2023年11月15日更新
家の外壁リフォームの費用と事例をご紹介
新築の家でも10年を超えれば、汚れや劣化が気になるものです。外壁リフォームの施工方法や外壁の種類、費用を抑える方法などをご紹介します。
外壁リフォームの費用相場や外壁材の種類などはご存じでしょうか。
本記事では、外壁リフォームを行う際に抑えておきたい費用相場や外壁材の種類などの基礎知識から、実際のリフォーム事例などを紹介しています。
この記事を読むことで外壁リフォームについての要点を把握できますので、その知識をもとに自分の希望通りの外壁リフォームを進めることができるでしょう。
外壁リフォームを検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
- 1 家の外壁リフォームで失敗しやすいポイントとは?
- 2 家の外壁の役割とは?
- 3 外壁をリフォームをする必要性は?
- 4 外壁をリフォームする時期は?
- 5 外壁選びのポイント
- 6 家の外壁の色の種類
- 7 家の外壁の色のおすすめな選び方
- 8 外壁リフォームの完成イメージとシミュレーション
- 9 戸建ての外壁リフォーム工事の種類
- 10 外壁メンテナンスの方法
- 11 部分補修でも大丈夫?見極めポイントと費用相場
- 12 外壁をリフォームする際の注意点
- 13 今住んでいる家の外壁の種類を簡単セルフチェック
- 14 戸建ての外壁リフォームを成功させるポイント
- 15 家の外壁を建てるための費用相場はどれくらい?
- 16 外壁のリフォーム事例
- 17 外壁を重ね張りする費用相場
- 18 外壁張り替え工法の流れと費用
- 19 外壁張り替えリフォームの費用を安く抑える方法とは
- 20 外壁塗装にかかる期間と費用の目安
- 21 35坪と45坪の外壁塗装リフォーム工事にかかる費用
- 22 35坪の屋根塗装の相場は?
- 23 外壁塗装の範囲でリフォーム工事の費用が異なる
- 24 つや消し塗装にかかる費用
- 25 外壁リフォーム費用の相場を工法別にわかりやすく解説!
- 26 外壁断熱リフォームの効果とメリット
- 27 外壁の劣化状態を確認しよう
- 28 外壁断熱リフォームの種類と相場
- 29 外壁リフォームの費用を抑えるコツ
- 30 外壁リフォームの事例と費用相場
- 31 繫忙期や閑散期で外壁塗装の費用は変わるのか
- 32 外壁塗装の費用を安く抑えるために知っておくべきこと
- 33 リフォーム業者に外壁塗装工事の予算を伝えよう
- 34 下地の損傷が激しい場合は50万円を超えることがある
- 35 アパートやマンションの外壁塗装のコストを抑えるコツ
- 36 外壁劣化を修理する費用相場
- 37 50坪と60坪の外壁塗装リフォーム工事にかかる費用
- 38 外壁塗装のリフォーム工事にかかる諸経費
- 39 複数のリフォーム会社に見積もりを依頼しよう
- 40 外壁リフォームの見積もり価格相場を詳しく解説!
- 41 外壁リフォームの見積もり依頼を検討する時期とは?
- 42 外壁リフォームの見積もりに記載されていること
- 43 外壁リフォームの見積もり価格帯について
- 44 外壁リフォームのパターン別見積もり価格相場
- 45 外壁リフォームの見積もり価格帯別リフォーム内容
- 46 外壁リフォームで見積もり価格を抑えるためのポイント
- 47 外壁リフォームの見積もりを取る手順
- 48 外壁塗装リフォームにおける見積もり書のチェックポイント
- 49 外壁リフォームを洋風にする費用相場
- 50 外壁塗装の見積もりはどう読むべき?費用相場や単価、注意ポイントとは?
- 51 外壁塗装の費用相場や塗料の特徴、業者さん選びの注意点をご紹介
- 52 外壁塗装にかかる費用
- 53 相見積もりを行って外壁塗装費用を安く抑えよう
- 54 【種類別】外壁リフォームの見積もりはどれくらいになるかについて
- 55 外壁リフォームで見積もりを取るときのポイントについて
- 56 外壁リフォーム費用の見積もり価格の注意点
- 57 塗装工事にかかる費用
- 58 塗装工事を行うタイミングの目安
- 59 塗装費用を安く抑えるコツ
- 60 外壁リフォームの相場費用
- 61 外壁塗装の相場費用と工期の目安
- 62 外壁塗装リフォームは費用相場が分かりづらい?
- 63 外壁塗装の3つの工法と費用傾向とは
- 64 木の外壁塗装のリフォーム費用は?
- 65 外壁塗装リフォームの費用相場は?
- 66 外壁塗装を安く見積もるコツとは?
- 67 100万円で出来る外壁塗装工事の相場
- 68 150万円で出来る外壁塗装工事の相場
- 69 外壁塗装や外壁リフォームの費用相場について
- 70 外壁リフォームの種類とそれぞれの費用相場について
- 71 外壁リフォームの費用を抑える方法について
- 72 外壁塗装の種類とそれぞれの費用相場について
- 73 外壁塗装にかかる費用の注意点について
- 74 外壁塗装にかかる費用を抑える方法について
- 75 外壁リフォームでよく使われる外壁材の種類
- 76 外壁リフォームを行うタイミング
- 77 外壁リフォームの価格の相場
- 78 どのくらいの価格でどのような外壁リフォームが可能か
- 79 外壁リフォームの価格を抑えるポイント
- 80 外装の塗り替えにかかる費用は?
- 81 外壁の材質・種類ごとの塗り替え費用は?
- 82 外装の塗り替えに補助金や助成金は出る?
- 83 外壁塗装の費用とは
家の外壁リフォームで失敗しやすいポイントとは?
外壁リフォームにおいて失敗しやすいポイントとはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは実際の失敗例とその対策を紹介します。
塗装がすぐに剥がれた
塗装をしたのにすぐに剥がれてしまうのは、外壁材に対して塗料が合っていない場合や施工が良くなかった可能性があります。
事前に塗料の種類や、商品名、品番を確認したうえでリフォーム業者に保証内容を確認しておきましょう。
また、工程表を提出してもらい工程ごとの写真を提出してもらうことで施工不良を防ぎやすくなるためおすすめです。
塗りムラや塗り残しがあった
塗りムラや塗り残しの原因は施工不良が大半です。
一方向から確認をしてしまうと見落としてしまう可能性が高いため、複数の角度から現場の確認をおこなうようにしましょう。
業者に写真を撮ってもらい一緒に確認することも効果的です。
また、万が一塗りムラや塗り残しを見つけた場合には早急に業者に伝えるようにしましょう。
足場が残っている場合には迅速に対応してもらえる可能性が上がります。
塗料の色選びに失敗した
色選びの失敗は「イメージしていた色と違っていた」「思っていた以上に汚れが目立つ色だった」などが挙げられます。
色のイメージは塗装をする前に業者から外観パースやイメージを作成してもらうとより現実的な想像がしやすいです。
屋根や玄関などの付帯部の色との確認もできるほか、小さい色見本から決めるより面積効果についても意識しやすくなるため業者に依頼してみましょう。
汚れが目立つかどうかについては経験豊富な専門業者に相談し、過去に同じような色の塗装をした現場がないか確認することをおすすめします。
もし似たような現場がある場合には現在の写真を提供してもらったり、汚れの状況について確認することで避けることができます。
明確な目的を持たずにリフォーム内容を決めてしまった
外壁リフォームに限らずリフォームをするうえで一番大切なことはリフォームをした後でどのような状態にしたいのか明確にすることです。
外壁リフォームにおいて一例を挙げると、外壁材が傷んでいて交換するべきタイミングになっているにも関わらず、塗装のみで済ませてしまうケースがよくあります。
この場合外観は綺麗に見えますが根本的な問題の解決にはなっておらず、近いうちに外壁材の交換が必要になるかもしれません。
何のためにリフォームをするのか自分なりにあらかじめ考えたうえで業者と相談し、適切な内容の工事をおこなうようにしましょう。
以上が主な失敗事例と対策になります。外壁リフォームを行う場合には起こり得る内容になりますので参考にしてみてください。
家の外壁の役割とは?
夏の暑い日差しや冬の厳しい寒気、雨や強風、紫外線といった過酷な自然条件から私たちの住宅を守る役割を果たしているのが外壁です。
外壁としての機能性の有無が住宅の寿命に与える影響も少なくはないでしょう。
また、外壁は建物の一番外側に位置しているため、住人だけではなく通行人の目に触れる機会も多い部分です。
外壁の色や質感が見る人に与える印象も大きく、外壁は住宅の顔としての役割も果たしていると言えます。
外壁をリフォームをする必要性は?
外壁は普段から雨晒しの状態となっているため防水性能が非常に大切な部分です。
外壁のリフォームをせずに放置してしまうと艶の減少やひび割れ、コーキングの肉やせなどが発生し、防水機能が低下して家屋内部に水がまわる恐れがあります。
内部に水がまわってしまうと単純に内部の劣化を招くだけではなく、基礎部分の劣化や土台の腐食などを引き起こす可能性があり、躯体の強度にも影響を及ぼしかねません。
一見綺麗に見える外壁でも年数が経過していれば劣化していると考える必要があります。
家屋の寿命を伸ばす意味でも外壁のリフォームは重要なポイントになりますので、適切なタイミングでメンテナンスをするようにしましょう。
外壁をリフォームする時期は?
外壁は塗装と外壁材の交換によって適切なリフォーム時期は異なり、使用している塗料や外壁材の種類によっても大きく耐久年数が異なることをご存知でしょうか。
ここでは「外壁塗装」と「外壁材の交換」の2つに分けて適切なリフォーム時期を紹介します。
外壁塗装をする時期
外壁塗装は一般的に約8年〜10年を目安に塗替えることで防水性能を保つことができます。
外壁表面を触った際に手が白くなるチョーキングや、クラック、塗装部位が膨れているなどの症状が現れている場合にはメンテナンスをするべきタイミングです。
塗料により耐久年数は異なりますが、上記の症状が現れた場合には年数に拘らずメンテナンスをおこないましょう。
外壁材を交換する時期
外壁材はしっかり適切なタイミングで塗装をしている場合には約20年〜40年の耐用年数があります。
外壁材交換のタイミングは、外壁材の種類やメンテナンスの仕方によって大きく異なります。
年数だけで外壁材の交換時期を見極めるのは難しいですが、外壁材の表面が水を含み剥がれ落ちている、大きなクラックが入っている、変形している場合には外壁材の寿命ですので、交換を視野に入れてリフォームを検討しましょう。
以上が外壁リフォームをするべき時期となります。
いずれの場合も自己判断は難しいため、専門業者に相談の上判断してもらうようにしましょう
外壁選びのポイント
一口に外壁と言っても、外壁材だけでも多くの種類があり、色やデザインまで含めると数え切りないほどのバリエーションがあります。
どの外壁材を選んでも、メリットとデメリットがありますから、何を優先したいかを明確にすることが外壁選びのポイントです。
機能面
外壁に必要な機能としては居住空間の保護と外的主張(デザイン性)が全てと言えます。
外壁リフォームに向けて、資材や特徴についてご紹介しましょう。
遮熱性・断熱性
基本的には断熱性を得るためには、断熱材を入れることが一番重要です。
古い住宅の場合は、外張り断熱工法や内断熱工法をまずは検討しましょう。
外張り断熱工法は、外壁の外側から断熱材で家を覆う工法です。
断熱性能が高く、結露しにくいことが特徴となっています。
内断熱工法は、外壁を解体して、柱など構造体の間に断熱材を埋め込んでいきます。
天井や壁内部に断熱材を納めるので、断熱性能が経年劣化しにくい工法です。
断熱材がしっかりと入っている住宅の場合は、塗装で遮熱性や断熱性を高めることもできます。
劇的な効果を得るのは難しいものの、体感温度を2~3度程度下げる効果は得られるでしょう。
防音性
外壁材で防音効果が得られるものに、ALC(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)があります。
音を反射させて通しにくくし、内部の気泡が音を吸収する効果を持っています。
施工方法では、後述する「重ね張り工法」で外壁を二重にするという方法があります。
また、外壁を壊して断熱材や防音シートの追加、窓を二重サッシする方法も外からの音を防止する上で効果的でしょう。
光触媒
現在流通している塗料の中で、最も耐用年数が長く、汚れを防止すると言われているのが光触媒塗料です。
太陽の光で汚れを分解し、雨で汚れを洗い流す「セルフクリーニング機能」を持っています。
約20年の耐用年数がうたわれていますが、まだ歴史の浅い塗料なので実証されていないことと、1平方メートルあたり約5,000円と価格が高いことがデメリットです。
親水性
親水性の高い塗料は、外壁についた汚れを雨水が浮かして洗い流してくれる効果があります。
光触媒のように汚れを分解する能力はありませんが、光触媒に次いで汚れにくい塗料と言えるでしょう。
デザイン・色
住宅の外壁デザインや色は、見た目の印象を大きく左右するものです。
外壁は「家の顔」とも言えますから、どんな雰囲気にしたいかイメージしてみましょう。
モダン
サイディングの外壁にアクセントとしてレンガを組み合わせると、モダンでおしゃれな外壁になります。
「カルセラ」というセラミックレンガが有名です。
ツートン
塗装だけでおしゃれな外壁にする方法もあります。
塗り分けという方法で2色使い、いわゆるツートンカラーにする方法です。
2色ともベーシックなカラーを使えば、目立ちすぎることなく、個性を出すことができます。
また、1色をブルーやグリーンなど、インパクトのある色を選べば、一気に個性的な印象になるでしょう。
スタイリッシュ
すっきりとスタイリッシュな外観にしたい場合は、ガルバリウム鋼板など金属系の外壁がおすすめです。
金属系の外壁材は、シンプルな形状の住宅によく合います。
特にガルバリウム鋼板は、軽量で耐久性にも優れており、サビにくい素材でもあります。
そのため耐用年数も約25年前後と長くもつことが多いようです。
価格
価格を抑えるのなら、既存壁を生かしたリフォームが一番効果的です。
外壁が傷んでいないことが条件になりますが、廃材が出ない分コストや工期が抑えられます。
現状が塗装壁ならば、塗り替えリフォームに。
サイディングなら、シーリングの補修とサイディングの塗装で済ませると、比較的低コストでリフォームできるでしょう。
家の外壁の色の種類
外壁の色を何色にしようか迷ったときには色の持つ効果を考えてみるのも1つの手段です。
ここでは外壁として良く選ばれる色ごとに色の持つ心理的効果とおすすめの色の組み合わせについてご紹介します。
赤
赤は人を興奮させ前向きな気持ちにさせてくれる色です。
インパクトが強く人目を引きやすいのですが、主張が強すぎるためベースカラーとしてはあまり選ばれない傾向にあります。
ホワイト系のベースカラーにアクセントとして赤を取り入れると、全体が引き締まりお洒落な雰囲気になるでしょう。
茶
茶色は土や木など自然界にも多く存在する色で、人を安心させ温もりを感じることができる色です。
茶色は一見地味な色ですが、落ち着いた雰囲気で周辺地域にも馴染みやすい色であるためベースカラーとしてもよく採用されます。
ホワイト系や淡いイエロー、暗めの青などの色が合わせやすいでしょう。
緑
緑は草木の葉や森林の色でもあり見る人をリラックスさせる効果があります。
緑色はあまり主張の激しくない色であるため、比較的どの色とも合わせやすいでしょう。
緑と他の色を馴染ませたいのであればベージュ系、緑を際立たせたいのであれば濃紺や白なども合わせることが可能です。
青
青は人を落ち着かせ、集中力を高める色であると言われています。
また、空や海と同じ色で多くの人に親しまれており、嫌う人が少ないと言われている色でもあります。
ベージュやホワイト系にアクセントとして青を合わせるとすっきりと落ち着いた雰囲気にすることができるでしょう。
ピンク
淡いピンクは人の心を愛らしく優しい気持ちにさせる効果があるとされています。
白のベースカラーにピンクを合わせることで華やかな外観に仕上げることができるでしょう。
グレー系
グレー系は単色では地味で控えめな印象を持たれやすい色ですが、落ち着いた高級感を与える色であるとも言えます。
黒やホワイト系の色と合わせることで、シンプルながらスタイリッシュな外観となるでしょう。
白
白は物を軽やかに見せ、清潔感のある印象を与えることができる色です。
外壁のベースカラーとしても万能で、黒やグレー系の色とも相性が良い色です。
また、鮮やかな赤や青といったアクセントカラーとも上手くマッチするので工夫次第でいくらでもおしゃれさを演出することができるでしょう。
クリーム系
淡いベージュなどのクリーム系の色は人を落ち着かせる効果があります。
真っ白よりもやわらかな親しみやすさがあり、茶色よりも明るくピュアな印象を与えるのがクリーム系の色です。
茶色と合わせることで高級感を持たせることができます。
家の外壁の色のおすすめな選び方
ここでは外壁の色を選ぶ際に注意した方が良い点について紹介します。
落ち着いた色をベースにして考える
どの色にするかを決められない場合はまず茶色やベージュ、グレー系などの落ち着いた色をベースにして考えてみると良いでしょう。
落ち着いた色であれば、色自体の主張があまり強くないため飽きがこなかったり、周囲の住宅とも馴染みやすくなります。
また、2色以上を使った外壁にしたい場合にも、落ち着いた色をベースカラーに設定すれば、後に自分の好きな色をアクセントカラーとして取り入れやすくなります。
逆に最初からビビットカラーをベースとして色選びをしてしまうと相性の良い色が限られてしまい、選択の幅を狭めてしまうでしょう。
汚れが付くことも考慮する
外壁の色を選ぶ際には経年によって外壁に汚れが付着したり、カビが発生する可能性についても考慮した方が良いでしょう。
新築時にはこまめに掃除をすれば問題ないと考えていても、実際に住み始めると定期的な掃除を行う余裕がなくなることもあります。
色選びの段階であまり汚れの目立たないグレー系やベージュ系を選択するというのも後々のために賢い選択であると言えるでしょう。
景観に配慮する
外壁の色を選ぶ際はカタログなどを見ながらどの色にするか悩むことが多いでしょう。
そのような時、どうしても自分の家のことばかりに目が行きがちですが、周辺地域全体を眺めてみることも重要です。
いくら自分の好きな色であるからと言って、あまりにも奇抜な色を選んでしまうと地域内で自宅だけが浮いてしまう恐れがあります。
外壁の色を選ぶ際は街並みとの調和も考慮して色を選ぶようにしましょう。
面積効果を気にする
「面積効果」とは、同じ色であってもサイズが異なれば色の見え方も異なるという効果のことを言います。
たとえば、親指サイズの色見本とA4サイズの色見本があるとします。
どちらも同じ色であっても、A4サイズの方が明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見えてしまうものです。
小さな色見本で色を選ぶ際には面積効果についても考慮して選ぶと失敗しにくくなるでしょう。
付帯部(屋根など)の色合いを気にする
住宅における付帯部とは屋根や軒などのことを指します。
せっかく外壁の色を決めても付帯部との調和が取れなければ全体的にどこかアンバランスな印象となってしまうでしょう。
全体に統一感を持たせるためには、付帯部の色合いについても気にしながら色選びをしましょう。
外壁リフォームの完成イメージとシミュレーション
外壁の色や種類を選ぶ際に、完成イメージとシュミレーションがインターネットなどで無料公開されているケースがありますが、色や外壁の種類は非常に多く自分の希望に近いものを選ぶのは難易度が高いです。
そのため実際にプロの業者に依頼をし、複数社に完成イメージのシュミレーションをしてもらうことをおすすめします。
戸建ての外壁リフォーム工事の種類
住宅の外壁リフォームには様々な施工方法があります。
それぞれの家の状態を確認し、適切な工法を選ぶ必要がありますが、ここでは代表的な3つの施工方法についてご説明します。
塗り替え
外壁の塗り替えが必要となる症状の種類には、ひび割れ・チョーキング・苔・藻などが挙げられます。
ひび割れはクラックと呼ばれ、目を凝らさないとよく見えない細いものから、明らかに目立つ亀裂まであります。
大きなクラックは雨水が侵入する恐れがあるので、下地を傷める前に補修を検討した方が良いでしょう。
チョーキングは外壁に触れたときに、粉末状の塗装が手についてきてしまう症状です。
塗料の効果が弱まり、外壁を風雨から守ることができなくなっています。
苔・藻はわずかなものなら、自分で落とすこともできますが、広範囲な場合や汚れとして外壁にしみついているような場合は、リフォームを検討する時期と言えるでしょう。
外壁塗装の価格は、塗料のグレードによって変動しますが、約100万円前後であることが多いようです。
工期は約10日~約2週間ほどかかるでしょう。
重ね張り
家の外観の色やデザインをガラリとイメージチェンジしたいけれど、価格はできるだけ抑えたい。そんな時は重ね張り工法がおすすめです。
重ね張り工法はカバー工法とも呼ばれ、既存の外壁をそのままに、新しいサイディングボードを施工することが可能です。
外壁が二重構造になりますから、断熱性も上げることができるでしょう。
ただし、外壁の劣化が見られ、下地の補修が必要な場合は、重ね張り工法は適していません。
無理に重ね張り工法でリフォームすると、耐久性の面で問題が出てくるかもしれません。
外壁を解体して、下地の補強工事をすることができる張り替え工法の方が適しているでしょう。
重ね張り工法の費用の相場は30坪規模の家で約100万円~約150万円、工期は約2週間~約3週間かかることが多いようです。
張り替え
雨漏りが起きたり、外壁が剥がれたりしている場合、家の下地部分が劣化している可能性があります。
張り替え工法は、外壁を解体し、住宅内部の劣化した部分を補修することができます。
外壁と下地の同時メンテナンスが可能です。断熱材の交換や筋交いの追加などもできるので、断熱性・耐震性の向上が期待できるでしょう。
外壁の全面リフォームとなるので、費用と工期が最もかかる工法です。
価格の相場は30坪規模の家で約150万円~約250万円、工期は約4週間みておくと安心でしょう。
外壁メンテナンスの方法
外壁のメンテナンスで大切なことは、こまめに外壁の状態を確認することです。
自分でできる範囲の清掃で、苔やカビなど汚れの定着を防ぎましょう。
部分補修でも大丈夫?見極めポイントと費用相場
外壁が損傷しているけれど、全面リフォームとなると費用が高いため、部分的に補修を行いたいと考えている方もいるでしょう。
外壁の部分補修にはひび割れや剥がれの補修、コーキングの打ち替えなど様々な補修方法があります。
コーキングの打ち替えでは、外壁材の隙間を埋めているコーキング剤を埋めます。
部分的に行うことで費用を抑えて工事をすることができる点がメリットですが、デメリットとしてトータルコストが高くなってしまいます。
外壁のひび割れや剥がれの補修は、シーリング剤を充填するなどして対応します。
シーリング剤の充填よって防水性が改善するというメリットがあります。
しかし部分的に補修することでメンテナンス頻度が徐々に頻繁になるというデメリットも存在します。
補修を行う場合の費用相場はシーリングの打ち替えが、1mあたり約700円〜約1200円です。
外壁のひび割れ補修が、1平方メートルあたり約1,800円〜約2,500円となっています。
外壁をリフォームする際の注意点
外壁をリフォームする際に気をつけるべきポイントがいくつかあります。
ここでは外壁リフォームの準備段階で気をつけるべき4つのポイントを紹介しますので参考にしてみてください。
相見積を取る
1社からの見積もりだけでは、適切な工事の内容や価格の相場が分からないまま工事を進めることになり、結果として高い金額で粗悪な施工を受けてしまう可能性があります。
複数業者から見積もりをもらい、施工の内容や価格を照らし合わせることで適切な工事内容と価格を把握することができるため、相見積を取るようにしましょう。
こちらから簡単に無料で見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。
訪問営業を行なっている業者に注意する
外壁リフォームにおけるトラブルとして訪問販売をしている業者に依頼した際の仕上がりが悪い、価格が高かったなどの例が挙げられます。
トラブルの頻度としても高く、実際に手抜き工事や高額な施工費を請求するという事例は今も横行しているため気をつけましょう。
現地調査にどのくらい時間をかけているか確認する
一般的に外壁リフォームの現地調査は1時間程度の時間がかかりますが、中には15分〜30分程度の確認で終わってしまう業者がいます。
この場合外壁の状態などを詳しく確認出来ておらず、施工後にトラブルが発生する可能性がありますので気をつけましょう。
専門業者に依頼する
外壁のリフォームを依頼する場合には施工実績が豊富で専門的な知識を有している業者に依頼をするようにしましょう。
専門業者は何かあった場合の対応や、施工方法においても優れている傾向にあります。
以上がリフォームをする前に気をつけるべきポイントです。
上記のポイントを抑えて慎重に準備を進めることで外壁リフォームを成功させやすくなるため意識するようにしましょう。
今住んでいる家の外壁の種類を簡単セルフチェック
外壁リフォームを失敗しないために重要なポイントとして、事前に自宅の外壁について知識をつけておく必要があります。
これは外壁について事前に知識をつけることで、実際に業者に依頼する際に不安が少ない状態で話を進めることができるためです。
自宅の外壁の状態を知るために、外壁をセルフチェックしましょう。
セルフチェック項目は下記の通りです。
- 外壁の汚れ、色褪せ
- 外壁を触った際に粉がつかないか
- 外壁材の継ぎ目のコーキングのひび割れや剥がれ
- 外壁材の浮き
- 外壁材のサビの発生
- 外壁材の苔やカビなどの付着
戸建ての外壁リフォームを成功させるポイント
外壁リフォームの費用を抑えるポイント
外壁のリフォームは短いと約10年、長くても約20年に一度は必要になります。
40年暮らすと仮定した場合、リフォームの回数は10年サイクルだと4回、20年サイクルだと2回です。
長年のトータルコストで考えた場合は、耐久性の高い外壁材を使うことで、外壁リフォームの回数を減らすことができます。
また、外壁リフォームには足場の設置が必要です。
足場仮設にも費用がかかりますから、同じく足場が必要な屋根の工事も一緒に行うと、コスト削減につながるでしょう。
外壁と屋根工事のメンテナンス時期を一度合わせておくと、今後は同じ時期にリフォームすれば良いので計画を立てやすくなります。
そして、意外と費用がかかるのが廃材処分です。
張り替え工法のように外壁を壊す工程があると、どうしても廃材が発生します。
重ね張り工法や塗装の塗り替えは、廃材が発生しない分、費用を抑えることができます。
外壁リフォームで補助金(助成金)を受けるための条件・注意点
一番初めに確認することは、お住まいの地域・自治体で外壁リフォームに対する補助金や助成金の制度の有無です。
自治体により支給される金額や工事内容が異なってきますので、よく確認しておきましょう。
助成金の申請は工事に入る前に行います。
審査を必要とする自治体もあるでしょう。
耐震基準を満たしていること、省エネルギーにつながるリフォームなどが助成金の対象となっているようです。
助成金を受け取るタイミングは、基本的には工事終了後になります。
費用は前もって準備しておく必要があるでしょう。
※2023年7月時点の情報です。
家の外壁を建てるための費用相場はどれくらい?
家の壁を建てるための費用はいくらするものなのでしょうか。
増改築など検討する際には是非知っておきたい情報だと思いますので、家の外壁を建てるための費用を紹介していきます。
木造工事:1坪あたり約70万円
- 2畳:約70万円
- 4畳:約140万円
- 6畳:約210万円
- 8畳:約280万円
鉄骨工事:1坪あたり約100万円
- 2畳:約100万円
- 4畳:約200万円
- 6畳:約300万円
- 8畳:約400万円
工事内容には外壁や屋根、内装仕上げ工事を含みます。
その他設備関係の工事費用は含んでおりませんので、トイレなど水まわり設備を導入する場合は、別途費用が必要となります。
また、同じ住宅でも2階部分は工事に手間がかかり、工事する部分も増えるため費用は割高になる傾向があります。
また、増築をする場合は建築確認申請手続きを行なう必要があります。
この手続きについては、工事施工業者や設計事務所が代行してくれますが、申請費用などが約2万円~約3万円必要となる場合があります。
家の外壁を新たに建てる工事を検討する際は、より専門的な知識が必要になりますので、建築した建設会社か信頼のおけるリフォーム会社に相談することをお勧めします。
外壁のリフォーム事例
塗装のリフォームでひびや苔対策
リフォーム費用 | 100万円 |
---|---|
施工日数 | 14日 |
住宅の種類 | 一戸建て |
築年数 | 20年 |
外壁にひびが入り苔も生えていたため、塗装のリフォームをご希望されていました。
塗装をすることで外壁が綺麗になり、ひびが目立ちにくく苔も生えなくなりました。
新築のような見た目にリフォーム
リフォーム費用 | 87万円 |
---|---|
施工日数 | 16日 |
住宅の種類 | 一戸建て |
築年数 | 15年 |
築15年ほど経ち、塗装のタイミングということでリフォームを希望されていました。
明るめのピンクにすることで内装はそのままですが、新築のような見た目です。
長持ちする外壁に
リフォーム費用 | 144万円 |
---|---|
施工日数 | 1カ月 |
住宅の種類 | 一戸建て |
築年数 | 19年 |
壁にひびが入っており、壁から雨が滲み出てくるようになったためリフォームをご希望されていました。
良い素材なので当分壁をリフォームする必要がなくなり、石調の高級感があります。
外壁を重ね張りする費用相場
外壁の重ね張りリフォームは張り替えの場合よりも費用を安く抑えることができます。具体的な費用の相場は、延床面積が120平方メートル場合で約150万円であると言われています。
ただし、使用する外壁材によっては1平方メートルあたりの単価に5,000円ほどの開きがでるでしょう。使用する外壁材によっては総計で60万円以上の差が生じる場合もあります。
それでは外壁材ごとの費用相場についてご紹介します。種類ごとの1平方メートルあたりの単価相場は次の通りです。
窯業系サイディング:約3,000円〜
金属系サイディング:約4,000円〜
木製サイディング:約6,000円〜
樹脂サイディング:約9,000円〜
一般的に窯業系サイディングは低単価で、樹脂サイディングは高単価であることが多いでしょう。サイディングの単価については取り扱い業者によって異なるため、上記の単価はあくまで目安となります。
窯業系サイディングは耐震性や遮音性、防火性にも優れている上に手頃な価格で入手できるため人気のある外壁材です。
しかし、窯業系サイディングや木製サイディングは他の外壁材よりも重量が重いため、重ね張りにはあまり適しません。
重量のある外壁材は重ね張りすることによって耐震性の低下が懸念されるため、重ね張りをする場合は金属系サイディングか樹脂サイディングを選ぶとよいでしょう。
次に工事に関する費用相場についてご紹介します。工事に関する1平方メートルあたりの単価相場は次の通りです。
足場代:約600円~約800円
施工費:約2,500円~約3,000円
また、上記の工事費用とは別に資材運搬費及び諸経費が約10,000円~約20,000円を目安に必要となります。
外壁張り替え工法の流れと費用
外壁張り替え工法では、まず住宅の周囲に作業用の足場とホコリ等の飛散を抑えるための養生シートを設置していきます。
足場の設置費用は1平方メートル辺り約700円、養生シートについては1平方メートルあたり約200円が相場です。
施工面積についてあらかじめ知っておきたい場合は、住宅の周囲に8mを足し、高さを掛けるとある程度の足場費を計算することができます。
ただ、あくまで概算となりますので、正確な足場費を知りたいという場合には業者に見積もりを依頼すると良いでしょう。
足場の設置が終わったら既存の外壁材を解体し、廃材を処分、その後下地の調整を行ってから新しい外壁材の施工です。
解体および廃材の処分費については、住宅の大きさや業者にもよりますが、約10万円が相場となります。
外壁材の施工については、金属サイディングなら施工費用込みで1mあたり約6,000円、窯業系サイディングなら1mあたり約8,000円が目安です。
サイディングボードを施工後、隙間からの雨水の浸入を防ぐ為にシーリング剤を用いて目地を埋める作業を行い、最後に全体的な仕上がりを検査し、足場等を撤去して工事は完了となります。
シーリング作業については1mあたり約700円が相場です。
合計費用は40坪の住宅をリフォームした場合で約200万円となります。
施工期間については、足場の設置と養生シートの設置が合計で約2日、解体作業が約1週間、下地調整が約2日、サイディングとシーリングの施工が合計で約1週間、撤去および検査で約2日が目安です。
施工期間についても、正確に予定を知りたい場合には、リフォーム業者に見積もりを依頼すると良いでしょう。
外壁張り替えリフォームの費用を安く抑える方法とは
外壁の張り替えリフォームを行う場合、破損の原因が自然災害の場合は火災保険の適用を受けることができます。
もし、台風や地震等で外壁が破損し、修理を兼ねてリフォームを行う場合にはご加入の保険会社に連絡し、調査を依頼すると良いでしょう。
また、自治体によっては住宅リフォームについての補助金制度が実施されている場合もあり、上手に利用することで費用を抑えることができます。
外壁のリフォームには対応していない場合でも、適用となるリフォームと組み合わせることで費用を抑えられることもありますので、リフォームをお考えの方はお住まいの地域の役所等まで問い合わせてみてください。
外壁塗装にかかる期間と費用の目安
次に、外壁塗装にどのくらいの期間と費用がかかるのか、その目安について解説していきます。
外壁塗装にかかるだいたいの期間
一般的な戸建ての場合、外壁塗装の工期は約7日間〜約10日間程度です。
ここでは外壁塗装の基本的な作業工程と、各工程にかかるおおよその期間について紹介します。
1.足場・保護シート設置(工期:約1日)
まずは工事の準備として足場と保護シートを設置します。
また、塗料が飛ばないように車や近隣の建物などに養生を行うこともあります。
2.外壁洗浄(工期:約1日)
高圧洗浄機を使って外壁の表面を洗い流します。
また、カビやコケなどが発生している場合には、薬品なども用いて洗浄を行うのが一般的です。
塗装面の洗浄は塗装の仕上がりに大きく影響しますので、念入りに洗浄を行います。
3.養生・下地処理(工期:約1日)
洗浄が終わると、サッシ周りなど、塗装をしない場所に誤って塗料が付着しないようにビニールシートなどで養生します。
そして、塗装面のひび割れの補修を行い、塗装できる状態まで下地処理を行います。
4.外壁塗装(工期:約3日〜約6日)
外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りと3回塗装するのが基本です。
各塗りで乾燥させる時間が必要なので、短くても約3日はかかります。
建物の状態や天候によってはさらに工期がかかる場合があります。
5.足場・保護シート撤去(工期:約1日)
塗装が問題なく終われば、足場を解体し保護シートを外します。
最後に養生を取り完工となります。
以上が、外壁塗装の基本的な工程です。
外壁塗装は天候の影響を受けるので、天候不順で工事が順延する場合を想定して予備日が設定されることもあります。
費用は塗装面積によって変わる
外壁塗装にはどの程度費用がかかるのでしょうか?
外壁塗装は、塗装面積や使用する塗料の種類によって大きく変動します。塗料の1平米あたりの費用の相場をまとめてみました。
塗料名 | 費用相場(1平米あたり) |
---|---|
シリコン塗料 | 約2,500円〜約3,500円 |
ウレタン塗料 | 約1,700円〜約2,500円 |
ピュアアクリル塗料 | 約3,500円〜約4,000円 |
フッ素塗料 | 約3,500円〜約5,000円 |
無機塗料 | 約4,500円〜約5,500円 |
延床面積が約30坪の2階建ての住宅の場合、外壁塗装の相場は一般的に約70万円〜約120万円前後かかります。
費用の内訳としては、塗装の材料費:約20%・足場代:約20%・人件費:約30%・その他運営費や諸経費:約30%が目安です。
この相場よりも塗装費用が高すぎたり安すぎたりする場合は、理由を聞いてみると良いでしょう。
また、業者が提示する見積書の書式は様々です。
見積書面上で、工事にかかる金額が「一式」などでまとめられている場合には、具体的な内訳を聞いてみましょう。
優良な業者は見積書の内訳を細かく記載していることが多いです。
しっかり工事の内訳やそれぞれの工事にかかる費用を確認して、納得したうえで工事を依頼することが重要です。
疑問点や不安なことは、工事を依頼する前に必ず解消しておくようにしましょう。
35坪と45坪の外壁塗装リフォーム工事にかかる費用

