2024年06月28日更新

監修記事

天井裏に動物がいるサインとは?侵入経路を把握しよう!

屋根裏や床下から何か音がする、そんな時は何らかの動物が家に入り込んでいたり、住み着いていたりする可能性があります。家にはどのような動物が住み着く可能性があるのか、動物の種類と特徴、対処方と合わせて解説していきます。

まずは
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【チェックリスト】我が家に住み着く動物はいる?

天井裏に動物が住み着いている場合は、どうやって確認すれば良いのでしょう。
こちらでは、確認する方法について6つの項目を解説しますので、チェックしてみてください。

チェック①天井から物音が聞こえる

害獣と呼ばれる動物の多くは、夜行性です。
夜になると、トントン走り回るような音や、鳴き声が聞こえたら動物が住み着いている可能性があります。
普段聞き慣れないような音や小さな音でも、放っておかないようにしましょう。
夜間の静かな時間帯に、耳を澄ませて物音がしないか確認してください。

深夜に活発に活動する動物もいます!

昼間は静かでも夜になると物音が聞こえる場合なども、家に動物が住み着いている可能性があります。

チェック②動物のニオイがする

違和感のあるニオイや、悪臭が漂っていたら注意が必要です。
野生の動物は体臭が強く、糞尿のニオイは強烈です。
また、動物の死骸も時間の経過とともに、悪臭が強くなります。天井から漂ってくるニオイは、動物が住み着いているサインの場合があります。

チェック③天井にシミができている

天井裏に住み着くタヌキやハクビシンなどには、常に同じ場所で排泄を行う「ためフン」の習性があります。
同じ場所に何度も排泄をすると、糞尿の水分が染み込んで、天井にシミが出来る可能性もあります。
蓄積されたものが多くなり、酷くなると天井にたわみができたり、天井板が落ちてしまう可能性があります。
天井にシミや変色がある場合には、早めに相談を行った方がリスクを減らせます。

天井のシミの原因

天井のシミは動物による糞尿のみならず、雨漏りが原因で発生する場合があります。いずれの場合もリフォーム会社への早めの相談をおすすめします。

チェック④家に噛み跡がある

動物は習性のために、家具や建材をかじってしまう場合があります。
また、巣を作るために屋根裏の断熱材を使うこともあります。柱や壁、建材だけでなくケーブルや配線などの噛み跡にも注意が必要です。
特に天井裏には多くの電気配線が、集まっています。電気配線を噛みちぎって、火災が発生する恐れもあるため要注意です。

チェック⑤動物の毛や足跡・フンがある

家の中に動物の毛や足跡、フンがある場合も、動物が住み着いている可能性があります。
家に住み着く動物の多くは夜行性で、人間が寝静まってから活動します。
昼間に動物を見かけていなくても、夜間に部屋を動き回り、毛やフンを落としているかも知れません。
普段見かけないような動物の毛や足跡・フンを見つけたら、動物がいる可能性があります。

チェック⑥家屋の外周に隙間がある

動物は外から家屋に侵入するため、家屋の外周をよく観察して動物が入り込めそうな隙間は生じていないか確認してみましょう。

コウモリなど体の小さな動物は建物の高い位置にある、気づきにくい隙間から侵入していることもあるため、建物の観察だけではなかなか見抜きにくいですが、経年劣化による思わぬ破損を見つけられる可能性もあるため、これを機に外周のチェックを行ってみましょう。

ハクビシンなど体の大きな動物でも、電線を伝って2階にある軒裏の穴などから侵入することもあります。

天井裏に住み着く動物の種類とは?

天井裏に住み着く動物は、建物や人間に被害をもたらす「害獣」と呼ばれています。
こちらでは、主に6種類の動物について、詳しく解説しています。

家に住み着く動物は駆除することが出来る?

