2024年10月30日更新

監修記事

テラスの屋根の修理費用・価格は?

日よけや雨よけ、テラス全体の保護など、様々な役割を持つテラス屋根ですが、屋外に設置されている以上、いつ自然災害や経年劣化で破損しても不思議ではありません。テラス屋根の修理リフォームについて、費用相場のほか、火災保険を使用するときの注意点なども解説します。

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テラスの屋根修理リフォームの費用相場

テラス屋根の修理費用相場は、1.5万~50万円です。修理工事のパターンは主に3つあり、費用は大きく異なります。

①屋根の部分リフォーム

屋根パネル部分交換費用は、1.5万~2.5万円です。

テラス屋根のパネルに穴が空いたときなど、破損が部分的な場合は、パネルを1枚から交換することができます。

パネルを複数枚交換したときと1枚だけ交換したときでは、1枚だけ交換するリフォームの方が割高になってしまいます。

また、パネルを部分的に交換すると、経年劣化した他のパネルに比べて、新しく張替えたパネルだけ綺麗で浮いてしまう恐れがあります。

パネルが1枚だけ破損しているときは、周りのパネルに割れが生じ始めているものがないか施工前に確認し、複数枚で修理リフォームを行った方が良いでしょう。

②屋根をすべて交換するリフォーム

屋根パネル全体の交換費用は、8~20万円です。

部分的な交換や補修だけで追いつかないほど、破損の規模が大きい場合は、全ての屋根パネルを交換しなければなりません。

③支柱ごと交換するリフォーム

屋根パネルを支柱ごと交換する費用は、30~50万円です。内訳は以下のとおりです。

  • 本体価格:10~20万円
  • 撤去費用:2~5万円
  • 再設置費用:15~30万円

テラス屋根が支柱ごと壊れて倒壊してしまった場合は、古いテラス屋根を撤去し、新しいテラス屋根を設置する大掛かりな施工になります。

テラス屋根の本体価格は、オーソドックスなタイプであれば約10万円で購入することができます。

ただし、サイズが大きいものや、支柱の強度が高いもの、その他、特別な耐雪仕様になっているものや、遮熱性の高いパネルが使われている商品などを選ぶと、オプション価格込みで約20万円になることもあります。

