ナフサショック後も『改善の兆しを感じない』62.9% リフォーム会社159社に聞いた価格・納期への影響

建築資材・住宅設備の納期への影響や供給不足について、62.9%が改善の兆しを感じないと回答した調査結果のグラフ
2026年春以降、中東情勢の緊迫化やホルムズ海峡周辺の物流不安を背景に、建築資材・住宅設備の価格や納期への影響が懸念されています。
ハピすむでは、ナフサショックでリフォーム費用がどう変わるかを整理した前回記事に続き、全国のハピすむリフォーム加盟店159社にアンケートを実施しました。
本記事では、価格上昇・納期遅延・供給不安に対する現場の受け止め方をもとに、リフォーム検討者が確認しておきたいポイントを整理します。

価格上昇・納期遅延・供給不安が続いている

今回の調査では、建築資材・住宅設備をめぐる価格や納期への影響が、リフォーム現場で引き続き意識されていることが分かりました。

特に、納期への影響や供給不足については62.9%が「改善の兆しを感じない」と回答しています。あわせて、42.8%が「仕入れ価格が前年同時期より20%以上上昇している」、46.5%が「納期が1か月以上長期化している」と回答しました。

調査項目結果
納期への影響や供給不足について
改善の兆しを感じない
62.9%
仕入れ価格が前年比20%以上上昇している42.8%
納期が前年比1か月以上長期化している46.5%
価格変動の影響がある88.1%
納期遅延・供給不安定の影響がある96.2%

以降では、価格、納期、影響が大きい商材、現場での対応について、調査結果とリフォーム会社から寄せられたコメントをもとに整理します。

供給改善の実感は限定的

建築資材・住宅設備の「納期への影響や供給不足」について、5月末時点における緩和・改善の兆しを感じるか聞いたところ、「あまり感じられない・以前と変わらず停滞している」が40.9%、「全く感じられない・むしろ悪化している」が22.0%でした。

この2つを合わせると、62.9%が「改善の兆しを感じない」と回答しています。

回答社数割合
非常に感じられる・ほぼ正常化してきている5社3.1%
やや感じられる・
一部の資材・設備で改善してきている
51社32.1%
あまり感じられない・
以前と変わらず停滞している
65社40.9%
全く感じられない・むしろ悪化している35社22.0%
わからない3社1.9%

自由回答でも、改善を実感しきれていないことに触れる声がありました。

リフォーム会社から寄せられたコメント

正直なところ、まだお客様を安心させられるような材料は少ないと思います。また、「現時点で価格に影響はない」と回答しましたが、価格高騰の影響はこれから起こります。

物価高はメーカーの市場動向によるもので上がり幅も高いため、お客様に価格転嫁するしかありませんが、物が入らないのはどうにもなりません。

これらのコメントからは、価格や納期への影響が一時的なものとして受け止められているのではなく、今後の動向を見ながら顧客説明や工期調整を続けている事業者がいることが読み取れます。

ナフサショックが現場に与える2大影響(費用と納期)

費用面:「価格上昇」と「見積もりの有効期限」が論点

資材・設備の仕入れ価格について、1年前の同時期と比べた変化を聞いたところ、42.8%が「20%以上上昇している」と回答しました。

仕入れ価格の変動社数割合
30%以上上昇している17社10.7%
20%以上、30%未満上昇している51社32.1%
10%以上、20%未満上昇している69社43.4%
10%未満上昇している13社8.2%
ほとんど変化はない3社1.9%
わからない6社3.8%

また、資材価格の変動を顧客への見積もり・販売価格にどう反映しているか聞いたところ、69.8%が「大部分」または「一部」を販売価格へ反映していると回答しました。

販売価格への反映状況社数割合
大部分を販売価格へ反映している42社26.4%
一部を販売価格へ反映している69社43.4%
現時点では大きく反映していない・
自社で吸収している
28社17.6%
案件によって対応を変えている17社10.7%
その他3社1.9%

価格変動について、リフォーム会社からは次のようなコメントが寄せられました。

リフォーム会社から寄せられたコメント

契約書や見積書に、見積もり有効期間が十分な期間として記載されているか確認が必要です。

見積もり備考欄に、見積もり金額の上昇や工期延期の可能性がある旨を記載しています。

各社を比較する際は、商材・価格・施工方法・工期だけでなく、「なぜその提案なのか」を確認してみてください。

これらのコメントでは、見積もり金額だけでなく、見積もりの有効期限、価格改定があった場合の扱い、見積もり備考欄の記載、提案内容の理由を確認する必要性が示されています。

