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2023年01月04日更新
外壁塗装?サイディング?外壁のリフォームについて種類や費用を解説!
外壁のリフォームを考えているが、種類が多くてどれを選んだらいいか迷っていませんか?実は、外壁の状態によって適切なリフォームの工法が変わってきます。今回は、戸建てやマンションの外壁リフォームの種類やかかる費用と注意点などを解説します
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- 監修者岩本 祐子
外壁をリフォームしたいけど、いろんな外壁材の種類や工法があって、どれがいいのかわからない!とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、外壁をリフォームするにあたって、どのような外壁材の種類や工法があるのか、それぞれのメリットデメリット、費用やメンテナンス方法、そして実際の施工事例とともに、外壁リフォームについて解説していきます。
目次
- 1 サイディングの種類や耐用年数の違い
- 2 外壁材の種類と耐用年数を見てみよう!
- 3 塗料の種類と費用相場・耐用年数の比較
- 4 外壁リフォームの工法の種類と費用相場
- 5 外壁の寿命とリフォーム時期
- 6 外壁リフォームを行うべきかを判断するうえでの基準は?
- 7 外壁材に使われるコーキングの耐用年数とは?
- 8 外壁の状況でリフォームの工法を選ぶ
- 9 外壁の劣化状況に応じた外壁リフォームの種類
- 10 マンションの外壁リフォームにかかる費用と工期
- 11 外壁リフォームを安く抑えるコツ
- 12 外壁リフォーム・外壁塗装の事例のご紹介
- 13 外壁を金属サイディングにリフォームした事例
- 14 外壁リフォームで外壁を木質系サイディングに変更した事例
- 15 外壁リフォームで確定申告の控除や節税をする方法
- 16 外壁リフォーム・外壁塗装の助成金・補助金について
- 17 外壁リフォームの注意点と失敗しないポイント
- 18 外壁リフォームや外壁塗装に火災保険は適用できる?
- 19 近所の外壁リフォーム会社を探すには?
- 20 外壁リフォーム・外壁塗装の注意点とは?
サイディングの種類や耐用年数の違い
サイディングは、外壁を仕上げるために張る外壁材のことです。
軽量でデザインが豊富な上、初期費用を安く抑えることができるという点からも外壁材の中でも人気が高いです。
一般的にサイディングの耐用年数は15〜30年、メンテナンスは5〜10年おきに行ったほうがいいとされています。
サイディングには主に4つ種類があり、それぞれで耐用年数や特徴に違いがあります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
窯業系サイディング
窯業系サイディングの耐用年数は20〜30年と言われています。
サイディングの中でも多くのシェアを占めているのが「窯業系サイディング」です。
セメント質と繊維質が主な原料で、衝撃や地震、耐火性に強いという特徴があります。
窯業系サイディングは、デザインやカラーのラインナップが豊富にあるという点も魅力です。
またデザイン性だけでなく、雨水で汚れを落とす機能や色褪せに強いものなど、機能面でも優れたものが多数あります。
金属系サイディング
金属系サイディングの耐用年数は20〜30年とされています。
金属系サイディングは「金属版と断熱効果のある板でできた外壁材」のことです。
金属サイディングは軽量で建物への負担が少ないという特徴があり、金属ならではのシンプルでモダンな風合いを出してくれます。
地震の多い日本では軽量な外壁材というのは大きなメリットの一つになります。
そのほかにも、断熱性に優れ室内の温度を一定に保つことができるため省エネにもなるのです。
木質系サイディング
木質系サイディングの耐用年数は15〜25年とされています。
木質系サイディングは木材に塗装を行い表面処理をしたもので、木ならではのあたたかみを感じられるのが特徴です。
断熱性に優れていますが、木ということもあり防火性には劣ります。
防火地域では使用できない可能性もあることから、事前に業者への確認が必要です。
また、水に弱いため、メンテナンスをこまめに行うことが必要です。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングの耐用年数は20〜30年と言われています。
日本ではあまり普及していませんが、アメリカなどでよく使用されています。
塩化ビニル樹脂を主原料とし、耐久性に優れているのが強みです。
また軽量面でも金属サイディングよりもさらに軽い素材となっています。
寒暖差や塩害にも強く、寒い地域や海沿いの地域などでもおすすめです。
外壁材の種類と耐用年数を見てみよう!
