2024年01月24日更新

監修記事

シリコンで外壁塗装する価格や相場、人気の理由や特徴を徹底解説!

外壁塗装用の塗料と言えばシリコン塗料。耐久性の割に安い価格で人気ですが、メーカーや水性や油性などの違いによって単価や相場、性能が変わるため、少し解りづらいのが難点です。外壁リフォームでシリコンを使った場合の費用や違いについてお伝えします。

シリコン塗料ってどんな塗料?

シリコン塗料とは、ケイ素が主体となったシリコン樹脂をアクリル塗料に混ぜたもので、アクリル塗装の一種です。

混ぜられたシリコン樹脂は、塗装後に塗膜表面へと浮き上がることで表面にシリコンの皮膜を作り、これにより高い耐久性と防汚性が実現しています。

外壁塗料でなぜシリコン塗料が人気なのか?

外壁塗装には多くの住宅でシリコン塗料が採用されており、塗装業者からシリコン塗料をすすめられるケースが多いです。

外壁塗装でシリコン塗料が人気の理由としては、耐用年数や価格などが総合的に見てバランスが良いからです。

耐候性・耐熱性・耐水性・内部結露やカビを防ぐ防湿性・防汚性などの機能面でもシリコン塗料は優れています。

また、シリコン塗料は外壁や屋根の塗装で採用されてきた歴史が比較的長いため、製品の多くはその品質が塗装業者からも信頼されています。

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シリコン塗料の1液型と2液型の違いとは?

シリコン塗料には1液型と2液型があります。

1液型の塗料缶は1種類のみとなっており、そこに水やシンナーを入れて塗料を薄めて用います。

対して2液型の塗料缶は主材と硬化剤に分かれています。

塗装する直前に主材と硬化剤とを混ぜ合わせて、初めて塗料として使うことができるのです。

主材と硬化剤を混ぜ合わせた後は、こちらも水やシンナーを入れて薄めて使います。

1液型は価格が比較的安く、硬化剤を混ぜ合わせる必要がありません。

そして余ってもそのまま使えるというメリットがあります。

しかし2液型と比べて耐久性が低いというのが欠点です。

逆に2液型は耐久性が高く、硬化剤と混ぜる前なら1液型より長く保管することが可能です。

また、2液型は塗る直前に塗料を混ぜ合わせて作ることにより化学反応を起こし、高い密着性や塗膜性能を実現しています。

中には、金属部分に塗ることができるものもあります。

安く済ませたいのなら1液型、耐久性を重視するなら2液型を使うのが良いでしょう。

油性と水性の違いは?

シリコン塗料には水性塗料と油性塗料の2種類があり、それぞれに得意としている部分、不得意としている部分があります。

ただ、どちらが優れているというわけではありませんので、用途や住宅事情、環境などに合わせて選んでください。

水性塗料と油性塗料の特徴

水性塗料は臭いが少なく、保管が楽で価格も比較的安いというメリットがありますが、油性に比べて多少寿命が短い、下地を選ぶ、気温や気候によって施工できないことがあるなどのデメリットがあります。

(鉄部などの金属への塗装、低温時の塗装に制限があります)

油性塗料は耐久性が水性に比べて高く、気候などに左右されずに工事が行えることがメリットです。

しかし、揮発油を溶剤として利用しているため、臭いが強く、工事中は臭いを我慢しなければいけません。

そのため、住宅密集地などでは臭いによるクレームを防ぐため、水性のシリコン塗料が多く使われています。

水性と油性でどの程度価格が変わる?

水性塗料の方が比較的価格が安いと上で説明しましたが、実際の単価はどの程度違いがあるのでしょうか?

塗料そのもののメーカー価格で比較してみると、水性は16kgで約7,000円、油性は約10,000円が相場のようです。

メーカーによっては価格差がほぼ無い場合もあるため、実際に施工する際にはさほど価格差が無い可能性もあるでしょう。

シリコン塗料のメリットとデメリット

次にシリコン塗料のメリットとデメリットをご紹介します。

シリコン塗料のメリット

光沢が保たれやすい

シリコン塗料はツヤがあり光沢のある仕上がりになります。

また、その光沢を保持できため、長期間に渡って美しい塗膜を維持することできます。

防汚性、耐熱性が高い

シリコン塗料の塗膜は汚れを弾く性質があるため、汚れが付着しにくくなります。

また、シリコンの塗膜は約600℃の熱にも耐えることができます。

このように防汚性、耐熱性に優れているのがシリコン塗料の特徴です。

紫外線に強い

シリコン塗料は紫外線に強いのも特徴の一つです。

そのため、太陽の光を浴びやすい場所でも効果を十分に発揮できると言われています。

塗料の種類が豊富

シリコン塗料には、油性の溶剤系1液型、油性の溶剤系2液型、水性の1液型の3種類があります。

多く使用されているのは水性1液型ですが、高い効果を発揮するのは溶剤系2液型です。

それぞれに特徴があるため、費用や状況などから好みの塗料を選ぶことができます。

耐久年数が比較的長い

シリコン塗料は、ウレタン塗料やアクリル塗料などの他の塗料よりも耐久性にも優れており、約1.5倍の耐用年数があると言われています。

価格の割に耐久性が高くコストパフォーマンスが良い

シリコン塗料は耐久年数が比較的長い割に費用はあまり高額でないため、コストパフォーマンスが高い塗料と言えます。

塗料選びの際、それほど他の塗料にこだわりがない場合は、シリコン塗料を選ぶのがおすすめです。

普及率が高いため取り扱う業者が多い

シリコン塗料は多くの人に選ばれている塗料であるために取り扱う業者も多く、どこの外壁塗装業者でも施工できる塗料だと言えるでしょう。

シリコン塗料のデメリット

耐候性が低い

シリコン塗料によってはシリコン含有率が低いため耐候性が低くなる可能性があります。

そのため、シリコン塗料を選ぶ際はシリコン含有率が高い塗料を選ぶことが重要です。

重ね塗りに向かない

シリコン塗料の塗膜は、表面が固くなり他の塗料が密着しにくくなります。

そのため、重ね塗りをする際、熟練した職人の判断で適切な処置をする必要があります。

シリコン塗料の重ね塗りを依頼する際は、シリコン塗料の実績が豊富な業者を選ぶようにしましょう。

ひび割れしやすい

先程シリコン塗料は表面が固くなりやすいとご説明しましたが、その固さゆえ、ひび割れしやすいというデメリットがあります。

特に10年程度経過すると劣化しやすくなると言われています。

扱いが難しくDIYには向かない

粘度が低く扱い方が難しいため、DIYには向かない塗料です。

シリコン塗料での施工を希望する場合は、専門の業者に依頼しましょう。

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シリコン塗料とラジカル塗料の違いとは?