納期面:「工事日」だけでなく「入居時期」への影響も

納期の遅れは、工事開始日だけの問題ではありません。

中古住宅を購入して入居前にリフォームする場合や、浴室・キッチンなど生活に直結する設備を交換する場合、住宅設備の納期が引っ越しや入居時期に影響することもあります。

資材・設備の納期について、1年前の同時期と比べた変化を聞いたところ、46.5%が「1か月以上長期化している」と回答しました。

納期の変化社数割合
1か月以上長期化している74社46.5%
2週間以上、1か月未満長期化している58社36.5%
1週間以上、2週間未満長期化している18社11.3%
ほとんど変化はない4社2.5%
わからない5社3.1%

納期については、現場から次のようなコメントがありました。

リフォーム会社から寄せられたコメント

材料は納期はかかるが、待てば入ってきているので、余裕を持った計画が必要だと思います。

特にユニットバス交換の工事については、完成時期に余裕がある状態で打ち合わせする方がよいです。

中古物件等を購入されてリフォームされる方などは、入居が遅れる可能性もあります。

建築資材や住宅設備品の納入が完全にストップすることはないので、早めに仕様決め・打ち合わせを行いながら発注作業を行い、余裕を持ったスケジュールの案内をしています。

これらのコメントからは、希望する設備の納期だけでなく、工事完了日、入居予定日、仕様決めの時期も確認対象になることが読み取れます。

影響が大きい商材は、価格と納期で違い

価格と納期では、影響が出ている商材にも違いが見られました。

価格に影響が出ている商材・工事では「塗料・接着剤」が74.3%で最多でした。一方、納期に影響が出ている商材・工事では「ユニットバス・浴室設備」が75.2%で最多でした。

項目最多回答割合
価格に影響が出ている商材・工事塗料・接着剤74.3%
納期に影響が出ている商材・工事ユニットバス・浴室設備75.2%

価格に影響が出ている商材・工事の上位は以下の通りです。

価格に影響が出ている商材・工事社数割合
塗料・接着剤104社74.3%
ユニットバス・浴室設備93社66.4%
断熱材90社64.3%
配管材料・塩ビ管など88社62.9%
クロス・床材60社42.9%
キッチン46社32.9%

納期に影響が出ている商材・工事の上位は以下の通りです。

納期に影響が出ている商材・工事社数割合
ユニットバス・浴室設備115社75.2%
塗料・接着剤96社62.7%
断熱材85社55.6%
配管材料・塩ビ管など68社44.4%
キッチン37社24.2%
クロス・床材28社18.3%

商材ごとの進め方については、次のようなコメントもありました。

リフォーム会社から寄せられたコメント

おすすめは、比較的納品が早いキッチン、洗面、クロスなどを先に工事し、後ほど納期の遅いユニットバスの工事をする方がスムーズです。

商材納期に合わせた工程を組んでもらうことで、スムーズな工事が行えます。

複数メーカーの比較や、納期に余裕を持った計画を立てることで、今の市況でもスムーズに進めることが可能です。

納期遅延のリスクが少ない商材を代替プランとして提案するケースもあります。

これらのコメントでは、希望する商材の納期確認に加えて、工事の順番、複数メーカーの比較、代替品の有無も確認対象として挙げられています。

補助金の相談は増加、納期に注意

現在、リフォームを検討している顧客の相談傾向に変化があるか聞いたところ、「補助金に関する相談・質問が増えた」は23.3%でした。

相談傾向の変化社数割合
納期に関する相談が増えた81社50.9%
価格に関する相談が増えた73社45.9%
補助金に関する相談・質問が増えた37社23.3%
早めの契約・着工を希望するケースが増えた36社22.6%

割合としては「納期に関する相談が増えた」「価格に関する相談が増えた」より低いものの、自由回答では補助金に関する具体的な意見が複数寄せられています。

補助金の活用に関するコメントとしては、次のような声がありました。

補助金活用に関するコメント

国の補助金と合わせて県、市町村の補助金を有効活用し、価格の高騰に少しでも対応できればよいと思います。

補助金の内容を分かりやすく説明し、工期についても説明しています。

一方で、補助金を前提にしすぎることへの注意もありました。

補助金への注意を喚起するコメント

補助金も条件などが厳しくなる傾向にあるという話もあり、時期を検討し過ぎるとタイミングを逃す可能性があります。

資材納期の遅れや納期が確定できない今、補助金頼りのリフォームはおすすめできません。

これらのコメントからは、補助金の対象可否だけでなく、申請期限、工事完了期限、資材納期との関係も確認する必要があることが読み取れます。

リフォーム会社の多くは「事前説明の強化」で対応

現在の状況に対して、リフォーム会社が実施している工夫・対策を聞いたところ、「お客様への事前説明の強化」が67.9%で最多でした。

実施している工夫・対策社数割合
お客様への事前説明の強化108社67.9%
工期調整の柔軟化83社52.2%
早期の在庫確保・発注78社49.1%
代替品の提案71社44.7%
価格上昇を抑えるための企業努力34社21.4%
補助金を活用した負担軽減の提案28社17.6%

