの費用相場はわからないのです。
使う塗料のグレードによっても変わる
塗り替えに使用される塗料はさまざまな種類が存在し、種類ごとに耐用年数や性能が異なります。
耐久性が高く高性能であるグレードの高い塗料ほど価格が高くなる傾向にあります。
築年数
建物の築年数によっても塗り替えの費用に差が生じる場合があります。
なぜなら、比較的新しい建物であれば、既存の塗装に上塗りするだけで済む場合もありますが、古い建物の場合はひと手間加える必要があるケースもあるからです。
たとえば下地が傷んでおり、既存の塗料を剥がして下地処理を行う必要がある場合などは費用が高額となります。
請け負う業者によっても費用に差が出る(仲介手数料など)
塗り替えを行う業者によっても費用に差が生じることがあります。
業者によっては作業に時間がかかり人件費がかさむこともあれば、仲介業者が間に入っている場合は仲介手数料などが必要になることもあります。
アスベストを含む外壁材を撤去する場合
人体に重大な健康被害を引き起こすアスベストは、現在は使用が禁止されています。
しかし、使用が禁止される前に建てられた家では、外壁や屋根にアスベストが含まれている恐れがあり、張替えのために解体すると、周囲へアスベストを飛散させてしまいます。
そのため、アスベストを含む外壁を撤去する場合は、自治体に届出を出し、アスベスト処理の有資格者が作業を行わなくてはならないため、これらの作業代として約30~50万円の追加費用が発生します。
このようなことから、アスベストを含む外壁・屋根のリフォームでは、「上張り・重ね張り」工法が推奨されています。
外壁塗り替え工事の流れとは?
外壁塗り替え工事の流れを把握することで、事前準備をスムーズに進めたいと考えている方もいるでしょう。
ここでは外壁の塗り替え工事の流れを紹介します。
外壁塗装業者の選定
かかる日数の目安 | 約1日〜約14日 |
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雨天中止 | なし |
外壁塗り替え工事を行う際に初めに行うのは外壁塗装業者の選定です。
ここで選定した業者によって工事の仕上がりや支払う金額など自分の希望通りのリフォームが行えるかどうかが変わってきます。
外壁塗装業者の選定では、複数の業者に見積もりを依頼し、見積もりを比較する相見積もりが非常に重要になります。
この相見積もりを行うためには複数の業者を選定する必要があるため、日数がかかってしまうケースが多いです。
また、複数の業者に依頼をしたいが業者探しに悩んでいるという方もいるでしょう。
ハピすむでは、無料で複数の業者からの見積もりを取得することができるため相見積もりを検討している方は、ぜひハピすむをご活用ください。
現地調査・リフォーム内容の打合せ
かかる日数の目安 | 約1日〜約7日 |
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雨天中止 | なし |
現地調査は必要な工事などを明確にするためにも重要な作業です。
建物の状況によって必要な工事が異なるため、リフォーム内容を決定する前に行います。
リフォーム内容の打ち合わせは現地調査をもとに必要な工事などを明確にした上で、使用する塗料や色などの打ち合わせを行います。
打ち合わせでは希望する内容を明確に伝える必要があるため、事前に家族との相談は済ませておくとスムーズでしょう。
近隣の方への挨拶
かかる日数の目安 | 約1日 |
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雨天中止 | なし |
近隣の方への挨拶は工事を行う前に近所の方へ挨拶をし、工事を行う期間などを伝えます。
工事は塗料の飛散などを防ぐために飛散対策を行いますが、塗料の臭いなどが近隣に及んでしまう可能性があります。
工事が原因でトラブルが発生しないように事前に説明をしておくことが重要です。
塗装業者が挨拶を行ってくれるケースもありますが、施主も挨拶回りを行うとよいでしょう。
足場の組み立て・飛散防止シートの設置
かかる日数の目安 | 約1日〜約2日 |
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雨天中止 | なし |
足場の組み立ては専門の業者が行うケースが多く基本的には雨天でも行います。
足場の設置は建物の高所で正確な塗装を行うためにも必要なものです。
また、足場の設置には大きな音が発生してしまうこともあります。
飛散防止シートは、組み立てを行った足場に塗料の飛散を防止する目的で取り付けられます。
このシートによって塗装に使用する塗料が近隣に飛散してトラブルが発生することを防ぎます。
高圧洗浄
かかる日数の目安 | 約1日 |
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雨天中止 | なし |
足場の設置が終了したら、外壁に付着している埃や汚れなどを落とすために高圧洗浄を行います。
