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2022年04月08日更新
外壁塗装の耐用年数はどのくらい?長持ちの秘訣は塗替え&メンテナンス
外壁塗装工事を考えたときに、選んだ塗料の耐用年数は知っておきたいですよね。実は、外壁塗装の耐用年数はメンテナンス次第で長持ちする可能性もあります。外壁塗装の耐用年数やメンテナンス方法、費用を抑えるための税務上の処理についてご紹介します。
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- 監修者樋田明夫
目次
外壁塗装の耐用年数とは?

外壁塗装の耐用年数とは、外壁を保護する役割を保てる年数のことを言います。外壁塗装の耐用年数は2種類に分けられます。
1つ目は「外壁塗料の耐用年数」、2つ目は国税庁が発表している構造または用途で定めている「建物の耐用年数」があります。
外壁塗装の耐用年数は10年・20年・30年?
外壁塗装の耐用年数は成分品質にもよりますが約10年~約20年と言われており、住宅用塗料では30年以上の耐用年数を持つものは今のところありません。
外壁塗装の塗料別耐用年数
外壁塗装の塗料別耐用年数は以下の通りです。
・アクリル系塗料:約4年~約7年
【特徴】他の塗料と比べると発色が良く安価だが汚れやすく、耐久性に劣ることがある。
・ウレタン系塗料:約6年~約10年
【特徴】汚れや色褪せに強く耐久性もあるため、コストパフォーマンスは高い。
・シリコン系塗料:約8年~約15年
【特徴】耐久性に優れている。外壁の塗り替えでよく選ばれる傾向にある。
・フッ素系塗料:約15年~約20年
【特徴】耐久性が高いがコストも高め。商業施設などにも使用されている。
・ラジカル系塗料:約8年~約15年
【特徴】2015年に発売された新しい塗料で、耐久性もありコストも低め。
・ピュアアクリル系塗料:約12年~約15年
【特徴】耐久性が高いが値段も高め。防水性に優れている。
耐用年数が約20年に近い塗料は価格が高額になり、逆に耐用年数が短めの塗料は価格が安価になる傾向にあります。
どのような外壁塗装材が長持ちするのか
先ほどご紹介した通り、外壁塗料の耐用年数だけを見た場合、フッ素系塗料が一番長持ちするということになりますが、耐用年数が長い分費用も高額になる傾向があります。
しかし、価格が高額でも長い目で見ればメンテナンスコストが安くなる場合もあり、加えて性能も良いため、予算内であればフッ素系塗料を検討する価値は十分あるでしょう。
そんな中、価格・耐久性・仕上がりの良さなど全体的なバランスが取れているのが「シリコン系塗料」です。シリコン塗料はコストパフォーマンスが良いため、一般住宅の外壁塗料として現在最も選ばれています。
フッ素系塗料だと予算をオーバーしてしまう場合は、シリコン系塗料がおすすめです。
コーキング剤の耐用年数について
サイディング外壁の場合は、必ずコーキング剤が使用されています。コーキング剤とはパネルとパネルの間に充填するゴム状の接着剤のようなもので、外壁よりもコーキング剤の方が早く劣化します。
コーキング剤の耐用年数は約5年〜約10年で、約5年程経過するとひび割れやコーキング剤の剥離、シーリング剤の中央が切れるなどの症状が現れます。そして、約10年程でコーキング剤の打ち替えが必要になるでしょう。
外壁塗料の耐用年数がどんなに長くても、コーキング剤は劣化するため、コーキング剤の打ち替えだけは約10年に一度行わなければなりません。
また、外壁塗装を行う時はコーキング剤の打ち替えも同時に行うことで、コーキング剤の打ち替えを別で行うよりも費用が割安になる可能性があります。
防水材の耐用年数について
外壁塗装と同時にベランダやバルコニーなどの防水工事が行われるケースがあります。防水工事で必要な防水剤の耐用年数は、防水工事の種類によって異なります。防水工事の種類別耐用年数は以下の通りです。
- シート防水:約10年〜約12年
- ウレタン防水:約10年〜約12年
- アスファルト防水:約15年〜約20年
- FRP防水:約7年〜約10年
上記のように種類によって耐用年数は異なりますが、外壁塗料と防水工事は耐用年数が近いため、外壁塗装リフォーム時にあわせて防水工事を行えば、次回の塗り替えの時も同時に工事を行うことができるでしょう。