外壁塗装にかかる費用は塗料のグレードによって変動します。
価格が高い塗料ほど耐用年数が長くなり、何度も塗り替えリフォームをすることを加味すると、最も価格が高い塗料を使用した方が結果的に費用が安くなります。
アクリル系塗料
35坪:約11万円~約13万円
45坪:約14万円~約15万円
ウレタン系塗料
35坪:約12万円~約14万円
45坪:約14万円~約15万円
シリコン系塗料
35坪:約12万円~約14万円
45坪:約14万円~約15万円
フッ素系塗料
35坪:約12万円~約15万円
45坪:約14万円~約16万円
断熱塗料
35坪:約12万円~約14万円
45坪:約14万円~約16万円
光触媒塗料
35坪:約13万円~約15万円
45坪:約15万円~約17万円
35坪の建物の外壁の面積は約175平方メートル、45坪だと約225平方メートルになります。
外壁塗装工事には、塗料の代金以外に次のような費用がかかります。
- 足場代
- 下地補修
- 養生費
- 高圧洗浄
- 塗装工賃
- 諸経費
35坪の屋根塗装の相場は?
35坪の屋根塗装にかかる工事費用はいったいどのくらいになるのでしょうか。
既存の屋根の形状や仕上げ方法、隣地状況などにより費用は異なります。
ここでは、一般的な35坪の住宅における屋根塗装の費用相場を紹介していきます。