高圧洗浄を行うことで、劣化した塗膜なども取り除くことができるため、塗装が綺麗に仕上がります。
塗装の際には劣化した塗膜が残っていることで塗装の仕上がりに影響を及ぼし、塗料がすぐに剥がれてしまうこともあるため、高圧洗浄が必要になります。
下地処理
かかる日数の目安 | 約1日〜 |
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雨天中止 | なし |
下地処理はサイディングなどの外壁材のひび割れやコーキングの劣化の補修を行います。
下地処理を行うことで塗装の仕上がりを綺麗にすることができます。
塗膜の剥がれや浮きを除去することができるため、塗装の耐用年数を長くするためにも下地処理は重要な工程です。
作業にかかる日数は約1日ですが、劣化が進行している場合はそれ以上の日数がかかるケースがあります。
養生
かかる日数の目安 | 約1日 |
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雨天中止 | なし |
養生は塗装を行う場所以外に塗料が付着することがないように、ビニールシートで保護する作業です。
基本的には窓やサッシなどを養生します。
養生作業を行うことによって塗装を行う場所と行わない場所を明確にすることができるため、正確に塗装を行うことができます。
養生をすることで窓の開閉やエアコンが使用できない可能性があるため、在宅する場合には注意が必要です。
外壁の下塗り・中塗り
かかる日数の目安 | 約1日〜約2日 |
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雨天中止 | あり |
外壁の下塗りは、中塗りと上塗りで塗装する塗料を密着させるために非常に重要な工程です。
下塗り作業では外壁材の特徴に合わせた下地強化剤を使用して塗装を行います。
下塗りの後には乾燥時間が必要です。
下地強化剤が乾燥する前に中塗りを行ってしまうと塗料の剥がれなどが発生してしまう可能性があります。
下塗り材が乾燥した後に中塗り作業を行います。
中塗り作業には上塗り塗料と同じ塗料が使用され、塗装の効果を高めるために行われます。
外壁の上塗り
かかる日数の目安 | 約1日 |
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雨天中止 | あり |
中塗り材が乾燥した後に上塗りを行います。
上塗りは外壁塗装の仕上がりを決定付ける重要な工程となっており、ここでは塗料を均一に塗装する必要があります。
また、塗料の性能を発揮するためにも上塗りを行います。
足場の解体・清掃など
かかる日数の目安 | 約1日 |
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雨天中止 | なし |
外壁塗装の仕上げが終了した後に塗装のために設置した足場の解体や養生シートの撤去を行います。
足場の解体時に外壁に足場材が接触してしまい、塗装が剥がれてしまうケースなども存在しているため、注意が必要です。
また、塗装を行うことで発生した汚れなどの清掃も行います。
最終確認
かかる日数の目安 | 約1日 |
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雨天中止 | なし |
塗装の工事が終了したのちに最終確認を行います。
ここで塗装の仕上がりや塗り残しなどがないかを確認し、修正点が見つかった場合には修正を行います。
また、最終確認後に修正点が見つかった場合には対応に時間がかかってしまう可能性があるため、気になる部分がないかしっかりと確認を行うことが大切です。
外壁塗り替えに使う塗料の特徴と耐用年数
外壁塗り替えに使用する塗料の種類や特徴について知りたいという方もいるでしょう。
ここでは外壁塗装に使用される、各塗料の特徴を紹介します。
ウレタン塗料
耐用年数 | 約7年〜約10年 |
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ウレタン塗料はウレタン樹脂とアクリル樹脂を混ぜて作られた塗料です。
特徴として粘性が高く、光沢が出やすいというものがあります。
ウレタン塗料は伸びやすさが特徴であるため、塗装を行う際にも施工が行いやすくなっています。
また、ウレタン塗料は安価であるため、工事の費用を抑えたいと考えている方にはおすすめの塗料です。
外壁のみならず樋などの付帯部分にウレタン塗料が使用されるケースもあります。
シリコン塗料
耐用年数 | 約10年〜約15年 |
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シリコン塗料はアクリル樹脂とシリコン樹脂を混ぜて作られた塗料です。
特徴として耐久性が高いためコストパフォーマンスに優れているという点があります。
そのコストパフォーマンスの良さから人気のある塗料です。
シリコン塗料は親水性に優れているという特徴もあります。