ラジカル塗料のラジカルとは、酸素や紫外線、水などが顔料と接触することで発生する劣化因子をいいます。

そして、ラジカル塗料とはラジカルの発生を可能な限り抑える効果があり、長期間塗膜の劣化を防ぐ塗料のことです。

ラジカルは塗料の主成分となる樹脂の名前ではなく、ラジカル塗料のベースとなるのはあくまでアクリル樹脂系塗料やシリコン樹脂系塗料などの従来の塗料です。

ラジカル塗料は価格が安く、高性能であることが特徴です。

高性能になってもベースは一般的な塗料と変わらないため、価格は大きく変わりません。

また、ラジカル塗料は耐久性が高いため、紫外線や雨風に当たっても劣化するスピードが遅いのでチョーキングが発生しにくいという特徴があります。

さらに、汚れが付着しにくいというメリットもあります。

ただし、ラジカル塗料は発売から数年しか経っておらず、知名度はまだ低いのが実情です。

業者にラジカル塗料を使用して欲しいと頼んでも断られてしまうかもしれません。

現在もっとも普及しているのはシリコン塗料ですが、ラジカル塗料の方が優れている点も多く、費用もラジカル塗料の方が安価です。

シリコン塗料と他の塗料との比較

次に、シリコン塗料だけでなく、その他にも外壁塗装時に用られるアクリル塗料、ウレタン塗料、無機塗料、フッ素塗料についてご紹介します。

【シリコン塗料】

・特徴:価格と耐用年数のバランスが良い。最も主流の塗料。
・単価相場(1平方メートルあたり):約2,300円〜約3,000円
・耐久年数:約10年〜約15年

【アクリル塗料】

・特徴:塗料の中で1番安価。耐用年数は短い。
・単価相場(1平方メートルあたり):約1,400円〜約1,600円
・耐久年数:約5年〜約7年

【ウレタン塗料】

・特徴:密着性が高く塗装の剥がれなどに有効。価格も比較的安価。
・単価相場(1平方メートルあたり):約1,700円〜約2,200円
・耐久年数:約8年〜約10年

【無機塗料】

・特徴:耐候性に優れて不燃焼効果がある。価格は高い。
・単価相場(1平方メートルあたり):約4,500円〜約5,500円
・耐久年数:約20年〜約25年

【フッ素塗料】

・特徴:耐用年数が長いため、塗装しずらい場所や大きな住宅に有効。
・単価相場(1平方メートルあたり):約3,800円〜約4,800円
・耐久年数:約15年〜約20年

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シリコン塗料が適している場合とは?

さまざまな種類の塗料がある中で、シリコン塗料が適しているのはどのような場合なのでしょうか。

具体的に見ていきましょう。

リフォームなどのコストパフォーマンスを重視する場合

シリコン塗料は比較的安価な価格の割に耐久年数が長いことから、コストパフォーマンスに優れた塗料です。

そのため、価格はおさえて耐久年数はできる限り長持ちする塗料を選びたい場合に適しています。

光沢感のある外壁にしたい場合

シリコン塗料は光沢のある塗膜が特徴です。

そのため、家の外壁に光沢感やツヤを持たせたい場合にも有効でしょう。

また、外壁材がサイディングの場合は、ツヤがあることで凹凸のあるデザインをより強調することも可能です。

メンテナンスの手間を少しでも省きたい場合

価格が安価な塗料の場合、施工費用は安くなりますがその分耐用年数が低いため、こまめなメンテナンスが必要になります。

しかし、シリコン塗料の場合は耐用年数が比較的長いため、次の塗装までの期間が長くなり、長期的な目で見た場合にメンテナンスにかかるコストや手間を少しでも省くことができるでしょう。

シリコン塗料を使用する際の注意点

コストパフォーマンスが高く外壁塗装時にもっとも選ばれているシリコン塗料ですが、シリコン塗料を使用する際はどのようなことに注意すればいいのでしょうか。

シリコン含有量を確認してから使用する

シリコン塗料は比較的耐久年数が長いのが特徴ですが、全てのシリコン塗料の耐久年数が同じというわけではありません。

一部のグレードが低い安価なシリコン塗料の場合、一般的なシリコン塗料の耐用年数の目安まで持たない可能性があります。

外壁塗装の見積もりを受け取った際に、一般的なシリコン塗料の費用相場よりも明らかに安価な場合、上記のようなグレードの低いシリコン塗料を使用しているケースも少なくありません。

特に単層弾性のシリコン塗料の場合は耐用年数は約7年程度と言われており、通常のシリコン塗料よりも耐用年数が大幅に短くなってしまいます。

あまりに安すぎる見積もりを提出する業者は、使用する塗料や施工方法などでトラブルが発生する可能性も否定できないため、著しく値段が安い見積もりには注意しましょう。

また、塗装業者を選ぶときは、インターネットのホームページで施工実績を見たり口コミなどを調べた上で選ぶと、安心して外壁塗装の依頼ができるでしょう。

耐用年数に注意する

外壁塗装をすると業者の保証がつくケースがあります。

塗装業者が行う保証は、約5年〜約7年が一般的です。

しかし、塗装業者によってはシリコン塗料の保証を10年とする所もあります。

「保証は長い方が良いのでは?」と思う方も多いと思いますが、必ずしも保証期間が長ければ良いというわけではなく、保証の内容が大切です。

長い保証期間でも色あせなどの経年劣化は保証外となっている場合などもあります。

また、長い保証期間中に施工業者が倒産してしまい保証を受けられなかったというケースもあります。

そのため、保証のある業者と契約する場合は、保証内容についてもしっかり確認した上で契約するようにしましょう。

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外壁塗装をシリコンで行う際の相場は?