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その他のテラス屋根の修理費用相場

テラスに使われている屋根は、オーソドックスな平板だけでなく、波板タイプや、キャンバス地のオーニングなどもあります。

波板屋根の修理費用

  • 3~8万円

10平方メートル程度の小さめの波板屋根であれば、3~5万円で屋根材の交換が可能です。

しかし、20平方メートル以上の大きな波板屋根になると、約8万円前後の修理費用になることもあります。

オーニングの修理費用

オーニングとは、キャンバス地でできた、折りたたみが可能な布製の日よけのことです。

カフェやレストランのテラス席などで使われていますが、住宅のテラスやマンションのバルコニーに取り付けるタイプも販売されています。

折りたたみ式になっているため、使わないときや雨の日は閉じておくことができます。

布製のオーニングは、プラスチック材に比べると耐久性がやや劣るため、取り付けから約10年経つと、布の表面に割れや破れなどが生じ始めます。

あるいは、布に溜まった雨水の重さで、フレームのパイプが折れてしまうこともあるでしょう。

  • 表面のコーティング費用:約1万円

オーニングの表面に軽微な割れや破れが生じたときは、透明のコーティング剤や塗装で表面を保護して補修することができます。

破れが広範囲に広がってしまったり、雨漏りがひどくなったりしたときは、布全体の張替えが必要です。

  • 布の張替え費用:8~20万円

オーニングのサイズだけでなく、布の厚みや、防炎タイプなどの素材の種類によって、張替え費用は変動します。

  • フレーム部分の補修費用:5~8万円

フレームの補修費用には、交換するフレームの価格や施工費に加えて、接続金具の価格が5~8千円含まれます。

なお、金属の表面を塗装する場合は、上記の費用に加えて、2~8万円の追加費用が必要です。

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テラスの屋根を延長する方法と費用の相場

テラス屋根の多くはアルミ製のもので、建物の外壁に固定し設置するタイプや、外壁には固定せず柱だけで自立する独立式のタイプがあります。

このようなタイプの場合、横に延長するには同型の商品を購入し前枠連結材という部品で接続をするリフォーム方法があります。

これは側枠と呼ばれる外側にある部材を外し、前枠部分の端に連結材を差し込んで新しい屋根と連結する工事です。

屋根の大きさにもよりますが、相場は10万円から20万円です。

このリフォーム工事で気をつけなればいけないのが、屋根の傾斜角度と屋根の形状です。全く同じものにしなければ、接続することができなかったり隙間ができることで雨漏りの原因になったりします。

同メーカー、同型の商品の購入が必須ですが、商品のマイナーチェンジが多く入手な困難なケースも考えられます。

同型が手に入らなかった場合、既存を撤去する費用は約3万円かかりますが、新しい屋根タイプを検討するチャンスですのでどのようなテラスにしたいか考えてみましょう。

「オーニング」という折り畳み可能なテント生地を使った屋根材も人気です。コンパクトにしまい込むことができるため、台風や強風の際に被害を受けにくいと言われています。

オーニング増築の費用は大きさによりますが、2万円~45万円が相場です。

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テラスの屋根が破損する原因は?

テラス屋根の多くは、外壁付近に取り付けられています。

そのため、2階やベランダから物を落としてしまい、屋根のパネルを割ってしまうことがあります。

あるいは、子どもが庭で遊んでいたときに、誤ってボールをぶつけて屋根パネルが割れてしまうこともあります。

また、台風や強風時に、屋外から物が飛んできたり、植木が倒壊したり、エクステリアパーツが落下したりすることによって割れることもあります。

そのほか、設置して20年以上経つ屋根は、経年劣化によるパネルの割れや色あせが生じていることも多く、わずかな衝撃で破損に繋がってしまうことがあります。

また、屋根パネルの割れに留まらず、支柱ごと倒壊することもあります。

テラス屋根には、地面に支柱を建てて取り付けるタイプがありますが、このタイプは壁付けに比べると、土台がしっかりしているため、通常の使用方法や設置条件では支柱ごと倒壊することはありません。