親水性に優れていることによって塗装面に汚れが付着しにくく、また、塗装面に付着してしまった汚れを雨水が洗い流してくれます。
フッ素塗料
耐用年数 | 約13年〜約15年 |
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フッ素塗料は天然石に含まれているフッ化カルシウムが主な成分の塗料です。
特徴としては耐候性、耐薬品性、非粘着性に優れているという点が挙げられます。
外壁は大気中のほこりなどが付着しやすく汚れやすいですが、フッ素塗料は非粘着性に優れているため、汚れが付着しにくいです。
加えて、フッ素塗料は耐候性、耐薬品性に優れているため、紫外線や酸性雨の影響を受けにくいという特徴があります。
ラジカル塗料
耐用年数 | 約12年〜約15年 |
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ラジカル塗料とは、酸化チタンを使用した塗料です。
特徴としては耐候性の高さが挙げられます。
通常外壁の塗装に使用される塗料は塗膜に含まれる樹脂が劣化することでチョーキング現象が起きてしまいます。
ラジカル塗料は樹脂の劣化を抑えることができるため、チョーキング現象を防ぐことができます。
メンテナンスの頻度を抑えたいと考えている方にはラジカル塗料がおすすめです。
光触媒塗料
耐用年数 | 約15年〜約20年 |
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光触媒塗料はセルフクリーニング機能と高い耐久性を持つ塗料です。
光触媒塗料にはラジカル塗料にも含まれている酸化チタンが使用されており、耐候性の高さを実現しています。
セルフクリーニング機能は酸化チタンが紫外線に反応し、外壁に付着している汚れを分解します。
この分解された汚れが雨水によって洗い流されるため、綺麗な外観を維持することができるのです。
また、酸化チタンの特徴である紫外線による劣化も発生しにくいため、色褪せなども起こりにくいという特徴があります。
無機塗料
耐用年数 | 約15年〜約20年 |
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無機塗料は無機物質が主な成分の塗料です。
原料である無機物質は炭素が含まれていないため、紫外線に分解をされない強い結合が特徴的です。
この特徴から非常に耐久性に優れており、建物の外観を美しく保つことができます。
無機塗料は耐久性の高さから、商業施設などにも使用されているため、メンテナンスの回数を少なく済ませたいと考えている方には無機塗料はおすすめの塗料です。
外壁のメンテナンス費用
外壁や屋根は、約5~約10年に1度は、以下のようなメンテナンス費用が発生します。
外壁・屋根の点検内容と費用
コーキングの打替え | 約1,000円/㎡ |
雨漏りの点検 | 原因による |
接続金具の点検 | 約5万~約20万円 |
カビやコケの除去 | 約5万円 |
この中でも特に注意しなければならないのが、サイディング材の目地部分に使われるコーキングのメンテナンスです。
コーキングは目地の防水・気密を担っており、約5年に1度は耐久性をチェックしなければなりません。
コーキングは、紫外線や雨水で劣化すると裂けはじめ、隙間から雨や害虫などが外壁材内部に染み込んでしまうようになります。
また、雨漏りはコーキングの劣化でも生じますが、防水材の劣化や接続金具の浮きなどから生じるものもあります。
しかし、外壁材や屋根材そのものの劣化が雨漏りの原因になっている場合は、外壁全体の張替えが必要です。
雨漏りや湿気は、屋根材や外壁材の内部で、腐食や錆びを発生させ、カビやシロアリを招いてしまいます。
これらの異常を初期のうちに対処するためにも、約5~10年に1度は、外壁や屋根のメンテナンスを行いましょう。
外壁の塗り替えの見積もりを取る際の流れは?
外壁の塗り替えを検討し始めたら、まずどの業者に依頼するか選びましょう。
外壁塗装ができる業者といっても、ハウスメーカーやリフォーム業者、地元の外壁塗装業者などがあります。
ハピすむでは、複数の業者を一括で問い合わせができるのでぜひご活用ください。
決まったら業者に連絡し、見積もりを依頼します。
見積もりの際は、家まで来てもらって現地調査を行う必要があります。
住宅の現地調査と共に施主の希望や悩みなどのヒアリングが行われることもあります。
現地調査の日から1週間後くらいには見積書が届くでしょう。
外壁の塗り替えを行う際には、複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」を行うことおすすめします。
複数の業者から提出される見積書の金額や内容、業者の対応などを比較することができるので、自分たちに合う業者を見つけやすくなるでしょう。
外壁の塗り替えの費用を抑える方法を知りたい
外壁の塗り替えの費用を抑えるにはどうしたらいいのか?できるだけ費用を抑えられる方法をご紹介します。
DIYで外壁の塗り替えをできるのか?