35坪の住宅だと屋根の塗装面積は約100平方メートルになります。
塗料の種類やグレードにより工事費用は変わりますが、今回は一般的な塗料での相場を紹介します。
また、屋根の劣化具合などにより塗装する前に劣化箇所の補修などが必要になる場合があります。
今回はそのような補修工事に関しては一切考慮しておりませんので、ご理解下さい。
また値引きについても考慮していない費用となります。
- 屋根塗装工事費用:約50万円
足場代、養生費、高圧洗浄、塗装工事(3回塗り)を含んだ工事費用の相場となります。
こちらはあくまでも相場となります。
様々な住宅の環境や条件により費用は変わってきます。
ですのでこちらの費用相場を目安に、実際に屋根塗装を検討する際には、業者に見積もり依頼することをお勧めします。
見積もりを依頼する際は、図面関係(平面図・立面図・屋根伏せ図など)と前回の屋根工事内容が確認できるものを準備し、現地の確認を行うことで依頼することができます。
塗装のグレードによる相場の違い
屋根塗装の費用は建物の大きさはもちろん、塗料のグレードによっても違いがあります。
では、実際に塗料のグレードや建物の大きさにより、どのくらい費用が変わってくるのか見ていきましょう。
まずは、代表的な塗料のグレードによる違いです。
シリコン系塗料による屋根塗装工事費用 | 約50万円 |
フッ素系塗料による屋根塗装工事費用 | 約56万円 |
ハイブリッド型遮熱塗料による屋根塗装工事費用 | 約65万円 |
足場代、養生費、高圧洗浄、塗装工事(3回塗り)を含んだ工事費用の相場となります。
このように、約100平方メートルの中で塗料のグレードを変えるだけで、これだけ費用に違いがあります。
こちらは代表的な屋根塗装用の塗料であり、実際にはより安価な塗料も、高価な塗料もあります。
45坪の住宅のケースも紹介していきます。屋根の塗装面積は約130平方メートルとなります。
シリコン系塗料による屋根塗装工事費用 | 約55万円 |
フッ素系塗料による屋根塗装工事費用 | 約70万円 |
ハイブリッド型遮熱塗料による屋根塗装工事費用 | 約75万円 |
足場代、養生費、高圧洗浄、塗装工事(3回塗り)を含んだ工事費用の相場となります。
屋根塗装工事をする目的に合わせて塗料の種類やグレードを選ぶことが大切です。
事前に塗料の特徴などについて調べたり、見積もりを依頼する屋根塗装業者へ確認し、塗料のグレードを決めるようにしましょう。
外壁塗装の範囲でリフォーム工事の費用が異なる

全面の外壁塗装を行う場合にかかる費用は、それぞれの項目の単価に35坪と45坪の壁面積をかけることで算出できます。
足場代の相場は1平方メートルあたり約600円~約700円です。
35坪の場合は約10万円~約14万円、40坪だと約13万円~約16万円が相場になります。
高圧洗浄は足場代の約3分の1の価格であるため、35坪で約3万円~約5万円、40坪で約4万円~約5万5,000円になります。
下地補修にかかる費用の相場は1カ所あたり約5,000円~約1万円で、補修箇所が多ければ多いほどに総費用が高くなります。
つや消し塗装にかかる費用
つや消し塗料の塗料そのものの価格は、艶ありのものに比べて一割ほど高くなります。
ですが、施工するリフォーム会社によっては艶の有無より、シリコン塗料やウレタン塗料といった塗料の違いによって価格が決まることがあるため、まずは塗料によってどの程度費用が変わってくるか確認すると良いでしょう。
外壁塗装につや消し塗料を使用した場合の相場
施工事例から価格を見てみると、塗装面積が20坪で、シリコン塗料を使った場合が約70万円、ウレタン塗料ならやや安く、同条件なら約60万円程度が相場となります。
この価格には足場代や外壁洗浄などの費用も含まれていますが、下地処理や壁や屋根の補修費用、駐車場料金などによって価格が変わる可能性もあります。
外壁塗装のリフォーム費用をもっと詳しく知りたいという方は、実際に現地を確認してもらった上で見積もりを立ててもらうと良いでしょう。

外壁リフォーム費用の相場を工法別にわかりやすく解説!
この記事では外壁の塗装や張り替え、断熱工法など、費用なども踏まえながら解説しています。
外壁のリフォーム工法について網羅できる内容となっているため、外壁リフォームを検討している方にとっては、自分の状況に適したリフォーム工法を選定できるようになるでしょう。
また、実際のリフォーム事例も紹介しています。
自分好みの仕上がりやイメージ作りのきっかけにもなりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
外壁断熱リフォームの効果とメリット

外壁の断熱リフォームは行うだけでさまざまな効果を得られメリットも大きい工事です。
ここでは具体的に得られる効果やメリットを5つ紹介します。
快適な環境になる
外壁の断熱性能が上がることで、室内の温度が外気の影響を受けにくくなるため、室内の温度変化が少なくなり、家全体の温度をある程度一定の状態に保つことができるようになります。
室内が一定の温度に保たれていると各空間への移動も苦にならず、昨今話題になっているヒートショックを予防することにもつながるため、大きなメリットの一つといえるでしょう。
省エネになる
前述でも紹介しましたが、室内の温度が外気の影響を受けにくくなるメリットは空調機のランニングコストにおいても大きな影響力を持ちます。
冷房を使用する場合においても暖房を使用する場合においても、外気の影響による温度変化が少なくなればなるほど、室温を一定に保つために必要なエネルギーは少なくなります。
そのため、外壁断熱を行って外気による影響を受けにくくすることは省エネにもつながるのです。
防音効果がある
使用する断熱材によって効果の大きさは変わりますが、これまで断熱がなかったところに断熱を施すもしくは厚みを増やしたり、隙間を埋めることで、防音効果が期待できます。
これは単純に隙間を埋めることで音が伝わりにくくなるというのもありますが、断熱材によっては音を吸収してくれる性能を持つものもあるためです。
断熱をしながら防音もできるというのは非常に魅力的なポイントといえるでしょう。
劣化の予防になる
断熱リフォームをすることで建物が熱の影響によって受けてしまう劣化を防ぐことができます。
具体的には結露などが挙げられ、結露が発生してしまうと窓回りや水回りを中心に外壁などさまざまな部分の劣化が進むことになります。
結露は室外と室内の温度の差が大きい場合に発生することが多く、外気温の影響を受けやすいほど発生しやすくなるのです。
前述でも紹介していますが、断熱リフォームを行うことで外気による影響を受けにくくなるため、自然と結露の予防にもつながります。
結露が発生しないだけでもさまざまな劣化症状を防ぐことができますが、それ以外の熱による劣化も予防できる点は、断熱リフォームをするメリットといえます。
カビの予防になる
住宅におけるカビは結露や湿気などの要因で発生する場合が多いことをご存じでしょうか。
その中で、結露は湿気の原因にもなる厄介な存在です。
前述でも紹介した通り、断熱リフォームを施すことで結露の予防になります。結露の発生を抑えることで、カビも発生しにくくなることから、カビ予防にもつながるのです。
掃除面でも健康面でも問題の多いカビを予防できるというのは大きなメリットといえます。
外壁の劣化状態を確認しよう

外壁の劣化にはさまざまな要因が考えられるため、まずはどのような劣化状態なのかを把握しておく必要があります。
ここでは劣化の状態について3つに分けて解説します。
外壁表面に付着した汚れによる劣化
外気にさらされている外壁表面には、ほこりやカビ、藻、コケ、雨だれ、サビ、排気ガスなどさまざまな汚れが付着します。
もちろんの外壁材の種類によっても汚れの付着しやすさ、付着しやすい汚れの種類も変わりますが、基本的にはどの外壁にもこれだけの汚れが付着する可能性があるのです。
これらの汚れを付着した状態で放置してしまうことで、外観の悪化や雨漏り、ひどい場合には外壁だけではなく構造体まで腐朽する原因となります。
劣化の流れとしてはまず外観の悪化から始まり、外壁表面の劣化が進みます。
劣化が進みはっ水性や耐水性が失われると徐々に雨水が建物に浸入し雨漏りが発生するのです。
雨漏り発生後は放置した期間に応じて躯体にまで影響を及ぼすようになっていきます。
そのため、外壁表面に付着した汚れに関しても軽視することはできず、現在の外壁がどの程度の状態にあるのか把握しておくことが大切です。
塗装がそのものの劣化
外壁の塗装は紫外線や雨などの影響でどうしても劣化してしまう部分となっており、塗料の種類にもよりますが、約10年を目安に塗り替える必要があります。
そんな塗装ですが、塗装そのものが劣化している場合には変色したり、触ると手に白い粉が付着するチョーキングと呼ばれる現象が起こります。
また、温度変化や衝撃が加わることで塗装にひび割れが発生したり、劣化が進行すると塗料が剥がれ落ちてくるなどの症状も確認されるようになるのです。
塗装の劣化を放置してしまうと雨漏りを引き起こす可能性が高くなり、こちらも前述同様、躯体の腐食にまでつながります。
建物自体の劣化
建物自体が劣化している場合が一番深刻な状況といえます。
外壁に大きなクラックや剥離などが見られるような場合や、木部に腐食が見られるような場合には建物自体が劣化していることをあらわしています。
この場合に起こりうる症状としては前述した2つと同様に雨漏りですが、この状態の建物で発生する雨漏りは外壁だけでなく構造体にも影響を与えるスピードが早い可能性が高いのです。
理由としてはすでに内部に水が到達している場合に見られる劣化症状が大きなクラックや外壁の剥離、木部の腐食だからです。
そのため、建物自体の劣化が確認される場合には緊急度が高いと認識しておくようにしましょう。
外壁断熱リフォームの種類と相場

外壁断熱リフォームには大きく分けて3種類の工法があります。
ここからは工法ごとの工事期間と費用の目安について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、こちらの記事に記載の金額はあくまでも一例です。詳しくは業者による現地調査が必要となります。
また、業者によっても金額は変わってくるため、複数社に見積もりを依頼し、比較・検討するようにしましょう。
外張り断熱工法
外張り断熱工法とは、住宅の柱と外壁の間に断熱材を埋め込んで断熱性を高める断熱工法です。
外部から包み込む形で断熱を行うため、断熱性の向上はもちろんのこと気密性のアップも期待できます。
また気密性が上がることから結露の発生も抑えられ、外壁などの劣化も防げるというメリットがある断熱工法です。
一般的な費用相場は約50万円〜約150万円程度で、工事期間は約2週間〜約3週間が目安となります。
外断熱工法
外断熱工法は主にコンクリート構造の建物で使用される断熱工法で、建物の外側に断熱材を配置して断熱を行う工法です。
外に断熱材を配置することで、外気から室内へ熱が流れるのを防ぎ、室内の熱が外に流れるのも防いでくれるため、室内の温度を一定に保ちやすく快適な空間を維持しやすくなります。
外断熱工法には、コンクリート躯体に直接断熱材を貼り付ける湿式工法と、コンクリートの躯体から支柱を張り出して外壁を支える乾式工法の2種類の工法があります。
湿式工法は直接躯体に貼り付けるという工法上、軽量な断熱材に限定され、通気層もないため、外壁材、断熱材共に透湿性があるものしか選ぶことができません。
一方の乾式工法は選べる材料は自由ですが、支柱を張り出して施工する兼ね合いから価格が割高になります。
一般的な費用相場は約100万円〜約200万円、工事期間の目安は約2週間〜約1カ月程度です。
充填断熱工法(内断熱工法)
充填断熱工法は外壁と内壁の間の空間、すなわち柱と柱の間などの空間に断熱材を入れる断熱工法です。
木造住宅では昔から取り入れられている断熱工法ですが、主流だったグラスウールやロックウールだけではなく、断熱パネルや吹き付け断熱を活用して断熱性能を向上させています。
使用できる断熱材の種類が豊富で、比較的コストも安く、省スペースで断熱工事を行えるというメリットがあります。
工事費用や工事期間は現在の住宅の状況や使用する断熱材によっても大きく変わりますが、費用相場は約150万円〜約300万円、工事期間に関しては約2週間〜約1カ月程度の期間がかかります。
外壁リフォームの費用を抑えるコツ

外壁リフォームを高額にしないコツは、定期的に外壁のメンテナンスを実施することです。
外壁リフォームを行うことになった場合も、複数業者から相見積もりを取って、お住まいの家に必要な補修方法を提案してもらいましょう。
外壁を劣化させないために定期的なメンテナンスが大切
外壁リフォームは、外壁の劣化が激しいほど補修や部材の交換等で費用が高くなってしまいます。
劣化が広範囲に広がる前に、適切な周期でメンテナンスを済ませましょう。
以下は、主な外壁材のメンテナンスについて、周期と内容をまとめた表です。
外壁材の種類 | メンテナンス周期 | メンテナンス内容 |
---|---|---|
サイディング外壁 | 約7年~約10年 | 色あせ、破損、ボードの浮き、反りのチェック、シーリングの点検 |
モルタル外壁 | 約10年 | 色あせ、剥がれ、ひび割れの点検 |
コンクリート外壁 | 約15年 | シミ、ひび割れ、カビ、中性化(※1)、爆裂(※2)の点検
※1 アルカリ性のコンクリートが雨水等で中性に近づく現象。鉄筋の錆びやコンクリート表面のひび割れを引き起こす。 |
タイル外壁 | 約10年~約15年 | タイルの欠け、浮き、下地モルタル層の点検 |
メンテナンスフリーの外壁は存在しない
どのような外壁も、紫外線や雨水に晒され続けていれば、いつかはメンテナンスが必要になります。
紫外線による劣化が少ないタイル外壁は「メンテナンス不要」と言われがちですが、メンテナンスの頻度が少ないというだけで、何も手入れをせずに済むわけではありません。
タイル外壁でも、下地のモルタルが脆くなったりタイル材が剥がれたりすると建物を保護できませんので、定期的に点検を行いましょう。
外壁リフォームは価格と耐久性のバランスを考慮して選ぶ
外壁リフォームは方法によって費用が異なります。
外壁リフォーム方法を決める時に大切なのは、価格の安さだけではなく、お住まいの家に適した工法かどうかを考慮することです。
最も適したリフォームを選ぶことができれば、多少リフォーム費用がかかったとしても、耐久性が高い外壁が手に入ります。
外壁の耐久性が長持ちすれば、余計な補修が何度も発生しなくなり、結果的にメンテナンスコストを抑えられるでしょう。
複数の業者に見積もり依頼して最適な外壁リフォームを教えてもらう
外壁リフォームでは複数業者に見積もりを依頼し、お住まいの家の外壁に必要なリフォームを提案してくれる業者を見つけましょう。
例えば、あるリフォーム会社から「張替えをしないと外壁が危険です」と約200万円の見積もりを提示されたとしても、別のリフォーム会社からは「約100万円の塗り替えだけで十分ですよ」と言われるかもしれません。
1社だけで即決せず、複数業者に相見積もりを取り、
- ご自宅の外壁にはどのようなメンテナンスが必要か
- 施工価格は相場に対して適切か
- 詳細な作業内容がきちんと明記されているか
などを比較して、信頼できる施工業者とリフォーム方法を選びましょう。
こちらから無料で簡単に見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。
外壁リフォームの事例と費用相場
ここからは外壁リフォームの事例を5つ紹介しますので、参考にしてみてください。
外壁のリフォーム

リフォーム費用 | 約300万円〜約500万円 |
---|---|
工期 | 約1カ月程度 |
リフォーム内容 | 外壁サイディング工事 |
1階と2階で異なる種類のサイディングを使用して張り分けることで斬新なデザインでありながら、色合いが白とグレーということもあって落ち着いた印象に仕上がっています。
外壁塗装のリフォーム

リフォーム費用 | 約50万円〜約100万円 |
---|---|
工期 | 約1カ月程度 |
リフォーム内容 | 外壁塗装 |
壁のひび割れ補修後に塗装工事を行った事例です。
雨樋を他の金属部に合わせた色で塗ることで統一感を出しており、非常に安価にリフォームが完了しています。
外壁の塗装工事【エスケー化研 プレミアムシリコン】