しかし、そのような支柱設置タイプのテラス屋根でも、急な積雪によって倒壊することがあります。

通常、豪雪地域では耐雪仕様の丈夫なテラス屋根を設置します。

しかし、雪があまり降らない地域では耐雪タイプを設置することはあまりなく、設置しても耐えられる積雪量が少ないタイプに留まります。

このような、雪が少ない地域が異常気象により突然の大雪に見舞われると、テラス屋根やカーポートが倒壊する被害があちこちで多発するようになります。

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テラスの屋根修理に使える保険

自然災害が原因でテラスが破損してしまった場合は、加入している火災保険から保険金が下りることがあります。

いつ発生するかわからない自然災害に備えて、加入保険の適用範囲や申請の条件などを確認しておきましょう。

火災保険でできること

ほとんどの火災保険には「風災」「雪災」補償が付帯されています。

風災補償

強風でテラスの屋根が吹き飛んでしまったり、物が飛んできて屋根パネルが割れてしまったりしたときなど、風による自然災害でテラス屋根が破損したときに適用されます。

雪災補償

積雪による重みで屋根パネルが割れてしまったり、フレームが曲がってしまったりしたときなど、雪による自然災害でテラス屋根が破損したときに適用されます。

そのほか、「盗難」や「落雷」補償などもありますが、テラス屋根の修理では、主に上記の風災と雪災が使われます。

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火災保険を請求するときの注意点

火災保険の内容や保険の適用基準は、保険会社によって様々ですが、ほとんどの保険会社に共通する注意点は以下のようなものがあります。

破損時の現場写真が必要

どのような状況で破損が生じたか検証するために、破損時の写真を残しておく必要があります。

そのため、保険会社へ連絡する前に修理工事を済ませてしまうと、破損の原因がわからず、保険金が適用されなくなってしまいます。

後付けした設備に注意

火災保険の契約後に後付けされたテラス屋根は、保険適用の対象外になってしまう恐れがあります。

もし、保険加入後に追加設置したテラス屋根があれば、保険会社に追加した旨を一度伝えておきましょう。

保険金がリフォーム費用を下回ることがある

火災保険の中には、免責金額を設定するタイプがあります。

免責金額とは、加入者が自己負担しなければならない金額のことです。

例えば、免責金額を5万円にしていて、テラス屋根の修理費用が約3万円だった場合、修理費用が免責金額を下回るため、保険金が支払われなくなってしまいます。

保険金の振り込みに時間がかかることがある

保険金は通常、申請手続き後から3~10日以内には、指定の口座に振り込まれます。

しかし、テラス屋根が破損するほどの自然災害が発生しているということは、近隣のエリアで多数の被害が発生している状況と考えられます。

特に、被害の規模が広範囲に及ぶような、記録的な災害が起きたときなどは、保険金が振り込まれるまでに1~2カ月かかることもあります。

このように保険金の振り込みに時間がかかるケースでは、修理費用は実費で先に支払っておかなければならないため注意が必要です。

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テラス屋根を延長する際の注意点

建築確認申請が必要か確認

前述のように屋根延長に伴い延床する場合、テラス部分の先端から2m以下の部分は、延べ床面積にカウントされません。そのため、建築確認申請が必要ないことが多いです。

しかし、屋根をつけたケースやリフォーム内容によって法規制の対象となる可能性があるので、事前にリフォーム会社に相談すると安心です。

屋根の出幅の確認

屋根が長すぎると、室内の日当たりが悪くなり、逆にテラスサイズとぴったりのものだと雨の吹き込みの影響を受けるため、床などの掃除が頻繁に必要なります。

また、テラスを物干しスペースとして利用する場合、屋根の軒先から最低約50cm離して設置するといいと言われています。

方角の確認

もともとのテラス位置が北側だと、日差しが余計に入らなくなるなどのトラブルも起こりかねないので、透過率の高い屋根材を選択するなど工夫しましょう。

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テラスの屋根の様々な役割

テラス屋根には、非常に多くの役割があります。

日光の緩和

テラスに付けた屋根には、庇と同じ効果があります。
テラスの屋根によって外の日差しがカットされ、部屋の温度上昇を緩和することができるでしょう。

あるいは、紫外線による床や家具の劣化も防ぐことができます。

テラスが駐車場を兼ねている場合は、車を保護する屋根としても機能するようになります。

また、屋根がないテラスは、ウッドデッキに当たった日光が反射して部屋に入り込むこともあるため、屋根を付けておくと、夏場も室内でより快適に過ごすことができるようになるでしょう。

さらに、屋根を取り付けるウッドデッキやタイルデッキも、雨や風、日光の熱や紫外線などから守られるようになるため、テラス屋根には、テラス本体の劣化防止という側面も持っています。

洗濯物の雨よけ・日よけ

テラスは、洗濯物を干すスペースとして非常に役立ちます。

しかし、屋根がないテラスでは、雨が降ったときはすぐに洗濯物を取り込まなくてはならず、干したまま長時間出かけることができなくなってしまいます。

テラスに屋根を取り付けることで、雨を心配することなく洗濯物を干すことができるようになり、より使いやすい物干しスペースとして機能するようになるでしょう。

また、夏場は厳しい日差しも屋根が防いでくれるため、洗濯物を熱や日光で傷めてしまう前に乾かすことができます。

周囲からの視線をカット

テラスの屋根には、外からの視線を遮る効果もあります。

塀がない家や通りに面した家であれば、干している洗濯物や部屋の中を見えにくくすることができます。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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