住宅のリフォームはどこに頼む？工事内容に合うおすすめの業者を解説

住宅のリフォームはどこに頼むのがいい？

住宅のリフォームを依頼できる業者は、合計7種類あります。

業者ごとの特徴を紹介しているので、自分の目的に合う依頼先を探してみてください。

【リフォーム業者1】工務店

1つ目は地域にある工務店です。

リフォームを考える多くの方にとって身近な存在であり、建築とリフォームの両方に対応しているため、外観に関わる大規模なリフォームに対応してくれます。

地域密着型の工務店の場合には、周辺住民からの口コミを聞くことが容易です。

大手ハウスメーカーと違い、あまり広告費をかけていないため、ハウスメーカーと比較すると手ごろな価格で頼めるのが魅力です。

【リフォーム業者2】ハウスメーカー

2つ目は全国的に建築・リフォーム事業を展開しているハウスメーカーです。

ハウスメーカーも工務店と同様に、新築・リフォームを手掛けているため、大規模なリフォームにも対応してくれます。

ブランド力があることはもちろん実績が豊富であるため、期待通りの品質でリフォームを依頼できるでしょう。

ハウスメーカーなど広範囲で事業を展開する企業の場合には、広告費や人件費が高くなりやすいことから、リフォーム費用はほかのリフォーム業者と比べて高くなる傾向があります。

【リフォーム業者3】住宅設備メーカー

3つ目はキッチンやお風呂、トイレなど、住宅設備に精通している住宅設備メーカーです。

トイレ専門・キッチン専門というように、特定の設備に特化したメーカーが多く、住宅設備を専門としてリフォーム工事を請け負っている業者も多い傾向にあります。

前述した工務店やハウスメーカーとは異なり、家屋全体の大規模なリフォームよりも、水回りや建具など、設備に特化したリフォームがメインです。

多くの場合、地元の工務店などを代理店として業務を委託しています。

【リフォーム業者4】設計事務所

4つ目は意匠設計・構造設計といった専門知識を持つ設計事務所です。

設計事務所では、顧客からヒアリングした情報をもとに図面を作成し、決定した図面をもとに工事業者に委託してリフォームを実施します。

部分的なリフォームというよりは大規模なリフォームに対応しており、地元の工務店などと比べるとデザイン性に富んだ提案をしてくれるのが魅力です。

打ち合わせのなかで材料の性能やデザインなども話し合うため、理想のリフォームに近づけやすいのですが、費用が高くなりやすいことに気を付けなければなりません。

【リフォーム業者5】リフォーム工事専門業者

5つ目に紹介するリフォーム工事専門業者は、名前の通りリフォーム全般を専門とする会社です。

小規模～大規模なリフォームなど、規模感を問わずさまざまなリフォームに対応しています。

地域に密着して事業を展開する会社が多く、工務店と同様に会社の評判・口コミを収集しやすいのが利点です。

新築については対応外であるため、リフォームについて相談したい場合に活用できます。

【リフォーム業者6】ガス・電気会社

6つ目はライフラインの工事を得意とするガス・電気会社です。

ガス会社や電気会社にはリフォーム部門が設けられていることがあり、電気工事やガス配管工事などの工事に対応してくれます。

「お風呂にガス給湯設備を設けたい」「自宅のコンセントを増やしたい」といった悩みを、ライフラインの知識が豊富なプロに相談できます。

【リフォーム業者7】家電量販店・ホームセンター

7つ目に紹介するのは、自宅近くにある家電量販店やホームセンターです。

トイレや浴室、照明などの設備を販売している家電量販店やホームセンターでは、製品の購入に合わせて取り付け工事および小規模なリフォームに対応しています。

大掛かりなリフォームには対応していない場合が多いため、製品購入に関わる工事をお求めの人に最適です。

リフォーム工事の依頼先による費用の違いとは？

複数のリフォーム業者を紹介してきましたが、どこに頼むかによって費用感が違うことに気を付けなければなりません。

ある程度予算が決まっている人向けに、下表で費用が増減する項目を整理しました。

費用が変動しやすい項目	業者の傾向
広告宣伝費	広告や宣伝に前向きな業者は、費用が高くなりやすい （ハウスメーカーなど）
工事の規模	工事範囲が広い場合や、デザインにこだわりたい場合には、人件費や作業期間の増加により費用が高くなりやすい （ハウスメーカー、工務店、設計事務所など）
保険・保証の有無	設備のリフォームなど、工事後にメンテナンスが必要な場合には、ランニングコストが増加しやすい （住宅設備メーカー、ガス・電気会社など）