リフォーム費用 | 約100万円〜約300万円 |
---|---|
工期 | 約1カ月程度 |
リフォーム内容 | 外壁塗装工事 |
外壁塗装を行った事例です。
お客様の希望に沿った鮮やかな水色で塗装が行われており、爽やかな印象に仕上がっています。
外壁の塗装工事【エスケー化研 水性セラミシリコン】

リフォーム内容 | 外壁塗装工事 |
---|
1階と2階の色を塗り分けた事例です。
幕板を挟むことでよりツートンカラーが映えるようなデザインとなっています。
繫忙期や閑散期で外壁塗装の費用は変わるのか

外壁塗装は、繁忙期と閑散期で費用が変わるのか、疑問に思う人もいるでしょう。
外壁塗装は、上記のグラフの通り、約50万円〜約200万円程が費用相場です。
しかし、この費用は相場であり、実際には地域や業者によって変わります。
あくまでも目安と考えてください。
塗装工事の忙しい時期、つまり繁忙期は「春と秋」です。
反対に、閑散期は「夏と冬」だといえます。
外壁塗装工事は、天候と気温に左右されやすいことから、時期もあわせて検討する人は多いでしょう。
繁忙期は、外壁塗装の依頼が増えることにより人手が足りなくなり、下請け業者を使う業者もいます。
すると、どうしても人件費が割高になり、通常の相場よりも工事費が高くなることもあるでしょう。
上記の費用相場よりも高い金額を提案されたときは、他の業者にも見積もりを依頼し、適正な価格かどうかを確認したいものです。
また、繁忙期は見積もりや現場調査の場合でも、業者も人手が足りないため対応が遅れたり、予約が取りにくかったりすることがあります。
夏と冬は外壁塗装工事の閑散期ですが、工事ができないわけではありません。
特に夏は、日照時間が長いことで、日中の作業時間が長く取りやすい時期です。
外壁塗装では気象条件を見極める必要がありますが、優良業者であれば天候のことも考慮して作業を行います。
腕のよい施工業者に依頼すると、季節によって仕上がりにバラつきが出る可能性は低いため、閑散期は意外に狙い目だといえるかもしれません。
閑散期は業者のスケジュールも空くことから、安く提案してくれることもあるでしょう。
もし、少しでも費用を抑えて外壁塗装工事を行いたい場合は、検討している業者に時期や費用の相談をしてみるのも一つの方法です。
外壁塗装の費用を安く抑えるために知っておくべきこと
外壁塗装にかかる費用を安く抑えるためには、工事を行う時期をよくみて、安くなる方法を検討することをおすすめします。
塗装工事代を抑えるには、火災保険の適応や補助金制度を検討するのも一つの方法です。
外壁の破損が、経年劣化ではなく自然災害が原因であれば、火災保険が使えるかもしれません。
また、外壁塗装に使う塗料によっては、自治体の補助金が活用できることもあります。
まずは、お住まいの市町村で補助金制度があるかどうかを確認し、制度を利用して賢く工事費用を節約できるか検討しましょう。
加えて、外壁塗装工事の費用で大きなボリュームを占めるのは、足場代です。
他のリフォームや屋根塗装を同時に行うなどして、足場代を安く抑えられるかを検討するのもおすすめです。
そして、業者に見積もり依頼をするときは、複数業者に見積もりを依頼して、費用と工事内容を比較検討できるように相見積もりをとることをおすすめいたします。
外壁塗装の相見積もりはハピすむから無料で行うことができますので、ぜひこちらから外壁塗装の無料見積もり比較をご利用いただければと思います。
外壁塗装の見積もりはただ安いだけではなく、工事に使われる塗料のグレードや作業内容を見比べることが重要です。
見積もり依頼時の現場調査ややりとりを通じて、信頼できる業者かどうかも見極めましょう。
外壁塗装は、夏や冬の時期は向かず、塗料が乾きやすく気候が安定している春や秋の時期をおすすめします。
また、業者によって、閑散期と繁忙期で費用の違いが出ることも少なくありません。
希望の時期と費用について、業者と話し合いを重ねておくと、納得感のある工事が行えるでしょう。
リフォーム業者に外壁塗装工事の予算を伝えよう
外壁塗装リフォーム工事では、塗料の代金の他に工賃や高圧洗浄費、足場代など様々な費用がかかります。
塗料の価格の相場は1平方メートルあたり約1000~1500円です。
工賃の相場は約1平方メートルあたり約1000~2000円、高圧洗浄費は約200~300円、足場代は約600~700円です。
150平方メートルの外壁塗装リフォーム工事を行う場合にかかる費用の相場は、約30万~40万円です。
175平方メートルまでであれば50万円以内に収めることができるでしょう。しかし、業者によって総費用が異なるので、予算を伝えておくことをおすすめします。
下地の損傷が激しい場合は50万円を超えることがある
外壁塗装リフォーム工事の際に下地に激しい損傷が見られた場合は、補修をしてから塗装していくことになります。
激しい損傷の補修の価格の相場は約3万~5万円です。そのような損傷が3カ所あるだけで費用が10万円以上アップします。
補修にかかる費用を加味して予算を組むことがポイントになります。そうすることで補修に10万円程度かかっても予算がオーバーする心配がありません。
また、足場代は単管足場の場合、100平方メートルで約10万~15万円が相場になるので、1階部分にだけ塗装を施すなどして節約することがポイントになります。
塗料の代金や工賃だけに注目していると、50万円を超える恐れがあるので注意しましょう。
アパートやマンションの外壁塗装のコストを抑えるコツ
こちらでは、アパートやマンションなどの事業用の外壁塗装のコストを抑えるコツをご紹介します。
国税庁の耐用年数による減価償却が可能
減価償却とは固定資産の取得の支出を長期間にわたって費用配分する手続きのことですが、アパートやマンションなどの事業用住宅の外壁塗装にかかった費用を、減価償却費として計上することが可能です。
基本的にアパートやマンションなどの事業用住宅は国税庁の耐用年数が決められており、その年数に従って償却期間が決められます。
正確には外壁塗装のみの耐用年数というものはなく、外壁塗装を施したアパートやマンションの残りの耐用年数が適用される仕組みになります。
確定申告時に修繕費になるものと資本的支出になるもの
外壁塗装の目的によって、確定申告時の項目が「修繕費になるもの」と「資本的支出になるもの」の2つに分かれます。
資本的支出の場合は、外壁塗装にかかった費用を減価償却の扱いで数年間経費として計上でき、修繕費の場合は、外壁塗装にかかった費用を経費として計上することができます。
では、確定申告時にそれぞれ「修繕費になるもの」と「資本的支出になるもの」を詳しく見ていきましょう。
確定申告時修繕費になるもの
修繕費になるものは、外壁塗装の目的が修理や修復、建物の維持などのために行った場合になります。
【例】
・外壁のひび割れや剥がれなどを補修し、雨水が侵入しないようにするための外壁塗装
・外壁のひび割れや剥がれなどを補修し、災害などで損失した部分を補修するための外壁塗装
・外壁の色あせや汚れなどをきれいにし、建物の景観を最低限維持するための外壁塗装
確定申告時資本的支出になるもの
資本的支出になるものは、外壁塗装の目的が建物の価値を高めたりデザインの変更を行った場合になります。
【例】
・既存の外壁塗料より良い塗料を使用して、建物の価値を高めるための外壁塗装
・外壁を豪華にして、外壁のデザインを変えるための外壁塗装
・既存の外壁塗料より耐久性の高い塗料を使用し、建物の耐久性を高め資産価値を高めるための外壁塗装
詳しくは税理士、または最寄りの税務署にご相談ください。
外壁劣化を修理する費用相場
写真提供:藤建設
外壁劣化を修理する場合、塗り替え、重ね張り、張り替えのいずれかの工法を選択することになります。
それぞれの特徴と費用相場についてご紹介します。
塗り替え
塗り替えとは外壁に新たな塗料を直接塗る工法のことを言います。
塗り替えを行う場合はまず下塗りをし、その後に中塗りと上塗りを行いますが、それぞれの塗りの間に乾燥期間を設けます。
そのため、約30坪の住宅の外壁塗装であれば少なくとも10日以上の工期が必要となるでしょう。
塗り替えの費用は使用する塗料の種類によっても大きく異なりますが、目安としては約80~100万円が相場であると言われています。
重ね張り
重ね張りとは外壁にサイディングを使用している場合、既存のサイディングの上から新たなサイディングを張っていく工法のことを言います。
重ね張りは既存のサイディングを除去する必要が無いため工期が比較的短くなり、その分人件費を安く抑えることができます。また、古いサイディングを撤去する際の処分費用もかかりません。
サイディングの種類によって費用は異なりますが、30坪の住宅の場合で約100~180万円が相場であると言われています。
張り替え
張り替えとは既存のサイディングを除去して下地を補修し、新たなサイディングに張り替える工法のことです。
張り替えは既存のサイディングを除去する必要があるため人件費や処分費用が必要となり、重ね張りよりも費用が高くなります。
こちらもサイディングの種類や下地の劣化状況によって費用が異なりますが、30坪の住宅の場合で約120~300万円が相場であると言われています。
50坪と60坪の外壁塗装リフォーム工事にかかる費用
塗料によって施工できる材質が異なります。価格が高いものほど耐用年数が長く、トータルコストで考えると最も費用が安くなります。

しかし、将来的に家を売却する予定の場合は、耐用年数が短いものを使用した方が結果的に安くなるでしょう。塗料の価格の相場は次の通りです。
アクリル系塗料
50坪:約14万から16万円
60坪:約16万~18万円
塗料の中でも特に安いですが、耐久性が低いのが難点です。こまめなメンテナンスが必要です。
ウレタン系塗料
50坪:約16万から18万円
60坪:約18万~20万円
密着性に優れているため、悪天候などにより壁に負担がかかりやすい地域の家におすすめの塗料です。塗装がよく剥がれる箇所に使用するとよいでしょう。
シリコン系塗料
50坪:約16万から19万円
60坪:約18万~20万円
耐久性と価格のバランスに優れており、最も使用されている塗料だといわれています。
フッ素系塗料
50坪:約17万から19万円
60坪:約19万~21万円
比較的高価ですが、耐久性に優れています。また、長い目で見ると安く済むことが多いです。
断熱塗料
50坪:約19万から21万円
60坪:約21万~23万円
外気による室内の気温の変化を抑えることができる塗料です。エアコンの使用を抑えることができます。
光触媒塗料
50坪:約20万から22万円
60坪:約22万~24万円
認定施工店でしか取り扱えない塗料で、汚れがつきにくいのが特徴です。
太陽光によって自然に汚れが浮いて、雨が汚れを洗い流します。また、空気の浄化作用もあるといわれています。
外壁塗装の工賃の相場は1平方メートルあたり約1500~3000円であるため、50坪では約38万~75万円、60坪だと約45万~90万円です。
アクリル系塗料で50坪の外壁塗装を行った場合、総費用の相場は約80万~100万円になります。これには後述する足場代や廃材処分費などが含まれています。
補修箇所が多かったり範囲が広かったりする場合は、更に約5,000~10万円の費用がかかります。
外壁塗装のリフォーム工事にかかる諸経費
外壁塗装のリフォーム工事にかかる諸経費の内訳は次の通りです。
(1)出張費
自宅から遠くの場所に事業所がある場合、出張費が高くなる傾向があります。
また、明細書に「出張費」が記載されていない場合、他の費用に含まれていると考えておきましょう。
(2)運搬費
外壁塗装の範囲が広くなればなるほどに、多くの塗料が必要になります。
50~60坪の場合は、約30~40リットルの塗料が必要になります。
塗料がトラックに乗り切らないため、レンタカーが必要になるような場合は、運搬費が更に高くなるでしょう。
(3)廃材処分費
塗料が入っていた缶などの廃材が発生した場合は、処分に別途費用がかかります。
費用の相場は約5,000~10,000円です。適切に処理することができるのであれば、廃材を引き取ることも可能です。
また、リフォーム会社によっては外壁塗装とは関係がない費用を諸経費として請求する場合があるので注意が必要です。
諸経費の内訳については必ずリフォーム会社に確認しておきましょう。
複数のリフォーム会社に見積もりを依頼しよう
外壁塗装の費用の相場を知るためにも、複数のリフォーム会社に見積もりを依頼することがポイントになります。
そうすることで、どのリフォーム会社が信頼できるのかをある程度把握することができます。
また、見積書に記載されている内訳を見ることで、どの費用が相場から逸脱しているのかも知ることができます。
相場から逸脱している費用に関して価格交渉を行うことで、適正な費用でリフォームを依頼できるようになります。
外壁リフォームの見積もり価格相場を詳しく解説!
カンタン45秒見積もりチェック!

下の緑のボタンより、優良なリフォーム会社へ簡単に見積もり依頼を出すことができます。
無料見積もりフォームへ移動
外壁リフォームの見積もり依頼を検討する時期とは?
見た目では大丈夫そうだけれど、外壁のリフォームを検討するべき時期があります。そこで外壁リフォームを考えるべきリフォームサインを紹介します。
築10年経ったらリフォームを検討
外壁に塗られた塗料や使われているサイディングにしても耐久年数が10年以上のものがありますが、実際に10年経つと、常に太陽光や風雨にさらされている外壁は、見えないところで経年劣化の症状が表われることがあります。
そうした症状が出てくる前に、築10年が経過したら外壁のリフォームを検討しましょう。リフォームによって、より長く住宅を維持することができるでしょう。
外壁の劣化や損傷を見つけたらリフォームを
外壁のつなぎ目のひび割れや外壁の一部の破損や損傷、または色あせなどを発見したら、外壁リフォームを検討しましょう。
また外壁に触り、手に白い粉がついてくるようなら、これもリフォームのサインです。これはチョーキング現象と呼ばれる塗料の劣化なので、チョーキングに気づいたら外壁塗装の塗り直しが必要です。
外壁リフォームの見積もりに記載されていること
外壁リフォームの見積もりの記載事項には業者によって違いがありますが、主に次の5つのことが記載されています。
- 工事項目
- 摘要(仕様)
- 単価
- 数量
- 金額
それでは、それぞれの項目の詳細について見ていきましょう。
1.工事項目
「工事項目」とは、外壁リフォームで行われる工事の詳細です。
外壁リフォームの主な工事項目は、足場の組み立てに始まり、高圧洗浄の汚水や塗料の飛び跳ねを防止する養生、外壁の補修や下地処理から塗装までが含まれます。
2.摘要(仕様)
「摘要」とは商品名にとどまらず、商品の色や形などの商品の詳細が書かれます。摘要が書かれることで商品が具体的に説明されるので、顧客にとって丁寧であり明確な見積書になります。
3.単価
「単価」は各工事に使われる資材の一つ分の価格です。
4.数量
「数量」は各工事に必要とされる資材の数です。
5.金額
各資材の単価と数量を掛け合わせることで、工事項目ごとに価格が算出されます。
工事項目ごとの価格が算出されると、それを足して小計が出されます。
この小計金額に諸経費を加えて、値引きがあるならその分を値引いた金額が合計金額です。
合計金額に消費税分を加算された金額が総計で、これがリフォームにかかる費用全ての金額になります。
外壁リフォームの見積もり価格帯について