ネズミ以外の動物は「鳥獣法管理法」に基づき、捕獲の際は申請を行わなければ駆除を行うことが出来ません。

一般的に家に動物が侵入している場合には、薬剤を用いて「家から追い出す」方法を取ります。

イタチ

イタチ
食べ物動物・昆虫
鳴き声ククククー キーキー
大きさ体長:約15㎝~40㎝体重:約140g~800g
フン約0.6㎝~1㎝ 細長く黒っぽい
ため糞の習性がある
繁殖期2月~6月
鳥獣保護管理法の保護あり
イタチのデータ

イタチは、短足・胴長で柔軟性があるため、わずか3㎝程度のすき間でも侵入します。泳ぎや木登りが得意で、垂直の壁でも難なく登ります。

小柄な体格ですが、小動物だけでなく自分より大きいニワトリやウサギなども捕まえるほど凶暴です。
獲物を巣に持ち帰る習性があるため、天井裏が死骸だらけになっているかも知れません。

また、イタチは普段はあまり鳴きませんが、繁殖期や威嚇をするときに高い声で鳴くのも特徴です。

イタチは夜行性ではありますが、繁殖期は日中も活動が見られます。
夜中に天井裏から足音がしたり、糞尿の強烈な匂いがしたりする場合は、イタチが住み着いているかもしれません。

学習能力が高く、一度住んだ場所に繰り返し住み着く恐れがあり、注意が必要です。

ネズミ

クマネズミ
食べ物雑食
鳴き声キーキー
大きさ体長:約10㎝~20㎝
体重:約12g~230g
フン約0.4㎝~1㎝ 茶・灰色
繁殖期2月~6月
鳥獣保護管理法の保護なし
ネズミのデータ

ネズミには多くの種類がいますが、主に天井に住み着くのはハツカネズミとクマネズミです。
ネズミは建物のわずかなすき間や、通気口・下水道などあらゆるところから侵入して、集団で生活します。

穀物や果実から、小動物、人間が食べるお菓子、石鹸まで何でも食べるのが特徴です。
夜中に活動を行い、キッチンの食べ物を荒らしたり、柱をかじったりします。基本的には夜行性ですが、住み着く場所の安全を確認すると昼間でも活動し、争い中や繁殖期に甲高い声で鳴きます。

寒さに弱いネズミですが、人が住む天井裏は温度調節がされており、一年中繁殖する恐れがあるため注意が必要です。

ハクビシン

ハクビシン
電線を移動するハクビシン(木の枝を歩く動物のため、電線上でも移動できます)
食べ物果物・野菜・昆虫・小動物
鳴き声キューキュー
大きさ体長:約90㎝~110㎝体重:約3kg~4kg
フン約5㎝~15㎝黒・茶色
ため糞の習性がある
繁殖期一年中
鳥獣保護管理法の保護あり
ハクビシンのデータ

ハクビシンは台湾名で「白鼻芯」と書かれるように、額から鼻先に白い模様があり、身体は灰褐色で尻尾が長い動物です。

夜行性ですが、朝や夕方などの時間帯でも活動することがあり、複数のねぐらを転々とします。
頭が入れば狭い隙間でも通り抜けられる、バランス感覚と運動能力を持ち、電線をつたって天井裏に侵入することもあります。

また、威嚇しているときや興奮しているときに、大きな声で連続して鳴くのが特徴です。
同じ場所に排泄物を溜め込む「ためフン」をするため、天井が腐敗して抜け落ちる被害も出ています。
天井のシミや汚れを見つけたら、放置せずに専門業者に見てもらいましょう。

アライグマ

食べ物小動物・昆虫・魚介・果物・野菜
鳴き声クルルル キュッキュッ
大きさ体長:約60㎝~100㎝体重:約2kg~10kg
フン約5㎝~18㎝色は食べ物によって変化
ため糞の習性がある
繁殖期1月~3月
鳥獣保護管理法の保護あり
アライグマのデータ

アライグマは、元々日本には生息しておらず、1980年代からTVアニメの影響でペットとして輸入され繁殖したといわれています。
現在では輸入や飼育は禁止されており、可愛らしい見た目と違って気性が荒く凶暴なため、ペットには向きません。

アライグマは手先が器用で力が強く、前足で物を掴んだりフタや扉を開けるのが得意です。
適応能力と学習能力に優れているため、都心でも目撃されており、畑などを荒らされる被害も少なくありません。

基本的に夜間に活動しますが、昼間の行動も見られ、子どもが親を呼ぶときや繁殖期のオスが鳴き声を発します。
アライグマを見つけたら、可愛いからと言ってむやみに近づかないように気を付けてください。

