2024年07月12日更新

監修記事

防犯リフォームで侵入被害を防ごう!お家の防犯工事対策や費用を紹介

最近、家を狙った空き巣や強盗などの犯罪が増加しており、防犯を強化するためにリフォームを考える人も多いのではないでしょうか?今回は、犯罪から家を守る防犯リフォームの内容や工事にかかる費用について徹底解説します。さらに、防犯リフォームの施工事例も紹介しますので、ぜひあなたのご自宅にあった防犯対策を見つけてくださいね。

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泥棒に狙われやすい家の特徴

出典:写真AC

戸建てを狙った泥棒は、平成16年から令和4年まで減少してきましたが、令和5年は1万7,469件で1.3%と増加しています。

これを一日当たりに換算すると約48件発生しており、多くの家が泥棒の被害に遭っていることになります。

では、泥棒に狙われやすい家はどんな特徴があるのでしょうか?

泥棒に狙われやすい家の特徴は、以下の6つです。

  • 大きな木や倉庫など死角がある
  • ベランダに侵入できる足場がある
  • 窓のクレセント錠の位置が開けやすい場所にある
  • 老人や女性の一人暮らし
  • 人通りが少ない
  • 近所付き合いが薄い

泥棒に狙われやすい家の特徴を理解して、泥棒対策に効果的な防犯リフォームすれば、あなたの大切な家族や財産を守れるでしょう。

防犯リフォームでできる効果的な泥棒対策

出典:写真AC

泥棒の侵入を防ぐためにはどのような防犯リフォームをすれば良いのでしょうか?

ここでは、泥棒対策に効果的な防犯リフォームを5つ紹介します。

【対策1】防犯カメラの取り付け

出典:写真AC

防犯カメラを設置すれば、泥棒の侵入を防ぎ、万が一被害に遭った場合も証拠を残すことが可能です。

また、ご近所トラブルやいたずらなどにも効果的であるため、さまざまな犯罪を防げるでしょう。

しかし、防犯カメラを設置する場所を誤ってしまうと、効果は減少もしくはゼロに…

では、防犯カメラはどこに設置すれば、泥棒に効果的なのでしょうか?

泥棒の侵入経路に関する以下のデータがあります。

なお、このような実際のデータをもとに考えた場合、防犯カメラは以下の場所に設置するのがおすすめです。

  • 玄関
  • ベランダ
  • 駐車場や車庫
  • 勝手口

また、防犯カメラの設置位置に困ったら、専門業者やセキュリティ会社などの専門家に相談しましょう。

>>防犯カメラの設置位置は専門業者に相談するのがおすすめ

【対策2】採光面の小さい玄関ドアへの交換

出典:写真AC

玄関ドアを採光面の小さいドアに交換すると、泥棒の侵入対策ができます。

採光面のほとんどはガラス製のため、採光面が大きいとバールなどで破壊して簡単に侵入されてしまいます。

しかし、このような玄関ドアの採光面を小さくすることで、万が一泥棒にガラスを破壊されても侵入できなくなります。

玄関ドアを防犯リフォームする際のおすすめポイント
  • 採光面を防犯ガラスにする
  • 採光面に格子をつけたり、幅を狭くしたり破壊できないデザインにする
  • ランマ付きのデザインにする