外壁リフォーム費用の目安価格帯
ここでは、外壁リフォームにかかる費用の目安価格帯と、中心価格帯について解説します。
それぞれの価格帯で行われたリフォームの一例もご紹介するので、参考にしてください。
外壁リフォーム費用の目安価格帯
住宅の外壁リフォームにかかる費用の目安となる価格帯は、約60~150万円です。
外壁リフォームの約60%が150万円以内の費用で行われています。
では、実際に150万円以内の費用でどのような外壁リフォームが行われているのでしょうか。
一例を挙げると、外壁の一部に膨れが見られる中古一戸建て住宅の外壁リフォーム
にかかった費用は、約117万円です。
発生していた外壁の膨れを補修した上で、全面塗装を行う場合の見積もり価格の目安となります。
外壁リフォームでは、塗装面積や使用する塗料のグレード、外壁の状態などによって費用が変わるため、ポイントとして押さえておきましょう。
外壁リフォーム費用の中心価格帯
外壁リフォームにかかる費用の中心となる価格帯は、約90~120万円です。
この価格帯での外壁リフォームが最も多く行われています。
約90~120万円で行われた外壁リフォームの一例を挙げると、二階建て戸建て住宅で、高耐候性塗料を使用した外壁の塗り替え工事にかかった費用は、約98万円です。
内訳は、仮設足場組立工事費用として約20万円、外壁塗装工事費用として約50万円、外壁の洗浄費用として約3万円、その他の諸費用として約26万円となります。
外壁リフォームのパターン別見積もり価格相場
ここでは、外壁リフォームのパターンごとに見積もり価格相場を解説します。
詳しいリフォーム内容や、外壁リフォームで使用する材料ごとの見積もり価格相場などについても解説するので参考にしてください。
外壁の塗装リフォームの見積もり価格相場
外壁塗装の塗り替えリフォームでは、使用する塗料の種類によって費用が変わります。
ここでは、30坪の戸建て住宅で外壁塗装の塗り替えリフォームを行う場合の見積もり価格について、塗料の種類別に解説します。
外壁塗装リフォームでは、主に以下5つの塗料が使用されます。
- アクリル塗料
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- ラジカル塗料
- フッ素塗料
まず、一番安価な「アクリル塗料」を使用して外壁塗装の塗り替えリフォームを行う場合にかかる費用は、約50万円です。
アクリル塗料は外壁塗料の中で一番グレードが低く、耐久性が弱いという特徴があります。
費用は安いですが、塗り替え工事を約5年に一度のペースで行う必要があるため、長い目で見るとコストパフォーマンスは良くないと言えます。
また、最近では外壁塗装リフォームでアクリル塗料が使用されるケースは極めて少ない状態となっています。
次に「ウレタン塗料」を使用する場合の費用は、約60万円です。ウレタン塗料もアクリル塗料と同様に、外壁塗装リフォームで使用されるケースは少なくなっています。
続いて、外壁塗装リフォームで最も多く使用されている「シリコン塗料」を使用する場合の費用は、約80万円です。シリコン塗料の耐久年数は10~15年で、費用と耐久性のバランスが良い点が特徴と言えます。
また、遮熱機能や防汚機能、高耐候性機能に優れているタイプなどがあり、カラーバリエーションも豊富です。
続いて、近年登場しシェアを伸ばしている「ラジカル塗料」を使用する場合の費用は、約80万円です。ラジカル塗料は、外壁の劣化症状の1つであるチョーキング現象を防ぐことが期待できます。
チョーキング現象とは、外壁を触った際に手に粉状になった塗料が付着する症状のことを指します。この現象を防ぐことで、結果的に外壁塗料の耐候性を上げることに繋がります。
最後に、耐久性に優れている「フッ素塗料」を使用した外壁塗装リフォームにかかる費用は、約90万円です。フッ素塗料の耐久年数は15~20年と長く、機能性も充実しています。
汚れを弾く効果があり、酸性雨や紫外線といった刺激にも強いという特徴があります。
また、費用に関する補足情報として、外壁塗装リフォームを行う場合には初期費用がかかるケースがあります。
リフォーム費用を工事前にいくらか支払う場合には、初期費用がかかることがあるので注意しておきましょう。
外壁の張り替えリフォームの見積もり価格相場
外壁の張り替えリフォームを行う場合の見積もり価格相場は、延べ床面積が120㎡で、約200万円以上かかります。
外壁の張り替えリフォームとは、既存の外壁と下地を全て撤去し、新たに外壁材を張るというリフォーム方法です。
外壁を下地から新調することができるため、老朽化が激しい住宅などで多く取り入れられています。
また、外壁の張り変えリフォームでは、新たに張るサイディングボードの種類によっても費用が変わります。
サイディングボードの種類は以下の4つに分類されます。
- 金属系サイディング
- 窯業系サイディング
- 木製サイディング
- 樹脂サイディング
この中で費用が最も安価なのは「金属系サイディング」で、1㎡あたり約4,000円です。
金属系サイディングは、耐久性があり軽量である点が特徴で、断熱性にも優れています。
次に安価なのは「窯業系サイディング」で、1㎡あたり約5,000円です。
窯業系サイディングは、最も一般的なサイディングボードで、耐震・遮音・防火性が高いという特徴があります。
続いて、天然木に塗装した「木製サイディング」を使用する場合の費用は約6,000円。
寒冷地での普及が進んでいる「樹脂サイディング」を使用する場合の費用は約9,000円となります。
外壁の重ね張りリフォームの見積もり価格相場
外壁の重ね張りリフォームにかかる費用の見積もり価格相場は、延床面積120㎡あたり約150万円です。
外壁の重ね張りリフォームとは、既存の外壁の上から新たにサイディングボードやタイルといった外壁材を張る方法を指します。
外壁の張り替えリフォームとは違い、撤去した外壁などの廃材が出ないため、スムーズに作業が進み工期を短縮できるというメリットがあります。
また、外壁の重ね張りリフォームにおいても、新たに張るサイディングボードの種類によって費用が変わります。
費用が最も安価なのは「窯業系サイディング」で、1㎡あたり約3,000円です。
次に安価なのは「金属系サイディング」で約4,000円、「木製サイディング」は約6,000円、「樹脂サイディング」は約9,000円となります。
外壁リフォームの見積もり価格帯別リフォーム内容

約20~50万円でできる外壁リフォーム
約20~50万円という比較的安い価格帯で行うことができる外壁リフォームには、雨水が侵入しやすい部分の補修や、シーリングの打ち替えリフォームなどがあります。
外壁の中で雨水が侵入しやすい部分とは、窓枠とのつなぎ目です。
この部分は、外壁やコーキング材の劣化により雨漏りしやすくなるため、5年に一度は補修リフォームを行うことをおすすめします。
主な補修方法はコーキング材を使用した防水処理で、かかる費用は約30万円です。
また、サイディングボードの外壁は、経年劣化により目地のシーリングが割れる場合があります。
シーリングは外壁の防水性と気密性を維持する大切な材料であるため、劣化を確認した際には打ち替えリフォームが必要です。
シーリング打ち替えリフォームにかかる費用は、施工費用の他に足場組立工事費用や資材運搬費用なども含めて、約40万円となります。
約50~100万円でできる外壁リフォーム
約50~100万円で行うことができる外壁リフォームには、前述したウレタン塗料やシリコン塗料を使用した外壁塗装の塗り替えリフォームがあります。
かかる費用は、施工費用の他に足場組立工事費用や外壁の洗浄費用、養生費用なども含めて約90~100万円となります。
約100~200万円でできる外壁リフォーム
約100~200万円で行うことができる外壁リフォームには、フッ素塗料を使用した外壁塗装の塗り替えリフォームや、外壁の重ね張りリフォームがあります。
フッ素塗料を使用した外壁塗装の塗り替えリフォームにかかる費用は、施工費用の他に足場組立工事費用や外壁の洗浄費用、養生費用なども含めて約150万円です。
次に、モルタルの外壁の上にサイディングボードを重ね張りする場合のリフォーム費用は、約180万円となります。
この費用は、施工費用の他に足場組立工事費用や養生費用、付帯工事費用も含めた見積もり価格です。
約150~300万円でできる外壁リフォーム
約150~300万円でできる外壁リフォームには、モルタルからサイディングボードへの張り替えリフォームがあります。
既存のモルタルを全て撤去したあと、サイディングボードへ張り替えるリフォームです。
この手のリフォームの場合、既存外壁の撤去費用や下地工事費用もかかるため、全部で約230万円かかります。
外壁リフォームで見積もり価格を抑えるためのポイント
ここでは、外壁リフォームにおける見積もり価格を適正かつ、安く抑えるための方法について解説します。
地域密着型の優良業者に見積もりを依頼する
住宅の外壁リフォームで見積もり価格を抑えるには、自社施工の地元密着型工務店に依頼することをおすすめします。
大手外壁リフォーム業者の場合、アフターサービスの充実、品質が安定しているといった安心材料が多いのですが、費用面ではデメリットがあります。
そのデメリットとは、見積もり価格に中間マージンが上乗せされる点です。
大手外壁リフォーム会社は、そのほとんどが塗装作業を下請け業者へ委託しています。
そのため中間マージンが発生し、リフォーム費用が割高になるからです。
一方、自社施工の地元密着型の優良工務店は、中間マージンが発生しません。
その上、地元密着型の工務店はその地域の顧客からの信用がなければ成り立たないため、丁寧な施工を望むことができます。
また、施工後に何かあった場合には迅速な対応を受けられる点も大きなメリットです。
複数の外壁リフォーム業者から相見積もりを取る
外壁リフォームの見積もり価格を適正かつ安く抑えるには、複数の外壁リフォーム業者かから相見積もりを取ることも非常に効果的です。
相見積りを取り、複数の業者から提出してもらった見積書の内容、金額を比較することで、相場観を掴むことができます。
また、その際に「見積書の内容を細かく解説してくれるか」「こちらの質問に真摯に応えてくれるか」など、各業者の対応も比較することができるため、優良な業者を見極めやすくなります。
安すぎる見積もり価格には注意する
複数の業者から見積もり書を取る際に、見積書の中で注目すべきポイントが値引き率です。
見積書を見たとき、値引き率が大きい場合には数字のからくりが潜んでいることがあるため注意しましょう。
例えば、見積書の中のリフォーム工程ごとの金額を相場よりもだいぶ高めに設定することで、値引き率を大きく見せている悪徳業者が存在します。
そのような手口に引っかからないためにも外壁リフォームの相場観をきちんと掴んでおくことが大切だと言えます。
低すぎる予算を提示しない
外壁リフォーム業者から見積もりを取る際には、こちらの予算を伝えることも大切です。
しかし、その際に安すぎる予算を伝えてしまうと、業者によっては無理にでもその予算内でリフォームを実現しようとします。
そうすることで本来必要であったはずの施工が抜けてしまい、納得のいくリフォームにならなかったり、後々不具合が出てきたりする恐れがあるのです。
したがって、外壁リフォーム費用の予算を業者に提示する際には、同時に「外壁を新築時のような状態にしてほしい」といった具体的な要望や目的も伝えておきましょう。
そうすることで、業者も予算内で実現可能かどうか具体的に考えることができる上に、的確なプランを出しやすくなります。
外壁リフォームの見積もりを取る手順
ここでは、自ら外壁リフォーム業者へ見積もりを依頼する場合の手順と「リフォーム業者紹介サイト」を介して、業者へ見積もりを依頼する場合の手順について詳しく解説します。
自分で外壁リフォーム業者を探して見積もり依頼する場合の手順
自ら外壁リフォーム業者を探して見積もり依頼する場合には、以下のような手順を踏みます。
- インターネットの情報や知人からの紹介などを元に外壁リフォーム業者を探す
- 外壁リフォーム業者へ見積もりを依頼する
- 見積もりを依頼した外壁リフォーム業者による現地調査を受ける
- 外壁リフォーム業者から見積書を受け取る
地元密着型の工務店の場合、実際に利用した人の口コミや評判は大きな判断材料になります。
知り合いの中に利用者がいれば「施工は丁寧であったか」「アフターフォローはしっかりしていたか」など、詳しく聞いてみましょう。
リフォーム業者紹介サイトを通じて見積もり依頼する場合の手順
最近では、審査を通過した外壁リフォーム業者のみ登録が許される「リフォーム業者紹介サイト」というものが存在します。
住んでいる地域やリフォーム工事内容で検索することで、登録されているリフォーム業者がピックアップ表示されるというシステムのサイトです。
このサイトを利用することで、自分が住んでいる地域にどのようなリフォーム業者があるのか一目でわかります。
また、企業情報や施工事例に加えて、利用者の声などを掲載しているリフォーム業者もあり、良い判断材料になります。
そんなリフォーム業者紹介サイトを使用して、外壁リフォーム業者を探す場合は以下のような手順を踏みます。
- リフォーム業者紹介サイトへ登録し、気になる複数の業者へ見積もりを依頼する
- サイトのスタッフによるリフォームに関する要望などのヒアリングを受ける
- サイトのスタッフがリフォーム業者へ連絡する
- 見積もり依頼した業者から現地調査日程を決めるための連絡が届く
- リフォーム業者から見積もりを取る
2~3社をピックアップして相見積もりを取ることで、効率的に優良な業者を選ぶことができます。
外壁塗装リフォームにおける見積もり書のチェックポイント
ここでは、外壁塗装リフォームで相見積もりを取った際に、見積書の中でチェックするべきポイントについて詳しく解説します。
見積書の基本公式は塗装面積×塗料単価=該当箇所の施工金額となる
外壁塗装リフォームの見積もり書をチェックする前に、見積書の基本的な公式について理解しておきましょう。
外壁塗装リフォームの見積もり書の基本公式は「塗装面積×塗料単価=該当箇所の施工金額」です。
塗装面積とは、住宅の外壁全体の中で実際に塗装を施す部分の面積を指します。
悪徳業者は、この塗装面積を大きく設定することで見積書の合計金額を水増している場合があります。
外壁塗装リフォームを行う住宅が約20坪である場合、開口部などを差し引いた外壁の塗装面積は約100~109㎡となるはずなので、見積書の塗装面積がこれよりも40㎡前後ほど大きい場合には水増しされている可能性が高いと言えます。
外壁塗装単価について
外壁塗装リフォームの見積もり書の基本的な公式の中にある「塗料単価」は、外壁塗料のグレードにより変わります。
悪徳業者は塗装面積と同様に、この塗料単価に関しても大きく設定することで合計金額を水増ししている場合があるのです。
外壁塗料は、一番グレードが高い場合でも3回塗りの合計単価は、1㎡あたり約5,500円であるため、注目して見てみましょう。
施工金額が200万円を超える場合は注意が必要
外壁塗装リフォームの見積もり書をチェックする際に最も注意が必要となる部分が合計金額です。
約30~50坪の一戸建て住宅で外壁塗装リフォームを行う際には、外壁に加えて屋根と付帯部分の塗装も含めて行う場合でも見積もり書の合計金額が200万円を超すようなケースはほとんどありません。
見積もり書の中で、塗装面積と塗装単価が水増しされている場合には、合計金額が200万円を超えている場合があります。
また、それ以外の項目を含めた場合でも見積もり書の合計金額が200万円を超えるケースは極めて稀であるため、十分な注意が必要です。
一度は会社を訪問しておくべきでしょう。資材置き場や工事車両などが小規模でもキチンと整備され、責任者が工事実績などをしっかり具体的に説明してくれるような業者であれば、ほぼ安心ですが、中にはデスクと電話だけで100%外注工事の営業専門会社もあるので要注意です。
外壁リフォームを洋風にする費用相場

家を雨などから守り住宅の寿命を延ばすためにも、外壁リフォームは重要です。住宅を洋風のデザインにしたい場合、外壁リフォームにかかる費用は約100万円~170万円が相場となります。
デザインや外壁材、リフォーム範囲によって金額も異なりますので詳細はリフォーム業者に見積もり依頼するといいでしょう。
経年による劣化の他にも、近年地震や台風、豪雨などが発生しやすく住宅に被害を与える可能性もあります。
自然災害などで外壁が傷んでいる状態を放置すると、水漏れなどを起こし住宅内部が腐食する恐れがあるため、自然災害などで急なリフォームが必要になったときのために修繕費を積み立てておくといいでしょう。
外壁リフォームは自治体の補助金や助成金が適用になることも
外壁リフォームを行う際、各自治体の補助金や助成金が適用になる場合があります。条件は各自治体によって様々で、自分で申告するケースと業者が申告するケースがあります。
また、外壁リフォームの補助金や助成金制度を行っていない自治体もあるため、外壁リフォームを行いたい場合は事前に各自治体の窓口などで確認しましょう。
外壁塗装の見積もりはどう読むべき?費用相場や単価、注意ポイントとは?
「外壁塗装の見積もりの読み方がわからない」「外壁塗装を頼む業者の選び方が知りたい」外壁塗装を考えている方には、このような疑問や不安があるのではないでしょうか。
本記事では、外壁塗装の見積もりに関する基礎知識や業者選びのポイントなどを幅広く紹介しています。
この記事を読むことで、外壁塗装の見積もりの読み方や適切な業者選びの方法が把握できます。そのため、外壁塗装のリフォームに不安を抱えている方でも適切に準備を進めることができるでしょう。
外壁塗装工事を検討している方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
外壁塗装の費用相場や塗料の特徴、業者さん選びの注意点をご紹介
外壁塗装の費用相場は塗料の種類や塗装面積、工期などによって大きく変わります。
この記事では塗料の種類や特徴、価格などを解説し、外壁塗装を行うべきタイミングや業者選びのコツ、相見積もりの活用などについてご紹介します。
外壁塗装を検討している方にとって、とても有意義な内容になっていますのでぜひ最後まで読んでみてください。
外壁塗装にかかる費用
外壁塗装の費用は選ぶ塗料や塗装する面積によって大きく変わります。
また、使用する塗料によって耐用年数も異なるため、費用が高いから悪いというわけでもないのです。
塗料の種類や特徴、価格については後ほど詳しく説明していきますので、ここでは割愛させていただきますが、実際に外壁塗装の費用相場を見てみると約10万円〜約500万円以上と非常に大きな差があることが分かります。
これは冒頭で説明した塗料の種類や塗装面積、工期による影響が大きいことを示しています。
実際には約50万円〜約200万円での外壁塗装を行っているのが全体の6割を占めています。
外壁塗装の相場目安は約80万円〜約120万円と言われているため、このくらいの金額が一般的な外壁塗装工事の相場と考えて良いでしょう。
あくまでも相場がその程度の金額であるだけですので、詳しくは専門業者による現地調査が必要です。
外壁塗装を検討している方は複数の専門業者から見積もりをもらい、自分なりの費用相場を作るようにしましょう。
相見積もりを行って外壁塗装費用を安く抑えよう
相見積もりとは、複数の業者から見積もりをもらい、工事の内容や費用を見比べることです。
相見積もりを行うことで、外壁塗装にかかる金額を見比べることができるため、相場を把握することができます。
また、複数の業者に見積もりをお願いすることで、業者から適切な施工内容の提案を貰うことができるため、思いつきだけで工事を依頼して失敗したということを防げるのです。
さらに、各業者のサービス内容も比較することができるため、より品質が高く、価格が安い業者に施工を依頼することができます。
そのほかにも、複数業者から見積もりをもらうことで、本当にお願いしたい業者に対して費用の交渉をすることもできるようになり、価格を押さえやすくなりますのでおすすめです。
外壁塗装でハピすむを活用するメリット
ハピすむに加盟している全ての業者は先程説明した建設業許可を保有しており、ハピすむ独自の審査をクリアしているため、どの業者にお願いしても高品質な施工を受けることができます。
また、オペレーターが相談を直接ヒアリングして、希望する工事内容を得意としている業者を最大3社まで絞って紹介するため、業者選びが簡単です。
ハピすむでは、自分でやり取りをすると大変な日程調整もオペレーターが業者との間に立って見積もり立ち会い日の調整まで行ってくれます。
そのため業者から頻繁に連絡が来るという事態を避けることができ、負担になりにくいです。
ハピすむを活用して外壁塗装を行うと、品質の高い工事を面倒な業者とのやり取りを減らして進めることが出来るため、非常にメリットが大きいと言えるでしょう。
こちらから無料で簡単に見積もりが出来ますので、ぜひハピすむのリフォーム費用の無料相見積もりをご利用ください。
【種類別】外壁リフォームの見積もりはどれくらいになるかについて

