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2019年01月24日更新
アクリル塗料で外壁塗装する費用・相場は?
外壁を保護するためにも定期的な塗装は欠かせません。とにかく安く塗装をしたいのならアクリル塗料です。「耐久性は大丈夫?」と心配している方のために、アクリル塗料の耐用年数や、ほかの塗料との違いを詳しく解説します。
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- 監修者樋田明夫
リーズナブルな外壁リフォームにおすすめのアクリル塗料
「そろそろ外壁塗装を」とお考えの方、塗料はお決まりですか?
塗料はその種類によって、価格や耐用年数が変わってくるので、予算に合わせて選びたいですね。アクリル塗料は何と言っても値段が安いので、リーズナブルな外壁リフォームが可能です。

アクリル塗料とは?
塗料は、顔料・添加剤・合成樹脂を主成分としてつくられています。アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料などの種類は、配合される合成樹脂の違いです。

アクリルウレタン塗料やアクリルシリコン塗料はアクリル塗料の仲間?
アクリルウレタン塗料はウレタン樹脂塗料の一つなので、アクリル塗料とは違います。
ポリオールとポリイソシアネートを配合したものがポリウレタン樹脂塗料、アクリルポリオールとポリイソシアネートを配合したものをアクリルウレタン樹脂塗料と言い、通称「ウレタン塗料」と呼んでいます。
またアクリルシリコン塗料は、アクリル樹脂をベースにシリコンを配合し反応させた塗料です。一般的に「シリコン塗料」と呼ばれているものにあたり、アクリル塗料とは異なります。
アクリル塗料の特長は?
アクリル塗料は多彩な色を再現できる性質があるので、カラーバリエーションが豊富なことと、艶がありハッキリとした色が特長です。
アクリル塗料は30年以上前に主流となっていましたが、現在ではシリコン塗料の人気が高く、耐久性に劣ることからあまり使われなくなってしまいました。
アクリル塗料の耐久性は?
外壁塗装は塗膜により外壁を保護する役目があります。塗膜は経年によって剥がれてしまうので、定期的なメンテナンスとして塗装が必要になってきます。
塗料の耐用年数とは、塗膜の「持ち」の違いになります。
アクリル塗料の耐用年数は約5~7年です。ウレタン塗料が約8~10年、ラジカル塗料がおおよそ10~15年、シリコン塗料が約10~15年の耐用年数に比べ、耐久性が低いことがデメリットです。
アクリル塗料の種類
アクリル塗料と言っても全て同じではありません。その種類についてご説明します。
水性と溶剤系
アクリル塗料に限ることではありませんが、塗料には水を希釈剤とする水性塗料と、有機溶剤であるシンナーを希釈剤とする油性塗料があります。
溶剤系塗料は水性塗料に比べて、耐久性や密着性が高いことや、油性なので雨に強いことがメリットです。
1液型と2液型
また塗料には、缶を開ければそのまま塗装に使用できる1液型と、主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使用する2液型があります。
もともと塗料には、2液型しかありませんでした。作り置きができない上、気温や湿度によって硬化具合が微妙に変化するため、混合に気をつかう塗料でしたが、1液型ができたことでその手間も省けるようになりました。
しかし、耐久性は2液型の方が良いと言われています。
水性と溶剤系、1液型と2液型における耐久性を比較すると、水性1液型→溶剤系1液型→水性2液型→溶剤系2液型、の順に高くなります。
アクリル塗料とそのほかの塗料の価格相場を比較
「安い」と言われているアクリル塗料ですが、ほかの塗料とどれくらいの差があるでしょう。
アクリル塗料:約1,300〜1,500円/平方メートル
ウレタン塗料:約1,500〜2,000円/平方メートル
シリコン塗料:約2,500~3,000円/平方メートル
フッ素塗料:約3,500~4,500円/平方メートル
ラジカル塗料:約1,500~2,200円/平方メートル
上記のように、アクリル塗料はフッ素塗料の半分以下の価格相場になっています。
※ラジカル塗料とは、2012年に日本ペイントが発売した新しい塗料です。ラジカル(劣化因子)の発生を抑える効果があります。現在では他社も販売しており、選択肢が増えています。耐久性が高くコストパフォーマンスがよいことだけでなく施工性もよく、採用する塗装業者、施工業者が増えてきています。

アクリル弾性塗料
ひび割れ(クラック)のしやすいモルタル外壁の塗装によく使用されるのが「弾性塗料」です。ひび割れを防ぐだけでなく、すでにひび割れした部分に塗装することで、クラックを修繕し再発を抑えます。
弾性塗料は一般的な塗料が硬質であるのに対し、弾性のある塗料で気温20度のとき120%の伸び率があることが、日本工業規格(JIS)で定められています。
またJIS規格では定められていないものの、伸び率が約50~100%のものを微弾性塗料と言います。
弾性塗装工法
弾性塗装の工法には、複層弾性塗装仕上げ、単層弾性塗装仕上げ、微弾性下塗材厚塗り+上塗り仕上げがあり、それぞれ使用する弾性塗料が異なります。
複層弾性塗装仕上げ(3種類の塗料を使用)
下塗り→高弾性塗料の中塗り(2度塗り)→上塗り(2度塗り)の5工程で、弾性塗装の本来の工法です。
単層弾性塗装仕上げ(2種類の塗料を使用)
下塗り→単層弾性塗料の厚塗り(2度塗り)の3工程で、単層弾性塗料が複層弾性塗装の中塗りと上塗りを兼ねています。
微弾性下塗材厚塗り+上塗り仕上げ(2種類の塗料を使用)
微弾性下塗材塗料厚塗り→上塗り(2度塗り)の3工程で、微弾性塗料が複層弾性塗装の下塗りと中塗りを兼ねています。
アクリル系塗料では、水性アクリル単層弾性1液型が多く販売されています。
アクリル塗料で外壁塗装をするリフォーム費用の相場
実際の塗装工事には塗料代のほかに、足場と飛散防止ネットの設置費用、養生費、コーキング費用、既存の壁の状態によっては下地の補修費などがかかります。
塗料の種類別に外壁塗装にかかるリフォーム費用の相場を比較してみましょう。
建坪30坪(約99平方メートル)の場合
アクリル塗料:約60万円
ウレタン塗料:約70万円
シリコン塗料:約85万円
フッ素塗料:約110万円
ラジカル塗料:約75万円
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
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この記事の監修者プロフィール

株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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