サイディング以外の外壁材の特徴などについても見ていきましょう。
ALCパネル
ALCパネルの耐用年数は約50年、メンテナンス周期は10年と言われています。
ALCパネルは軽量気泡コンクリートと呼ばれるコンクリートの一種で、なんといってもその耐久性の高さが特徴の一つです。
そのほかにも、断熱性は「コンクリートの約10倍」とも言われていて、室内の温度を一定に保つ高い断熱効果が期待できます。
耐火性にも優れ、定期的なメンテナンスをすることで長期間の使用が可能な外壁材です。
注意点としては、つなぎ目部分のコーキングと言われる箇所は約10年が耐用年数とされているため、10年前後で増し打ち、もしくは打ち直しをする必要があります。
モルタル外壁
モルタル外壁の耐用年数は約30年、メンテナンス周期は10年が目安とされています。
モルタルは水とセメントと砂を混ぜ合わせて作られています。
モルタル外壁は、仕上げの方法にも様々な種類があり、サイディングのようなつなぎ目も必要なく、デザイン性の高い仕上がりが魅力です。
一方で水に弱く、ひび割れしやすいのもモルタル外壁の特徴の一つです。
汚れも目立ちやすいため、こまめなメンテナンスが大事になってきます。
タイル
タイル外壁の耐用年数は30年程度、メンテナンス周期は10年と言われています。
タイルは粘土を高温で焼いて固めた板状の素材で、耐久性に優れています。
タイル外壁は耐久性が高く経年劣化しにくいため、メンテナンスコストがあまりかかりませんが、その一方で初期費用は他の外壁材と比べると高いです。
また、寒い地域ではタイルの種類によっては寒さでタイルが割れてしまうこともあるため注意が必要です。
コンクリート
コンクリート外壁の耐用年数は30〜50年、メンテナンス周期は10年と言われています。
コンクリートはセメント、水、砂、砂利で作られていて、砂利が含まれている分、モルタルよりも見た目に荒さが出ます。
耐久性、防音性に優れている外壁材です。
一方で熱を伝えやすいため、夏は暑く、冬は寒くなりやすいという性質があります。
また耐久性に優れていますが、水に弱いため、定期的に塗装を施し外壁を保護することが大切になってきます。
塗料の種類と費用相場・耐用年数の比較
外壁の塗装用の塗料について、それぞれ費用相場と耐用年数をご紹介します。
塗料名 | 塗料費用の目安(1㎡) | 耐用年数 |
---|---|---|
ウレタン塗料 | 約1700〜2500円 | 約5〜7年 |
シリコン塗料 | 約2500〜3500円 | 約7〜10年 |
ラジカル塗料 | 約2500〜3400円 | 約8〜16年 |
ピュアアクリル塗料 | 約3500〜4000円 | 約15年 |
フッ素塗料 | 約3500〜4500円 | 約15年 |
無機塗料 | 約5000〜5500円 | 約20年〜25年 |
光触媒塗料 | 約3500〜5500円 | 約16〜22年 |
外壁リフォームの工法の種類と費用相場
外壁のリフォームには主に、外壁自体をリフォームする新装工事、外壁に塗料を施す塗装工事、ひび割れやコーキングなどの補修工事の3つがあります。
新装工事では、30坪ほどの戸建てで200〜400万円ほどが費用相場となっています。
費用が変動する要因は様々ですが、新装工事には既存の外壁の上から新しい外壁を重ねるカバー工法と外壁自体を新しく取り替える張り替えがあり、カバー工法の方が費用は安くなる傾向にあります。
新装工事の費用相場は、30坪ほどの戸建てで150〜300万円ほどです。
外壁塗装では、塗料の種類によって費用が変動してきます。
補修工事の費用相場は50万円前後ですが、劣化の状況などにより大きく変わります。
外壁塗装
外壁塗装は、見た目を改善するだけでなく、既存の外壁の耐久性などの保護機能を向上させる効果があります。
外壁の塗装が剥がれてしまうと、紫外線や雨などの刺激から外壁を守ることができずダメージを受け、結果として建物の劣化へとつながってしまいます。
注意点としては外壁塗装自体に元ある外壁の劣化部分などを補修することはできないという点です。
あくまでも既存の外壁の機能を向上させることが目的となっています。
外壁塗装の費用相場は使用する塗料の種類などによって変動しますが、30坪の戸建てでおよそ80〜150万円ほどとなっています。