外壁のリフォームにはさまざまな方法があり、それぞれ費用も異なります。主なリフォームの種類の内容と、各費用についてご紹介します。
サイディング材をリフォームする場合には
サイディング材には窯業系と金属系がありますが、窯業系のサイディング材であれば耐久年数としては30年程度となります。
しかし自然環境で紫外線が強い地域や寒暖差がある場所では、経年での劣化が速まり、10年程度で塗り替えなどのメンテナンスが必要になります。
サイディング材のリフォームには、重ね張り工法と張り替え工法があります。
重ね張り工法のリフォームでは、今までの外壁を下地にしてその上に重ねるようにして新しい外壁材を張っていきます。
廃材が少ないのはひとつの利点です。ただし、建物自体の構造となる部分が老朽化していて新しいサイディング材の重みに耐えられない場合は施工できませんので、建物全体の劣化の状態をしっかりと点検したうえでのリフォームとなります。
重ね張りでは継ぎ目のシーリング材なども経年劣化しますので、メンテナンス周期は10年程度です。シーリング材が劣化した場合は、サイディング材同士の間に隙間ができてしまいます。そこへ雨水などが入りこむと、外壁材の下地にある木材までも傷めてしまうことになりますので、注意が必要です。
張り替え工法のリフォームは、今までの外壁材をはがして建物の土台や柱などを確認して、まるごと新しい外壁材に取り替えます。傷んでいる部分を補修、交換した後に施工しますので、費用としては重ね張りと比較すると少し高くなります。
土台部分からしっかり補修できるので、リフォームによる安心感を持ちやすい施工方法と言えます。
いずれの工法でも、リフォームすることで遮音性や断熱性が向上するという効果もあります。
サイディング材のリフォーム張替えの費用
サイディング材のリフォームの張替えの費用としては、約30坪程度の2階建て住宅であれば200万円程度です。
仮設足場を組むのに20万円、既存のサイディングの撤去に30万円、サイディング材の間をつなぐシーリング材の施工に20万円程度必要です。外壁の張り替え工事は、サイディング材の種類にもよりますが、120~130万円ほどかかります。合計で200万円ほど必要となります。
重ね張りにすると、廃材を撤去したり処理する費用がかかりませんのでやや安くなり150万円ほどになるようです。ただし、上述のとおり外壁の形状や劣化の状況などによって重ね張りができないということもあります。
外壁塗装をする場合
外壁の塗装されている部分は、使用する塗料によって耐用年数が決められています。
外壁の塗装は建物の美観などにもかなり影響をしますが、本来の目的のひとつとして塗装による外壁材保護があります。外壁は日々さまざまなに自然の影響を受けて劣化してしまうため、それを少しでも防ぐために塗装をして外壁材を守っています。
外壁塗装リフォーム価格の目安としては
外壁の塗装のリフォームでは、まず仮設足場を組むのに30坪ほどの住宅であれば20万円程度かかります。
シーリング材の打ち替えに20万円、その後に外壁をシリコン素材などで塗装をする工事に30~40万円ほどかかります。その他のさまざまな部分の塗装が10万円ほどかかると見込み、合計で90万円ほど必要となります。
塗装部分の形状や塗装前に脱着しないといけないものがあると、費用としては加算されますのでおよそ100万円前後は見込んでおく必要があります。
外壁リフォームで見積もりを取るときのポイントについて
外壁のリフォームでは、何社かに見積もりを取ることをおすすめします。
というのも業者によって見積もりをする時に見積もり方や基準となる単価なども異なりますので、業者によってかなり金額に差があるからです。そのために何社かの見積もりをとって比較検討してください。
複数の会社から相見積もりを取る
複数の会社から相見積もりを取ることで、1社だけではわかりにくかったさまざまな施工部分の見積もりの金額の差が把握できます。
業者によっては工事の内容と費用が見合わないといったことも、数社の見積内容を比較することで確認できるでしょう。
業者としても相見積もりを取ると言われると公正な金額算出をしなくてはならないという意識につながります。
はじめに相談した業者に別の業者を紹介してもらって、数社分の見積もりを取るというようなやりかたをしてしまうと、仲間内で情報を操作されてしまう可能性があります。
本来の相見積もりの目的である金額の不正防止に対しても効果がなくなりますので注意してください。
予算面だけでなく、リフォーム業者との話し合いの時の対応やサービス内容なども比較しながらご自分の意向と合う業者に依頼してください。
屋根リフォームも検討中なら一緒にしてもらう
外壁をリフォームする場合、屋根も老朽化しているので同時にリフォームしようと考えられる方も多くなっています。
外壁と屋根のリフォームを同時にすることで、さまざまなメリットがあるからです。
例えば施工費の中の「足場費用」は外壁と屋根を同時にリフォームすることで抑えられます。工期なども別々にするとかなりに日数を要しますが、一緒にすることで短縮することが可能です。
工法としては、屋根のカバー工法と外壁の塗装との組み合わせが一般的です。屋根のリフォームも外壁と同様に足場代がかかるので、できれば一緒に実施することをおすすめします。
外壁リフォーム費用の見積もり価格の注意点
外壁リフォーム費用の見積もりを確認する際、注意する点がいくつかあります。どのような点なのか見ていきましょう。
必要以上のリフォームが追加されていないか注意する
見積もりを確認する際、どうしても全体の費用に目が行きがちです。しかし、内容をよく読んでみると、実は必要のない工事が含まれていたりするケースがあります。
必要以上のリフォームが追加されていないか確認するためには、見積もりの内容をよく読み
雨樋、軒天、庇、水切り金物などやその他、外壁に付属する部材の処理など、わからない工事に関しては業者に質問するなどして、一つ一つ確認しましょう。
外壁リフォーム費用の大幅な値引きに注意する
外壁リフォーム費用は少しでも安い方が魅力的に感じられます。そのため、工事内容を見ずに見積もり金額だけで選んでしまうケースも少なくありません。
しかし、外壁リフォーム費用の大幅な値引きは、手抜き工事や施工不良の原因となる可能性があります。
工事費用は人件費・塗装費・足場代など最低限かかるものがありますが、その費用を削って値引きすることで、適切な施工ができず施工不良へと繋がる恐れがあります。
後悔しない外壁リフォームをするためには、価格だけでなく見積もり内容やリフォーム業者のことをよくチェックした上で業者を選ぶようにしましょう。
塗装工事にかかる費用
ここでは塗装工事にかかる費用の相場と目安となる工期について解説していきます。
外壁塗装、屋根塗装、外壁と屋根の両方を塗装する3つの場合に分けて紹介します。
外壁塗装の費用相場

外壁塗装工事の費用は約10万円〜約500万円以上と非常に幅広い価格帯で塗装が行われていることがわかります。
これは使用する塗料の種類や面積、足場の量によって塗装工事の費用が大きく増減することから、費用に大きな差が生まれているためです。
外壁塗装の費用相場については約80万円〜約120万円といわれており、円グラフ上でも約6割が約50万円〜約200万円という価格帯であることがわかるため、相場の金額が把握できるでしょう。
工期についても使用する塗料や面積、天候によって変動しますが、一般的な2階建住宅の場合は約8日〜約14日で工事が完了する場合が多いです。
屋根塗装の費用相場

屋根塗装工事の費用は約10万円以下〜約500万円と、こちらも外壁塗装工事と同様に価格帯の幅が非常に広いことがわかります。
屋根塗装工事も塗料の種類や塗装する面積に応じて費用が増減しますが、現状の屋根材の状態によっては下地処理の手間がかかり、費用がかさむ可能性があります。
屋根塗装工事の7割が約50万円〜約200万円にて行われていることが円グラフからわかるように、費用相場は一般的に約40万円〜約80万円です。
工事期間については約5日〜約8日が一般的ですが、足場の状況や天候によって変動します。
屋根塗装と外壁塗装を合わせた費用の目安
屋根塗装と外壁塗装を同時に行った場合の費用相場は約100万円〜約200万円ですが、屋根塗装や外壁塗装と同様に、使用する塗料や塗装する面積によって費用が増減したり工期が変動します。
なお、工事期間は約2週間〜約3週間の場合が多いです。
また、屋根塗装と外壁塗装を同時に行うことで、足場の組み立て、解体が一度だけで済むため、別々に行うよりも費用を抑えて塗装工事を進めることができます。
塗装工事を行うタイミングの目安
ここでは外壁塗装と屋根塗装を行うべきタイミングについて解説します。
それぞれ劣化した際に現れる症状を具体的に紹介しながら説明していくため、ここを参考に自宅の外壁が塗装のタイミングを迎えているか確認してみてください。
外壁塗装の劣化のサイン
外壁塗装が劣化している際に現れる症状は以下の5つです。
どの症状も劣化しているサインであるため、この症状が確認された際には外壁塗装を検討するようにしましょう。
チョーキング現象
外壁の塗膜が紫外線などの影響を受けて結合力を失うことで発生する症状で、外壁表面を触ると、チョークの粉のような白い粉が手につきます。
この症状が起きている場合には耐候性が大きく低下している状態です。
クラック
クラックは塗膜の伸縮性が失われているところに地震などによる衝撃が加わることで発生します。
軽度のクラックはコーキングやフィラーを使用して処置できますが、幅の広いクラックや深さがあるクラックは建物内部に水がまわる可能性が高く、外壁下地まで工事する必要がある状態になっています。
色褪せ
一般的にはチョーキングの前に発生することが多い色褪せですが、自宅の外壁は毎日見なれていることもあり、なかなか気がつきにくい症状です。
長期間気づかず放置することでチョーキング現象に発展するため、見た目に違和感を覚えた場合には塗装業者に相談すると良いでしょう。
塗膜の膨れ、剥がれ
塗膜の膨れや剥がれは塗膜内部に水がまわり込んでしまっている可能性があります。
放置してしまうと、外壁材が傷むだけでなく、建物内部まで水がまわってしまい、建物の構造部の耐久性に影響を与える可能性があるため、この症状がある場合には速やかに塗装業者に相談しましょう。
コーキング部分のひび割れ
外壁の種類によっては外壁材の継ぎ目にコーキングを使用している場合があります。
このコーキングは外壁部分の中で最も劣化が早く、ひび割れや細りが発生します。
コーキング部分は目地に位置しているため、劣化したまま放置してしまうと建物内部に水が侵入する可能性が高いため、迅速に対応する必要があります。
屋根塗装の劣化のサイン
続いて屋根塗装における劣化のサインを紹介します。
具体的に4つの症状を紹介しますが、外壁塗装同様、これらの症状がみられる場合には塗装するべきタイミングがきているため、確認してみてください。
色褪せ
色褪せは塗膜が紫外線や雨などの影響で劣化し、防水機能が低下していることを表します。
長期間放置して見過ごしてしまうと、その後サビの発生→腐食と進み、最終的に雨漏れを引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
苔やカビ、サビが広がっている
この症状はすでに屋根の防水機能が大幅に低下していることを意味します。
サビに関してはアンテナや雪止めなどによる、もらいサビの可能性もありますが、いずれにしても一度点検するべきタイミングといえます。
雨漏れが起きている
すでに雨漏れが起きている場合は、塗装の防水機能が失われており、屋根材が腐食している可能性があります。
屋根にピンホールが空いていたり、継ぎ目の隙間から水がまわっている可能性があり、原因を探す必要があります。
塗装の劣化だけが原因ではありませんが、屋根が傷んでいることを示しているため、専門業者に相談すると良いでしょう。
塗膜が剥がれている
屋根材によっては塗膜が密着しにくく塗装が剥がれてくることがあります。
そのほかに強風の影響で飛んできた小石やゴミなどが屋根にあたり、塗膜が剥がれる場合があります。
塗膜が剥がれている状態で放置してしまうと、屋根材に直接紫外線や雨があたり、ピンホールなどの原因になります。
屋根に塗膜の剥がれがみられる場合には、その部分だけでも早急に対処した方が良いでしょう。
塗装費用を安く抑えるコツ
足場費用も発生し、それなりに高額な工事になりがちな塗装ですが、費用を安く抑えるコツがあります。
ここでは具体的に3つの方法を説明します。
補助金などを利用する
塗装工事は省エネ住宅改修補助金や住宅リフォーム補助金などの補助金に該当する場合があります。
補助金を受けるためには使用する塗料の制限がある場合もあるため、実施しようとしている塗装工事がどのような内容なのかをまずは把握しなければなりません。
また、自治体によっても補助金の詳細が異なるため、お住まいの自治体に工事の内容を説明し、受けられる補助金があるか確認すると良いでしょう。
工事内容が住宅保険の対象ではないか調べる
塗装工事は火災保険や地震保険などの住宅保険の対象になる場合があります。
雪害影響で塗装が必要になった場合や地震の影響を受けて塗装が必要になった場合には保険の対象になる可能性があるのです。
塗装工事を進める前に保険会社に調査を依頼し、保険が適用されるかどうか判断してもらうと良いでしょう。
比較査定を行う
費用を抑えるために一番おすすめなのが見積もりの比較査定を行うことです。
複数の専門業者から、同じ施工内容の見積書をもらって比較する作業になりますが、お願いしたい工事の相場を知ることができ、複数の業者に依頼することで、工事に対するさまざまなアドバイスを貰うこともできるでしょう。
費用を抑えて、品質の高い工事を受けられる可能性が高くなるため、ぜひ試してみてください。
また、ハピすむでは無料で見積もり比較を行えるサービスがあります。
よりお得に塗装工事を受けられることもあるため、活用してみてはいかがでしょうか。
外壁リフォームの相場費用

ここでは外壁リフォームの費用相場について解説していきます。
外壁リフォームは主に、外壁を重ね張りするカバー工法、サイディングの交換、外壁の張り替えが主な工事内容となります。
それぞれの費用相場についてはこれから詳しく解説していきますが、外壁リフォームという形で相場を見てみると約10万円〜約500万円以上と非常に幅広い金額になっているのが分かります。
これはリフォームをする面積や、付帯工事の量によって大きく金額が変わるためです。
実際の割合を見ると約50万円〜約200万円でのリフォームが一番大きな割合を占めており、この辺りが費用相場と考えることができます。
この費用では外壁のカバー工法やサイディングの張り替えなどさまざまな工事を進めることが出来る可能性が高いでしょう。
ここからは工法別の費用目安について紹介していきます。
なお、こちらの記事に記載の費用はあくまでも目安です。詳しくは専門業者による現地調査が必要となります。
また、業者によっても金額は変わるため、複数の業者に見積もりをとることが重要です。
モルタル外壁に重ね張りする場合の費用目安
モルタル外壁に重ね張りをする場合、解体撤去を伴う外壁張り替えとは異なり、廃材の処分が少なくて済むため、外壁全体を工事しても費用を比較的安価に抑えることができます。
外壁カバー工法の費用相場は一般的な戸建て住宅で約150万円〜約220万円と言われています。
前述の費用相場で多い約50万円〜約200万円の範囲で基本的に可能な工事内容と言えるでしょう。
サイディング交換の相場費用の目安
サイディングの交換は、カバー工法とは異なり、既存の外壁材解体、撤去や下地が傷んでいる場合には下地の補修が必要になります。
使用する外壁材がサイディングということもあり、比較的材料費を安価に済ませることができますが、サイディング張り替えの費用相場は約170万円〜約250万円が一般的です。
外壁そのものの張り替え費用の目安
外壁そのものを張り替える場合、使用する外壁材が何かによって費用が大きく変わります。
実際に費用相場は約100万円〜約500万円と非常に幅があるのです。
特にタイルを使用した外壁にしたい場合には、選ぶ材料によって費用がとても高価になります。
前述の費用相場において500万円以上の費用になる場合にはこの工法が多いと言えるでしょう。
外壁塗装の相場費用と工期の目安

外壁塗装の費用は選ぶ塗料や塗装する面積によって大きく変わります。
また、使用する塗料によって耐用年数も異なるため、費用が高いから悪いというわけでもないのです。
塗料の種類や特徴、価格については後ほど詳しく説明していきますが、実際に外壁塗装の費用相場は約10万円〜約500万円以上と非常に大きな差があることが分かります。
実際には約50万円〜約200万円での外壁塗装を行っているのが全体の6割を占めており、一般的に外壁塗装の相場目安は約80万円〜約120万円と言われていることから、この辺りの金額が費用相場と考えて良いでしょう。
しかしながら、あくまでも相場がその程度の金額であるだけで、実際には専門業者による現地調査が必要です。
外壁塗装を検討している方は複数の専門業者から見積もりをもらい、自分なりの費用相場を作るようにしましょう。
外壁塗装の工期の目安
外壁塗装の工事は、面積によっても変わりますが、一般的な2階建ての住宅の場合で足場の設置、解体を含めても約10日〜約14日の期間で終わる場合が多いです。
塗装工事は天候による影響を受けやすく、特に雨の日は塗装を行うことができないため、天候によっては工事期間が伸びてしまうこともあります。
ここでの工程や、専門業者から説明されている工期についてはあくまでも目安として把握することをおすすめします。
外壁塗装リフォームは費用相場が分かりづらい?