事前説明や比較については、次のようなコメントがありました。

リフォーム会社から寄せられたコメント

中東情勢の影響により納期の遅延・価格の変動があることを前もって伝えています。

納期の遅れや価格改定の動きが見られ始めております。そのため、ご契約後は速やかに発注を行うことで、その分早く納期の確認や資材の確保が可能になります。

各社を比較する際は、商材・価格・施工方法・工期だけでなく、「なぜその提案なのか」を確認してみてください。

ご要望をそのまま形にするだけでなく、プロの視点からメリット・デメリットを説明し、より良い選択肢を提案してくれる会社は安心感があります。

価格や納期が変動している時期ほど、説明内容、提案理由、発注タイミング、工期変更時の対応を確認する必要性が示されています。

代替品や施工体制は、提案理由も確認対象に

現在、リフォーム工事の品質や施工体制への影響について聞いたところ、「一部に影響があるが、施工品質・体制に大きな支障はない」が39.0%でした。

施工品質・施工体制への影響社数割合
影響はほぼない44社27.7%
一部に影響があるが、
施工品質・体制に大きな支障はない
62社39.0%
全体的に一定の影響がある34社21.4%
大きな影響が出ている15社9.4%
わからない3社1.9%
その他1社0.6%

代替品や施工会社選びについては、次のようなコメントがありました。

リフォーム会社から寄せられたコメント

無理に代替品、在庫品等の粗悪品を使用されているケースも見られますので、担当者の説明、施工会社の実績も見るべきだと思います。

単に価格だけを比較すると失敗する。技術や知識が伴った工事が必要になる。

価格だけではなく、質・デザインを中心とした納得できる内容での提案が必要です。

確実に施工可能な工事から進めていただきたい。

これらのコメントからは、代替品を提案された場合に、メーカー名・品番、性能、保証、価格差、施工実績、提案理由を確認する必要性が読み取れます。

「早めに進める」と「慌てない」両方の声

現在の市況を踏まえ、リフォーム検討者に対して比較的進めやすいと感じる対応策を聞いたところ、「納期に余裕を持ったスケジュールで進める」が61.0%で最多でした。

比較的進めやすい対応策社数割合
納期に余裕を持ったスケジュールで進める97社61.0%
影響の少ない部分から段階的にリフォームを進める72社45.3%
早めに現地調査・見積依頼を行う58社36.5%
窓・断熱など、省エネ改修から優先的に進める46社28.9%
複数メーカー・製品を比較しながら検討する39社24.5%
補助金を活用できる工事を優先して検討する38社23.9%
小規模な修繕・メンテナンスから進める15社9.4%

