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2021年10月15日更新
外壁塗装の「ダイヤモンドコート」とは?特徴から価格まで徹底調査!
新築の時は綺麗な外壁でも、経年劣化して色あせやひび割れなど現れてきてしまうことがありますよね。そんな時におすすめなのが、日本ペイントが開発した「ダイヤモンドコート」。紫外線や汚れに強いといわれているダイヤモンドコートについてメリット・デメリットと相場をご紹介します。
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- 監修者坂田理恵子
外壁の「ダイヤモンドコート」とは
まずはダイヤモンドコートとはどのようなものかをご紹介します。
外壁のダイヤモンドコートは紫外線や汚れに強い
ダイヤモンドコートとは、日本ペイントが開発したプレミアム外壁塗料のことを言います。汚れ・紫外線・カビなどへの耐久性が高い点が最大の特徴です。
外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本ですが、ダイヤモンドコートは上塗りの後に最後の工程としてUVカットコーティングを行う4回塗りとなっています。
この最終工程であるUVカットコーティングにより、紫外線による外壁の劣化を大幅に防ぐことができます。そのため、色あせ・チョーキング・ひび割れや藻・カビの発生防止にも効果的です。
通常の外壁塗装は約5年ほどで色あせやチョーキング、汚れが目立ってきてしまいますが、ダイヤモンドコートは約10年の耐久性があると評判です。
ダイヤモンドコートのダイヤモンドブリックシステム
さらに、ダイヤモンドコートはレンガ調やタイル調などのサイディング壁と呼ばれるデザイン性の高い外壁の目地を生かしたまま塗装する「ダイヤモンドブリックシステム」も評判です。
通常の塗り替え塗装では上から塗料を塗ると、その目地が隠れデザイン性が失われてしまいますが、ダイヤモンドコートでは、目地部分とトップ部分を別の塗料で塗り分けるのでデザイン性を維持できます。
また、外壁の仕上がりも、ツヤありとツヤなしも選ぶことができるため、外壁にこだわりのある方にも評判が良いのも特徴の一つです。
ただし、一部のサイディング壁・リシン外壁・吹き付けタイル外壁は通常の施工に限られてしまいますので、注意が必要です。
ダイヤモンドコートの取り扱いは日本ペイント認定施工店のみ
ダイヤモンドコートは、従来の外壁塗装とは異なる高い技術が求められるため、開発元の日本ペイントの定める厳しい審査を通過した会社でしか取り扱いができません。
認定施工店は日本ペイントが実施する研修・実習を受講し、技術認定の審査をクリアした会社。技術のほか色彩や法令まで知識を習得する必要があり専門色の高い技術を持っているといえます。
認定施工店はとても少なく、2018年5月時点で関東地区で約13社、愛媛県で2社しかありません。日本ペイントの公式ページに認定施工店が紹介されていますので近くの会社がないか見てみましょう。
外壁のダイヤモンドコートのメリット
ダイヤモンドコートのメリットは、耐久性だけではなく、ランニングコストや保険などのアフターサービスにもあります。ひとつづつ見ていきましょう。
ランニングコストをおさえることができる
ダイヤモンドコートの最大のメリットは前述したように耐久性が高いこと。塗り替えまでの時間が長いため、長期的にはリフォームのランニングコストをおさえることができます。
塗り替え時も塗料や下地の劣化が少なければ、表面のトップコートを塗り替えるだけでよいのも特徴です。
塗膜保証付保険がついてくる

また、ダイヤモンドコートで施工を行うと、リフォーム会社と大手損害保険会社が締結して行う「塗膜保証付保険」と1年・3年の無料点検が自動的についてきます。
塗膜保証付き保険は、通常の保証で対象となっている塗り替え箇所だけではなく、ダイヤモンドコートで施工した家全体が、保証の対象になっている保険です。
塀・住宅基礎部分・外壁シーリングなどの劣化しやすい部分を除き、ダイヤモンドコートの施工をしていれば、外壁以外の雨どいや軒天など一緒に塗り替えをした付帯部も保証対象となります。
また、無料で1年・3年点検を行ってくれるのも安心できるポイントです。塗装に不具合がないかを一通り四季を経験した1年点検で行い、塗装膜の耐久性をチェックするために3年点検を行います。
リウォール診断士によるアフターサービス
ダイヤモンドコートの認定施工店には必ず「リウォール診断士」が在籍しており、経年劣化の調査・診断などのアフターフォローや、初めて塗装する際の見積もり作成・施工監督を行ってくれます。
リウォール診断士は、ダイヤモンドコートを開発した日本ペイントが開催する塗装技能実習の研修を受け、技術認定後も定期研修を受講することが必須。安心して依頼することができます。
ダイヤモンドコートのデメリット
ダイヤモンドコートのデメリットは、施工が不可能なエリアがあること。認定施工店は2018年5月時点で関東と愛媛県に15社しかなく、北海道・北陸・九州エリアでは依頼が難しくなっています。
また、塗装期間が通常の外壁塗装よりも長いこともデメリットの一つです。
外壁塗装では塗装した後に最低でも約2日の乾燥期間が必要ですが、下塗り・中塗り・上塗りの後にダイヤモンドコートを塗装するとさらに約2日の塗装期間が必要になります。
塗料が乾燥しやすい夏場などは最低限の期間で4回の塗りを終了することができますが、梅雨時期など乾燥がしづらい時期はより長期間の工事期間となる可能性もあります。
ダイヤモンドコートの価格
ダイヤモンドコートは、耐久年数が約12~15年で、約30坪の外壁面積の場合だと約100万円~が相場です。これには足場仮設や、リフォームの場合は高圧洗浄、下地処理・外壁塗装・付帯塗装の費用も含みます。
また、ダイヤモンドコートと同じく汚れや気候に対して耐久性の高いフッ素塗料の場合も、耐用年数がやく12~15年で約30坪の外壁面積の場合、約100万円~と相場となっています。
対して一般的なシリコン塗料は、耐久年数が約12~15年で約30坪の外壁面積の場合、その施工価格は約75万円~が相場となっていますので、比較するとダイヤモンドコートは少し割高といえます。
ダイヤモンドコート使用時の注意点
ダイヤモンドコートで使用するUVカット塗料は、フッ素塗料と併用はできません。もし併用してしまった場合、色あせやひび割れなどの施工不良が起きてしまう可能性もあります。
そのため、ご自宅の外壁のデザイン性や立地条件などをリウォール診断士と相談して決めると良いでしょう。
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
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この記事の監修者プロフィール

株式会社KURODA一級建築士事務所
坂田理恵子一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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