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2021年01月26日更新

外壁塗装をフッ素塗料で行う場合のメリット・デメリットは?

外壁塗装のリフォーム工事を行う際にフッ素樹脂塗料を用いると、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?フッ素樹脂塗料の特徴と、シリコン塗料やウレタン塗料などの他の塗料とフッ素樹脂塗料がどう違うのかについてご紹介していきます。

フッ素樹脂塗料とはどんな塗料なのか

フッ素樹脂塗料は各塗料メーカーの製品ラインでは比較的高価な塗料です。

最近特に耐久性能で注目はされていますが、価格面での抵抗感からそれ程多くは使用されていません。ただコストパフォーマンスを考えれば一概に高い製品とも言い切れません。

フッ素樹脂塗料の特性を知るために必要な情報をご紹介します。

フッ素樹脂塗料とは、塗料の主材となる樹脂にフッ素樹脂を使用した製品です。この主材がウレタン樹脂ならウレタン塗料、シリコン樹脂ならシリコン塗料となります。

ウレタン塗料やシリコン塗料に比べ、耐候性や耐久性に優れており、汚れが表面に貼り付きにくい特性もあるため、長期間家屋を美しい状態に保てるのが特徴です。

外壁塗装をフッ素塗料で行う場合のメリット・デメリットは?

また、親水性という塗膜に水分がなじみやすい性質も持っているため、汚れを弾く特性との組み合わせにより、雨がかかった際に表面に付着した汚れが流れ落ちるため、雨が降るたびに塗装面がきれいになります。

この親水性はウレタン塗料やシリコン塗料には無い特徴ですので、お手入れの手間を減らしたいという方はフッ素塗料を選ぶと良いでしょう。

ただ、親水性による雨水を利用した汚れの除去は、雨水がかからない箇所では発揮することができません。

軒下などの雨がかからない部位については、汚れが酷くなる前にホースなどを用いて軽く水洗いを行ってください。

フッ素樹脂塗料のデメリットとは

耐候性、耐久性が高く、汚れもつきにくいフッ素樹脂塗料ですが、リフォームで家屋の外壁や屋根に使用する場合、1つデメリットがあります。

それは工事価格が比較的高いということです。

フッ素樹脂塗料の工事価格は1平米あたり約4,000円と、ウレタン塗料の約1,800円、シリコン塗料の約2,000円に比べて倍近い価格となります。

そのため、できるだけ費用を抑えて外壁塗装をリフォームしたいという方は使いづらいかもしれません。

ですが、外壁塗装の際には毎回足場の組み立てや高圧洗浄、下地の補修などの費用がかかってしまうため、頻繁な塗り替えは余計なコストとなってしまいます。

フッ素樹脂塗料の場合、耐用年数は約20年とウレタン塗料やシリコン塗料の約2倍ですので、1年あたりのコストで比較すると、そこまで他の塗料より高いというわけではありません。

住宅外壁の塗装をリフォームする際には、長期的なコストを取るか、短期的なコストを取るかをよく考え、予算などに合わせて塗り替えに使用する塗料を選びましょう。

フッ素樹脂塗料は塗膜が硬い

フッ素樹脂塗料は塗膜が硬いため、耐候性や耐久性が高いにも関わらず、地震や台風などで家屋が大きく揺れた際に塗膜が割れてしまうという意見があります。

ですが、これは使用する塗料の種類を良く考えれば避けることができ、ひび割れが起こりやすいモルタル壁の場合は、塗膜の柔軟性が高い高弾性タイプの製品を用いれば問題ありません。

また、フッ素樹脂塗料はサイディングやサッシなどの隙間を埋めるシーリング剤に塗布すると塗膜が割れてしまいやすくなりますが、塗装後にシリコン塗料対応のシーリング剤を使用して打ち替えを行えば防ぐことができます。

外壁塗装をフッ素塗料で行う場合のメリット・デメリットは?

フッ素樹脂塗料は再塗装が大変?

フッ素樹脂には汚れを弾く性質があるため、一度外壁をフッ素樹脂塗料で塗装すると次回以降もフッ素樹脂塗料を使用しなければならないという話を聞いたことはないでしょうか?

毎回塗装のたびにフッ素樹脂塗料を使用すると高い費用がかかってしまうため、使用を避けた方が良いと思われるかもしれません。

ですが、実際にはフッ素樹脂塗料を施工していても、専用の下塗り剤を使用すれば他の塗料を使用することができます。

フッ素樹脂塗料は耐久性が高いため、10年後に建て直しを予定しているような場合には耐用年数が大きく余ってしまいますので、ウレタン塗料などの耐用年数が合う塗料に塗り替えれば費用を抑えることができるでしょう。

フッ素樹脂塗料とシリコン塗料の違いとは?