工期の目安は1〜2週間程度です。
外壁塗装のメリット・デメリット
メリット
- 費用を抑えることができる
- 塗料の種類によって耐候性や防カビ性などの効果を得ることができる
- 工期が短い
デメリット
- 外壁の劣化を修復することはできない
- 塗装を行えない場合がある
- 定期的な塗り直しが必要
外壁自体に大きな劣化などがない場合には、外壁塗装はおすすめの工法です。
低コスト・短期間で外壁の見た目を綺麗にし、保護能力を向上させることができます。
塗料の種類によっては、雨で汚れを落とす機能があるものもあります。
上述したとおり、劣化部分の修復は塗装では行えないため、劣化が目立つ際には先に修復してから塗装を行う、またはそのほかの工法がおすすめです。
外壁のカバー工法(重ね張り)
外壁のカバー工法は、既存の外壁を解体せずに、その上から新しい外壁を張る工法のことです。
カバー工法では外壁の断熱性や防音性の向上が期待できます。
また張り替えよりも費用を抑えて外壁を新しくすることができるという点も魅力です。
カバー工法の費用相場は、30坪の戸建てで150〜300万円となっています。
工期についても、30坪の戸建てで3週間ほどが目安となっています。
外壁のカバー工法のメリット・デメリット
メリット
- 張り替えよりも費用を抑えることができる
- 断熱性・防音性が良くなる
- 既存の外壁の劣化を綺麗に隠すことができる
デメリット
- 建物の重量が増える
- 費用が高額になりやすい
- 外壁の内部は修復ができない
カバー工法では既存の壁を取り壊す必要がないため、その分張り替えよりも費用を抑えて、外壁を綺麗にすることができます。
建物の重量は耐震性の面からも軽い方がいいですが、カバー工法では壁が二重になるため、その分重量が増え建物への負担が大きくなります。
またカバー工法で新たに外壁材を重ねて見た目を綺麗にしても、建物の内部の老朽化を止めることはできない点にも注意が必要です。
内部が劣化したまま施工すると、雨漏りをした際等にトラブルが発生する可能性があるので事前にメンテナンスが必要です。
外壁の張り替え
外壁の張り替えは、既存の外壁を解体・撤去して、新しい外壁材を張る工法です。
外壁材を解体するためその分他の工法よりも値段が高くなりますが、下地材の補修もすることができ、外壁を根本から補修できます。
築年数が古い建物などにもおすすめの工法です。
張り替えでは、200〜400万円が費用相場となっています。
工期の目安は1ヶ月程度です。
外壁の張り替えのメリット・デメリット
メリット
- 外壁の劣化を補修することができる
- 外壁内部の状況などを確認し補修することができる
- 外壁のデザインを自由に選ぶことができる
デメリット
- 費用が高い
- 工期が長くなりやすい
外壁の張り替えのメリットは何と言っても、外壁の劣化そして外壁の内部の劣化も確認・修復することができる点でしょう。
建物の築年数が古い、外壁の劣化が進んで内部まで進行している場合などには張り替えがおすすめです。
劣化部分を根本的に修復することができる一方で、その分他の工法よりも値段が高く、工期も長くなりやすいです。
そのため、値段をなるべく抑えたい、なるべく早く工事を終わらせたい、といった場合にはよく検討する必要があるでしょう。
外壁の寿命とリフォーム時期
外壁は経年劣化によりひび割れが発生したり表面の塗装が剥がれてくることがあります。
外壁が劣化してしまうと美観を損ねるだけではなく、雨漏りや家の傷みへと繋がる可能性があります。
そのため、長く外壁を利用するためには適切な時期にメンテナンスを行うことが必要です。
外壁のメンテナンスを行う時期については、壁材の耐用年数と塗料の耐用年数を考慮するとよいでしょう。
壁材も塗料も種類ごとに耐用年数が異なりますが、外壁の塗装時期の目安としては約10年ごとに行うのが良いと言われています。
約10年ごとに外壁を塗装し直すことによって美観や機能性を長く保つことができますが、新築から30年以上経過している場合は表面の塗装だけでは不十分なため、外壁の張り替えや重ね張りを検討する必要があるでしょう。
外壁リフォームを行うべきかを判断するうえでの基準は?