業者に外壁の塗り替えを頼むと、思っていたより費用が高くなるということがあるかもしれません。
しかし、DIYで外壁の塗り替えをすることで必ずしも費用を抑えられるとは限りません。
DIYの場合は自分で塗料を選び、塗布まで自分で行います。
安価な塗料を選ぶことが可能で、人件費もかからないので、費用を抑えることはできるかもしれませんが、知識不足、経験不足から塗料選びに失敗してしまったり、塗りムラが起こる可能性があります。
DIYでの塗り替えが失敗した場合、修復に追加の費用がかかってしまい、最初から業者に頼むよりも費用がかかってしまう恐れもあるのです。
また、高所での慣れない作業によって、足場から落下し、怪我を負ってしまうリスクがあります。
これらの理由から、DIYで外壁の塗り替えをすることはあまりおすすめできません。
外壁の塗り替えに助成金、補助金は出るのか?
外壁の塗り替え費用を抑えるためには、自治体からの助成金・補助金を受けられる場合があります。
ただし、支給を受けるには条件がありますので注意が必要です。
多くの場合、遮熱・断熱の効果がある塗料を使って塗装工事をする際に助成金や補助金を受けられることが多いです。
近年は省エネリフォームをすることが推奨されているため、普通の塗料を用いた場合では対象とならないことがあります。
しかし、省エネリフォームでなくても助成金・補助金を受けられる場合もあり、支給金額の上限や補助を受けるための条件は各自治体によって異なるため、確認する必要があります。
助成金は一定の条件を満たせば支給されますが、補助金は審査に通過することが必要です。
そのため、補助金は助成金よりも支給額が高いことが多いです。
両方とも返済する必要はありません。
助成金・補助金を受けたいと思った場合、工事を依頼する前に申請が必要なことがあります。
申請から審査完了までに時間がかかる可能性もあるので、早めに申請することをおすすめします。
外壁塗り替え工事の注意点とは?
外壁の塗り替え工事で後悔をしないためにも気をつけたいポイントは多数あります。
ここでは外壁の塗り替え工事の注意点を紹介します。
塗り替えの目的を明確にする
塗り替え工事を行う際には、塗り替えを行う目的を明確にすることが重要です。
塗料には機能性に優れているものが多いため、目的に沿った塗料選びをする必要があります。
塗料によって耐用年数やメンテナンス頻度も異なります。
また、機能面でも遮熱性の高いものから防水性能の高いものなど塗料によって特徴は様々です。
塗装を検討している建物をどのくらいの期間使用するのかなどによって適している塗料は異なります。
信頼できる業者を選ぶ
塗り替え工事を行う際には、信頼できる業者に依頼することが重要です。
外壁塗装は素人には分からない手抜きが行われる場合もあり、材料や仕上がりの質に見合わない高額請求や手抜き工事を行う業者がいます。
また、外壁塗装は定価が存在していないため、依頼する業者によって金額が異なっています。
むやみに値引きを行い工事品質が低い業者なども存在しているため、複数の業者を比較して、信頼できる業者に依頼しましょう。
こちらから無料で簡単に見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。
色の選定は慎重に行う
塗り替え工事を行う際には、色の選定を慎重に行うことが重要です。
塗料を選ぶ際には色の見本帳を参考に選定します。
しかし色の見本帳は小さい面積であるため、外壁のように大きい面積になると色の見え方が異なります。
色の選定を行う際には、自身の希望する塗料がある程度絞れた段階で大きめの色見本を用意してもらうなどの対策を取ることがおすすめです。
外壁の塗り替えを行う際の支払いで押さえるポイントは?
外壁の塗り替えはかなり大きな出費になるので、気を付けるポイントも多数あります。
まず工事代金の支払いタイミングについてです。特に現金払いにする方は注意が必要です。
費用を支払うタイミングは基本的に工事が済んだ後です。
工事後の全額一括払いが一番スタンダードな形ですが、工事前・後の2回払いということもあります。
大きな工事だと3回払いというケースもありますが、一般の戸建て住宅の場合にはまずありえないでしょう。
最も危険なのは工事前の全額払いです。
この支払方法しか受け付けていないような業者には依頼しない方が無難でしょう。
代金だけ先に受け取っておき、工事自体は必要な工数などを省いて手抜きするなどの可能性も考えられるからです。
また外壁の塗り替えにはリフォームローンを使うこともできます。
金融機関の審査を通過できる方はこちらも検討してみると良いでしょう。
もし業者との契約を解除したいと思ったらクーリングオフを利用することもできます。
クーリングオフとはリフォーム工事などの契約をした消費者が、契約後8日以内であれば塗装業者との契約を解除できる制度のことです。
ただし、どんな場合でもクーリングオフが適用されるわけではないので、万が一に備えて、適用条件等も事前に確認しておくと良いでしょう。
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで全国1000社以上が加盟しており、外壁リフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
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この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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