外装リフォームの際にシリコン塗料を用いて外壁塗装を行う場合の費用は、平米あたり油性が約2,200円、水性は1,900円が相場のようです。

ただ、これはあくまで相場ですので、工事業者によっては同額で施工を行っている場合もあります。

また、使用する塗料によっても多少価格差があり、高性能なセラミックシリコンなどを使った塗料の場合は一般的なシリコン塗料に比べて単価が約二倍、約11,000円前後です。

シリコン塗装の耐久性は概ね10年から15年と通常のアクリル塗装の1.5倍程度の寿命がありますが、使われているシリコン樹脂の性質や品質によってこの耐久性は大きく変わります。

どのメーカーのどの製品が良いか、依頼の際にはしっかり確認しておきましょう。

シリコン樹脂塗料は製品によって全く違う

シリコン樹脂は外装用、外壁用、屋根用として広く用いられていますが、塗料にシリコン系の樹脂が使われていると言うだけで、実際のところ、製品によって品質や特性に違いがあります。

別製品としてはアサヒペンの水性シリコンアクリル外壁用という製品の場合、こちらはセラミックが配合されていないため、セラミシリコンに比べて耐久性にはやや劣りますが、価格面では半額に近いものとなっています。

どちらもシリコン皮膜が塗膜表面に作られるため、防汚性は近いものがありますし、防カビ剤や紫外線劣化防止剤も配合されているため、通常より劣化が少ないのです。

ただ、耐用年数の面で違いがあるため、自宅の外壁に利用する場合は価格を取るか、メンテナンス周期の長さをとるかで選ぶと良いでしょう。

その他の外壁用塗料との価格の違いは?

外装リフォームではシリコン塗料以外にもアクリルやウレタン、フッ素などの塗料がよく用いられていますが、費用面や性能面でどの程度価格に違いがあるのでしょうか?

まず、シリコン塗料ですが、先ほどご紹介したとおり、価格は平米あたり約3,000円からになります。

アクリル塗料の場合は、シリコンより安く、約1,000円が相場です。

ウレタンの場合はアクリルより高く、約2,000円。

フッ素はセラミック系素材を用いているため単価は高めで、約4,500円からです。

こう見るとシリコンは外装用塗料の中でも中間ぐらいの価格帯になりますが、実際の耐久性で比べた場合、アクリル塗装では約6年、ウレタン塗装では約10年、シリコン塗装で約12年、フッ素塗装が15年と言われています。

コストパフォーマンスで考えた場合、耐久性の高いシリコン塗装はメンテナンスの回数を減らせる上に施工費用も安価という優れた塗料です。

しかし、アクリル塗装やウレタン塗装は耐久性には劣りますが、費用が安価なため、自宅を塗り替えてイメージを変えたり、汚れが目立ちにくい色に変更したりといった変更が行いやすいという利点もあります。

塗装ごとの一年あたりの費用は?

耐久性で比べた場合、各塗料の一年あたりのコストはどの程度になるのでしょうか?

まず、アクリル塗装の場合、塗り替え費用は平米あたり約1,000円です。

耐用年数は6~8年ですから、6年で塗り替えたとして一年あたりのコストは約166円から。

ウレタン塗装は同じ計算だと、一年あたり約200円、シリコンも約200円、フッ素は約300円となります。

アクリル塗装が飛び抜けて安く見えますが、外壁塗装では足場代や洗浄費がかかるため、実際の費用はもう少し高くなります。

他の3種類は意外と差が少なかったのですが、ここまで単価の差が少ないと、塗り替え工事に必要な工賃の差が大きくなるでしょう。

20年間で必要な費用を比較してみよう

塗装以外の費用については、足場の設置が平米で約800円、洗浄が平米で250円かかりますので、実際に20年使った場合にこれらの費用も含めて計算してみます。

塗りの面積は100平米とした場合、アクリル塗装では3回程度塗り替えが必要です。

費用は塗装費が約100,000円、足場代が80,000円、洗浄費が25,000円。

これを3回なので三倍し、合計が約61万円となります。

ウレタン塗装では、2回半塗り替えが必要ですので、同様に計算した場合の費用は約61万円。

シリコンの場合は1回半程度となるため、約61万円です。

フッ素なら約72万円となりました。

これを見ると、フッ素以外の塗料ではほぼ同じコストになることが解ります。

フッ素は汚れにくく、工事の手間が要らないという利点がありますが、価格面で見るとやや割高です。

あくまで相場から簡単に計算しただけなので実際の工事費用は上下しますが、シリコンは他の3つに比べ、価格面で同等にもかかわらず、工事回数が少ないため、リフォーム費用がかからない塗装と言えるでしょう。

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シリコン塗料で外壁塗装をした事例

色あせた外壁を一新 長寿命のシリコン塗装

リフォーム費用 約100万円〜約300万円
工期 1か月程度
建物 戸建て
リフォーム内容 屋根・外壁の塗装

経年劣化による色あせなどを塗装によって一新した事例です。

塗料には、耐久性に優れ、汚れにくい機能を持った低汚染性のものを使用しています。

低汚染性の塗料は、建物の美しさを維持することを目的に開発され、美しさを長期間保つことができる性能を備えています。

新居と見間違えるほどキレイになった外壁のシリコン塗装

リフォーム費用 約100万円〜約300万円
工期 1か月程度
建物 戸建て
リフォーム内容 屋根・外壁の塗装

塗装を行い、新居のようにキレイになったリフォーム事例です。

シリコン塗料はカラーバリエーションに優れている点も魅力の一つですので、外壁塗装を行う際には、建物のイメージを一新するために今までとは違う色味を使用するのもおすすめです。