自由回答では、早めの検討をすすめるコメントがありました。

「早めの検討」をすすめるリフォーム会社のコメント

今後、資材の大幅な値上げが見込まれます。今後数年で計画をされているリフォームがあれば、早めに検討されることをおすすめします。

ご契約後は速やかに発注を行うことで、その分早く納期の確認や資材の確保が可能になります。

早め早めに仕様決め・打ち合わせを行いながら発注作業を行い、余裕を持ったスケジュールの案内をしています。

一方で、急がない判断をすすめるコメントもありました。

「急がない」ことをすすめるリフォーム会社のコメント

慌ててリフォームしないことをおすすめします。必要なリフォームやメンテナンスをしっかり行ってください。

お急ぎのリフォーム以外は、時期をずらされた方がよいのでは。

急を要さない工事は、市場が安定してからをおすすめします。

まずは慌てず、検討はじっくりすることをおすすめします。

これらのコメントを見ると、「すぐに契約するかどうか」ではなく、「急ぐ工事か、待てる工事か」を分けて考える必要性が読み取れます。

相談前・見積もり時の確認リスト

リフォーム会社からの自由回答では、見積もり条件、納期、工事の進め方、補助金、代替品、施工会社選びに関するコメントが寄せられました。

これらのコメントをもとに、相談前や見積もり時に確認しておきたい点を整理すると、以下の通りです。

確認したいこと関連する現場コメントの内容
見積もりの有効期限見積もり書・契約書の有効期間を確認すべき
価格改定時の扱い見積もり金額の上昇可能性を備考欄に記載している
希望設備の納期ユニットバスなどは完成時期に余裕が必要
入居・引っ越し予定への影響中古物件購入後の入居が遅れる可能性がある
工事を分けて進められるか納品が早い工事から先に進める
複数メーカーの比較複数メーカーを比較することで進めやすい
補助金の期限・条件補助金頼りのリフォームへの注意
代替品の内容代替品・在庫品の品質確認が必要
提案理由「なぜその提案なのか」を確認すべき
急ぐ工事か、待てる工事か早めの検討と、慌てない判断の両方の声

今回の調査では、建築資材・住宅設備の価格変動や納期遅延について、多くのリフォーム会社が影響を感じていることがわかりました。

一方で、自由回答では「早めに検討した方がよい」という声だけでなく、「慌ててリフォームしない方がよい」「急がない工事は時期を見てもよい」という声も寄せられています。

リフォームを検討する際は、費用だけでなく、見積もりの有効期限、希望商品の納期、工事完了時期、補助金の条件、代替品の有無などを確認しながら進めることが重要です。

調査結果詳細

ここからは、アンケート各設問の集計結果を掲載します。調査結果を詳しく確認したい方は、各表をご参照ください。

※各項目の数値は小数第二位を四捨五入しています。
※複数回答の設問では、回答割合の合計が100%を超える場合があります。
※Q3は、Q1で「大いに影響がある」「多少影響がある」と回答した140社を母数としています。
※Q4は、Q2で「大いに影響がある」「多少影響がある」と回答した153社を母数としています。

Q1. 価格変動の影響

現在、事業において建築資材・住宅設備の「価格の変動」による影響があるか聞いたところ、以下の結果となりました。

回答社数割合
大いに影響がある85社53.5%
多少影響がある55社34.6%
あまり影響はない16社10.1%
全く影響はない2社1.3%
わからない1社0.6%

「大いに影響がある」と「多少影響がある」の合計は140社、88.1%でした。

Q2. 納期遅延・供給不安定の影響

現在、事業において建築資材・住宅設備の「納期の遅延や供給不安定」による影響があるか聞いたところ、以下の結果となりました。

回答社数割合
大いに影響がある85社53.5%
多少影響がある68社42.8%
あまり影響はない4社2.5%
全く影響はない1社0.6%
わからない1社0.6%

「大いに影響がある」と「多少影響がある」の合計は153社、96.2%でした。

Q3. 価格に影響が出ている商材・工事

価格変動の影響があると回答した140社に、具体的に価格へ影響が出ている商材・工事を聞いたところ、以下の結果となりました。

商材・工事社数割合
塗料・接着剤104社74.3%
ユニットバス・浴室設備93社66.4%
断熱材90社64.3%
配管材料・塩ビ管など88社62.9%
クロス・床材60社42.9%
キッチン46社32.9%
外装材40社28.6%
木材31社22.1%
その他・自由記述を含む回答27社19.3%

※複数回答。

Q4. 納期に影響が出ている商材・工事

納期遅延や供給不安定の影響があると回答した153社に、具体的に納期へ影響が出ている商材・工事を聞いたところ、以下の結果となりました。

商材・工事社数割合
ユニットバス・浴室設備115社75.2%
塗料・接着剤96社62.7%
断熱材85社55.6%
配管材料・塩ビ管など68社44.4%
キッチン37社24.2%
クロス・床材28社18.3%
外装材20社13.1%
木材11社7.2%
その他・自由記述を含む回答34社22.2%

※複数回答。

Q5. 仕入れ価格の前年比変動

資材・設備の仕入れ価格について、1年前の同時期と比べて平均してどの程度変動しているか聞いたところ、以下の結果となりました。

回答社数割合
30%以上上昇している17社10.7%
20%以上、30%未満上昇している51社32.1%
10%以上、20%未満上昇している69社43.4%
10%未満上昇している13社8.2%
ほとんど変化はない3社1.9%
わからない6社3.8%

「30%以上上昇している」と「20%以上、30%未満上昇している」の合計は68社、42.8%でした。

Q6. 納期の前年比変化

資材・設備の納期について、1年前の同時期と比べてどのような状況か聞いたところ、以下の結果となりました。

回答社数割合
1か月以上長期化している74社46.5%
2週間以上、1か月未満長期化している58社36.5%
1週間以上、2週間未満長期化している18社11.3%
ほとんど変化はない4社2.5%
わからない5社3.1%