外壁塗装リフォームでは、同じ坪数の建物に施工した場合でも、費用が大きく違う場合があります。
これは、間取りや建物の階数が違うことにより、養生作業の面積や足場の大きさ、使用する塗料の量が変わることが理由です。
反対に、建物の間取りや階数が同じでも総費用が違う場合もあります。
これは建物の下地処理にどれだけ手間がかかるかが理由で、外壁のひび割れ補修や、ベランダや窓枠のコーキング剤の打ち直しの有無、屋根板金の補修、瓦屋根なら漆喰の塗り替えも価格が変わる原因です。
また、雨樋部分の塗装についても費用が変わり、雨樋を塗り直すかどうかによって約10万円の価格差が生まれることもあります。
外壁塗装リフォームの費用相場は建物によって大きく変わるため、相場を判断しにくいということに注意しなければなりません。
見積もりを依頼する際には、工事内容や範囲を踏まえ、提示された金額が適正かどうかを判断していきましょう。
できれば日頃から懇意にしている業者さんに、年に1回程度は細かなヒビや色あせなどの検査をやってもらうと良いでしょう。
検査と簡単なタッチアップ程度なら半日で1~2万円で済みますし早期発見が何よりも安上がりの秘けつです。
外壁塗装の3つの工法と費用傾向とは
外壁塗装は塗装の方法によって「刷毛引き工法」、「ローラー工法」、「吹き付け工法」の3つの工法に分類されます。
施工する場所や条件によって最適な工法が異なり、それぞれの工法ごとに必要な作業日数も異なります。作業時間が長くなればなるほど費用も大きくなる点には注意しましょう。
まず「刷毛引き工法」とは刷毛を使って塗装を行う工法です。
刷毛で少しずつ塗装を行うため、細かな作業ができる反面、施工に多くの時間を必要とします。場合によってはローラー工法の倍近くの工数を要することもあるようです。
次に「ローラー工法」とは取っ手の付いた円筒に動物の毛や合成繊維を巻き付けたローラーを使用して塗装する工法です。
使用するローラーを交換することによって平滑な面だけでなく、ある程度凹凸のある面もムラなく塗装できるのが特徴です。
刷毛引き工法よりも短期間で厚みのある塗装を行うことができ、塗装面の耐久性を高く保つことができるでしょう。
そして「吹き付け工法」とはスプレーガンという機械を使用して塗料を吹き付けて塗装する工法です。
吹き付け工法の最大の特徴は、塗装に要する時間が他の2つの工法と比べて圧倒的に短時間であるという点です。
ただし、塗装する必要の無い部分へ塗料が飛び散ってしまうため、塗料の無駄が発生したり丁寧な養生を行う必要があります。
木の外壁塗装のリフォーム費用は?
木材の外壁塗装では、「浸透タイプ」もしくは「造膜タイプ」どちらかの塗料が用いられます。
浸透タイプは木目を活かすことができる反面、塗膜がないため耐久性に劣るという特徴があります。一方、造膜タイプは木目が消えてしまう反面、塗膜によって外壁材を保護できるため耐久性に優れています。
ここでは、使用されることの多い造膜タイプの塗料と費用の相場についてご紹介します。
アクリル系塗料
アクリル系塗料とはアクリル系の合成樹脂から出来ている塗料のことです。発色の良さとコストの低さが特徴です。しかし、デメリットとして耐用年数が約5年~8年と塗り替えのスパンが短いことと、ひび割れが起きやすいということが挙げられます。
1平方メートルあたりの相場は約1000円~約1200円です。
ウレタン系塗料
ウレタン系塗料の特徴はコストパフォーマンスの良さです。少し前までは塗料の主流でした。水弾きが良く密着性が高いことが特徴です。耐用年数は約10年前後と言われていますが、木材外壁の場合は環境によって耐用年数が短くなる傾向にあります。
1平方メートルあたりの相場は約1800円~約2000円です。
シリコン系塗料
現在、外壁塗装の塗料として主流と言われているのがシリコン系塗料です。耐水性、耐候性に優れ、汚れがつきにくいという特徴をもっています。耐用年数も約10年~約15年と長いため、人気の高い塗料です。
1平方メートルあたりの相場は約2500円~約3500円です。
光触媒系塗料
光触媒系塗料は太陽光を利用して外壁の汚れを分解して雨で洗い流すことができます。特定の工務店しか施工ができないなどの制約はありますが、耐用年数は約20年言われているので今注目されている塗料です。
1平方メートルあたりの相場は5500円~6000円です。
外壁塗装リフォームの費用相場は?
外壁塗装リフォームの費用相場を知るためには、個々の作業にどれだけの費用がかかるかを知っておく必要があります。
使用する塗料別の価格相場
外壁塗装に用いられる塗料は、種類によって施工単価が大きく変わります。
一般的に多く用いられているウレタン塗料の場合は1平方メートルあたり約2,000円、耐久性が高く汚れに強いシリコン系塗料は1平方メートルあたり約3,000円、汚れや劣化に強いフッ素塗料なら1平方メートルあたり約4,000円です。
また、光によって汚れを分解する光触媒塗料の場合は1平方メートルあたり約5,000円、断熱や防音機能が付随する塗料についても1平方メートルあたり約5,000円が相場です。
塗装にのみかかる費用は、この塗料ごとの単価を外壁の面積に掛けたものをおおよその目安とすると良いでしょう。
外壁以外の塗装にかかる費用
外壁塗装リフォームでは、外壁だけでなくベランダやシャッター、雨樋などの塗装も行います。これらの付帯部分の塗装については、外壁塗装費用に含まれていませんので、別途計算が必要です。
付帯塗装の費用相場は、シャッターが1平方メートルあたり約2,000円、雨戸が1枚約2,000円、雨樋は1メートルあたり約1,000円、ベランダの手すり等、金属部分に塗装を施す場合は、1平方メートルあたり約1,200円が目安とされています。
足場の設置や下地の補修などにかかる費用
外壁塗装リフォームでは、塗料の定着性を高めるための洗浄作業や下地の処理、高所作業のための足場、周囲に汚れが付着するのを防ぐ養生なども必要です。
それぞれの作業にかかる費用は、足場の設置費用が1平方メートルあたり約700円、高圧放水による外壁洗浄が1平方メートルあたり約200円、養生工事は1平方メートルあたり約300円が相場とされています。
足場の設置費用については、建物の周囲を囲むように設置するため、建物の外壁面積より広い範囲で計算してください。
一般的な見積りでは、建物の周辺距離に1mを加えたもの、例えば横15m奥行き20m、高さ12mの建物なら、足場面積の計算は横16m奥行き21m、高さ13mで計算することが多いようです。
下地補修については外壁の痛み具合によって変わりますが、亀裂の補修は1メートルあたり約2,000円からが目安とされています。
その他の作業、コーキング剤の打ち直しについては、1メートルあたり約1,000円、既存のコーキング剤を取り除かず、新しいコーキング剤を打ち増しする場合は、1メートルあたり約800円が相場です。
外壁塗装を安く見積もるコツとは?
外壁塗装で安い見積もりを取るためには、優良企業に塗装を依頼することと、発注者側が受け身にならず気になることは質問をするといった姿勢が大切です。
それでは外壁塗装を安く見積もるコツを詳しくみていきましょう。
優良業者に見積もりを依頼する
外壁塗装を担う業者がたくさんある中で優良業者を選ぶのが、安い見積もりを取るための近道です。優良業者とは信頼関係も築きやすいため、安い見積もりを得られるだけではなく時間の節約にもなります。
複数の業者に見積もりを請求して比較する相見積もりを取れば、より納得できる見積もりを得ることができるでしょう。
見積もりを鵜呑みにしない
見積もりは、業者がお客様のために設定した施工プランを基にしています。ところが、その内容のすべてが自分にとって必要かどうかはわかりません。
見積もりを受け取ったら、まずは施工内容に自分にとって不要なものが含まれていないかどうかを確認しましょう。
外壁塗装の時期は業者にお任せ
外壁塗装の時期を業者に任せることで、より安い見積もりを取れることがあります。
梅雨の時期は外壁塗装は向かないのではないか、寒い冬は職人さんが大変そうなどと業者への気づかいから塗装時期を指定するよりも、業者の都合に合わせることで見積もりが安くなるケースもあります。
外壁塗装は値引き交渉できる?
業者から外壁塗装の見積もりを取ったけれども、思ったよりも高いこともあるでしょう。「安く見積もってもらったはずなのに、もう少しなんとかしたい」そのような場合には、値引き交渉をしても良いのでしょうか。
もちろん、値引き交渉することは問題ありません。ただ、間違った交渉をすると、施工不良となったり、業者さんとの関係が悪くなってしまうこともあります。
うまく交渉するには、ちょっとしたコツがあるのです。ここでは、そのコツについてご紹介します。
過度な値引きをしない
業者が出した見積もりには、多少なりの利益分が上乗せされています。業者との関係を良好にしつつ交渉をするなら、施工費用の約10%となる「諸経費」部分での値引き交渉をしてみると良いでしょう。
ただし、諸経費全てという交渉はしてはいけません。良い仕事をするためにも、業者にも利益が必要だからです。「何とか値引いてもらえませんかね」などと、業者と話し合いをしながら進めてみてください。
塗料のグレードを下げる
外壁塗装の仕上がりにこだわりがないのであれば、塗料のグレードを下げるのも一つです。メーカーにもよりますが、グレードを下げると約5~6%材料費を抑えることが可能です。
ただ、塗料のグレードを下げると、耐用年数が短くなります。塗り替えまでの期間が短くなるため、長い目で見るとより費用がかかることにもなります。
しかし、見た目はそれほど変わらないため、価格を抑えたいのであれば検討してみると良いでしょう。
工事の時期にこだわらない
外壁塗装の大幅な値引きはなかなか難しいですが、工事の時期にこだわりがなければ、値引きしてもらえる可能性もあります。
多くの業者では、閑散期となる1、2月、6~8月はスケジュールに比較的余裕があります。業者の都合に合わせてこの時期に工事をお願いすれば、値引きしてもらえる可能性があります。
時期にこだわりがないのであれば、閑散期に依頼すると良いでしょう。
100万円で出来る外壁塗装工事の相場
お家の外壁全てを塗り替える外壁塗装は、リフォームの中でも大抵100万円という価格は超えてしまうのが一般的な相場です。
一般的な30坪のお家よりも少し小さめの25坪以下になってくると費用も抑えられますが、平方メートル当たりの計算になるので値切ることは難しいと言われています。

逆に今回ご紹介したような価格からリフォーム予算が上下に大幅にずれている場合は必要な処理を省いている可能性もあるので、しっかり塗る場所の詳細や塗り方などを見積もりに含めてもらうように注意しましょう。
変に値切ってしまうと悪化した壁の塗装撤去を行わないまま塗装されたり、3度塗りの所を2回に省略されたりと外壁の耐性に関わる工事の手順を省いてしまうことになりかねませんので注意しましょう。
一般的な30坪のお家の場合、約100万円の費用で出来る外壁塗装リフォームはアクリル塗装です。
塗装の中では耐用年数が短く、外壁の劣化状況やその気候によって変化しますが約5~8年程度と言われています。
5年経過すると見栄えが悪くなるのでこまめにメンテナンスしたい!という方には耐用年数が短くてもアクリル塗装でメンテナンスすることをオススメします。
150万円で出来る外壁塗装工事の相場
同じ30坪の150万円程度で出来る外壁塗装リフォームは断熱塗料での塗装です。
暑い地方や周りに建物がなく、直射日光が家屋に当たるという立地の方にはおすすめです。
マンションなどに比べて一戸建てだと周りに家屋がないため、日光などの熱によって外壁が温められ、その熱が溜まって昼だけでなく夜になっても暑いということがありえます。
特に2階部分が暑くなってしまうと室内を冷やすためにエアコン費用も上がってしまう可能性もあるので断熱塗料での外壁塗装をおすすめします。併せて室外機の断熱・冷却(日よけ)も施すと効果的です。
耐用年数は150万円程度の予算で15~20年となっていますので、高い価格であれば長く持つという安心感はありますが、外壁は常に風雨にさらされているため、ちゃんと1年毎にひび割れなどの初期メンテナンスが必要なトラブルが無いかどうか確かめることは必要です。
しっかりとチェックして、こまめにコーキングなどのメンテナンスをしておくことで劣化を防ぎ、キレイな状態をキープでき、結果長い目で見るとリフォームの予算を大幅カットすることができますよ。
耐用年数、費用・価格の相場、そしてメンテナンスの手間などを総合的に見て、ぜひお宅にピッタリの外壁塗装工事を選んでみてください。
外壁塗装や外壁リフォームの費用相場について
住宅の外壁をリフォームする場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか?
外壁塗装や外壁リフォームの費用相場
外壁リフォームには塗装や外壁材の交換といった工事が行われますが、施工にかかる費用が約60万円から約300万円と、施工内容によって大きく相場が変わるという特徴があります。
これは、使用する塗料や外壁材の単価が性能や材質によって、また外壁面積によって大きく変わることが理由です。
外壁塗装や外壁リフォームの目安価格帯
外壁リフォームの施工価格は上下幅が大きいですが、一般的なリフォームではどれくらいの価格が目安とされているのでしょうか?
工事の内容によっても変わりますが、塗装によるリフォームなら約80万円、外壁材の交換の場合は約120万円が目安の価格帯と言われています。
外壁塗装や外壁リフォームの中心価格帯
外壁リフォームの事例から計算した外壁塗装などの外壁リフォームの中心価格帯は、約100万円です。
リフォーム費用が約100万円の工事では、既存の塗装を除去して高機能な塗装を行う工事や、サイディングボードの張替え等が行われています。
外壁リフォームの種類とそれぞれの費用相場について
外壁の補修費用の相場
外壁を塗り直したり張り替えたりするのではなく、ひび割れなどを補修する場合の費用は、修繕する箇所の大きさや数で変わりますが、平均して約10万円が目安です。
コーキングの交換費用の相場
外壁材の隙間を埋めるために用いられているコーキングを交換する、補修する場合の費用は、1メートルあたり約1,000円からが相場です。
この費用には既存コーキングの撤去費用は含まれておらず、既存のコーキングを全て除去してコーキングを打ち替える場合には、追加で撤去費用が約2万円かかります。
コーキングを撤去せず、剥がれた部分に追加でコーキングを施す「打ち増し」を行う場合については、1メートルあたり約700円が相場です。
外壁の新調にかかる費用の相場
外壁材を新調する場合の費用については、使用する外壁材の単価によって施工価格が変わります。窯業系サイディングなら1平方メートルあたり約5,000円から、金属製サイディングの場合は1平方メートルあたり4,000円が目安です。
また、金属系サイディングでも断熱機能が追加されているものなど、高性能なものについては1平方メートルあたり約6,000円からが相場とされています。
この単価に、足場代が1平方メートルあたり約700円、解体撤去費用が1平方メートルあたり約800円、外壁全体のコーキングが約6万円、施工費は1平方メートルあたり約2,000円が平均でかかります。
外壁リフォームの費用を抑える方法について