色を決める際には色見本などを使用しますが、なるべく大きめの色見本を太陽光の下などで確認するようにしましょう。

落ち着いた色 汚れの目立ちにくいシリコン塗装

リフォーム費用 約100万円〜約300万円
工期 1か月程度
建物 戸建て
リフォーム内容 屋根・外壁の塗装

建物の汚れを目立ちにくくするために、落ち着いた色味を使用して塗装を行った事例です。

塗料の色味によっても、汚れが目立ちやすいもの、目立ちにくいものがあります。

特に、白と黒は汚れが目立ちやすいです。

一方、グレーやベージュなどの色味は比較的汚れが目立ちにくい傾向にあります。

汚れが目立ちにくいとその分メンテナンスなどをする回数なども減るため、色を決める際にはそのような点も考慮して選ぶと良いでしょう。

外壁塗装用シリコン塗料のおすすめ商品とその特徴

エスケー化研

エスケー化研は外壁用の建築塗材に強く、建築仕上げ材におけるシェアは国内でトップを誇っています。

また、海外展開にも積極的なメーカーとして広く知られています。

エスケー化研「エスケープレミアムシリコン」

画像出典:エスケー化研
商品名 エスケープレミアムシリコン
平米あたりの単価 2200円/平方メートル
特徴 低汚染性
ラジカル制御
防カビ
防藻性

耐候性、耐久性に優れているシリコン塗料です。

ラジカルコントロール技術によってシリコン樹脂を超えるハイレベルな耐候性を発揮しています。

塗料が長持ちするため、メンテナンスコストも抑えることが可能です。

エスケー化研「クリーンマイルドシリコン」

画像出典:エスケー化研
商品名 クリーンマイルドシリコン
平米あたりの単価 2380円/平方メートル
特徴 超低汚染性
防カビ
防藻性
透湿性

セラミック複合の特殊技術によって、従来にない超低汚染性を実現した塗料です。

耐久性にも優れ、内部結露もしにくいです。

また、塗料のにおいが少なく、作業環境の改善にも役立ちます。

日本ペイント

日本ペイントは、1881年に創業し日本で初めて塗料製造に成功したメーカーです。

塗料業界のパイオニアで、グローバル展開も積極的に行っています。

日本ペイントの売り上げの約半分は建築用塗料で、様々な材質や場所別のラインアップが豊富に揃っています。

日本ペイント「ニッペファインSi」

画像出典:日本ペイント
商品名 ニッペファインSi
平米あたりの単価 3250円〜3910円/平方メートル
特徴 高耐候性
ひび割れ追従性

耐候性が高く、作業もしやすい塗料です。色々な用途に使用することができます。

においもマイルドで、鉛などの重金属やホルムアルデヒドなども配合していないため、環境にも優しいのが特徴です。

日本ペイント「水性シリコンセラUV」

画像出典:日本ペイント
商品名 水性シリコンセラUV
平米あたりの単価 4110円〜6450円/平方メートル
特徴 高耐候性
低汚染
防藻
防カビ

外壁の劣化を抑え、高い耐久性を発揮する塗料です。

低汚染性にも優れているため、塗装面を長期間美しく保つことができます。

また、下塗りから上塗りまで水性塗料での施工が可能なため、取り扱いが安全で、においもマイルドです。

関西ペイント

関西ペイントは1981年に創業された塗料メーカーで、日本ペイント、エスケー化研と並んで日本三大塗料メーカーと呼ばれている会社の一つになります。

多種多様な塗料を扱っているのが特徴で、建築用塗料の他にも自動車用・家庭用・工業用・船舶用など幅広い分野の塗料を開発しています。

関西ペイント「シリコンテックス」

画像出典:関西ペイント
商品名 シリコンテックス
特徴 高耐候性
防カビ
防藻性
透湿性
低汚染性
防水性

ガラスやセラミックなどに含まれている強靭な構造をもち、耐候性に優れている塗料です。

大型物件から戸建住宅まで幅広い用途に使用することができます。

カラーバリエーションが豊富な点もこの塗料の魅力の一つです。

関西ペイント「セラMシリコンⅢ」

画像出典:関西ペイント
商品名 セラMシリコンⅢ
特徴 低汚染性
耐候性
防カビ
防藻性

セラミック変性樹脂によって、優れた耐候性と低汚染性を実現している塗料です。

付着した汚れと塗膜の間に雨水が入り込み、汚れを洗い流すことで、美しい外観を長期に渡って保つことができます。

アステックペイントジャパン

アステックペイントは、日本より紫外線が約3倍〜約5倍強いオーストラリアでトップのシェアを誇る外装建築用塗料メーカーです。

アステックペイントでは仲介業者を通さずに各塗装店に直接販売する直販体制を塗装業界で初めて採用しています。

その結果、質の高い塗料を低価格で提供できるようになっています。

アステックペイント「シリコンREVO1000」

商品名 シリコンREVO1000
特徴 耐候性
低汚染性
遮熱性

劣化に強いシリコン成分が一般的なシリコン塗料の約3倍含まれていることにより、高い耐候性を実現しています。

また、遮熱性にも優れ、高い日射反射率で室内の温度上昇を抑え、生活環境を快適に保つことができます。

アステックペイント「スーパーラジカルシリコンGH」

商品名 スーパーラジカルシリコンGH
特徴 耐候性
低汚染性
防カビ
防藻性

劣化の原因となるラジカルを捕捉するHALSが含まれていることによって、ラジカルによる塗膜の劣化を防ぎ、高い耐候性を実現している塗料です。

また、汚れが付きにくく落ちやすいため、メンテナンスにかかるコストも抑えることが可能です。

アサヒペン

アサヒペンは建築塗料をはじめ、家庭でも使いやすい塗料など幅広い分野に力を入れています。

インテリア用品やホームケア用品、ガーデニング用品など家庭に焦点をおいた商品の開発も盛んに行われています。

アサヒペン「水性シリコンアクリル外かべ用」

画像出典:アサヒペン
商品名 水性シリコンアクリル外かべ用
特徴 耐久性
耐候性
防カビ
防藻性

耐久性に優れ、酸性雨や排気ガス、塩害などにも強い塗料です。

厚塗りしても垂れにくいため、とても塗りやすい塗料となっています。

アサヒペン「油性超耐久シリコンアクリルトタン用」

画像出典:アサヒペン
商品名 油性超耐久シリコンアクリルトタン用
特徴 耐候性
防サビ

サビの上から直接塗ることができるトタン用の塗料です。

サビの進行を抑えながらも、素材をサビから保護する機能に優れています。

ガルバリウム鋼板の外壁材などにおすすめの塗料です。

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シリコン塗料の特徴とは?費用やメリット・デメリットを比較解説