会社規模が大きなリフォーム業者の場合、自社で直接工事をせずに、下請け業者に委託する企業が多いため、プラスアルファの料金が発生しやすいと言われています。

地元密着型の工務店やリフォーム専門店などは、広告費や人件費に経費がかかりにくい分、リフォームのトータルコストを抑えやすくなるのが魅力です。

リフォームをする内容、そしてリフォーム業者選びによってトータルコストが変化します。

自宅のリフォームを検討しているなら、相談すべき業者を絞り込むことが重要なので、本記事で紹介する情報を業者選びに役立ててみてください。

リフォーム業者ごとのメリット・デメリット

複数あるリフォーム業者のなかから最適な業者を見つける参考として、各業者のメリット・デメリットを整理しました。

業者ごとの違いがわからないとお悩みなら、紹介するメリット・デメリットを見比べてみてください。

工務店

工務店は地域密着型のリフォーム業者であるため、知り合いなどが利用している場合が多く、簡単に口コミ情報などを集められます。

広告費や人件費がかかりにくい分、トータルコストを抑えられるのがメリットです。

工務店によって実績数やリフォームの対応範囲が異なるため、まずは公式サイトの実績や口コミをチェックすることから始めるのが良いでしょう。

ハウスメーカー

ハウスメーカーは、全国規模で建築・リフォーム事業を展開しているため、豊富な実績を活かした高品質な工事を期待できます。

リフォームに関する提案なども受けやすいので、打ち合わせのなかで理想のリフォームを突き詰めていけるのがメリットです。

任せやすい反面、広告宣伝などに力を入れていることから、ほかのリフォーム業者と比べて費用が高額になりやすいことに注意してください。

住宅設備メーカー

住宅設備メーカーは、設備の知識や技術が豊富であることから、設備や製品の提案をもらいやすいのがメリットです。

設備の交換に合わせて周辺の壁紙・床材の張替えといった小規模なリフォームをするなら、住宅設備メーカーに相談するのが良いでしょう。

もし設備以外のリフォームを検討しているなら、住宅設備メーカーで対応できないおそれがあることに注意してください。

設計事務所

設計事務所は住宅の意匠設計・構造設計といった知識を持つことから、安全かつデザインセンスあふれるリフォームを実現できます。

製品や材料など細かいポイントにこだわることができるので、時間をかける分だけ理想の家を目指しやすいのがメリットです。

デザインにこだわりすぎると、設計費用が高額になり、設計期間が延びやすいことに気を付けなければなりません。

設計後の工事を別の業者に委託している設計事務所も多いので、事前確認が必要です。

リフォーム工事専門業者

リフォーム工事専門業者は、リフォームに特化した専門的な工事を提供しているほか、規模を問わずさまざまな相談に対応してくれるのがメリットです。

業者によって実績に差があるため、得意分野が異なる点に注意してください。

リフォーム工事専門業者に相談する際には、あらかじめ実績情報などを確認しておくのが良いでしょう。

ガス・電気会社

ガス・電気会社は、自社提供しているライフラインの知識・技術を活かしてリフォーム工事にも対応している会社が複数あります。

配線や配管など、専門的な工事のアドバイスをもらえるほか、自宅の状況に合う最適な提案を受けられるのがメリットです。

デメリットとして、ライフラインおよびその周辺工事以外には対応していないケースが多いことに気を付けてください。

家電量販店・ホームセンター

家電量販店・ホームセンターは、製品の購入に合わせて小規模なリフォーム工事をまとめて頼めるのがメリットです。

購入先とリフォーム業者をまとめられるため、依頼する手間や工数を減らしやすくなります。

手軽に利用できる一方で、簡易的なリフォームにしか対応していないのがデメリットです。

デザインをこだわりにくいほか、材料の選択肢が限られることに注意してください。

工事内容に合うおすすめの業者を紹介

リフォーム工事の目的からおすすめの業者を選びたい方向けに、工事内容と相性の良い業者を優先順位でまとめました。

おすすめする理由も解説しているので、ぜひチェックしてください。

お風呂のリフォームはどこに頼む？

お風呂のリフォームをどこに頼むか迷っている人は、設備関連の知識を持つ次の業者に頼むのがおすすめです。

設備系に強い住宅設備メーカーはもちろん、ガス給湯器などの工事に対応できるガス・電気会社に頼めます。

住宅の見えない部分を工事するため、専門知識が豊富な業者に相談してはいかがでしょうか。

トイレ交換はどこに頼む？

トイレ交換のリフォームも前述した業者と同様に、設備関連の知識を持つ次の業者に頼むのが良いでしょう。

住宅設備メーカーのなかでもリフォーム工事に対応しているトイレメーカーを選べば、製品購入と一緒にリフォームを頼めます。

複数のトイレ製品を比較しながら工事内容を決めていきたいなら、リフォーム全般に対応するガス・電気会社やリフォーム工事専門業者に相談するのもひとつの手です。

洗面台のリフォームはどこに頼む？

洗面台のリフォームも同様に、設備関連の知識を持つ次の業者に頼みましょう。

洗面台の製品購入はもちろん、電気系統の工事、水道工事などが必要になるため、専門の知識を持つプロに相談するのがおすすめです。

導入したい製品が決まっているなら住宅設備メーカー、比較して決めたいならリフォーム工事専門業者などに相談してはいかがでしょうか。

キッチンのリフォームはどこに頼む？

キッチンのリフォームをどこに頼むか迷っている人は、キッチン設備だけでなく床材といった幅広い工事が必要であるため、規模に合わせてリフォーム業者を選ぶことが重要です。