なお、ランマは玄関ドアの上部にあるため、家に光が差し込む時間が採光面よりも長くなります。

また、泥棒にガラスを破壊されて侵入されにくい防犯性が高いドアのデザインです。

小さい採光面とランマを組み合わせたら、泥棒の侵入を簡単には許さない玄関になるでしょう。

【対策3】内窓の新設

泥棒の多くは、窓ガラスを破壊して窓から建物内に侵入します。

このような被害を予防するため、窓の防犯リフォームでおすすめしたいのが内窓の設置。

内窓とは、今ある窓の内側に設置する樹脂製の窓のことをいいます。

外側の窓ガラスが破壊されても、内窓で泥棒が侵入するまでの時間稼ぎができます。

防犯に効果的な内窓の新設場所は下記のような場所がおすすめです。

  • 一階リビング
  • 勝手口
  • 道路側に面していない窓

戸建てで内窓を新設する場合は、家によって間取りや環境がちがうので、自分の家に合った場所に設置しましょう。

【対策4】目隠し可動ルーバーの新設

出典:写真AC

目隠し可動ルーバーとは、窓に設置する羽板で開閉具合を調整できる設備のこと。

部屋に入る光の調節や外からの視線を遮る役割がありますが、防犯対策にも効果的です。

窓のサッシに可動ルーバーを付けるので、面格子になって泥棒の侵入を防止できます。

防犯対策で目隠し可動ルーバーを新設する場合のおすすめの場所は、1階の道路側に面していない部屋です。

人目がつきにくい窓は、泥棒からすると絶好の侵入口。

目隠し可動ルーバーが設置されていれば、大抵の泥棒は侵入を諦めるでしょう。

【対策5】タイマー付き電動シャッターの新設

シャッターだけでも泥棒の侵入を防止できますが、より強固な防犯対策する際におすすめなのがタイマー付電動シャッター。

事前に時間を設定することにより、その場にいなくても自動的にシャッターの開け閉めが可能です。

例えば、帰りが遅くなっても、タイマーで設定した時間にシャッターが閉まるため、不在が分かりにくくなります。

泥棒対策に効果的な設置場所は、外からでも家の中の状況が分かりやすいリビングの窓がおすすめです。

人がいるかもしれない家に、わざわざ侵入する泥棒はほぼいません。

タイマー付電動シャッターを設置することで、人が在宅か不在かどうかを分かりにくくし、泥棒が侵入しにくい環境を作りましょう。

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【部位別】防犯リフォームの費用相場

出典:写真AC

ここまで泥棒に効果的な防犯リフォームをいくつか紹介しましたが、やはり気になるのはリフォームの際にかかる費用ですよね。

そこで、ここでは防犯リフォームの費用相場を解説します。

防犯リフォームの種類設置費用の相場
防犯カメラ4~10万円
(1台あたり)
採光面の小さいドアに取り換え30~50万円
内窓の新設8~30万円
(1箇所あたり)
目隠し可動ルーバー6~10万円
タイマー付電動シャッター25~40万円

防犯リフォームをお願いする業者によって費用は異なります。

「費用が安いから」という理由で業者を選ぶことは避け、実績や口コミ、保証など総合的に考慮し信頼できる業者に頼みましょう。

防犯リフォームにかかる工期の目安

出典:写真AC

防犯リフォームにかかる工期の目安は以下のとおりです。

防犯リフォーム工期の目安
防犯カメラ1日
採光面の小さいドアに取り換え1日
内窓の新設1~2時間
目隠し可動ルーバー1日
タイマー付電動シャッター2時間~半日

どの防犯リフォームも1日で終了する工事ばかりです。

短いものだと1時間で終了するため、お手軽かつスピーディーに防犯対策ができます。

防犯対策は不安を取り除くためにも早く完璧にしたいものです。

これだけ短期間で行える防犯リフォームであれば、すぐにでもお願いしたいですね。

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防犯リフォームの施工事例

ここからは、防犯リフォームの施工事例を3つ紹介します。

【事例1】電動シャッターへ交換

取り付け前は外から丸見えのガレージでした。

電動シャッター取り付け後は、外からの視線を遮り、泥棒の侵入対策にも繋がっています。

【事例2】玄関ドアの取り換え

玄関ドアの調子が悪くなったために、ドアの取り換え工事を行いました。

採光面の幅が小さく、電子錠もついた玄関ドアで防犯対策バッチリです。

【事例3】木製の門扉からの取り換えリフォーム

家の外の門扉も泥棒の侵入を妨げる重要な役割があります。

格子付きのデザインであるため、簡単には侵入できません。

防犯リフォームに関する補助金について

出典:写真AC

本記事で紹介した防犯リフォームは、補助金を使って設置することが可能です。

ただし、地方自治体などによっては補助金の対象外となる場合があるので、注意しましょう。

ここでは、防犯リフォームで対象になる補助金の制度を3つに分けて紹介します。

【1】防犯カメラ設置に利用できる補助金

  • 各地方自治体の制度
<例>東京都:品川区住まいの防犯対策補助金交付制度
  • 補助金額:リフォーム金額の1/2(最大2万円)
  • 概要:個人宅(戸建て住宅)において防犯対策品を購入・設置した場合に費用の一部を補助

