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2018年12月15日更新
ラジカル塗料で外壁塗装する価格は?塗料の種類も併せて紹介!
最近話題のラジカル塗料で外壁塗装をしようと検討中の方は必読です。ラジカル塗料の特徴、メーカー別の価格もチェックしたいですね。シリコン塗料やウレタン塗料と比較した上でのメリットとデメリットを知って、外壁リフォームに役立ててください。
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- 監修者樋田明夫
目次
シリコン塗料と同等の高機能ラジカル塗料が登場
ラジカル塗料は、日本ペイントが2012年に発売したのが最初です。シリコン塗料と変わらない価格で耐候性と耐久性に優れたラジカル塗料は、近年外壁リフォームでも徐々に広まっています。
2016年には日本ペイントだけではなく、塗料3大メーカーであるエスケー化研、関西ペイントからも発売されました。
ラジカル塗料の特徴や機能を知るためには、まず外壁の劣化現象についてご説明する必要があります。

外壁の劣化「チョーキング」現象とは?
塗装された外壁は塗膜によって保護されていますが、長期間、雨や紫外線にさらされていることで劣化します。外壁を触ると手に白い粉が付くのは「チョーキング(白亜化)」と呼ばれる、代表的な劣化現象です。
顔料は塗料の色をつくるものですが、淡彩色を表現するには白色顔料が欠かせません。塗料に使用される白色顔料の多くは「酸化チタン」という物質です。
酸化チタンは、紫外線を浴びることで「ラジカル」を発生させます。ラジカルとは、塗膜の合成樹脂にダメージを与えるエネルギーです。
ラジカルは塗料に含まれるウレタンやシリコンなどの合成樹脂を分解させ、外壁を保護していた塗膜を徐々に破壊してしまいます。つまり、塗膜の劣化は合成樹脂の劣化であると言えます。
その結果、顔料である酸化チタンが塗膜の表面に露出してしまい、粉化しながら消耗していきます。この劣化現象がチョーキングです。
塗膜を形成する合成樹脂は、紫外線によって分解してしまうまでの期間が長いほど耐候性が高く、耐用年数が長くなると言えます。
ラジカル塗料とは?
ラジカル塗料と呼ばれているものは「塗膜を劣化させるラジカルの発生を制御する機能性塗料」です。使用されている樹脂は、アクリル系、シリコン系、無機系などがあります。
開発されてからまだ間もないため、取り扱っている施工会社も多くはないようですが、徐々に広まりつつあります。

ラジカル塗料の性能と特徴
ラジカルの発生を制御するラジカル塗料の仕組みは、高耐候酸化チタンと光安定剤です。
高耐候酸化チタンは、周囲にバリアをつくることでラジカルを閉じ込め拡散を防ぎます。光安定剤は、ラジカルがバリアを突破した場合に、ラジカルを捕まえて退治してくれる添加剤です。
このようにラジカル塗料は、ラジカルを制御することでチョーキングを起こりにくくする特徴があります。耐久性、耐候性に優れ、耐用年数は15年と言われています。
塗料の価格相場と耐用年数の比較
一般的な塗料は合成樹脂の種類によってグレードが決まり、価格と耐久性が比例しています。アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂の順にグレードアップします。ラジカル塗料はどの位置に入るでしょうか。
アクリル樹脂塗料(耐用年数5~7年):約1,400円~
ウレタン樹脂塗料(耐用年数8~10年):約1,700円~
シリコン樹脂塗料(耐用年数10~15年):約2,200円~
ラジカル塗料(耐用年数12~15年):約2,500円~
フッ素樹脂塗料(耐用年数15~20年):約3,800円~
このようにグレードとしては、シリコン樹脂塗料とフッ素樹脂塗料の間になります。
ラジカル塗料を使用した外壁塗装のリフォーム費用相場
ラジカル塗装の材工価格帯は約3,000~4,000円であることが分かりました。次に塗装面積を調べる必要があります。
外壁塗装では、塗装面積を以下のように計算します。
塗装面積=(外壁の全体面積)−(開口部などの非塗装面積)+(バルコニーなどの追加塗装面積)
延べ床坪数が40坪の例
外壁全体面積:約196平方メートル
非塗装面積:約196×25%=49平方メートル
追加塗装面積:約196×15%=29平方メートル
延べ床坪数40坪の家の塗装面積は、196−49+29=約176平方メートルになります。
ラジカル塗料と下塗り剤を合わせた材工価格のほかに、他の塗装工事と同様に足場設置取り外し、高圧洗浄、養生、破風や軒天など木部、あれば鉄部、素材により雨戸などの塗装を同時に行う場合の細部塗装などの費用がかかります。
延べ床坪数別の施工費用の相場
延べ床20坪:約65万円~
延べ床30坪:約85万円~
延べ床40坪:約100万円~
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
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この記事の監修者プロフィール

株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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