外壁リフォームの費用を抑えるためには、どのような対策が良いのでしょうか?
日々のメンテナンスを怠らない
外壁に施された塗装や外壁材のコーティングは、雨や風、太陽光だけでなく、付着した汚れや苔などによっても劣化が進みます。
劣化が進みやすくなると、それだけリフォームを行う周期が早くなってしまいますので、費用を抑えたい場合にはこまめなメンテナンスを行い、外壁の劣化を防ぐと良いでしょう。
また、コーキングやクラックは外壁内部に雨水が浸入し、内部を傷めてしまうため、発見次第修繕するのも重要です。
複数の業者から相見積もりを取る
メンテナンスをこまめに実施していたとしても、外壁リフォームを行わずに維持することはできません。
そのため、リフォーム費用そのものを抑える工夫も重要です。
リフォーム費用は工事を行う建物の状態や使用する建材、塗料によっても変わり、実際に見積りを立てなければ正確な費用がわからないものです。
そのため、見積りを1社のみに依頼した場合、その価格が適切なものかどうかが判断できず、高すぎる費用で施工することになるかもしれません。
複数の業者に見積りを依頼する相見積もりを行えば、平均的な費用を知ることができるでしょう。
耐久性の高い材料を選ぶ
外壁材や塗料には、耐用年数の目安が設定されています。
外壁リフォームや新築の際にこの耐用年数が長い外壁材や塗料を用いることで、ランニングコストを抑え、総合的なリフォーム費用を引き下げることができるでしょう。
注意点として、このような高耐久製品は一般的な製品に比べて単価が高い傾向があり、1年あたりの価格で計算してもそれほど違いがない場合があります。
しかし、外壁リフォームの施工では足場の設置や外壁の洗浄といった付随工事が多く、建材価格以上にこれらの工事費用がかかるため、工事回数を減らすことで総合的な費用の削減に繋がります。リフォーム時に支払いイニシャルコスト削減ばかりに気を取られてしまうことは、後々のメンテナンスや補修費用面で、また「補修しなければいけない」と精神衛生的にもお勧めはできません。
外壁塗装の種類とそれぞれの費用相場について
外壁塗装に用いられている塗料の種類と特徴、単価について見てみましょう。
アクリル系塗料による外壁塗装の費用相場
アクリル系塗料は、アクリル樹脂を用いた塗料で、単価は1平方メートルあたり約1,400円、耐用年数は約7年が目安です。
耐久性が低く、外壁塗装ではあまり用いられませんが、安価に施工できるため、外壁をこまめに塗り替えたい方に向いています。
ウレタン系塗料による外壁塗装の費用相場
ウレタン樹脂を用いた塗料で、単価は1平方メートルあたり約2,000円、耐用年数は約10年です。
一般的に多く用いられている塗料で、価格と耐用年数のバランスが良く、幅広い外壁材に施工できるという特徴があります。
シリコン系塗料による外壁塗装の費用相場
こちらはシリコン系樹脂を用いた塗料で、単価は1平方メートルあたり約2,500円、耐用年数は約12年が目安です。
汚れが付着しにくいだけでなく、塗装そのものに弾力性があるため、外壁材のヒビ割れが起きても塗膜が割れにくいという特徴があります。
フッ素系塗料による外壁塗装の費用相場
フライパンなどに用いられているテフロンと似た樹脂を用いているのがフッ素系塗料です。
耐用年数は約15年、施工費用は1平方メートルあたり約3,000円、汚れが付着しにくく、塗膜の耐久性が高いため、長期間美しい状態を保つことができます。
遮熱や無機等特殊塗料による外壁塗装の費用相場
塗料の中には、セラミックビーズ等を用いた遮熱塗料などもあります。
これらの塗料は、配合されているセラミックビーズなどが塗布した際に表面に浮き上がり、強固な皮膜を作ります。
このため、塗膜はセラミックで覆われた形となり、汚れの付着や劣化を防ぐことができるのです。
施工費用は1平方メートルあたり約4,000円から、耐用年数は製品にもよりますが、約20年が目安とされています。
外壁塗装にかかる費用の注意点について
外壁の塗装リフォームを行う際の注意点についてご紹介します。
必ずオーダーメイドで費用を出してもらう
外壁塗装の費用は、外壁の面積や劣化具合などに合わせて変わるため、塗料や平均的な施工単価だけで正確な費用を計算することができません。
見積りを依頼する際には、必ず施工箇所を確認してもらい、自宅の状態にあった見積りを立ててもらうようにしましょう。
費用工夫の一つとして日差しの強い南側・西側のみ遮熱効果の高いものを選ぶことなどもできます。
安すぎる価格やキャンペーン値引きに注意する
外壁に限らず、リフォームでは、ホームページや広告などで他社より安価な施工を謳っている業者や、キャンペーン価格を実施している業者があります。
営業努力によって価格の引き下げを行っているなら問題はありませんが、安価な業者では他社と比べて塗装回数が少なかったり、補修が不十分だったりする場合もあるため、依頼する際には注意しておいた方が良いでしょう。
追加工事により費用が上がる可能性がある
防水のために施されているコーキングの劣化や、壁内部に雨漏りによる傷みが見られる場合など、外壁リフォームでは実際に施工しないとわからない部分があります。
そのため、見積りでは塗装の塗り替えだけだったとしても、実際の施工で追加の工事が必要となり、費用が追加でかかる可能性がある点には注意しておきましょう。
違約金トラブルに注意する
もし、リフォーム工事の契約後に解約した場合には、違約金が請求されます。
これは、業者が契約した時点で材料や人員の手配を行うため、解約によってこれらの費用が損失となってしまうことが理由です。
訪問販売などはクーリングオフ制度で違約金を払わず解約することができますが、自ら業者に連絡して契約を結んだ場合、この制度は適用されません。
リフォームの際には、このようなトラブルが起こらないよう、相見積もりを行って業者を比較し、納得できる契約を結ぶことが重要です。
外壁塗装にかかる費用を抑える方法について
地元密着型の優良業者同士で相見積もりを取る
外壁塗装の費用を抑えたい場合には、地域で多く施工している地元密着型かつ評判の良い業者を複数探し、相見積もりを取るとよいでしょう。
相見積もりを行えば同一の工事内容で最も安い業者がわかりますし、価格が相場から外れている業者を見分けることもできます。
補助金を利用する
外壁塗装については、通常の塗料を使用する場合は補助金を受けることはできません。
しかし、自治体によっては、遮熱塗料や断熱塗料を使用したリフォームに対して補助を受けることができる場合もあります。
補助金の額は東京都足立区の場合、区内の建物に近赤外線領域における日光反射率50%以上の塗料で塗装すると、費用の3分の1、上限5万円までの支給を受けることができます。
外壁塗装に対する補助金制度は、自治体によって対応が変わります。リフォームを行う際には、お住まいの自治体の役所に連絡し、補助金制度が利用できるかどうか確認しておくと良いでしょう。
外壁リフォームでよく使われる外壁材の種類
外壁リフォームは家の美観を良くするだけでなく、家を保護する機能を高めてくれます。そのため、外壁に劣化症状が現れた場合はできるだけ早い外壁リフォームが必要となります。
では、外壁リフォームを行うときに使用される外壁材には、どのような種類があるのでしょうか。それぞれの特徴を見ていきましょう。
窯業系サイディング
窯業系サイディングとは、繊維質や無機物とセメントを混ぜ合わせたものをパネル状に成形し固めた外壁材のことです。
窯業系サイディングは、防火性・耐震性・デザイン性が高く比較的安価で施工できるため、現在住宅の約7割〜約8割が使用している人気の外壁材です。
ガルバリウム(金属系サイディング)
ガルバリウムは金属系サイディングの一種で、鉄をベースにした合金の板に金属メッキ加工をしたサイディングのことです。ガルバリウムは金属なのに錆びにくく、軽量なのが特徴です。
また、軽量なため耐震性も高く屋根材としても使用されています。
タイル
タイルは、粘土や長石、陶土などを砕いて成形し焼き固めた外壁材のことです。主に外壁材として使用されるのは吸収率の低い磁気質とせっ器質となります。
タイルは、耐火性・耐候性・耐水性・デザイン性に優れているのが特徴です。
レンガ
レンガは、粘土や泥を型に流し入れ釜で焼き固めた外壁材のことです。レンガの耐久性は高く、耐用年数は100年以上とも言われています。レンガは、耐震性・遮音性・耐火性・断熱性などに優れており丈夫なのが特徴です。
外壁リフォームを行うタイミング
外壁は年月とともに劣化が進み、外壁リフォームを行うべき症状が現れます。では、外壁リフォームを行うタイミングとはどのような症状のことなのでしょうか。
外壁の劣化症状である、ヘアークラック・チョーキング・剥がれについて詳しく見ていきましょう。
症状1:ヘアクラック
ヘアクラックとは、0.3mm以下の幅の細かいひび割れのことです。住宅の構造などには影響しない程の小さなクラックですが、外壁の場合わずかな隙間から雨水が浸入し外壁内部を腐食させる恐れがあります。
緊急性はありませんが、外壁にヘアクラックが現れるようになったら外壁リフォームを計画しましょう。
症状2:チョーキング
チョーキングとは、手で外壁の表面を撫でたときに手にチョークのような白い粉がつく現象のことです。
チョーキング現象は、外壁表面の塗膜の劣化によって発生する症状で、主に窯業系サイディングやモルタル外壁などの塗膜部分に現れます。
チョーキング現象が現れるということは、塗膜による防水機能が失われているため、放置すると外壁に雨水が染み渡ってしまいます。
そのため、このチョーキング現象が確認されたら、外壁リフォームの時期と言えるでしょう。
症状3:剥がれ
外壁の剥がれは、塗料がしっかりと外壁材に密着しておらず取れてしまった状態のことです。外壁の剥がれに関しては、経年劣化というより外壁塗装の施工時の不備によって発生するケースが多いと言われています。
外壁が剥がれている場合、剥がれた部分から雨水が浸入するため外壁内部が雨水に晒されてしまいます。外壁材自体が傷んでしまう前に早急に外壁リフォームをする必要があるでしょう。
上記の症状はあくまで目安です。外壁は10年ごとに塗装を行うのが理想とされており、30年を目安に外壁材の交換を考えるといいでしょう。
外壁リフォームの価格の相場

住宅の外壁リフォームには材料によって違いはありますが基本的に、補修、塗り替え、張替えの3つの段階があります。
今回は、延べ床面積約120平方メートルの標準的な木造2階建て住宅の外壁リフォームを例にして、それぞれの段階における価格の相場を見ていきましょう。
ヒビわれの修復、剥離の補修
現在新築住宅の外壁仕上げは80%以上が窯業系サイディングボードです。かつて住宅の外壁で主流だったモルタル塗りは、10%以下になっています。
窯業系サイディングポードの場合、ボートとボードの継ぎ目にコーキングを施しています。このコーキングが劣化してくると、継ぎ目の隙間から雨水が侵入してくるために補修が必要になってくるのです。
また、モルタル塗りの外壁同様にサイディングボードでもクラック(ひび割れ)が発生します。これも雨水が侵入する原因となるため、ただちに補修が必要です。
クラックの補修方法は、まずクラックに沿って外壁をV字にカットをしていきます。ここにパテを埋め込んだ後に、仕上げとしてパテの上から補修用塗装剤を塗布します。
外装の剥がれも、部分的なものであれば、サビや汚れを落とすケレン作業や高圧洗浄のうえ、補修用塗装剤を塗布します。
これらのリフォームの価格は、補修面積にもよりますが、継ぎ目のコーキング補修であれば約30万円~40万円が相場です。もう少し大がかりな補修になった場合でも、約80万円未満が相場の目安となります。
外壁を塗り替える
住宅の外壁塗装は、外観の見栄えをよくすると同時に塗料の塗膜によって防水の機能を維持する役割があります。外壁塗装の価格は使用する塗料によって異なってきます。
また外壁塗装においては外部足場が必要になります。窓ガラスなどを塗装による汚れから防ぐ養生代も必要になります。
現在の住宅の外壁塗装の主流であるシリコン樹脂塗装で仕上げた場合、足場代や養生台等を含めて約75万円~160万円が相場です。
外壁材を新しく張る
外壁材を新しく張る場合、既存の外壁材をすべて外して、新たに張る方法と既存の外壁材の上からカバーする2つの方法があります。
既存の外壁材を外す方が、撤去する分だけ価格が高くなりますが、壁の厚さがリフォーム前後で変わらないというメリットがあります。一方、既存の外壁材の上からカバーする方法では費用を安く抑えることができますが、壁の厚みが増し建物全体の重量が増すことになります。そのような場合は構造面でも検討が必要か業者に確認してみましょう。
現在の外壁に窯業系サイディングが使用されている家屋の場合、新しく外壁材を張る際には、現在と同じ窯業系だけでなく、重量の軽い金属系のサイディングボードを選択することも可能です。
既存の外壁材を撤去して、新しい外壁材を張る場合の価格の相場は、サイディングの場合約150~300万円です。価格に幅があるのは、主に選択したサイディングボードのグレードの違いによるものです。
どのくらいの価格でどのような外壁リフォームが可能か
次に、価格帯別にできる外壁リフォームをご紹介します。約80万円までと約120万円までの価格帯別に見ていきましょう。
価格帯:〜80万円
80万円までで可能な外壁リフォームは、住宅の大きさや塗料のグレードによって異なりますが、木造2階建ての一般的な住宅の場合、外壁塗装と傷んだ外壁材の修復が可能です。
また、サイディング外壁に必要なコーキングの補修や、選ぶ塗料や建坪などによっては、屋根の塗装も可能な価格帯となるでしょう。
価格帯:〜120万円
120万円までの価格帯の場合、アパートなどの中規模共同住宅の外壁塗装が可能になります。また、120万円となれば一般的な住宅の場合は、外壁と屋根の塗装を同時に行うことができるでしょう。
約120万円までの価格帯の工事が外壁リフォームの中で最も多くなり、外壁の補修や塗装などはこの価格帯の範囲で行うことができるでしょう。
しかし、外壁の劣化が進んでいたり築年数がある程度経過している場合は、外壁の張り替えなども視野に入るようになります。外壁の張り替えリフォームを行う場合は、120万円以上かかる可能性が高くなります。
外壁リフォームの価格を抑えるポイント
外壁リフォームは、比較的高額になる工事ですが、価格を抑える方法はないのでしょうか。まず外壁リフォームの現状から、ポイントを探っていきましょう。
外壁リフォームのトラブルの種類
外壁リフォームは、比較的工事期間も長く、お家の方が把握しにくい外部の工事のため消費者からの苦情が多い工事だと言われています。そのため単に価格が安いからという理由だけで塗装会社を選ぶと、手抜き工事をされてその分の補修費用等がかさみ、かえって高くついてしまうという事態もあり得るのです。
はたしてどのようなトラブルがあるのでしょうか。次にその事例と対策を並べてみました。
下地処理をしない
クラックなどを補修しないで塗装をすると剥がれの原因になります。見積書の段階で、どのような下地処理をするのか確認しましょう。
あらかじめ洗浄をしない
汚れた面に塗装をすると塗料が定着しにくく剥がれの原因になります。できる限り自分の目で確認しましょう。足場に上がらなくても、双眼鏡の目視でもチェックは可能です。
塗装回数を省く
外壁塗装は下地処理のあと、下塗り、中塗り、上塗りの3段階で塗装をします。この3回塗りの工程を2回塗りですませる塗装会社もあります。依頼主は、それぞれの段階で用いる塗料の色を変えて確認しやすくするなどの対策を講じる必要があるでしょう。
見積書と異なる塗料を使用している
塗装缶に書かれている塗料の種類と見積書に書かれている塗装の種類を照合しましょう。
勝手に隣地に侵入する
住宅が密集している家屋の場合、隣家を通過しないと資材を運べないことがあります。また、隣地に足場を組まないと工事ができないケースもあります。
当然、これらの行為は隣地所有者の許可が必要です。近所トラブルを避けるためにも、事前に塗装会社に足場計画などを確認しておく必要があります。
外壁の色が注文と違う
外壁の色は見本の大きさによって印象が大きく異なってきます。外壁の色を決める場合は、切手大の見本帳で決めるのではなくA4サイズ以上の大きさの見本板で決めましょう。
また室内の照明下と屋外の太陽光下でも色の印象は大きく違います。色を決める際は、必ず屋外で見本板を見てからにしましょう。
価格を抑えるポイントとは
実際に外壁リフォームを行う場合は、上記でご紹介したトラブルを把握し、工事終了後に再塗装などの追加工事等が発生するのを防ぐことが大切だと言えるでしょう。
また、信用できる会社を選択するのも価格を抑える上で大切なポイントです。見積りを依頼する際の対応ひとつで、良心的な会社と悪質な会社は歴然とした差がでます。
良い会社を見極めるには建設業登録をしているかどうかもひとつの目安になります。建設業登録は、500万円以上の工事をする施工会社が対象なので、塗装会社は必ずしも登録する必要はありません。
しかし信用の面では大きな安心材料です。建設業登録を扱っているのは都道府県庁であるため、問題があった際に、苦情を伝えられる官公庁があるというだけでも安心です。
外壁工事において価格を抑えるポイントは、悪質な会社を排除して追加工事等の発生を抑えること、また、良い会社を選択して最適な工事内容を適切な工事価格で行うことだと言えるでしょう。
そのためにも良い会社を見極める目を培うことが大切になってくるでしょう。
外装の塗り替えにかかる費用は?

シリコン系塗料を用いて外装の塗り替えを行う際の費用を坪数ごとに紹介します。
30坪の場合
- 外壁のみ塗装:約80万円~約130万円
- 外壁と屋根の両方を塗装:約110万円~約160万円
40坪の場合
- 外壁のみ塗装:約90万円~約140万円
- 外壁と屋根の両方を塗装:約120万円~約170万円
50坪の場合
- 外壁のみ塗装:約120万円~約170万円
- 外壁と屋根の両方を塗装:約150万円~約200万円
外壁の材質・種類ごとの塗り替え費用は?

外壁の材質・種類は数多く存在しますが、同じ塗料でも塗る外壁の種類によって費用が異なるということはほぼありません。
外壁の材質よりも、使う塗料の種類・使用する量が影響します。
外壁の材質・種類によって適する塗料はそれぞれ異なります。
性能や耐用年数を見て、外壁に適した塗料選びをしましょう。
少なくても2~3業者の見積もり比較は行うべきでしょう。
外装の塗り替えに補助金や助成金は出る?

まず、お住まいの地域で外装の塗り替えに対する補助金・助成金の制度があるかを確認する必要があります。
自治体により支給される金額や工事内容が異なってきますので、塗装工事が受給対象になっているか確認することが大切です。
次に、制度があれば、具体的な工事内容を確認しておきましょう。
リフォーム業者が指定されている場合もありますので、注意が必要です。
外装塗り替えの場合、単なる塗り替え工事では助成金の対象にならないこともあるようです。
遮熱塗装や断熱性能をあげる塗装など「住宅の性能を上げる工事」が対象となるケースがよく見られます。
助成金を受け取るタイミングは、基本的には工事終了後になります。
費用は前もって準備しておく必要があるでしょう。
※2020年12月時点での情報です。
外壁塗装の費用とは

外壁塗装にかかる費用は、家の坪数、使用する塗料によって変わりますが、約50~約150万円が相場です。
塗料の費用だけでなく、足場の設置、高圧洗浄、ひび割れの修復など下地処理、人件費、運営費などの雑費を合わせた料金が工事費用となります。
塗料として一般的によく使われるのはシリコン塗料です。
シリコン塗料の中にもグレードがあります。
相場よりも明らかに工事費用が安い格安業者が存在しますが、高圧洗浄など必要な工程を抜かしているケースも多くあるようです。
そのような業者に依頼した塗装は耐久度が低く、塗装がすぐに剥がれてしまい、またすぐに工事をしなければならない場合があり、結局のところ費用がかさむこともあるため注意が必要です。
外壁の塗装にかかる費用の内訳について
一見シンプルなように見えて意外と工事の内訳が複雑な塗装工事ですが、ここで具体的に費用の内訳を紹介します。
見積もりを確認する際の参考にしてみてください。
材料費(塗料代)
材料費は文字通り外壁の塗装に使用するための塗料やシーリング材などの材料をまとめた費用で、塗料のグレードや種類によって費用の占める割合は変わりますが約3割がこの材料費になっている場合が多いです。
人件費
外壁面の高圧洗浄やひび割れ補修などの下地補修、下塗り、中塗り、上塗りが主な作業内容ですが、そのほかに各種養生作業もここに含まれます。
作業内容によっても前後しますが費用としては全体の約4割をこの人件費が占める場合が一般的です。
足場代
外壁の塗装を行う際には作業用の足場が必要です。
足場の搬入設置、撤去搬出のほかに周辺に塗料が飛ばないようにするためのメッシュシートを養生として足場に設置する場合があり、この費用も足場代に含まれることがあります。
建物の大きさによって足場代は大きく変わりますが、費用としては約2割が足場代になっている場合が多いです。
その他
移動費や駐車場が別途必要な場合には駐車料金、各種保険費(法定福利費)や、契約書を交わす際の収入印紙代など様々な経費がこの項目に該当します。
業者によってこの項目の割合は変わりますが、約1割をこの項目で占めている場合が多いです。
以上が大まかな費用の内訳になります。
依頼する業者や選ぶ塗料など様々な条件によってこの内訳は変動するため、複数の専門業者に見積もりを依頼し、見比べるようにしましょう。
相場や工事内容の確認も同時にできるためおすすめです。
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は見積もり比較のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで全国1000社以上が加盟しており、外壁リフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
こちらの記事もおすすめ
外壁塗装の費用相場や塗料の特徴、業者さん選びの注意点をご紹介
この記事の監修者プロフィール

atelier comado
岩本 祐子 大学卒業後、建築設計事務所にて主に住宅、公共建築、店舗、マンションの設計に10年以上関わる。
住宅においては、基本設計から監理業務まで一連のフローに携わる。
その後大手インテリア関連企業にて7年間インテリアとリノベーションをメインに業務の幅を広げる。
現在代表をしているatelier comadoでは、インテリアコーディネート、リノベーション、住宅設計をメインに活躍中。

無料で一括最大3社の
リフォーム見積もりをする