【2】採光面の小さい玄関ドアの取り換えに利用できる補助金

  • 介護保険の高齢者住宅改修費用助成制度
  • 子育てエコホーム支援事業
  • 次世代省エネ建材支援事業
  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業
  • 断熱リフォーム支援事業
  • 各地方自治体の制度
<例>子育てエコホーム支援事業
  • 補助金額:38,000~54,000円
  • 概要:3つの必須工事と5つの任意工事が、補助金の対象。必須工事のうちのどれか1つを満たすことで、任意工事に該当するリフォームの補助金が受け取れる。

【3】内窓・可動ルーバー・電動シャッターに利用できる補助金

  • 先進的窓リノベ事業
  • 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
  • こどもエコすまい支援事業
  • 住宅エコリフォーム推進事業
  • 次世代省エネ建材の実証支援事業
  • 長期優良化リフォーム推進事業
  • 地方自治体の窓リフォーム補助金制度
  • 各地方自治体の制度
<例>内窓の新設で先進的窓リノベ事業を利用
  • 補助金額:30,000~124,000円
  • 概要:リフォーム契約日の時点で建築から1年以上経過、過去に人が住んでいた物件であることが条件

なお、これらの補助金制度は一回の防犯リフォームで併用して申請できるものもあります。

そのため、あらかじめどのような利用方法が一番お得になるかを確認したうえで工事を依頼しましょう。

補助金についてもっとくわしく知りたい人は

リフォームの際に利用できる補助金の制度や申請時の注意点などを下記の記事で紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。

>>【2024年】窓のリフォームに使える補助金・助成金制度を解説!「予算はいくら?いつまで?」申請方法も紹介

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【Q&A】防犯リフォームに関するよくある質問

出典:写真AC

最後に、防犯リフォームに関するよくある質問を見ていきましょう。

ペアガラスは防犯に効果があるの?

ペアガラス自体に防犯効果はありません。

ペアガラスは複層ガラスとも言い、断熱や結露防止を目的にしたものです。

2枚のガラスを使っているので、泥棒が外から破壊しようとしても割れないイメージはありますよね。

防犯を目的にするのであれば、たたいても簡単には割れない防犯ガラスを選びましょう。

シャッターは毎日閉めた方がいい?

シャッターは、毎日閉めるのがおすすめです。

シャッターを閉めると、家の中の様子を見られるのを防ぎ、泥棒に狙われにくくなります。

就寝する夜間や、長期的に家を不在にする場合はシャッターを閉めておきましょう。

シャッターのない窓の防犯対策は?

シャッターのない窓は、防犯ガラスに交換したり、面格子を新設したりするなどの防犯リフォームがおすすめです。

また、防犯フィルムを窓ガラスに貼ることも効果があります。

シャッターが付いていない窓は、泥棒の侵入経路として最適です。

防犯ガラスや面格子、防犯フィルムなどを利用して、泥棒が窓を破壊・侵入しにくい工夫が必要になります。

飛び込み訪問に効果的な防犯リフォームは?

飛び込み訪問に効果的な防犯リフォームは、防犯カメラやカメラ付きインターフォンの設置です。

飛び込み訪問の悪徳営業マンは、証拠が残るのを恐れる傾向にあります。

防犯カメラやカメラ付きインターフォンを設置すれば、飛び込み訪問を寄せ付けない効果や、万が一の証拠にもなるのです。

最優先でやるべき防犯リフォームは?

最優先でやるべき防犯リフォームは、内窓の新設や目隠し可動ルーバーの設置などです。

泥棒の多くは窓から侵入するため、最優先に侵入経路となる窓の防犯強化をしましょう。

防災・防犯のリフォームで、優良な会社を見つけるには?

本記事の防災・防犯リフォームは一例で、「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって大きく異なります。複数社の見積もりを「比較」することが重要です!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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