主な外壁塗料のうちフッ素樹脂塗料よりも頻繁に使用されているのはシリコン塗料です。

シリコン塗料は熱に強く、250~600℃の高熱にも耐えることが可能です。耐水性や耐候性にも優れており、気温の変化や紫外線、雨にも強い性質があります。光沢性もあり、そのツヤによって外壁を美しく保つことができます。

耐用年数は約10年~約15年であり、アクリル塗料やウレタン塗料と比較すると長持ちするようになっています。

一方、フッ素樹脂塗料は、耐熱性や耐候性に優れているだけではなく、防水性が高いためカビにも強いのが特徴です。親水性も高いため汚れを弾きやすくなっていて、汚れの定着を防いでくれます。耐用年数もシリコン塗料と比較すると長くなるため、主な外壁塗料の中でも長持ちします。

フッ素樹脂塗料は外壁塗料の中でも高性能ですが、その分単価も高くなってしまいます。しかし、外壁のメンテナンスのことを考えると、耐用年数が長い分、メンテナンスの回数を減らすことが可能であり、トータルの費用を抑えることができるのです。

フッ素樹脂塗料は色が落ちにくい?

フッ素樹脂塗料は、他の塗料と比較して耐候性が非常に高いという特徴があります。耐候性が高いと、紫外線の影響を受けにくくなるため、外壁塗装した色が落ちにくくなるのです。その理由は、耐候性を左右する樹脂成分にフッ素が含まれているからなのです。

外壁は直接太陽の光を浴びることになるため、紫外線の影響を受けやすくなります。長期間、太陽の光や紫外線を浴び続けると、だんだんと塗装も劣化してしまいます。

しかし、フッ素樹脂自体に熱や紫外線に非常に強い性質があるため、長期間紫外線を浴び続けても、外壁の色が落ちにくくなるのです。

また、耐久性が高いことも影響しています。フッ素樹脂塗料には塗装面にしっかりと密着するという性質があります。しっかり密着すると塗膜が強くなり、塗装がはがれにくくなるのです。

外壁の色を長持ちさせたいのであれば、耐候性と耐久性が高いフッ素樹脂塗料を選ぶのがおすすめです。建物を紫外線からしっかり守り、外壁の色をきれいに保ってくれることでしょう。

フッ素樹脂塗料の耐用年数はどれくらい?

フッ素樹脂塗料の耐用年数は、約15年~約20年と言われています。アクリル塗料が約5年~約7年、ウレタン塗料は約7年~約10年、シリコン塗料が約10年~約15年と考えると、フッ素樹脂塗料の耐用年数は非常に長いことがわかります。

耐用年数が長いということは、品質が良いことにもなるため、その分コストが高くついてしまいます。しかし、耐用年数が長いことはとても大きなメリットなのです。なぜなら、将来必要となるトータルのメンテナンス費用を抑えることができるからです。

例えば、自宅建物の寿命をあと40年とした場合、シリコン塗料の外壁塗装を選ぶとすると耐用年数が15年となるため、新築時、15年後、30年後の合計3回、外壁塗装工事が必要になります。フッ素樹脂塗料を選んだ場合は、新築時と20年後の合計2回しか工事の必要はありません。

さらに、外壁塗装工事にかかる費用をみると、シリコン塗料の場合と、フッ素樹脂塗料の場合とは、塗料の代金で差がつきます。

塗料代金を含む1回の工事費用について、シリコン塗料で100万円、フッ素樹脂塗料で120万円だとすると、シリコン塗料は100万円×3回で合計300万円、フッ素樹脂塗料は120万円×2回で合計240万円となります。

よって、長い目で見ると、フッ素樹脂塗料の方がトータルコストを抑えることが可能なのです。

フッ素樹脂塗料でかかる費用相場や単価はどれくらい?

フッ素樹脂塗料を使用して外壁塗装工事を行った場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

現在、フッ素樹脂塗料の単価相場は、1平方メートルあたり約3,060円~約3,310円程度となっています。

一般的な戸建て住宅の大きさである30坪の建物に施工したとすると、塗料だけでも約30万円以上必要となり、足場架設やその他諸経費等を含めると、約100万円以上かかる計算になります。

ただし、耐用年数が約15年~約20年と長いため、その他の外壁塗料と比較すると、塗り替えやメンテナンスの頻度は少なくて済みます。

フッ素樹脂塗料とシリコン塗料とで費用対効果を考えてみましょう。

平均的な30坪の大きさの一戸建て住宅として、

シリコン塗料:耐用年数約15年、施工費用約100万円
フッ素樹脂塗料:耐用年数約20年、施工費用約120万円

耐用年数で見ると、約1.33倍、施工費用は約1.2倍になります。

つまり、フッ素樹脂塗料の住宅は、シリコン塗料と比較して耐用年数が約1.33倍長く、費用で比較すると約1.2倍高くなります。よって、フッ素樹脂塗料の方が費用対効果が高いと考えることができます。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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