外壁塗装を行う際は、シリコン塗料がいいと耳にしたことがある方も多いでしょう。

しかし、一言でシリコン塗料といってもさまざまな種類があり、どれを選べばいいのか迷うことも少なくありません。

「外壁塗装のシリコン塗料には、どんな特徴があるの?」「他の種類の塗料も検討しなくていいのかな……」という疑問を持つ方もいるでしょう。

そこで今回の記事では、シリコン塗料の費用やメリット・デメリット、シリコン塗料を用いる際の注意点や他の塗料との比較について詳しく解説します。

また、シリコン塗料の施工事例も紹介しますので、参考にしてください。

シリコン塗料の特徴とは

シリコン塗料は、耐熱性・耐水性・耐候性があり、価格も手頃でバランスの取れた塗料です。

水に馴染みやすい親水性の性質があるため塗膜の表面が汚れにくいのも特徴です。

外壁に汚れがついたときに、雨水が外壁と汚れの間に入り込み、汚れを洗い流すセルフクリーニング効果があります。

耐用年数は約10年〜約15年と比較的長く、光沢や艶のある見た目に仕上がるのが特徴です。

さまざまな商品のバリエーションがあるため、好みの外観にマッチした色を選びやすく、外壁塗装では広く選ばれています。

シリコン塗料は、耐久性に優れながらも手頃な価格であることから、コストパフォーマンスの高さが評価され、近年で最も採用されている塗料といっても過言ではありません。

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シリコン塗料の種類

一言でシリコン塗料といっても、性質によっていくつかの種類に分けられます。

ここでは、シリコン塗料の種類の違いを詳しく解説します。

1液型、2液型の違い

シリコン塗料など樹脂で作られた塗料には、1液型と2液型があります。

外壁塗装に使われる塗料は、表面に塗膜を形成するために、硬化剤を混ぜて使用します。

硬化剤が混ぜられた状態で製品化されている塗料が1液型、硬化剤と塗料が分けられており、使用する直前に混ぜる塗料が2液型です。

2液型は、一度混ぜ合わせたらその分は手早く使い切らなければなりません。

その分、1液型よりも強固な塗膜を作ることができ、さまざまな素材に塗装できるという特徴があります。

水性、油性の違い

シリコン塗料には、水性と油性の2種類があります。

水性は水で、油性はシンナーで希釈します。

水性塗料は塗料の臭いが少ないため、工事中に気分が悪くなるといったことが起こりにくいのが特徴です。

また、シックハウス症候群の一因として知られるVOC(揮発性有機化合物)の排出が少なく、環境に優しい塗料として注目されています。

油性塗料は耐久性の高い塗膜を形成しやすく、乾燥が早く気密性が高いという特徴があります。

金属への塗装や下塗り不要で活用できるなど、場所を選ばないのも利点です。

弾性,非弾性の違い

弾性とは、バネやゴムのように伸び縮みする性質のことをいいます。

シリコン塗料には、弾性の性質を持つ塗料があります。

たとえば、モルタル外壁などによく起こるトラブルがひび割れです。

弾性シリコン塗料を使えば伸縮性があるため、少しのひび割れが起こったとしても目立ちにくいでしょう。

しかし、蓄熱性の高いサイディング外壁などに弾性塗料を使うと、塗膜が膨張してしまうことも少なくありません。

現在の外壁の素材にあわせて、弾性か非弾性かを選ぶ必要があるでしょう。

シリコン塗料のメリット

シリコン塗料には、耐久性が高い、汚れにくい、商品が豊富、透湿性があるなどのメリットがあります。

ここでは、シリコン塗料のメリットについて1つずつ見ていきましょう。

耐久性が高い

シリコン塗料には、耐久性が高いというメリットがあります。

一般的な耐用年数は約10年〜約15年です。

ウレタン塗料やアクリル塗料の耐用年数が約7年であることを考えると、長持ちしやすい塗料だといえます。

耐用年数だけに着目すると、無機塗料やフッ素塗料などさらに長い塗料も存在しますが、コストパフォーマンスの面ではシリコン塗料に劣ります。

さらに、シリコン塗料は紫外線に強いため、一年中直射日光が当たる厳しい環境下にある住宅の外壁には適した塗料です。

光沢や艶があり、長持ちする

シリコン塗料は、光沢や艶のある塗膜を形成します。

光沢が長続きしやすいため、塗り替えた数年後も美しい美観が長続きします。

光沢の保持率が高いと、外壁に白い粉がつくチョーキング現象が起きにくいのも特徴です。

汚れにくい

シリコン塗料には、親水性という水に濡れやすい性質があります。

外壁と塗膜の間に雨水が入りやすいため、ホコリ、チリなどが雨水で流されやすいのも特徴です。

カビやコケが生えにくく、美観を保ちやすいでしょう。

商品が豊富

シリコン塗料は広く選ばれている塗料であるため、豊富な商品の中から選べます。

多彩なバリエーションの中から、洋風や和風、モダンなど、自宅の外観デザインにあわせて選ぶことが可能です。

カラーバリエーションだけでなく、好みの性能など、幅広い選択肢の中から選ぶことができるでしょう。

反対に、種類が多すぎると悩んでしまうという方にとっては、選ぶのに苦労するためデメリットになり得るかもしれません。

透湿性がある

シリコン塗料は、透湿性の高い塗料です。

透湿性とは、雨水などの水分を内部に通さず、塗料の内側にある湿気は外に放出するという性質のことをいいます。

内部結露を起こしにくいため、カビの発生を抑制する効果が期待できるでしょう。

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シリコン塗料のデメリット

シリコン塗料には、アクリル塗料やウレタン塗料より価格が高い、フッ素塗料などより耐用年数が短い、比較的ひび割れしやすい、密着性が低く素人には扱いづらいというデメリットがあります。