キッチンの交換だけで配管や床材などを大きく変えない場合は、住宅設備メーカーやガス・電気会社などで対応が可能です。

キッチンを含めて周辺全体のリフォームを検討しているなら、さまざまな工事規模に対応できるリフォーム工事専門業者や工務店、設計業者に相談することをおすすめします。

玄関ドアの修理や交換はどこに頼む？

玄関ドアの修理や交換をどこに頼むか迷っている人は、ドアの取り替えだけでなく開口部の取り壊し作業などが含まれるため、規模感に合わせてリフォーム業者を選びましょう。

設置するドアのサイズに合わせて開口部を調整するほか、玄関口などの工事も希望しているなら、上記の業者のなかから専門性の高いプロを探してみてはいかがでしょうか。

玄関のデザインにこだわりたいなら設計事務所に相談することで、理想の「家の顔」をつくり出せます。

外壁の修理はどこに頼む？

外壁の修理のように規模が大きな工事をする場合には、広範囲のリフォームに対応できる業者を選びましょう。

上記の3業者は、それぞれ小～大規模工事に対応できます。

費用を抑えたいなら地域密着で事業を展開する工務店やリフォーム工事専門業者、実績や信頼性を求めるならハウスメーカーに相談してみてください。

耐震診断はどこに頼めばいい？

耐震診断をどこに頼むか迷っている人は、建物の構造に詳しいプロに相談することが重要です。

構造に関する専門知識を持った設計事務所に相談するほか、工務店やハウスメーカーのなかにも耐震診断に対応している業者が含まれています。

地震が多い日本において欠かせない対策ですので、実績豊富な業者を探してください。

信頼できるリフォーム業者の選び方

ひと言でリフォーム業者と言っても、依頼先によって実績数や品質、サービス対応などが違います。

そこでここでは、信頼できるリフォーム業者を探したい方向けに、相性の良い業者を見つけるポイントをまとめました。

【選び方1】希望するリフォームの工事実績がある

リフォーム業者を探す際には、リフォームをしたい場所の実績が豊富な業者を選びましょう。

キッチンをリフォームしたいなら、キッチンリフォームの対応実績が豊富な業者を選ぶ、といったイメージです。

過去に実績のある業者なら工事作業に慣れているほか、工事完了時の写真などをホームページや資料に掲載しているため、満足のいく工事を受けられるか頼む前に判断できます。

実績の少ない業者の場合は依頼して良いのかすぐに判断できないため、なるべく実績数が豊富な業者を探してください。

【選び方2】適正価格で見積もりを作成してくれる

リフォーム業者を探す際には、気になる業者から見積もりを取り、適正価格なのか判断することが重要です。

業者によって見積価格が異なるため、少なくとも3社以上の業者の見積もりを取りましょう。

またリフォーム工事の費用相場を知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。

項目別の費用をまとめています。

＞＞リフォームの費用や価格の相場は？一挙紹介します！

【選び方3】資金計画やアフターサービスが手厚い

リフォームをする際には、以下に示す費用が発生するため、できる限り「お金」のサポートをしてくれる業者を選ぶことが重要です。

• リフォーム費用
• メンテナンス費用
• ローン

中でも高額なリフォームをする場合には、住宅ローンやリフォームローンなどを利用する可能性があります。

計画的な支払いが必要になるため、資金計画やリフォーム後の作業を含めて相談できる業者を見つけましょう。

もしリフォームをする際のローンについてお悩みなら、以下の記事をチェックしてみてください。

リフォームローンの組み方や必要書類などについてまとめています。

＞＞【基本編】リフォームローンの組み方は？必要書類や流れ、審査が通らない原因と対策

【選び方4】活用できる補助金を提案してくれる

リフォーム工事の費用を少しでも安くしたい方は、補助金の提案をしてくれる業者を選ぶことが大切です。

日本では、特定のリフォームに対して一部の費用をまかなってくれる補助金制度が提供されています。

