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2019年01月08日更新
ペアガラス(複層ガラス)に交換するメリット・デメリットは?
高い断熱性とリフォームの簡易さなどから、ペアガラスに興味を持つ人が増えています。しかし、誤った方法でリフォームを行えば、その利点が欠点になってしまいかねません。後悔しないペアガラスリフォームを行うためにも、メリットとデメリットを正しく理解しておきましょう。
ペアガラスの特徴を知っておこう
ペアガラスとは、2枚のガラスと中間層で構成された窓ガラスで、複層ガラスとも呼ばれます。
ペアガラスと複層ガラスは同じ意味を持つ言葉ですので、商品名がどちらで表記されていても問題ありませんが、2重サッシとは根本的に異なりますので要注意です。
省エネ基準法の本格的な実施に伴い、住宅の省エネ性能が義務化されつつある昨今、ペアガラスはもはや家の設備として欠かせない存在になりつつあります。
ペアガラスの持つ断熱性
ガラスとガラスのあいだに中間層を持つペアガラスは、この中間層で熱の移動を遮断することで、高い断熱効果や様々なメリットを生み出します。
ペアガラスの中間層は、
空気<アルゴンガス<真空
の順にグレードが高くなります。さらに、室内側に金属膜を張った断熱Low-Eペアガラスであれば、より高い断熱効果を発揮することができます。
リフォーム時の取り付け方
リフォーム時の取り付けの簡単さも、ペアガラスの大きな利点です。
リフォーム時には、窓枠全体を取り換える必要はなく、ペアガラスに付いたアタッチメントを窓に装着するだけで、簡単に取り付けが可能です。
このアタッチメント式の簡易なリフォームがペアガラスのメリットですが、寸法によっては、アタッチメントが出っぱり網戸が取り付けられなくなったなど、余計に問題を広げることにもなりかねませんので注意しましょう。
このようなペアガラスの特徴を知ったうえで、リフォーム時のメリットとデメリット、または利点や欠点をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
ペアガラスリフォームのメリット
2枚のガラスで構成されたペアガラスには、生活が快適になるメリットや利点を数多く持っています。
断熱性で光熱費を大きく節約
窓は、家の中でも最も熱の出入りが激しい箇所です。しかし、単層と呼ばれる1枚ガラスの窓は、ある程度の風はカットできても、熱の出入りを防ぐ「断熱性」は、決して高くはありません。
断熱性の低い窓では、家の中で温めた空気がどんどん外に逃げてしまいます。
また、夏場は暑い空気が涼しい屋内に入り込んでしまいますので、断熱性の低い家では、エアコンなどの空調機器を一年間常にフルパワーで稼働させなくてはなりません。
この単層ガラスを、高い断熱効果を持つペアガラスにリフォームすることで、夏は涼しく冬は暖かい家となり、エアコンの出番を極力減らすことができるようになります。
ちなみに、単層ガラスをペアガラスにすると、年間の光熱費は約4割以上削減することができると言われます。
リフォーム補助金の申請時に有利
ZEH住宅や省エネ住宅、長期優良住宅など、様々なリフォーム関連の補助制度では、「断熱性」が認定のカギとなっています。
そのほか、自治体のリフォーム関連補助金でも、窓を複数箇所ペアガラスにするだけで、断熱性の条件をクリアでき、補助金がもらえることがあります。
「ZEH住宅や省エネ住宅の補助金は元々受けるつもりはない」
「窓を全部リフォームする必要はない」
とお思いの方でも、他のリフォームと合わせて行えそうであれば、断熱性基準の条件となるペアガラスの導入も検討しておくことをおすすめします。
窓のサッシごと交換するリフォームより簡単
ペアガラスのリフォームでは、既存の窓のガラスのみをペアガラスに交換する方法が主流です。
取り付け交換はわずか1時間程度で完了し、窓を何日も仮止めした状態で過ごす必要がなく、窓周辺の内外装を補修する大掛かりな大工工事も必要ありません。
また、窓をサッシごと交換するリフォームは、1箇所につき約15万円の費用が必要ですが、ガラスのみペアガラスに交換するリフォームであれば、約8万円で行うことができ、費用面でも大きな負担になりません。
ペアガラスリフォームのデメリット
高い断熱性に加え、補助金制度で優遇されているだけでなく、取り付けも簡単にできるのが、ペアガラスのメリットです。
しかし、選び方を間違えると、いかにペアガラスと言えどもその効果を十分に発揮することはできず、最悪の場合、デメリットや欠点と化してしまう恐れもあります。
結露対策にペアガラスは不向き
ペアガラスの中には、結露に効果があることをアピールしている商品もありますが、既存のサッシがアルミ製のままでは、ペアガラスでも結露は発生します。
また、ペアガラスはアタッチメントという部材を使って窓枠に装着しますが、アタッチメント部分がアルミの場合、その部分にも結露が発生してしまうという欠点があります。
ですので、現在お使いのアルミサッシに大量の結露が発生してお困りの場合、アルミ製のペアガラスを導入しても、原因の解決にはならないばかりか、結露の範囲を広げることにもなりかねません。
サッシの結露でお悩みの場合は、樹脂素材で作られたペアガラス付きのサッシに交換するリフォームを行うと良いでしょう。
サッシには、枠の材質にも断熱性のグレードがあります。
アルミ<樹脂アルミ混合<樹脂<天然木
上記の順に断熱性は高くなりますが、この中でも特に防露効果が高く、標準以上の断熱性を備えており、天然木に比べてカビの発生が少ない樹脂サッシが特におすすめです。
既存の部材が合わなくなることも
ペアガラスの厚さは、約12ミリメートルで作られています。
既存の窓は、厚さ約9ミリメートルで作られていますので、ペアガラスを装着すると、窓全体の厚みが増すことになります。
さらに、ガラスが3枚になったトリプルガラスや、中間層を広く設けることで断熱性を高めたものなどを取り付けると、リフォーム後は確実に既存の窓よりも厚くなります。
このような場合、網戸やカーテンレール、雨戸やシャッターなど、窓周辺の部材が開けにくくなる恐れがあるため、ペアガラスの取り付けそのものができないことがあります。
リフォーム前には、窓のサイズだけでなく、このような窓周辺のアイテムとの兼ね合いも調べておきましょう。

冬の日光を遮熱してしまう
ペアガラスのうち、さらに高い効果を発揮するのがLow-Eタイプのペアガラスですが、このうち遮熱タイプのLow-Eガラスは、取り付ける位置に注意が必要です。
このタイプのペアガラスは、遮熱という字の通り、冬の日中の日光まで遮ってしまうというデメリットがあります。
日中、家に太陽光の熱を取り込むことができなければ、けっきょく暖房機器に頼らざるを得ませんので、光熱費が余計にかかり、ペアガラスが本来持つ断熱性の恩恵を受けることはできません。
遮熱タイプのLow-Eペアガラスは、窓の方角によっては、取り付けた方が良い場合とそうでない場合があります。
もちろん、夏場に日差しが当たり過ぎて、生活に不便さを感じるような場所であれば、遮熱タイプのLow-Eペアガラスは、抜群の効果を発揮するでしょう。
冬場に少しでも日光を取り込みたい箇所には遮熱タイプの設置を避け、断熱タイプを選ぶなど、効果的な配置の工夫が、ペアガラスリフォームのポイントです。
窓リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた窓リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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