アライグマとタヌキの見分け方

アライグマはタヌキよりも尾が長めであり、縞模様があります。タヌキの尾は短く縞模様もないため、尾を観察する見分け方が簡単です。

しかし動物に近づくと攻撃される恐れもあり、衛生的にもリスクがあるため、足跡や糞、体毛などさまざまな観点から特定を行える専門業者へ相談を行いましょう。

タヌキ

食べ物小動物・昆虫・果実
鳴き声キューン ウギューン
大きさ体長:約50㎝~70㎝体重:約4kg~10kg
フン約2㎝~3㎝黒くて丸い
ため糞の習性がある
繁殖期1月~4月
鳥獣保護管理法の保護あり
タヌキのデータ

タヌキの背中は茶褐色で、尻尾が短く手足とともに黒っぽい色をしています。

タヌキはイヌ科の動物で、子どもの頃はイヌに容姿が似ているため、イヌと間違われて飼育される場合もあるようです。
しかし実際のタヌキの性格は警戒心が強く、臆病であるがゆえに攻撃的で、人間には懐きにくい動物です。

主に夜間に活動を行い、喧嘩や威嚇をするときに鳴き声を発します。
同じ場所に排泄物を溜め込む「ためフン」は大きな塊となり、他の動物に自分の存在を知らせる役割をします。

ためフンによる、建物の被害も報告されているため、見つけたらすぐに専門業者に相談しましょう。

コウモリ

アブラコウモリ
食べ物昆虫
鳴き声チチチッ ギギギッ
大きさ体長:約4㎝~7㎝体重:約5g~10g
フン約0.5㎝~1㎝黒・茶色
乾いた糞が蓄積してしまう
繁殖期7月~8月
鳥獣保護管理法の保護あり
アブラコウモリのデータ

家の天井裏に住み着くコウモリのほとんどは、アブラコウモリ(イエコウモリ)です。
コウモリは羽を閉じると身体が小さいため、1㎝ほどのすき間があれば侵入し、集団で生活するのが特徴です。

冬には冬眠し、春から夏にかけての夜間の活動で、超音波を発して獲物を捕まえます。
コウモリは主に昆虫を主食とするため、フンは乾燥しており、多くの細菌が付着しています。
身体が小さいからといって油断していると、集団で排泄を繰り返すコウモリのフンが、瞬く間に増えるかも知れません。

大量のフンが空中に舞って、人間が吸い込んでしまうと、大変な健康被害を引き起こす恐れがあります。

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動物たちはどこから家に入るの?

家に住み着く動物たちは、さまざまな場所から住宅に侵入してきます。
こちらでは、主な侵入経路を3つ解説します。

床下のすき間

建物の床下部分には、基礎部分を守るため、湿気対策として通気口が設けられています。
通気口のカバーがないと、動物はその穴から建物に侵入してしまいます。

カバーで塞がれているようでも、よく見るとわずかなすき間が空いているかも知れません。わずか1~3㎝ほどのすき間があれば、ネズミやイタチは簡単に侵入します。

また、ネズミは非常に穴掘りが得意なため、穴を掘って外部から建物内に侵入するかも知れません。特にドブネズミは下水道や排水管から侵入し、床材などもかじってしまいます。
築年数が古い木造住宅などは、建物の劣化によりネズミが建材をかじって侵入する可能性があるため、要注意です。

軒下のすき間

屋根と壁の間の、軒下のすき間も動物が侵入しやすい経路です。建物の劣化により屋根と外壁の間に、すき間ができている家は少なくありません。

室内の換気のために空気を通す、通気口が軒下に設けられている場合も、注意が必要です。
ハクビシンは、垂直の壁でも登れるため、軒下に3㎝ほどのすき間があれば簡単に侵入します。
そして、外壁と内壁の間を自由に移動して、複数の巣を作るのも可能です。

他にも木登りが得意な動物が、木の枝をつたって軒下から侵入するケースもあります。
ただし、理由があって軒下にすき間を設けている場合もあるため、専門業者に確認して対策を取りましょう。

換気扇

換気扇も野生の動物が侵入する経路の一つです。
ネズミやコウモリはわずか1㎝ほどのすき間があれば、簡単に家に侵入します。
特にキッチンの換気扇からは、食べ物のニオイがするため、何でも食べるネズミは好んで侵入してきます。

フィルターやカバーがなかったり、油汚れで動かなくなっていたりする換気扇は、要注意です。
また、コウモリは戸建ての住宅だけでなく、マンションなどの集合住宅の換気扇にも侵入します。
夜間に自由に飛び回るコウモリにとって、高い場所にある換気扇の中は暗くて安心できる場所だからです。

動物たちは家のどこに住み着くの?