外壁が劣化して機能性が低下している場合は外壁のリフォームが必要となります。
どのタイミングでリフォームを行うべきかは外壁の劣化具合によって異なるため、一概にいつであると言うことはできません。
しかし、外壁リフォームを行うべきであるかどうかを判断する際の目安として、次のポイントを押さえておきましょう。
家の壁にひび割れが入っている
外壁にひび割れが発生している場合、ひび割れの大きさによってはすぐにリフォームを行う必要があります。
0.3mm未満の微細なひび割れ程度であれば塗膜の表面がひび割れているだけですぐに大きな問題にはつながらないでしょう。
しかし、0.3mm以上の幅のひび割れがある場合は外壁材自体がダメージを受けていることが考えられます。
ひび割れを放置するとさらに大きなひび割れが発生したり、外壁の内部まで水が浸透してしまう恐れがあります。
ひび割れが目立つようになったら外壁リフォームを検討しましょう。
外壁の塗装が剥げている
経年劣化により外壁の塗装が剥げていたり部分的に膨らみが生じていることがあります。
これを塗膜剥離といい、塗膜剥離が起きている場合は外壁のリフォームを検討した方が良いでしょう。
本来、塗膜は外壁と密着しているもので、密着している状態でなければ十分な防水機能を果たしません。
部分的に塗膜が剥がれている場合であってもその部分から水が浸入して被害が広がってしまう可能性もあるため早めの対処が必要です。
耐久年数を超えている
外壁は壁材も表面の塗料も経年劣化して耐用年数を超える頃には機能性が低下しています。
見た目からも色あせや塗料の剥がれ等といった劣化がわかるようになることが多いでしょう。
仮に塗膜のひび割れや剥がれ等が見られず、美観が保たれている場合であっても耐用年数を超えている場合はリフォームを行うべきだと言えます。
なぜなら、塗膜の防水性が損なわれている可能性があり、降雨や湿気による水分が壁材の内部まで浸透してしまう恐れがあるからです。
外壁材に使われるコーキングの耐用年数とは?