外壁塗装の際は、ベランダやバルコニーのことを忘れてしまいがちです。しかし、防水工事を行わないとベランダやバルコニーなどから雨漏りが発生する可能性もあるため、外壁塗装と防水工事はセットで行うようにしましょう。
外壁塗装の耐用年数に影響するもの
塗料メーカーの塗料の耐用年数は「促進耐候性試験機」と呼ばれる機械を使用して、耐久性や耐用年数などを検証しているもので、実際の住宅に塗装して得た実験結果ではありません。
そのため、外壁塗装の耐用年数が正確かどうか分からないのが現状です。また、これから紹介する事柄によって、実際の耐用年数が変わってくる恐れもあります。
外壁塗装の耐用年数に影響する可能性のあるものは以下の通りです。
建物の立地条件
交通量の多い道路のそばに建物が建っている場合、車などからの排気ガスで外壁が汚れやすくなる可能性があります。また、車などの振動によって外壁にひびが入りやすくなることもあるようです。
また、あまり日の当たらない場所の場合、コケやカビなどが発生する恐れがあり、外壁塗装の耐用年数に影響を及ぼす恐れがあります。
建物の外壁素材
外壁塗装の耐用年数と同様に、建物の外壁素材にも耐用年数があります。
例えば、築12年の木造サイディング外壁の建物の場合、建物の耐用年数は22年(国税庁より)とされているので外壁塗装をしても、10年の耐用年数しか残っていない計算になります。
耐用年数の残り約10年の外壁に、約20年の耐久性がある塗料を塗装したところで、外壁の耐用年数が10年以上になることはありません。
外壁塗装の塗料の品質と業者
塗装費用を安く抑えるために塗料のグレードが低いものや耐久性を明らかにしていないあまり知られていないメーカーの物を選んで塗装すると、通常の耐用年数より短くなる可能性があります。
また、施工業者選びにも慎重にならなければなりません。見積り額が安いということだけで選んでしまうと施工工程を省かれてしまって、ひびや剥がれなどの原因になる恐れがあります。
外壁の塗り替え時期は?

では、外壁の塗り替え時期はいつがいいのでしょうか。
外壁の塗り替えが必要な症状とは?
外壁塗装の耐用年数以外でも、これからご紹介する症状が外壁に現われた場合は、外壁の塗り替え時期になります。
具体的にどのような症状なのか見ていきましょう。
・チョーキング
【症状】外壁の表面をなでると手に白い粉が付く現象のこと。塗膜の劣化が原因。
・塗膜の剥がれ、膨れ
【症状】塗膜が密着せずに剥がれたり膨らんできている現象のこと。
・ひび割れ
【症状】外壁やコーキングにひびが入っている現象のこと。サイディングの外壁やコーキングによく見られる。
・汚れ
【症状】外壁の塗膜が劣化し、汚れやすくなっている状態のこと。急ぎで外壁塗装が必要ない場合もあるが、症状がひどくなってきたら早めのメンテナンスが必要。
・サビ
【症状】金属部分がサビている状態のこと。目立つ場合は早めのメンテナンスが必要。
・コケやカビ
【症状】外壁にコケやカビが目立っている状態のこと。外壁の防水機能が落ちている可能性がある。急ぎで外壁塗装が必要ない場合もあるが、ひどくなってきたら早めのメンテナンスが必要。
上記の症状が現れたら、そろそろ外壁の塗り替える時期と思っていいでしょう。また塗膜の剥がれや膨れ、ひび割れなどは長期間放置すると外壁の中に雨水が侵入してしまう恐れがありますので、早めの塗り替えをおすすめします。
塗り替えに適した時期
外壁が吹付けの場合は約6年~約10年、サイディングの場合は約10年、ALCの場合も約10年以内であれば外壁塗装の必要がないと言われており、一般的にこの時期を過ぎると塗り替え時期のタイミングとなります。
また、季節では雨の少ない時期(6月7月以外)が外壁塗装に向いていると言われています。塗装をする際、しっかり乾燥させてから次の工程に進まないと、施工後に塗膜の浮きや剥がれの原因になってしまう恐れがあるからです。
しかし、技術力のある施工会社ならば雨季でも施工可能なので、この時期に外壁塗装をしたい人は技術力があり信頼できる施工会社を選ぶようにしましょう。ですが断られる事も多く長持ちさせる事を考えれば出来れば避ける方が無難です。
外壁の塗り替えをしないとどうなる?
