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2018年12月26日更新
スレート屋根を葺き替える価格は?
スレート屋根の葺き替えにはそのままスレートに葺き替える方法やカバー工法でガルバリウム鋼板を用いる方法など、幾つかの種類があります。スレート屋根を葺き替える価格や雨漏りや断熱への対応など葺き替えの際に考慮するポイントを取り上げます。
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- 監修者樋田明夫
スレート屋根の劣化は放置すると危険
スレート屋根は劣化すると割れが生じたり、台風などの強風で瓦や棟などがめくれたりすることがあります。このような状態になると雨が中に入ってしまい雨漏りを生じさせたり、スレートが落下したりします。
雨漏りは住宅の劣化を早めます。特に雨漏りに気づかずに放置すると下地の腐敗が進行していきます。こうなると後で修理に余計に費用が必要となってしまいます。スレートの落下は通行人を巻き込んだ事故になりかねません。
そうなる前にスレート屋根の葺き替えを検討しましょう。ではスレート屋根を葺き替える際にはどの程度の費用相場なのか見ていきましょう。

スレート屋根の葺き替えの価格
スレート屋根の葺き替えリフォームにはスレートからスレートへの葺き替えの他に、既存のスレート屋根にガルバリウム鋼板を重ね張りするカバー工法という工法もあります。
それぞれの場合のリフォーム価格についてあげていきます。
スレート屋根からスレート屋根への葺き替えの価格
スレート屋根からスレート屋根へ葺き替える場合の価格相場は1平方メートルあたり約12,000〜20,000円程度です。
足場を設置する費用としての相場は約20〜30万円ほどです。この費用を加味しますと、工事価格としては通常の大きさの住宅で約90〜200万円程度と言えます。
雨漏りが生じている場合には下地の劣化度合いによって追加の工事が必要となります。
下地のコンパネ板を張り替えるような大きな補修が必要となった場合、その費用は1平方メートルあたり約2,000〜3,000円程度でしょう。
しかしながら下地の補修は範囲や劣化の程度によって費用が異なりますので、リフォーム会社の担当者にご相談ください。
断熱性を上げたい場合にはスレート撤去後の下地に断熱シートを敷きこむこともできます。また屋根裏に断熱材を設置するという方法もあります。
2004年以前に建てられた住宅の場合のスレートにはアスベストが含まれていることがあります。この場合はスレート撤去費用として追加の費用が必要となります。
ガルバリウム鋼板でのカバー工法でのリフォーム価格
ガルバリウム鋼板は大きく分けて2種類のものがあります。断熱材が入っていないものと、断熱材一体型です。現在、カバー工法によるリフォームでは断熱材一体型を用いることが主流となっています。
ガルバリウム鋼板(断熱材一体型)の工事単価は1平方メートルあたり約6,000〜10,000円程度が相場です。断熱材が入っていない材料でも材料の価格は1割程度しか変わりません。
足場の費用を加味しますと、工事価格としては通常の大きさの住宅で約50〜150万円程度と言えます。雨漏りが生じている場合には下地の劣化度合いによって追加の工事が必要となります。
断熱材が入っている方が断熱性や遮音性の観点からメリットが大きいので、断熱材一体型の材料を使う方が長い目で見るとお得といえます。
さらに、棟部分や軒先部分の板金費用などが必要となります。これらの費用はそれぞれの屋根の形状によって異なります。必要となる長さが屋根形状によって大きく異なるからです。
スレートとその他の屋根材との比較
スレートと瓦、ガルバリウム鋼板は耐久性の点でどのように異なるのでしょうか。
一般的にスレートは約7、8年に一度の塗装など、メンテナンスをきちんとした状態で耐久性は約20〜40年程と言われています。
一方、瓦はほぼメンテナンス不要で耐久性は約50〜100年程、ガルバリウム鋼板はメンテナンスをして約20〜50年程と言われています。もちろんここで挙げた耐久性は地域や環境によって大きく異なります。
スレートからの葺き替えリフォームの際の価格が高い方から順に並べると、一般的には、瓦への葺き替え、次にガルバリウムでのカバー工法、最後にスレートへの葺き替えの順となります。
既存の下地の状態によってリフォーム費用が変わることがありますので、見積もりに来たリフォーム会社の担当者にも確認してください。
スレート屋根に含まれるアスベストについて
現在使われているスレートにアスベストが含まれていないだろうかということを心配しておられる方も多くいらっしゃると思います。
アスベストの使用は2004年に禁止となりました。それで2004年より前の住宅のスレートにはアスベストが含まれたスレートが使われている可能性があります。2004年以降のスレートにはアスベストは使われていません。
アスベストを含有したスレートであってもアスベストは通常の状態では飛散しないと言われています。
しかしながら、劣化によりスレートの表面のコーティングがはがれたり、スレートを撤去したり、塗装工事のために高圧洗浄をする際に飛散の可能性があります。
そのため、アスベスト含有のスレートを使用している住宅のリフォームの場合、アスベストを扱うことのできる施工業者に依頼することが必要です。
またこの点でカバー工法によりガルバリウム鋼板の屋根へリフォームするという選択肢も考慮することができます。現場を見に来たリフォーム会社の担当者にもアスベストについてはしっかり確認をしてください。

葺き替えとカバー工法
スレートの屋根を葺き替えるのとカバー工法ではどちらが良いのでしょうか。
スレートの葺き替え工事ではスレートを撤去した際に、雨漏りや劣化の確認ができ必要であれば屋根下地を新しくできるというメリットがあります。
またこの先40年以上その住宅に住み続けたいという場合には、早い時点で屋根の状態を確認して補修出来るのでカバー工法ではなく葺き替えの方が良いかもしれません。
一方でカバー工法では工事価格の安さや断熱性が上がる点などにメリットがあります。一般的に
ガルバリウム鋼板屋根自体の耐久性としては20年以上あると言われています。
ガルバリウム鋼板で屋根では約10年に一度の塗装や日頃のメンテナンスをしていくことで屋根を長く良い状態に維持することができます。
スレート屋根でも塗装のメンテナンスが必要であることを考えると、カバー工法でリフォームする際の工事価格の安さは大きなメリットと言えます。
葺き替えとカバー工法のどちらが良いのかは、それぞれの住み方や計画によっても変わってきます。耐久性や建物の寿命、住まい続ける長さや費用の配分など、ご自身の家庭にあったリフォームを計画しましょう。
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この記事の監修者プロフィール

株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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