どうして壁が殺虫剤で変色してしまったの?
スプレータイプの殺虫剤は油性で変色しやすい
壁が変色してしまう原因として、スプレータイプの殺虫剤が壁に吹き付けられたことが考えられます。
スプレータイプの殺虫剤の原料のほとんどが油性です。油性物質は熱により引火性があるという特徴に加えて、付着したものを変色させてしまうという特徴もあります。
壁を変色させてしまうのは、スプレータイプの殺虫剤だけではありません。ほかにも、塗料や化粧品などのすべての油性製品が壁を変色させる恐れがあります。
なぜ油性成分が壁などを変色させてしまうかというと、油性物質に含まれるビヒクルと呼ばれる溶剤成分が、熱や紫外線によって変色作用を引き起こすからです。
また原料が油性でなくても、パウダー配合の殺虫剤は壁紙を白く変色させてしまうことがあります。なぜなら殺虫剤に含まれるパウダー成分が壁につき、白く残ってしまうからです。
特に変色しやすいのが「ふすま」
スプレータイプの殺虫剤で壁などが変色することがあり得るのですが、特にふすまは変色しやすいので殺虫剤がかからないように注意が必要です。
ふすまは紙でできているため繊細で水気に弱いことから変色だけでなく、シミとなって薬剤が残ってしまうことがあります。
ほかにもスプレータイプの殺虫剤によって、木製の家具などが変色してしまったり、プラスチック素材の製品では変色だけでなく、プラスチック部分がやわらかくなって変形させてしまう危険もあります。
そのためスプレータイプの殺虫剤を使うときは、虫だけではなく、虫の周りにあるものにも注意を払うようにしましょう。
賃貸物件では殺虫剤の使用を禁止⁈
殺虫剤の使うことで壁紙等が変色しては困るという理由から、賃貸物件によっては殺虫剤の使用を制限している物件があります。それほどに殺虫剤によって壁紙の変色は起こりやすいと言えるでしょう。
もしも賃貸物件で害虫が頻繁に出るようでしたら、スプレータイプ以外の殺虫剤を使用するか、専門の業者に駆除を頼むことをおすすめします。
ただし専門業者への依頼は勝手に業者に害虫の駆除をお願いするのではなくて、まずは物件の賃貸業者か大家に被害について相談しましょう。
害虫を駆除のやり方は、双方が相談して納得した方法で進められることで、後々に想定されるトラブルを回避することができます。
壁が殺虫剤で変色したときの落とし方
ビニールクロスなら掃除ができる!
壁紙にはいくつか種類がありますが、ビニールクロスの場合には、壁の変色をきれいにすることができます。ビニールクロスは耐水性があるため、洗剤を使って壁紙をこすり表面の汚れを洗い落とすことが可能です。
ビニールクロスは日本で一番普及している壁紙ですから、ご自宅の壁の壁紙もビニールクロスかもしれませんので、是非チェックしてみてください。
中性洗剤とメラミンスポンジを使ったお掃除の仕方
殺虫剤でできたビニールクロスの変色には、中性洗剤とメラミンスポンジを使ってこすり落とすことができます。中性洗剤は食器を洗うときに使う食器洗剤で構いません。
また、メラニンスポンジとはメラニン樹脂でできたスポンジできめが細かく、水だけで汚れを落とせるスポンジで、お掃除グッズとして重宝されているアイテムです。
お掃除方法は、メラニンスポンジに中性洗剤をつけて変色部分をこすります。汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤を壁に付けて約10分ほどラップしてからメラニンスポンジでこすってみましょう。
これで落ちにくい油性の殺虫剤も落とすことができます。洗剤が残っているとそれが原因で変色することもありますから、洗剤はきれいにふき取るようにしてください。
ふすまには雑巾と薄めた中性洗剤で優しくこする
もしもふすまに殺虫剤がかかってしまった場合は、中性洗剤を約40℃のお湯で30倍に希釈して、硬く絞った雑巾で優しくなでるように拭いていきます。
拭き終わったまま放置してしまうと拭いた部分がよれてしまうので、ドライヤーでゆっくりと乾かしましょう。
重曹ペーストを使って落とす
中性洗剤を使って殺虫剤が落ちない場合は、重曹ペーストを試してみましょう。油汚れは酸性なので、アルカリ性の洗剤で落とすことができます。
重曹はアルカリ性の中でも弱アルカリ性で、重曹を使う部分にあまり負担をかけずに汚れを落とすことができます。重曹ペーストは重曹に水を混ぜて作ります。大さじ1の重曹に対して大さじ1の水を入れて練ってください。
その重曹ペーストを、殺虫剤がついてしまったところに塗って約10分ほど放置します。重曹ペーストが乾燥したら壁から剥がして、残ったペーストは固く絞った雑巾で拭きましょう。
それでもきれいに取れないときは、酢を水で2倍に希釈したものをスプレーでシュッと一吹きすれば泡状になって汚れが浮いてきます。これを雑巾で拭き取れば終了です。
お掃除の注意点:無理は禁物
壁紙のお掃除のときに守っていただきたいのが、壁紙を強くこすりすぎないことです。気になる壁紙の変色をきれいにしたいという気持ちからつい力が入ってしまいますが、無理は禁物です。
お掃除の際は手順を守って焦らずに、丁寧にお掃除をしてみましょう。そうすれば壁紙に負担をかけることなく壁紙の変色をキレイにすることができます。
どうしても落ちないときは壁紙を張り替える
いろいろ試したけれどやっぱり壁紙の変色が落ちないのだとしたら、その時は残念ですが壁紙を張り替えるしかありません。
また、ビニールクロス以外の紙や織物壁紙は掃除ができませんので、壁紙を張り替えることになります。
ただし、賃貸の物件では勝手に壁紙を張り替えるのではなく、必ず物件の持ち主である大家さんに相談しましょう。
おすすめは高機能壁紙
色や柄など見た目が気になってしまう壁紙ですが、毎日の暮らしの中でお手入れのしやすい壁紙としてお勧めしたいのが「高機能壁紙」です。
高機能壁紙とは、従来のビニールクロスにプラスアルファの機能を持たせた壁紙です。汚れが付きにくいラミネート加工された壁紙や、匂いを消臭する消臭壁紙、部屋の湿度の調整をする吸放湿壁紙など用途に合わせた壁紙がいろいろあります。
壁紙を張り替えるなら、汚れなどの日常的な不満を解消してくれるような高機能壁紙を検討してみるのはいかかでしょうか。
壁紙を変色させずに害虫を退治する方法とは?