ここでは、それぞれのデメリットを詳しく紹介します。

アクリル塗料やウレタン塗料と比べると価格が高い

シリコン塗料は、アクリル塗料やウレタン塗料よりも高価格です。

その分耐用年数は長い塗料ですが、ケースバイケースで使い分ける必要があるでしょう。

数年後にリフォームを考えていて、また塗り替える予定がある方や、家を手放す予定がある方は、より安価な塗料を選んだ方がよい場合もあります。

フッ素塗料などより耐用年数が短い

シリコン塗料は多くの方に選ばれている塗料ですが、フッ素塗料など、シリコン塗料以上に耐用年数の長い塗料があります。

リフォームを検討する方にとって、費用は検討材料の一つですが、塗り替えの回数を減らしてトータルコストを抑えたいと思う方もいるでしょう。

価格は高くなってもメンテナンスの回数を減らしたい場合や、外壁塗装を15年以上したくない方にとっては、より長持ちする塗料を選んだ方がいいかもしれません。

比較的ひび割れしやすい

シリコン塗料は比較的塗膜が硬いため、ひび割れしやすいという特徴があります。

外壁が気温の変化や季節によって収縮しやすいため、モルタルやコンクリート壁への塗装にはあまり向きません。

しかし、弾性塗料タイプのシリコン塗料は伸び縮みしやすいため、ひび割れが不安だという方は、弾性のあるタイプをおすすめします。

密着性が低く、素人には扱いづらい

シリコン塗料は、密着性があまりなく、重ね塗りをするたびに塗料を弾いてしまうという特性があります。

さらに、塗装する際にもかき混ぜながら使用しなければなりません。

施工が難しく、素人には扱いづらい塗料だといえます。

自分では扱えないと感じたときには、ぜひハピすむの無料見積もり比較サービスを通じて、知識と経験を豊富に持つ施工業者を探してみてください。

塗料メーカー大手3社のおすすめシリコン塗料

日本における3大塗料メーカーは「日本ペイント・エスケー化研・関西ペイント」です。

外壁塗装のメーカー選びで迷ったら、この3社から選んでおけば間違いはありません。

いずれもシェア率が高いメーカーであるため、どの塗装業者でも扱っている可能性が高いでしょう。

ここでは、それぞれのメーカーの特徴と、おすすめの製品を紹介していきます。

日本ペイント

日本ペイントは、東京都に本社を置く塗料メーカーです。

建築用の塗料だけでなく、橋梁やプラントの塗料、自動車の補修塗料など、多様な種類の塗料を手掛けています。

おすすめ塗料:ファインシリコンフレッシュ

日本ペイントのファインシリコンフレッシュは、2液型のシリコン塗料です。

耐候性、透湿性に優れ、カビや藻を防ぐ効果も期待できます。

価格の目安は2,960円/平方メートルです。

油性の塗料で、外壁だけでなく金属や木部までさまざまな素材に対応できるため、外壁や屋根、付帯部にも使用できます。

おすすめ塗料:ファインシリコンベスト

日本ペイントのファインシリコンベストは、1液型のシリコン塗料です。

住宅のスレート瓦に適した塗料です。密着性が高く、耐久性にも優れています。

価格の目安は3,760円/平方メートルです。

長持ちしやすい油性塗料であるため、雨風にさらされやすい屋根には適した塗料だといえるでしょう。

関西ペイント

関西ペイントは、大阪に本社を置く塗料のメーカーです。

外壁など建築用塗料以外にも、自動車や船舶用、工業用の塗料など、あらゆる塗料を手掛けています。

おすすめ塗料:コスモシリコン

関西ペイントのコスモシリコンは、1液型のシリコン塗料です。

耐候性・防カビ性に優れ、汚れにくいという特徴があります。

価格の目安は3,300円/平方メートルです。

サイディングだけでなく、コンクリートやモルタル、スレートまで対応できるため、外壁・屋根にも使用できます。

水性塗料で匂いも少なく乾燥が早いため、使い勝手のよい塗料といえるでしょう。

おすすめ塗料:アレスダイナミックTOP

アレスダイナミックTOPは、ラジカル制御機能を持つ耐久性の高い塗料です。

費用の目安は2,830円/平方メートルとシリコン塗料の中では手頃な値段で、従来のシリコン塗料よりも耐用年数が長いという特徴があります。

艶ありから7分艶、5分艶、3分艶まで選べるため、好みの具合に仕上げられるでしょう。

エスケー化研

日本3大塗料メーカーの中でも、エスケー化研は国内シェア率が高い塗料メーカーです。

外壁塗装をはじめとした建築用の塗料に特化した製品を展開しています。

大阪に拠点を置く会社で、塗料以外にも内装の装飾材やシート建材なども製造しているメーカーです。

おすすめ塗料:クリーンマイルドシリコン

クリーンマイルドシリコンは、エスケー化研のシリコン塗料です。

油性タイプの2液型塗料で、シンナーで希釈します。

サイディングボードやALCパネル、スレート板やセメント板にも対応しているため、外壁にも屋根にも使えるシリコン塗料です。

長い耐用年数が期待でき、艶は、艶ありから7分艶、5分艶、3分艶まで細かく選べます。

費用の目安は、2,380円/平方メートルです。

シリコン塗料の中では安い価格帯で、性能も良くコストパフォーマンスに優れた塗料だといえるでしょう。

おすすめ塗料:エスケープレミアムシリコン

エスケープレミアムシリコンは、エスケー化研の代表的なシリコン塗料の一つです。

1液型の水性塗料であるため、塗装工事中の匂いが気になる方にもおすすめします。

費用相場は2,220円/平方メートルと、安めの価格帯であるにもかかわらず、性能がよいという特徴があります。

艶ありから艶消しまで艶の具合が選べるため、好みに合わせて光沢の有無が選べるのも嬉しいポイントです。

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シリコン塗料の費用相場と工期

シリコン塗料の費用相場は、1平方メートルあたり約2,500円~約3,500円が相場です。

総額の目安は、外壁の塗装面積に平米単価をかけて求めます。

しかし、外壁塗装は塗料以外にも、軒天や雨樋など付帯部分の塗装費や、足場代、養生費用などがかかることを忘れてはいけません。

実際にかかる費用は、住宅の場所や形状にも左右されます。

見積もりをとってみないと正確な費用は出ないことを頭に入れておきましょう。

また、一般的に、外壁塗装工事にかかる工期は、約10日~約14日ほどです。

ただし、外壁塗装は雨が降っている日や風の強い日には工事が行えません。

雨や風がなく、外壁塗装に適した天候が続けば、10日ほどで完了することもあります。

あくまでも目安の日数とお考え下さい。

シリコン塗料以外の塗料の特徴

シリコン塗料がいいと聞いても、他の塗料も気になるということもあるでしょう。

外壁塗装では、シリコン塗料以外にも以下のような塗料があります。

  • ウレタン塗料
  • ピュアアクリル塗料
  • ラジカル塗料
  • フッ素塗料
  • 無機塗料

それぞれの特徴を解説していきます。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、シリコン塗料がスタンダードになる前に広く選ばれていた塗料で、耐用年数もそれなりに長い塗料です。