コーキングとは外壁材の継ぎ目を埋めるゴムのような材料のことで、シーリングとも呼ばれています。
コーキングには水の侵入を防ぎ、地震などの揺れを緩和するなどの役割があります。
1つの外壁材で外壁を構成できるコンクリートなどはコーキングは必要ありませんが、サイディングやALCパネルなど複数の外壁材をつなぎ合わせるものはコーキングが必要になってきます。
コーキングの耐用年数はおよそ10年と言われていて、劣化してしまうと雨漏りなどの危険性があるため、定期的にメンテナンスをする必要があります。
コーキングの劣化の見分け方
コーキングの劣化症状の具体例
- 肉やせ
- チョーキング
- ひび割れ
- 破断
コーキングでは劣化が進むと上記のような症状が現れます。
コーキングの厚み自体が減ってしまう肉やせ、肉やせが進むことでコーキングにひび割れが起こり、それが広がると破断といってパックリとコーキングが割れ、そこから水が侵入してしまいます。
また、コーキングの顔料が表面に粉のように浮き出てしまうチョーキングも、コーキングがダメージを受けているということを表す症状の1つです。
外壁の状況でリフォームの工法を選ぶ
外壁のリフォームを考えるときに、特に気になるのが外壁リフォームにかかる費用ではないでしょうか。
予算内で可能な外壁のリフォームを考えることも大切ですが、一番重要なのは外壁の状況に応じた工法を選ぶことです。
例えば、価格の安さを優先し外壁のリフォームを施工したとします。
しかし数年後、きちんと施工されていなかったことで、外壁に剥がれや膨れが生じ、さらに外壁の状態が悪化してしまうこともあります。
外壁の機能を高め、美観を損なわないようにリフォームしたはずなのに、数年後に剥がれや膨れが生じたら、外壁リフォームをした意味がなくなってしまいます。
このようなことにならないためには、まず、外壁の状況を確認し劣化の症状を見ます。
その後、外壁の状況をリフォーム業者に相談し、どのような工法が最適かを決めていきます。
もし、自分だけで外壁の状況を判断するのが不安な場合は、施工業者に直接外壁を診断してもらいましょう。
外壁の劣化状況に応じた外壁リフォームの種類
では、戸建ての外壁状況に対して適した工法とはどのようなものがあるのでしょうか。
外壁状況に適した外壁リフォームの工法の種類とかかる費用を見ていきましょう。
外壁の塗り替え(塗装)の場合
塗り替え(塗装)リフォームとは、外壁に防水性や防汚性の高い塗料を塗ったり吹き付けたりする工法です。
既存の外壁に塗装することで、廃材処分費がかからないため、比較的安くリフォームすることができます。
塗装工事は湿気を嫌いますので梅雨時は止めたほうが良いでしょう。理想的には秋口の良く晴れた時期が一番です。
塗り替えを行ったほうが良い外壁の劣化症状
- チョーキング(外壁に触ると手に白い粉が付く状態)
- 変色や色褪せ
- コケや藻、カビ
かかる費用(25坪の場合)
- アクリル塗料:約31万円~
- シリコン塗料:約43万円~
- ウレタン塗料:約39万円~
- フッ素塗料:約53万円~
- 断熱エコ塗料:約60万円~
※住宅診断、仮設足場、飛散防止カバー、高圧洗浄、3回塗り、保証書含む
工期
- 約6日間~約12日間
外壁のカバー工法(重ね張り)の場合
カバー工法とは、既存の外壁材の上にサイディングなどの新しい外壁材を重ね張りする工法のことです。
カバー工法は、重ね張りするため下地が錆びていると施工できないことがあります。
こちらも塗り替えと同様に、廃材処分費がかからないため張り替えよりは安価でできますが、サイディングの費用がかかるため塗り替えよりも高くなる傾向にあります。
カバー工法を行った方が良い外壁の劣化症状
- ひび割れ(クラック)
- 塗料の膨れ
- 塗料の剥がれ
かかる費用(40坪の場合)
- 約180万円~約250万円
工期
- 約10日間
外壁の張り替え
張り替え工法は、外壁材をはがして撤去し、その上からサイディングなどの新しい外壁材を張っていく工法です。
塗装や重ね張りに比べ、手間がかかることから価格が高くなる傾向にあります。
また、外壁材をはがす工程が増えるので工期も長期間になります。
張り替え工法を行った方が良い外壁の劣化症状
- 外壁内部の錆びによる腐食
- 雨漏り
- 外壁材の欠け