氷結タイプのスプレーを使う
ゴキブリなどの害虫は駆除したいけれど、化学合成成分の入った殺虫剤を使いたくないという方には、氷結タイプのスプレーがおすすめです。
冷却効果で害虫の動きを止めて駆除するので、化学合成成分を主成分とした殺虫剤のようにベタつかず、駆除後のお掃除もしやすいのが特徴です。
ただし氷結タイプのスプレーはふすまなどの紙類にはシミとなって残ってしまうかもしれないので、ふすまに向けてスプレーしないようにしましょう。
ゴキブリにはキッチン用アルコール除菌スプレー
ゴキブリにはキッチン用アルコール除菌スプレーも駆除に使えます。約50%以上のアルコールなら壁の変色を心配せずにお使いいただけます。
濃度が高いアルコールなのですぐに蒸発するため、後拭きいらずでつかえるので便利です。
入ってきた虫は外に逃がす
家の中に入ってきた虫が害虫とはいえ殺すとなると気が重くなるという方もいるでしょう。そんな方は、殺さずに虫を外へ逃がす方法を試してください。
たとえば蛾のような光の方に寄っていく習性があれば、それを利用して、室内を暗くして窓を開け、街灯に誘われて出ていくのを待つという方法があります。
そんなに長く待てない場合には、コップや厚紙を使って虫を捕獲してから外に逃がす方法もあります。虫が壁などに止まっている間にコップなどを虫の上から被せて捕獲します。
虫が逃げないようにほんの少しコップを持ち上げて、ハガキなどの厚紙を壁に擦り付けるようにしてコップにふたをしましょう。そのコップを窓まで持って行き、捕獲した虫を外へ逃がしてやります。
この方法で捕獲しやすい虫は、蛾やクモなどの比較的動きが鈍いものから窓ガラスを伝って歩いている蜂やハエなどです。
虫が入ってこないように予防しよう!
虫が入ってこないように事前に予防しておけば、虫の処理に困ることも少なくなるでしょう。
窓に網戸を取り付けるのはもちろんですが、ゴキブリなどの大きな害虫にもかかわらず、たった1ミリ程度の隙間からでも侵入してきます。そこで隙間テープなどで網戸とサッシの間の隙間もふさぎます。
玄関などの開け閉めが頻繁にあるところには、置き餌タイプの駆除剤や粘着シープ型の罠を置くといいでしょう。また害虫が嫌がるミント系のアロマオイルをスプレーするというのも虫を寄せ付けない効果的な方法です。
換気扇やエアコンの排水ホースの出口、お風呂やシンクの排水口など害虫が侵入してくるところには、フィルターなどをかけて隙間をふさぎます。
家具の隙間などの小さなスペースも害虫が発生しやすいですから、清潔に保つように掃除をする習慣をつけましょう。
壁紙を張り替えるときのリフォーム業者の選び方とは?
住宅メーカーの物件ならそのメーカーに問い合わせる
壁紙を張り替えるなどのリフォームを請け負う会社にはいろいろありますが、自宅が住宅メーカーで販売されていた場合、まずはその住宅メーカーに相談するのがいいでしょう。
大手住宅メーカーは独自のメンテナンスやリフォームを行っている企業が多いので、相談からリフォームまでスムーズに進むケースが多いようです。
信頼できる業者を選ぶ
リフォーム専門業者や公務店に頼む場合は、それぞれの特徴を知ることが大切です。大手のリフォーム業者なら壁紙張替えの経験が豊富なものの、費用が高くなる場合があります。
小さな工務店のほうが費用がかかるという風潮がありますが、必ずしもそうではありません。むしろ丁寧な仕事を期待できるというメリットがあります。
リフォーム業者を選ぶときは、汚れが付きにくい壁紙を選びたいなど、要望に応えたアドバイスがもらえるような相談しやすい業者や信頼のできる業者を選びましょう。
一度は会社を訪問しておくべきでしょう。資材置き場や工事車両などが小規模でもキチンと整備され、責任者が工事実績などをしっかり具体的に説明してくれるような業者であれば、ほぼ安心ですが、中にはデスクと電話だけで100%外注工事の営業専門会社もあるので要注意です。
見積もり比較は詳細を確認
いくつかの業者に相談して比較する場合には、各社にそれぞれ見積もりを出してもらって検討します。その際に注意することは、見積内容を統一することです。
見積書には経費のみを書き、後から工事費を上乗せしてくる業者があったり、経費の詳細にすでに工事費が含まれているなど、各業者で見積もりの出し方が違います。
見積もりに何が含まれているのかを確認したうえで、費用を比較しましょう。
壁紙・内壁リフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
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