曲面にも使用されるほどの密着性と柔軟性があるため、複雑な外壁の形状を持つ住宅にも向きます。

モルタル・鉄・アルミ・コンクリートなどの外壁材とも相性がよく、木部にも使える使い勝手のよい塗料です。

独特の光沢があるため、艶のある見た目が気になる方は注意する必要があるでしょう。

ピュアアクリル塗料

ピュアアクリル塗料は、耐久性と防水性を備えている塗料です。

一般的なアクリル塗料は、価格は安いですが耐久性は低く、約3年~約5年に一度は塗り替えが必要でした。

ピュアアクリル塗料はアクリル塗料とは違い、添加剤や可塑剤といった不純物を取り除いた純度100%のアクリル塗料です。

純度の高い樹脂を使った水性塗料であるため、耐久年数も約15年と、シリコン塗料よりも長持ちするという特徴があります。

ただし、乾燥までに時間がかかり、工期が長くかかることも頭に入れておきましょう。

ラジカル塗料

ラジカル塗料とは、塗装で用いる樹脂系の塗料をラジカル制御した塗料のことをいいます。

ラジカル塗料の「ラジカル」とは、塗膜の劣化因子のことです。

高耐候酸化チタンと光安定剤という2つの成分が配合されており、外壁塗装の劣化減少の一つ、チョーキング現象を抑制する効果が期待できます。

耐久性が高く防汚性に優れますが、製品として販売されている種類が少ないため、選べる商品が限られているというデメリットも見逃せません。

価格はシリコン塗料よりやや高めですが、それほど高額ではなくコストパフォーマンスに優れた塗料といえるでしょう。

フッ素塗料

フッ素塗料とは、蛍石を原料としたフッ素樹脂が配合されている塗料のことをいいます。

耐久性や耐候性に優れる塗料で、一般住宅以外にもビルなどの大型の建築物にも使われる塗料です。

特に紫外線に強いため、直射日光を受けやすい屋根を中心に、外壁やシャッターなどさまざまな場所で使われています。

比較的高価ですが、耐久年数が長く、メンテナンスの手間がかからない塗料だといえるでしょう。

無機塗料

無機塗料とは、鉱物や煉瓦、ガラスなどの無機物が配合されている塗料のことです。

一般的な塗料は、シリコンやフッ素などの樹脂や有機物で作られているため紫外線の影響を受けやすく、色あせやチョーキングなどの劣化現象が起きます。

無機塗料は紫外線で劣化しないため、耐久性が高いのが特徴です。

価格は高いですが、カビやコケが発生しにくく変色しにくいため、塗り替えのタイミングを伸ばしたい方に向く塗料だといえるでしょう。

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シリコン塗料と他の種類の塗料の比較

シリコン塗料と他の種類の塗料を比較するときには、耐用年数と塗装費用の目安を見比べてみることをおすすめします。

塗料の種類ごとの、1平方メートル当たりの目安金額と耐用年数を下表にまとめました。

しかし、ここで紹介した金額はあくまでも目安です。

実際にかかる費用は、依頼する業者によって異なりますので注意してください。

シリコン塗料での外壁塗装が向いている方とは?