先程症状の項目でもお伝えしましたが、塗り替えが必要なときに放置して塗り替えせずにいると、症状が進み外壁の内部まで雨水などが侵入してくる恐れがあります。そして、雨漏りや腐食の原因となる可能性があります。
症状が進むと、修復する費用などがかさみリフォーム費用が高額になる場合がありますので、症状が軽度なうちに外壁の塗り替えをおすすめします。
外壁塗装の耐用年数を長持ちさせるには?
外壁塗装の耐用年数をできるだけ長持ちさせるには、どのようなメンテナンス方法があるのか見ていきましょう。
外壁の掃除やお手入れ
汚れやカビ、藻などは放置しておくと外壁に広がってしまう可能性があります。汚れなどを見つけたら、できるだけ早めに柔らかいスポンジで洗い落とすなどしてきれいにしていきましょう。
また、洗浄剤を使いたいときは外壁専用のものを使用するといいでしょう。
外壁の周囲のメンテナンス
外壁が日陰でカビなどが生えやすい環境の場合、周囲の植え込みなどを刈り込むなどをして、風通しを良くすると外壁塗装の耐用年数を長持ちさせることができる可能性があります。
アパートやマンションの外壁塗装のコストを抑えるコツ
こちらでは、アパートやマンションなどの事業用の外壁塗装のコストを抑えるコツをご紹介します。
国税庁の耐用年数による減価償却が可能
減価償却とは固定資産の取得の支出を長期間にわたって費用配分する手続きのことですが、アパートやマンションなどの事業用住宅の外壁塗装にかかった費用を、減価償却費として計上することが可能です。
基本的にアパートやマンションなどの事業用住宅は国税庁の耐用年数が決められており、その年数に従って償却期間が決められます。
正確には外壁塗装のみの耐用年数というものはなく、外壁塗装を施したアパートやマンションの残りの耐用年数が適用される仕組みになります。
確定申告時に修繕費になるものと資本的支出になるもの
外壁塗装の目的によって、確定申告時の項目が「修繕費になるもの」と「資本的支出になるもの」の2つに分かれます。
資本的支出の場合は、外壁塗装にかかった費用を減価償却の扱いで数年間経費として計上でき、修繕費の場合は、外壁塗装にかかった費用を経費として計上することができます。
では、確定申告時にそれぞれ「修繕費になるもの」と「資本的支出になるもの」を詳しく見ていきましょう。
確定申告時修繕費になるもの
修繕費になるものは、外壁塗装の目的が修理や修復、建物の維持などのために行った場合になります。
【例】
・外壁のひび割れや剥がれなどを補修し、雨水が侵入しないようにするための外壁塗装
・外壁のひび割れや剥がれなどを補修し、災害などで損失した部分を補修するための外壁塗装
・外壁の色あせや汚れなどをきれいにし、建物の景観を最低限維持するための外壁塗装
確定申告時資本的支出になるもの
資本的支出になるものは、外壁塗装の目的が建物の価値を高めたりデザインの変更を行った場合になります。
【例】
・既存の外壁塗料より良い塗料を使用して、建物の価値を高めるための外壁塗装
・外壁を豪華にして、外壁のデザインを変えるための外壁塗装
・既存の外壁塗料より耐久性の高い塗料を使用し、建物の耐久性を高め資産価値を高めるための外壁塗装
詳しくは税理士、または最寄りの税務署にご相談ください。
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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この記事の監修者プロフィール

株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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