さまざまな場所から侵入してきた動物たちは、家のどんな場所に住み着くのでしょう。
こちらでは、動物が好んで入り込み生活する場所を解説します。

床下のスペース

床下はうす暗く湿気が多い場所です。家に住み着く動物のほとんどが、夜行性のため人目につきにくい暗い場所に住み着きます。

床下に住み着きやすい動物は、ドブネズミ・イタチ・ハクビシンです。特にドブネズミは高いところが苦手で、湿った場所を好むため、床下に多くいます。

床下に住み着いた動物は、わずかなすき間からキッチンに移動し、食べ物を荒らします。また、夜間に床下をせわしなく走り回ることもあるでしょう。

壁の内側

家の中でも壁の内側は、暖かく動物には住みやすい場所です。
垂直に移動できるネズミ、イタチ、ハクビシンは壁の内側を自由に動きまわります。壁の内側をつたって、すき間があれば天井や床下をも行き来できます。

壁の内側に設置されている断熱材などを寝床にするため、中を覗いてみると断熱材がボロボロになっているかも知れません。

天井裏(屋根裏)

天井裏は、暗くて暖かい場所であるため、多くの動物が好んで生活します。近年の住宅は温度調節がされており、動物にとって快適で安全な場所です。

天井裏は、天敵も少なくある程度のスペースが確保され、繁殖しやすいのです。
家の周りに電柱や木など、動物が侵入しやすい環境が整っていると、より侵入しやすくなるので注意が必要です。

1階の天井と2階の床の隙間空間にも注意!

1階の天井と2階の床の間には、建物の構造上隙間が存在しています。屋根裏や床下から侵入した動物が、壁の隙間などを伝って侵入する可能性もあるため、物音が聞こえる場合には要注意です。

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害獣が引き起こす被害とは?

寝床やエサを求めて家に住み着いた動物は、人間や建物に被害を与え、害獣と呼ばれます。

そこで、害獣によってどんな被害が引き起こされるのか、こちらで解説します。

建物の損傷

建物に動物が住み着いた場合、そのまま放置すると建物の劣化に繋がります。

動物は歯がかゆくなれば建材をかじり、寝床を作るために断熱材などを破損させます。電気の配線を噛みちぎってしまうと、火災が起こる恐れもあり大変危険です。

また、天井や壁に傷が広がり穴が開くと、冷暖房の効果が薄れたり、外から虫が侵入したりする恐れもあります。

騒音・悪臭によるストレス

家に住み着く動物のほとんどは、主に夜間に活動するため、夜間にドタバタと音を立て床下や天井を走り回ります。

ネズミが木材をカリカリとかじる音や、コウモリが羽をパタパタと鳴らす音も、ストレスに感じます。
特に繁殖期や子育ての時期は、活発に動き回り鳴き声も盛んになるため、睡眠を妨げられることもあるでしょう。

また、野生の動物の体臭や排泄物は、強烈な悪臭が漂うため、大きなストレスです。騒音や悪臭で睡眠が妨げられ、疲労やストレスがたまるのは、精神的に深刻な被害といえます。

人体への健康被害

家に住み着いた動物の身体には、多くの細菌やばい菌が付着しています。毛や排泄物が蓄積すると、ノミやダニの発生に繋がります。

乾燥したフンがホコリと共に空気中に舞って、吸い込むとアレルギーの元となるかも知れません。
子どもや高齢の方など、抵抗力の低い方がいるご家庭では注意が必要です。

特にコウモリやハクビシンは、多くの病原菌を持ち、感染症にかかってしまう恐れがあり大変危険です。
人体への健康被害は、野生の動物がもたらす最も深刻な被害といえるでしょう。

農作物への被害

畑や家庭菜園で育てられている穀物や果実・野菜は、野生の動物が好んで食べるエサです。家に住み着いた動物は、近くの畑などを荒らし、大きな被害をもたらします。

また、農作物を見つけてエサ場にした動物が、近隣の家に住み着くことも少なく有りません。廃棄した農作物はこまめに片付け、生い茂った雑草は手入れすることをおすすめします。

近くの農作物が被害に合っていたら、家に動物の痕跡がないか確認するのも重要です。

動物ごとの駆除方法とは?