さまざまな種類の塗料がある中で、本当に自分の家にはシリコン塗料が合っているのかと悩むこともあるでしょう。

外壁塗装でシリコン塗料が向くかどうか確認するためには、主に以下の4つのポイントに注目してみてください。

  • コストパフォーマンスを重視する
  • 10年以上建物を手放す予定がない
  • 外観の艶を長く保ちたい
  • メンテナンス性を重視する

それぞれについて詳しく紹介していきます。

コストパフォーマンスを重視する方

外壁塗装においてコストパフォーマンス性を重視する方は、シリコン塗料がおすすめです。

アクリル塗料やウレタン塗料は安価ですが、耐用年数が長くないため、早いスパンで塗り替えをしなければなりません。

反対に、フッ素や無機塗料は長持ちしますが、その分、塗料の価格は高い傾向にあります。

価格と性能のバランスを考えると、シリコン塗料はコストパフォーマンスに優れた塗料だといえるでしょう。

外壁塗装のコストを抑えるには、複数の業者に見積もりを依頼するのも一つの方法です。

ハピすむでは無料で比較見積もりを依頼できるため、利用してみてはいかがでしょうか。

10年以上建物を手放す予定のない方

住宅を今後10年以上手放す予定のない方にも、シリコン塗料がおすすめです。

シリコン塗料は、塗り替えを行ったあとは10年程度の耐用年数が期待できます。

反対に、数年後に家を売却する予定があるなどの場合は、アクリル塗料やウレタン塗料を選ぶとよいでしょう。

外観の艶を長く保ちたい方

外壁の艶を長持ちさせたい方にも、シリコン塗料がおすすめです。

シリコン塗料は、艶の保持率が高い傾向にあります。

塗り替えた直後のような美しさを長く楽しみたい方は、シリコン塗料を選びましょう。

メンテナンス性を重視する方

外壁塗装でメンテナンス性を重視する方には、シリコン塗料がおすすめです。

シリコン塗料には親水性があるため、ホコリやチリなど汚れがついても雨で流れやすいという特徴があります。

なるべく外壁のお掃除に手間をかけたくない方は、シリコン塗料を選びましょう。

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シリコン塗料を用いる場合の注意点

外壁塗装でシリコン塗料を使う場合は、どこに注意すればよいのでしょうか。

ここでは、シリコン塗料を用いる際の注意点を、以下の2つに分けて紹介します。

  • 付帯部の塗装も同じ種類のものを使う
  • 使用する塗料のシリコンの含有量を確認する

1つずつ見ていきましょう。

付帯部の塗装も同じ種類のものを使う

シリコン塗料を使う場合は、付帯部の塗装も同じ種類の塗料を使うことをおすすめします。

付帯部とは、雨樋、1階と2階の間にある幕板、切妻屋根の先端部分にあたる破風などの部分です。

付帯部に違う塗料を使うと、耐用年数がそれぞれで異なるため、塗装を塗り替えるタイミングがバラバラになってしまいます。

塗装のサイクルが違うと、管理が難しい上に塗り替える度に足場をかける必要があり、余計なコストがかかってしまいます。

同じ種類の塗料を使って、管理の手間と塗装にかかるコストを抑えましょう。

使用する塗料のシリコンの含有量を確認する

シリコン塗料を使う場合は、シリコンの含有量を確認することをおすすめします。

シリコンの含有量が多ければ多いほど性能は高まります。

しかし、塗料にはシリコン含有量を表示する規定がありません。

低コストのシリコン塗料を選ぶと、含有量の少ない製品で塗装されてしまう恐れがあります。

シリコン含有量を確認することは、塗料の性能を知る上で重要です。

シリコン塗料で外壁塗装を行った事例

シリコン塗料を選ぶ際には、実際に施工された事例を見ることでイメージがつきやすくなります。

ここでは、シリコン塗料で外壁塗装を行った事例を3つ紹介します。

艶が際立つシリコン塗料を活かした外壁塗装の施工事例

サイディングの外壁に、淡いイエローのシリコン塗料を施した事例を紹介します。

雨樋や破風も、外壁の色調にあわせたブラウンで塗装し、エレガントな印象に仕上がりました。

シリコン塗料ならではの光沢と艶で、住宅が新築時のような美しさを取り戻しています。

リフォーム費用約100万円~約300万円(屋根塗装費用込み)
建物戸建て
商品名プレミアムシリコン

施工会社:株式会社フレッシュハウス

住宅街になじむ色合いでシリコン塗装した施工事例

住宅の四隅にタイル調のデザインを施した、サイディング外壁の事例を紹介します。

かつては外壁が明るいイエローに幕板はオレンジと洋風の配色でした。

シリコン塗料への塗り替えと同時に、外壁はベージュで幕板はブラウンと、落ち着きのある色合いにイメージチェンジしています。

街並みに馴染む色調で、シックな外観に仕上がりました。

リフォーム費用約100万円~約300万円(屋根塗装費用込み)
建物戸建て
商品名エスケー化研 プレミアムシリコン

施工会社:株式会社フレッシュハウス

青と白の塗装が美しいエスケー化研「セラミガードNEO」の施工事例

特殊変性シリコン樹脂塗料を使った事例です。

もともとはベージュ色の外壁から、青と白の寒色系で塗り替え、清潔感のある外観に生まれ変わりました。

外構のアーチ形状にあわせて縦ラインの塗り分けを施し、デザイン性もプラスした事例です。

リフォーム費用約50万円~約100万円
建物戸建て
商品名エスケー化研 セラミガードNEO

施工会社:株式会社フレッシュハウス

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シリコン塗料の特徴とは

シリコン塗料は、主な成分にシリコン系樹脂を用いた塗料のことです。

シリコンは近年、キッチングッズなどさまざまな用途に使われている樹脂で、薬剤耐性が高く、変化しにくい物質として知られています。

各塗料メーカーから種々のシリコン塗料が出ていますが一般塗料に比べ値段が高く施工場所や塗装技量によっては十分な性能を発揮できない場合があります。

外壁リフォームをお考えなら、シリコン塗料について最低限の知識は知っておきましょう。

シリコン塗料のメリット

シリコン塗料をリフォームの際に使用する最大のメリットは、コストパフォーマンスです。

シリコン塗料の耐用年数は約13年と、ウレタン塗料の約10年、アクリル塗料の約8年に比べて長く、平米あたりの施工価格もウレタン塗料が約1,800円、アクリル塗料が約1,200円のところ、シリコン塗料は約2,000円となっています。

外壁塗装のリフォーム費用は、塗料そのものの価格と足場代や洗浄費、その他諸経費を合計したものとなりますので、施工回数が少ない方が総合的なコストを抑えることができるでしょう。

外壁塗装にシリコン塗料を使用するメリット・デメリットと他の塗料との違いとは?

シリコン塗料と他塗料の耐用年数比較

耐用年数については、フッ素樹脂塗料やラジカル塗料、セラミック塗料の方がシリコン塗料に比べて長いのですが、これらの塗料は単価が比較的高価なため、コストパフォーマンスを考えるならシリコン塗料がおすすめです。

フッ素樹脂塗料、ラジカル塗料、セラミック塗料の価格については、1平米あたりフッ素樹脂塗料が約3,500円、ラジカル塗料が約3,000円、セラミック塗料は約4,000円が相場となっています。

耐用年数はそれぞれ、フッ素樹脂塗料が約15年、セラミック塗料が約20年、ラジカル塗料が約15年です。

業者の中にはシリコン塗料と言っているにも関わらず耐久性の低い単層弾性の安いシリコンで塗装している業者もいます。

一般的なシリコンの耐久性が10~15年だとすると、単層弾性のシリコンは7年前後しかありません。見積もり段階であまり安いものには十分注意しましょう。

シリコン塗料のデメリット

あまり欠点らしい欠点がないのがシリコン塗料の利点なのですが、施工方法や使用する製品、施工箇所によっては十分な耐久性が発揮できないことがあります。

リフォームの際にシリコン塗料を使用される場合は、ご自宅の環境にあった製品を選ぶようにしましょう。

シリコン塗料の種類とは

シリコン塗料には、水性と油性があり、どちらにも1液タイプと2液タイプがあります。

油性と水性の違いは、塗料の成分に水を用いているか、石油系溶剤を用いているかです。

水性の場合は、水で塗料を薄めることができ、塗装時の臭気も比較的少ないため、施工性が優れていますが、乾燥まで時間がかかり、やや塗膜が弱いというデメリットがあります。

油性の場合は塗料を薄めるには専用の溶剤が必要となり、施工の際に溶剤の強い臭いが出ますが、乾燥が早く、塗膜が比較的強いという利点があるため、周辺環境や施工箇所に合わせて選ぶと良いでしょう。

また、1液タイプと2液タイプについては、1液がそのまま塗装ができるもの、2液が硬化剤を混ぜて使用するものとなっています。

2液タイプは耐久性が高いという利点があるのですが、一度混合してしまうと半日程度で硬化してしまうため、施工前に使用量を十分に計算しておかなければ無駄が出るのが欠点です。

外壁塗装にシリコン塗料を使用するメリット・デメリットと他の塗料との違いとは?

リシン壁のリフォームにシリコン塗料を使用する

シリコン塗料の中でも、弾性塗料と言われるものは、リシン壁の塗り替えリフォームに良く用いられています。

リシン壁はモルタル外壁の仕上げ材で、アクリル系塗料に骨材を混ぜた外壁化粧材なのですが、汚れやすく割れやすいため、補修や塗り替えなどのメンテナンスが欠かせません。

この時、壁面のひび割れに追従して伸びる塗料を使用することでひび割れが発生しても雨水などの浸入を防ぐことができます。

ひび割れが起こってしまっているリシン壁のリフォームを行う際には、シリコン系の弾性塗料を使うと良いでしょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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