Q7. 納期への影響や供給不足について、改善の兆しを感じるか

建築資材・住宅設備の「納期への影響や供給不足」について、5月末時点における緩和・改善の兆しを感じるか聞いたところ、以下の結果となりました。

回答社数割合
非常に感じられる・ほぼ正常化してきている5社3.1%
やや感じられる・
一部の資材・設備で改善してきている
51社32.1%
あまり感じられない・
以前と変わらず停滞している
65社40.9%
全く感じられない・むしろ悪化している35社22.0%
わからない3社1.9%

「あまり感じられない」と「全く感じられない」の合計は100社、62.9%でした。

Q8. 資材価格の変動を見積もり・販売価格へどう反映しているか

資材価格の変動について、顧客への見積・販売価格にどのように反映しているか聞いたところ、以下の結果となりました。

回答社数割合
大部分を販売価格へ反映している42社26.4%
一部を販売価格へ反映している69社43.4%
現時点では大きく反映していない・自社で吸収している28社17.6%
案件によって対応を変えている17社10.7%
その他3社1.9%

「大部分を販売価格へ反映している」と「一部を販売価格へ反映している」の合計は111社、69.8%でした。

Q9. 顧客の相談傾向の変化

現在、リフォームを検討している顧客の相談傾向に変化があるか聞いたところ、以下の結果となりました。

相談傾向社数割合
納期に関する相談が増えた81社50.9%
価格に関する相談が増えた73社45.9%
補助金に関する相談・質問が増えた37社23.3%
早めの契約・着工を希望するケースが増えた36社22.6%
その他2社1.3%
※複数回答

Q10. リフォーム会社が実施している工夫・対策

現在の状況に対して、実施している工夫・対策を聞いたところ、以下の結果となりました。

工夫・対策社数割合
お客様への事前説明の強化108社67.9%
工期調整の柔軟化83社52.2%
早期の在庫確保・発注78社49.1%
代替品の提案71社44.7%
価格上昇を抑えるための企業努力34社21.4%
補助金を活用した負担軽減の提案28社17.6%
その他2社1.3%
※複数回答

Q11. リフォーム工事の品質や施工体制への影響

現在、リフォーム工事の品質や施工体制への影響があるか聞いたところ、以下の結果となりました。

回答社数割合
影響はほぼない44社27.7%
一部に影響があるが、施工品質・体制に
大きな支障はない
62社39.0%
全体的に一定の影響がある34社21.4%
大きな影響が出ている15社9.4%
わからない3社1.9%
その他1社0.6%

Q12. 今後注視している課題・懸念点

今後、特に注視している課題・懸念点を聞いたところ、以下の結果となりました。

課題・懸念点社数割合
原材料価格・資材価格の動向144社90.6%
納期遅延の長期化108社67.9%
物流コストの上昇89社56.0%
人手不足・職人の確保57社35.8%
為替の変動21社13.2%
補助金制度の終了や縮小21社13.2%
その他3社1.9%
※複数回答

Q13. リフォーム検討者に対して比較的進めやすいと感じる対応策

現在の市況を踏まえ、リフォームを検討中の顧客に対して比較的進めやすいと感じる進め方や対応策を聞いたところ、以下の結果となりました。

対応策社数割合
納期に余裕を持ったスケジュールで進める97社61.0%
影響の少ない部分から段階的にリフォームを進める72社45.3%
早めに現地調査・見積依頼を行う58社36.5%
窓・断熱など、省エネ改修から優先的に進める46社28.9%
複数メーカー・製品を比較しながら検討する39社24.5%
補助金を活用できる工事を優先して検討する38社23.9%
小規模な修繕・メンテナンスから進める15社9.4%
その他3社1.9%
※複数回答