ネズミ以外の動物は、「鳥獣保護管理法」で保護されており、捕獲や駆除には特別な申請が必要です。自分の家で見つけたからといって、勝手に捕まえたり殺したりすることは禁止されています。

こちらでは、動物ごとに追い出す方法を解説しますので、参考にしてください。

イタチ・ハクビシン・タヌキなどへの対応方法

建物から害獣を追い出す場合には忌避剤を散布する方法が一般的です。

ただし、帰巣本能の強い動物や子供が繁殖している動物は、本能や子供を守ろうとして、同じ場所に何度も戻ってくる可能性があります。

そのため忌避剤を散布した後には侵入経路の封鎖も併せて行います。簡単な対策では封鎖した箇所を破壊して、家屋に侵入してしまうため注意が必要です。

ネズミへの対応方法

ネズミは鳥獣保護管理法による駆除の規制を受けていないため、毒餌を用いて対応が行われる場合があります。

個人で工夫できる対策としては、ネズミが食べそうな物を置かない、置き場所を変える、などの手段が有効です。また、袋に入っている食べ物は、噛みちぎって食べてしまうため、陶器などの丈夫な容器に、密封してください。

他にもタイムやペパーミント、シナモンなどのハーブを置いておくと、ネズミが苦手とするニオイを発するため効果的です。

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専門業者による害獣駆除の手順

専門業者は、どのような手順で害獣駆除を行うのでしょうか?
こちらでは、一般的な駆除の流れを解説します。

手順①忌避剤(きひざい)を散布する

忌避剤と呼ばれる野生動物が嫌うニオイの薬剤を撒いて、全ての動物を追い出します。

動物を全て追い出すために、忌避剤は2回撒くこともあります。
また、動物が再び侵入しないために、定期的に忌避剤の散布を行うケースがあります。

手順②糞尿や巣を清掃する

動物の糞尿や巣の汚れを落とし、キレイな状態に戻します。

手順③消毒剤を散布する

消毒剤を散布して動物から付着した菌を消毒し、人への被害を防ぎます。

手順④侵入経路を塞ぐ

動物が侵入してきたすき間や穴などの経路を塞ぎます。

動物を建物から追い出す際の注意点

動物を建物から追い出す際に、ポイントとなる注意点をこちらで3つ解説します。

ポイント①動物が繁殖する前に追い出す

動物は繁殖期や子育て期に入ると、せわしなく動き回り鳴き声を発します。主に夜間に活動し、睡眠を妨げられる可能性があるため、繁殖前に追い出しましょう。

また、子どもが産まれると、親は子どもを守るために攻撃的になり、大変危険です。安全面と衛生面を考慮して、動物が繁殖する前に業者に相談を行いましょう。

ポイント②建物が痛む前に追い出す

家に住み着いた動物は、さまざまな原因で建物を傷つけます。
例えば、天井に住み着いた動物の糞尿が溜まると、天井にシミができ雨漏りのような状態を引き起こす可能性があります。

このように動物が住んでいない場所でも、被害が拡大する恐れがあるのです。

また、床下に住み着いた動物が、建物の構造部分をかじる場合もあります。構造部分が傷つくと、建物の劣化が進み寿命が縮むため、建物の修繕費に高額な費用がかかる前に、動物を追い出すのは大変重要です。

ポイント③追い出した後は侵入経路を塞ぐ

建物に住み着いた動物を、全て追い出しても侵入してきたすき間や穴が塞がっていないと、再び侵入する可能性があります。

学習能力が高い野生の動物は、一度安全だと確認できた場所に再び戻って来る場合があります。糞のニオイなどを嗅ぎつけて、違う動物が侵入する場合もあるでしょう。

侵入してきた経路を塞いでも、また違う場所が劣化してすき間が空いているかも知れません。
動物を追い出したら、侵入してきた場所以外にも、すき間や穴が空いていないか確認して、全ての侵入経路を塞いであるか、業者さんと連携を取って確認する必要があります。

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Q&A動物の駆除でよくある質問

こちらでは害虫駆除に関わる、よくある質問をご紹介します。

動物の駆除の間は家に住んでいても大丈夫?

動物の駆除は、基本的には家に住んだまま行えます。ただし、被害状況にもよりますので、専門業者に確認を取ってください。

動物の駆除は自分でできるの?

野生の動物は、噛みついたり細菌を持っている可能性があり、自分で駆除するのは危険です。ほとんどの場合、害獣保護法が適用されるため、特別な申請が必要です。必ず害獣駆除の専門業者に依頼してください。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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