- 反りや浮き
かかる費用(40坪の場合)
- 約200万円~約280万円
工期
- 約3週間~約1カ月
塗り替え、重ね張り、張り替え共に記載している金額のほかに下記の代金がかかる場合があります。
- 足場設置費
- 下地補修費
- 高圧洗浄費
- 養生費
業者に見積もりを依頼する場合は、これらの項目が見積もり料金に含まれているのか確認しましょう。
マンションの外壁リフォームにかかる費用と工期
マンションは主に外壁タイルになります。
外壁タイルの場合、目地に充填してあるコーキングにカビが生えるなど劣化しやすく、雨漏りが発生する場合もあるため、修復などの処置が必要になります。
また、足場の設置や外壁補修工事を行っているときに、入居者が窓を開けることができなくなる可能性があるため、入居者との兼ね合いも考慮していかなければなりません。
外壁リフォームすることが決まったら、工事が始まる約10日前には入居者に告知するようにしましょう。
かかる費用
- 鉄骨鉄筋コンクリート造りマンション、地上4階建て、29世帯
価格:約2,000万円(下地補修、クラック補修、シーリング補修、サッシ周りの補修など)その他:足場設置、塗装工事、防水工事、シーリング工事、薬品洗浄工事、下地補修工事、金物工事、外壁タイル費、コーティング工事他
また、戸建てと同様に施工会社によっては金額にプラスして、
- 足場設置費
- 下地補修費
- 高圧洗浄費
- 養生費
などがかかることがありますので、詳しくは施工会社に確認しましょう。
外壁リフォームを安く抑えるコツ
外壁リフォームをできるだけ安く抑えるためには、外壁の雨漏りやカビ、錆びなどの劣化症状がひどくなる前に外壁の塗装などのメンテナンスをすることです。
外壁の劣化がひどくなった状態で放置したままにすると、下地や基礎などが傷み補修するのに高額な費用がかかる恐れがあります。
少しでも費用を抑えるためには、外壁機能が落ち始める約10年に一度のメンテナンスがおすすめです。
もう一つは、複数の業者から見積もりを依頼することです。
複数の見積もりを見ることで、おおよその相場が判明してきます。
外壁リフォーム・外壁塗装の事例のご紹介
築35年戸建てのモルタル外壁のひび割れ修繕・塗装を行った事例
リフォーム費用 | 約68万円 |
---|---|
工期 | 約7日 |
リフォーム内容 | 外壁塗装、付帯部分の塗装 |
ひび割れが大きく広がっていた状態の外壁を修復し、その上からモルタル外壁に合った塗料を施した事例です。
モルタル外壁はひび割れを起こしやすいため、定期的にメンテナンスを行い、劣化が大きくなってしまう前に修復することが大切になってきます。
モルタルとガルバリウムの外壁の塗装を行った事例
リフォーム費用 | 約131万円(※外壁塗装以外の費用込み) |
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工期 | 約20日 |
リフォーム内容 | 屋根塗装、外壁塗装、ベランダ塗装など |
こちらは、モルタルと金属素材の一種であるガルバリウムという異なる2つの素材が使われている外壁です。
それぞれの特性にあった塗料を使い外壁の塗装を行ったことで、新築のような鮮やかな色合いになっています。
外壁を金属サイディングにリフォームした事例
リフォーム費用 | 約100万円~300万円未満 |
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工期 | 約1ヶ月~約2ヶ月 |
もとの外壁の劣化が目立っていたため、塗装ではなく外壁素材を金属サイディングへとリフォームした事例です。
劣化を隠しながらも以前の外壁とは異なる素材を使ったことで、建物の雰囲気を大きく変えることができます。
外壁リフォームで外壁を木質系サイディングに変更した事例
リフォーム費用 | 約100万円~300万円未満 |
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工期 | 約1ヶ月 |
メーカー名 | 旭トステム |
商品名 | プレシャスウッドII SF |
木質系のサイディングを使用したことで、木のあたたかさを感じられる個性あふれる風合いの外壁になっています。