現場から寄せられたその他のコメント

今回の調査では、価格や納期への影響に加えて、今後の市況、顧客対応、工事の進め方、業界動向に関する自由回答も寄せられました。

ここでは、リフォーム会社から寄せられたコメントのうち、現在の現場感が伝わるものをテーマ別に紹介します。

※自由回答は、文意を損なわない範囲で一部表記を整えています。

価格や納期の先行きに関するコメント

住設資材の供給は回復しているが、副資材の入手が心配です。

先行き不透明なところもあり、工事を受注しても納期未定の場合があるため、工期が不安です。

今後の動向についてはわからないことが多く、非常に不安に思います。

情報収集や過度なあおりへの注意に関するコメント

物価高の現状、ナフサショックなど日々の情勢の変化や動向に注意して、どのようにすればよいのかを常に考えて情報収集することが必要ではないでしょうか。

駆け込みもあると思うが、その後落ち込みも出てくると思うので、業界として過剰なあおりにつながる言動は極力控えることも大切だと思います。

必要なところに適正に配分することがよいと思います。買い占めはやめたいと思います。

むやみに買い占めや転売に手を出すべきではないと思います。

顧客説明や見積もり対応に関するコメント

中東情勢の影響により、納期の遅延・価格の変動があることを前もって伝えています。

お施主様は、意外と建築資材の高騰を感じていない。身近な食料品などと違って、あまり身近に感じていないのではないかと思います。

現在の状況は変えられないので、お客様に状況を説明して納得いただくことが必要だと思います。

見積備考欄に、見積金額の上昇や工期延期の可能性がある旨を記載しています。

工事の進め方や優先順位に関するコメント

材料の納期はかかるが、待てば入ってきているので、余裕を持った計画が必要だと思います。特に中古物件などを購入されてリフォームされる方は、入居が遅れる可能性もあります。

比較的納品が早いキッチン、洗面、クロスなどを先に工事し、後ほど納期の遅いユニットバスの工事をする方がスムーズです。

不足品に関してはどこかで目詰まりしているはずですが、ないものはないので、できることから順番に進めていくことにしています。

緊急性が求められる工事については、在庫のある即日対応可能な専門店に依頼することをおすすめします。フルリフォームや水回り設備の交換については、なるべく早めに検討を始めて、余裕を持って計画を立てるとよいと思います。

商品や材料が入ってこない状態で工事を見切り発車しても、無駄に工期が延びてしまい、引き渡しが大幅に遅れてしまいます。

確実に施工可能な工事から進めていただきたいです。

補助金や費用負担に関するコメント

国の補助金と合わせて県、市町村の補助金を有効活用し、価格の高騰に少しでも対応できればよいと思います。

補助金も条件などが厳しくなる傾向にあるという話もあり、時期を検討し過ぎるとタイミングを逃す可能性があります。

資材納期の遅れや納期が確定できない今、補助金頼りのリフォームはおすすめできません。

原材料が上がるため、企業努力ではまかないきれないほど、お客様のご負担が増えることが不安です。

リフォーム会社側の対応や課題に関するコメント

コスト上昇や不安定な納期は依然として大きな課題ですが、これを機にお客様のリフォームに対する意識も「安さ重視」から「信頼できるスケジュール管理や提案力重視」へシフトしていると感じます。

今後は部分的な段階リフォームや、メーカーに縛られない柔軟な製品比較の提案が主流になると予測しています。

材料価格高騰や納期の遅延が続いているが、これがいつまで続くのか。落ち着いた後は価格が多少なりとも戻ることはあるのか。このままでは、建築そのものもリフォームも受注が落ち込んでいくと思います

ますます材料が高騰するなか、値上げを抑えるために、現場の段取りや材料の無駄をなくす努力をしていく必要があると思います。

今後も価格の上昇傾向が続く中で、単に価格を上げるだけではだめで、施工方法の合理化や商材の選択についても早い段階で決定し、価格上昇に先回りした対応が必要だと思います。

人手不足、商品納期遅延、価格上昇など課題が山積みになっているが、その中での企業の在り方を模索しています。

大変な状況ですが、今こそ工事店を含めたチームで結束力を高めるチャンスだと思います。

今後の住宅・リフォーム需要に関するコメント

注文住宅は減少し、中古住宅のリフォーム・リノベーションは増加すると予想しています。

新築住宅への移行を推進する動向ですが、既存住宅を大切に改修して使い続けるよう、法律を整備してほしいです。

物価高に昇給が伴っておらず、生活の余裕が生まれず、リフォーム・新築需要の減少が長期的に懸念されます。

調査概要

調査名建築資材・住宅設備価格の変動に関する調査
実施期間2026年6月1日(月)〜2026年6月5日(金)
調査対象全国のハピすむリフォーム加盟店
回答総数159社
調査方法Webアンケート

※各項目の数値は小数第二位を四捨五入しているため、各項目の合計が100%とならない場合があります。
※自由回答は、文意を損なわない範囲で一部表記を整えています。

【お住まい周辺】
無料一括最大3社
リフォーム見積もりをする