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2019年01月04日更新
ひび割れの補修対策にも!コンクリート防水のメリットや工事費用をご紹介!
コンクリートで作られた外壁に防水工事を施す必要はあるのでしょうか?コンクリート製の外壁に防水工事を施す理由と施した場合のメリット、工事の種類と特徴、施工の際にかかる費用や工事期間など、コンクリート外壁の防水工事に関する疑問にお答えします。
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- 監修者下久保彰
目次
コンクリート製の外壁になぜ防水工事を施すのか?

マンションや一戸建て住宅などでは、コンクリートが主な建材として広く用いられています。
コンクリートは自由に成形が可能で、耐久性や強度も高く、優れた建材ではありますが、雨に弱いという性質があるため、防水対策が欠かせません。
これは、コンクリートの主成分が炭酸カルシウムであるため、酸性雨によってセメントが溶け出し、強度が低下することが理由です。
特にひび割れが出たコンクリートは内部鉄筋の錆びを引き起こし、最悪の場合強度をなくし崩壊に至ることもあり、見過ごしは大変危険です。
近年では酸による劣化に強い耐酸セメントも開発されていますが、一般住宅向けには通常の製品が利用されています。
そのため、建物についてはコンクリートへの雨の影響を抑えるため、防水加工が欠かせません。
マンションなどで良く用いられている打ちっぱなし仕上げについても、表面に透明な防水材が塗布されています。
防水工事には鉄筋への影響を防ぐ働きも
コンクリート造の建物では、引っ張り強度を高めるために内部に鉄筋が埋め込まれており、この鉄筋を守り、建物の強度を維持するためにも防水工事が行われます。
コンクリート内部の鉄筋はコンクリートに保護されていますが、コンクリートがひび割れたり劣化したりすると、内部まで水分が侵入して雨漏りや鉄筋の錆びを起こしてしまうのです。
鉄筋が錆びると、体積が膨張するため、コンクリートのひび割れはさらに拡大しますし、鉄筋そのものの強度も低下するため、建物の強度も著しく低下します。
また、外壁のひび割れが増加すると、ちょっとした雨でも簡単に雨漏りが発生するようになり、屋内の設備まで雨漏りによってダメージを受けてしまうでしょう。
コンクリート外壁に防水工事を施すことでこのような鉄筋の劣化や雨漏りによる被害を抑えることができるようになり、建物を守ることができます。
コンクリート外壁の防水ではどのような工法が用いられているのか?
コンクリートで作られた建物の防水については透明な防水材を用いた仕上げが主流です。
施工方法は、一般的な住宅の外壁塗装と同じく、足場を設置して外壁の洗浄および補修を行い、防水材を塗布します。
防水材は、塗装と違いプライマーなどの下地用塗料を使用しないため、やや耐用年数が短く、約7年で塗り替えが必要です。
また、近年では塗装によってコンクリートの質感を再現する描写再現工法という塗装技術も用いられており、こちらは通常の塗装と同じく10年程度の耐用年数があります。
塗装については耐久性の高いフッ素塗料や光触媒コーティングを施す手法もあり、これらを組み合わせた場合は約15年間塗膜が維持できるようです。
外壁以外の屋上やベランダなどの雨が溜まりやすい部分については、ゴムや樹脂製のシートの張り付け、アスファルトの塗布、ガラス繊維と樹脂を用いたFRP防水などが用いられています。
耐用年数はシート防水が約10年、アスファルト防水が約20年、FRP防水は約15年です。
アスファルト防水は屋上防水の中でも特に耐用年数が長い工法ですが、防水層が重くなるため、建物の重心が変化してしまう可能性があります。
FRP防水やシート防水の場合は防水層が軽量で建物への影響を抑えることができるため、屋上部分の重量が気になるという方はこれらの防水工法を選ぶと良いでしょう。
コンクリート防水にかかる費用と施工期間は?

施工費用は打ちっぱなし仕上げの外壁に防水材を塗布する場合が1平方メートルあたり約3,000円、描写再現工法を用いた塗装の場合は1平方メートルあたり約5,000円が相場です。
施工期間については、戸建て住宅全体をリフォームした場合、防水剤の塗布が約1週間、描写再現工法については約2週間が目安となります。
屋上防水については、シート防水とアスファルト防水が1平方メートルあたり約8,000円、FRP防水は1平方メートルあたり約9,000円が相場です。
屋上防水の施工については、どの工法でも約2日が目安となっていますが、設備の撤去や下地の補修等が必要な場合は作業日数がやや長くなります。
また、高所作業を行う場合については、足場と養生シートの設置が必要となり、こちらは足場代が1平方メートルあたり約700円、養生シートは1平方メートルあたり約400円が相場となります。
施工費用はひび割れや劣化などの施工箇所の状態、施工面積、形状等によって大きく変わりますので、詳細な費用や施工期間について知りたいという方は、リフォーム会社に見積もりを立ててもらうと良いでしょう。
DIYでコンクリート防水を行うことはできるのか?
塗装や防水材の塗布、防水シートの設置などをDIYで行うことはできるのでしょうか?
ホームセンターなどでは、色々な塗装用品、塗料などが販売されていますが、個人で防水工事を行うのはあまりおすすめできません。
塗装下地の調整や傷んだ外壁の補修は、少しでも問題があると仕上がりや建物の寿命に悪い影響を及ぼします。
プロでも施工不良を考えて独自保証を用意している場合が多いため、ミスを起こしても保証が受けられないDIYでの施工は危険です。
施工不良による建物へのダメージを抑え、もしもの時も十分な補償が受けられるよう、防水や外壁塗装はプロに施工を依頼することをおすすめします。
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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