外壁リフォームでは、ただ単に外壁の修復を行うだけでなく、建物自体の印象を変えることが可能になります。
外壁リフォームで確定申告の控除や節税をする方法
外壁のリフォームを行うことで税金の控除を受けることができる場合があります。
節税対策の内容と制度を利用するための方法ついてご紹介します。
※2020年12月時点での情報です。
外壁リフォームの費用を所得税控除の対象にできる
外壁リフォームの費用も住宅ローンの控除を利用して所得税控除の対象とすることができる場合があります。
しかし、控除の適用を受けるためには定められた条件を満たした上で確定申告をする必要があります。
住宅借入等特別控除を受けるための条件、減税期間
住宅借入等特別控除は通称「住宅ローン控除」と呼ばれ、住宅ローンや大規模なリフォームローンを組んだ場合に適用される控除のことをいいます。
住宅借入等特別控除を受けるための条件としては以下の通りです。
- 控除を受ける人の居住用の建物であること
- ローンの償還期間が10年以上であること
- 工事費用が100万円以上であること
- 年収が3,000万円以下であること
- 工事を行う住宅の床面積が50平方メートル以上であること
これらの条件を満たした上で確定申告を行った場合、減税期間は最長で10年となります。
住宅ローン控除を受けるための、確定申告のやり方
住宅ローン控除を受けるためには、工事後居住を開始した年の翌年に確定申告を行わなければなりません。
確定申告では年末時点でのローンの残高を証明する書類や工事の内容を証明する書類が必要です。
いくらの控除を受けらるか
住宅ローン控除は最長で10年間、金額にすると最大で400万円の控除を受けることができます。
借り入れの金額が大きければ大きいほど住宅ローン控除で受けられる節税効果も高くなるため、条件に該当する場合は申告しましょう。
外壁リフォーム・外壁塗装の助成金・補助金について
外壁のリフォームを行う場合には助成金や補助金を利用できる場合があります。
どちらも定められた条件を満たしたリフォームを行った後に申請することよって、施工後に助成金が交付されます。
リフォームの内容によっては費用も高額となるため、利用できる助成金や補助金があるのであれば積極的に利用しましょう。
外壁のリフォームで補助金や助成金を利用するためには、外壁のリフォームが耐震リフォームもしくは省エネリフォームに該当する必要があります。
たとえば、外壁内部に断熱材を入れて住宅の断熱性能を向上させたり、外壁の重量を軽量化して耐震性を強化する場合などがこれに該当します。
しかし、お住いの市区町村によって受けられる助成金の金額や条件等が異なる場合があるため、これらの制度の利用を考えている場合にはあらかじめ役所の窓口等で確認をしておきましょう。
※2020年12月時点での情報です。
外壁リフォームの注意点と失敗しないポイント
先程、見積もりのことについて触れましたが、リフォーム価格が安いからと言って安易に契約をしてしまうと、施工内容に不備があったり、のちに見積もりに含まれない費用を請求されることもあります。
見積もり項目を細かく書くほど金額はかさみますが、素人にも分りやすく細かく作業項目と数量を洗い出し合計時点で値引き金額を提示した見積書は信頼性があります。
施工価格も相場であればリフォームを任せられる安心な業者と言えます。
リフォーム業者によくある大まかな一式金額だけの見積書では比較検討ができませんので要注意です。
まずは外壁の状況を確認し、適した工法を選び施工していくことが後悔しない近道になります。
施工業者が決まったら、予算と相談しながら納得した上で契約するようにしましょう。
外壁リフォームや外壁塗装に火災保険は適用できる?
外壁のリフォームなどを行う際に、火災保険は適用できるのでしょうか?
火災保険が適用できる条件は、経年劣化ではなく自然災害による被害で外壁が破損した場合などには適用が可能です。
火災保険よりも適用範囲が広い総合住宅保険では、自然災害に加えて、第三者によるいたずらや物体の衝突などにも適用されます。
保険の利用を検討する際には、いきなり保険会社に連絡するのではなく、まずは業者に相談するようにしましょう。
業者を決め、保険の申請準備を整えてから保険会社へと連絡することが大切です。
近所の外壁リフォーム会社を探すには?
外壁リフォームに対応している業者は全国に数多く存在します。
そのため、どの業者にリフォームを依頼すれば良いか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
ここではリフォームを依頼する場合の業者の選び方のポイントについてご紹介します。
すぐ対応してもらえるように近場の業者を選ぶのがおすすめ
遠方の業者よりも、工事を依頼する建物の所在地である地域を活動拠点としている業者に依頼することをおすすめします。
なぜなら、工事中や工事後に何か問題が発生した場合、近場で営業している業者の方が素早い対応をしてくれる可能性が高いからです。
リフォーム業者にもいろいろなタイプがある
一口にリフォーム業者と言ってもさまざまなタイプの業者があります。
その中の一つは、住宅メーカーやデベロッパーのリフォーム部門です。
大手ならではの知名度や全国の事例や工事のノウハウが豊富であることが強味です。
また、リフォーム専門業者もあります。
こちらも全国規模で活動展開している業者が多く、リフォームに特化した業務を行っているため、施工例が豊富でしょう。
そして地元の工務店でもリフォームを扱っています。
営業範囲は比較的狭いものの、地域に密着して営業しているため地域の事情を踏まえた上で適切な提案をしてくれるでしょう。
一括見積もりサービスを利用して近所のリフォーム会社を紹介してもらう
インターネット上には一度情報を入力するだけで複数の業者に一括で見積もりを依頼できるサービスも存在します。
一括見積サイトを利用すれば、業者ごとに見積もりを依頼する手間が不要です。
また複数の業者から見積もりを取得できるため、それぞれの業者の価格を比較することで、工事の適切な費用相場を把握することも可能でしょう。
費用相場を知った上で金額や提案内容を比較し、最も納得できる業者に工事を依頼することで、より金額を抑えて工事を依頼できるかもしれません。
外壁リフォーム・外壁塗装の注意点とは?
外壁リフォーム・外壁塗装を行う際の注意点について見ていきましょう。
外壁工事中は音や塗料の臭いなどが発生する
外壁の工事を行うにあたっては、足場を組んだりするため騒音が発生してしまいます。
また塗料による臭いの発生も避けられないため、工事前には近所の方に挨拶しておくことをおすすめします。
品質保証期間やアフターサービスの有無を確認する
せっかく塗装したのにすぐに剥がれてしまった。
そのような時のために保証期間やアフターサービスについて確認することが大切です。
保証には塗料メーカーが塗料に対して出す製品保証と塗装の施工業者が出す工事保証の2つがあります。
注意点としては保証の対象をきちんと確認すること、そして保証書を受け取り保管しておくことです。
また、定期点検などのアフターフォローがついているとさらに安心です。
外壁リフォームの見積もりをよく確認する
円滑に工事を進めるためにも、見積もりをよく確認することが大切になってきます。
見積もりを確認する際のポイントは以下の通りです。
- 使用する塗料の名前やメーカーがきちんと記載されているか
- 塗料の耐用年数や保証期間などの記載があるか
- 詳しい作業内容が記載されているか
- 足場がクサビ式足場になっているか
- 一式表記が使われすぎていないか
複数社で相見積もりを取り相場を確認する
費用相場を確認するためにも、見積もりを取る際には1社だけでなく複数者に依頼し、相見積もりを取ることが大切です。
外壁リフォームのように定価がない場合には、施工業者によって価格が変動します。
相見積もりを取り、料金だけでなくその業者の対応やサービス内容を知ることで客観的に業者選びを行うことができるでしょう。
ハピすむでは、全国の優良なリフォーム会社からお客様のご希望に沿ったおすすめのリフォーム会社をご紹介しています。
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外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
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この記事の監修者プロフィール

atelier comado
岩本 祐子 大学卒業後、建築設計事務所にて主に住宅、公共建築、店舗、マンションの設計に10年以上関わる。
住宅においては、基本設計から監理業務まで一連のフローに携わる。
その後大手インテリア関連企業にて7年間インテリアとリノベーションをメインに業務の幅を広げる。
現在代表をしているatelier comadoでは、インテリアコーディネート、リノベーション、住宅設計をメインに活躍中。

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