初めてリフォームをする人にとってわかりづらい制度ですので、プロからアドバイスをもらえないと制度をうまく活用できないかもしれません。

補助金の提案については、口コミ情報などが役立ちます。

Google口コミや口コミ投稿サイトなどを活用して、リフォーム業者のサポート品質をチェックしてみてください。

【選び方5】リフォーム協会に加盟している

初めてのリフォームで業者選びが不安なら、リフォーム協会 に加盟している業者を選ぶのがおすすめです。

リフォーム協会とは、信頼と実績のあるリフォーム業者だけが登録されている事業団体であり、悪徳業者への依頼を避けやすくなります。

一般社団法人が運営している信頼できる業者の情報を見つけられるため、自分が選ぼうとしている業者がリフォーム協会に加盟しているかチェックしてみてはいかがでしょうか。

リフォーム業者選びのよくある失敗

リフォーム業者を選んで工事を任せた結果、次のように後悔する人も少なくありません。

満足のいくリフォームをするためにも、業者選びのよくある失敗と回避方法を紹介します。

【失敗1】見積もりの比較をしない

リフォーム業者の見積もりを比較せずに頼むと、費用相場よりも高額な費用がかかったと後悔するかもしれません。

リフォーム業者は次の理由で、同じ工事でも工事費用が異なります。

• 広告宣伝費をかけている
• 人件費が高く設定されている

似たような業者でも数千～数万円の差が出ることがあるため、少なくとも3社以上から見積もりを取得し、費用相場と見比べたうえで業者を選びましょう。

【失敗2】追加料金の有無を確認しない

リフォーム業者を利用する際には、見積もりとは別に追加料金を有無を確認することが大切です。

業者ごとに「追加料金あり」「追加料金なし」という条件が違うため、リフォームを頼む業者によっては後から高額な追加料金が発生するケースも少なくありません。

見積もりの段階では安くても、追加料金を含めると別の業者の見積もりの方が安かったと後悔する場合があるので、業者選びでは最初から「追加料金なし」の業者に絞った方が安心です。

【失敗3】業者にすべて任せてしまう

「プロに任せた方が安心だから」という理由でリフォームの内容をすべて業者に任せるのは危険です。

リフォームを終えた後に「イメージと全く違う」「想像以上にお金がかかってしまった」と後悔するかもしれません。

リフォームをする際には、あらかじめ予算を決めたうえで、リフォームのデザインや製品選びを業者と一緒に考えていくことが重要です。

ひとつずつ納得しながら工事の準備を進めなければ、使いづらい家になるおそれがあります。

リフォーム業者を比較するのが難しいと感じる方は、無料の比較サイトの「ハピすむ」を活用してみてください。

物件の種類や予算に合うリフォーム業者をすぐに見つけられます。

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リフォームする際のポイント

もしリフォームを実際に行うとなった際には、ぜひお近くのリフォーム会社に一度ご相談することをおすすめします。

リフォーム会社に相談する時に一番気になるのは「いくらかかるのか」という金額の部分かと思います。

正確なリフォーム金額を知るためには、リフォーム前に「現地調査」を受ける必要があります。

その際に、損をしないリフォームを実現するために重要なことが一点あります。

それは、リフォーム会社1社のみに現地調査と見積もりをお願いするのではなく、複数社に依頼して、必ず「比較検討」をする！ということです。

複数の会社に依頼する時のポイントは「同じ条件」で依頼することです。バラバラの条件で依頼をすると、正しい比較ができません。

このポイントをきちんと押さえ、複数の会社の提案を受けることでご希望のリフォームの適正価格が見えてきます。

「色んな会社に何度も同じことを伝えるのがめんどくさい…。」という方はカンタンに複数社を比較検討できるサービスもございますので、ぜひご利用ください。

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう！