駐車場の外構工事で使用するアスファルト合材とは?
一般的に「アスファルト」と呼ばれているのは、アスファルト合材という道路の舗装に使用されている材料を使うためです。
アスファルト合材はアスファルト(原油を生成したあとに残る炭化水素物質)と砕石・砂・石粉を混ぜて作られており、道路の舗装にはこの加熱されたアスファルト合材が使われています。
アスファルト合材とコンクリートの違い
いっぽう、コンクリートは、石灰や鉱物などから作られる「セメント」の粉に砕石と砂を混ぜて水で練った材料です。
アスファルト合材とは構成される材料が大きく異なり、仕上がりの滑らかさもコンクリートの方が美しいという特徴があります。
アスファルト合材が転圧すればすぐに固まるのに対し、コンクリートは固まるまでに時間がかかるといった違いも。
価格を比較すると、コンクリートよりもアスファルト合材の方が安価です。
アスファルト合材のメリット・デメリット
駐車場にアスファルト合材を使うかどうかの検討の参考に、メリットやデメリットをまとめました。
【メリット】
・価格が安価である
・施工後すぐに乗り入れができる(工期が短い)
・コンクリートに比べてやわらかいので、車や自転車などの走行性に優れている
・継ぎ目や補修の跡が目立ちにくい
【デメリット】
・やわらかいゆえに耐久性が低く、頻繁に補修が必要
・雑草はアスファルトを押し上げて生えてくる
・直射日光があたると高温になるため、ヒートアイランド現象の原因になる
一般的な住宅の駐車場外構工事でアスファルト合材が使用されない理由
駐車場の外構工事で初期投資だけを優先して考えると、アスファルト合材という選択になるでしょう。しかし、住宅で問題なのはランニングコストです。
住宅の駐車場では頻繁に車の出入りがあり、駐車エリアがショッピングセンターなどに比べて非常に狭いため、タイヤの切り返しも多くなります。
アスファルト合材の大きなデメリットとして「耐久性の低さ」を前項であげていますが、住宅で使うには耐久性が低いことは大きな問題です。
経年でアスファルトが痩せて駐車面が凸凹になってしまうので、頻繁に舗装をやりなおす必要があり、数十年という長期で考えるとコンクリートの方が断然お得という結果に。
また、近年問題になっているヒートアイランド現象。アスファルト合材の駐車場にすると、同じ現象が家の目の前で起こってしまうのです。
このような理由から、住宅にアスファルト合材を積極的に採用する人は少なく、主に店舗や公共施設の駐車場で使われています。
近年、アスファルトの透水性能や脱色技術が向上し一般住宅でも見直されつつあるようです。
駐車場をコンクリートで仕上げるメリット
次にコンクリートの駐車場の特徴も確認してみましょう。以下のようなメリットがあります。
・耐久性が高い
正しい厚みが守られ、正しい施工手順で施工されれば半永久的に使えます。
・温度が上がりにくい
アスファルトに比べて熱の吸収が弱いので、地面の温度上昇が緩やかです。
・外観が明るくなる
白っぽい仕上がりは、どんな外観の住宅にもマッチして明るく見せる効果があります。植栽の色ともよく馴染むのも、コンクリートの特色です。
アスファルト合材の費用
材質が違うと工事の費用も異なります。各工事の費用相場はこちらです。
アスファルト合材の工事単価:1平方メートル当たり約5,000円~
コンクリートの工事単価:1平方メートルあたり約8,000円~
駐車場の外構工事でアスファルト舗装を行う場合の費用相場
庭をオープンタイプの駐車場にリフォームする際にアスファルト舗装を行う場合の費用
【費用の目安】
約30万円〜
【費用の内訳】
・アスファルトの材料費
・既存の外構(門など)の処分撤去費用
・掘削、すき取り、整地
・砕石敷き
・アスファルト敷きの作業代
・諸経費など
【工事内容】
門や塀などがあれば、解体して撤去します。そのあと、駐車場エリアの地面を整えますが、地面の高さによっては不要な土を取り除く「掘削」が必要です。
整地された地面に砕石を敷き、転圧機でしめ固めたら、アスファルトを敷いていきます。このとき、雨水が流れる方向(通常は道路側)に勾配をつけることが大切です。
アスファルトを敷きながら、アスファルトが冷めないうちにローラーで平らにならして完成。タイヤ留めブロックなどは、アスファルトが冷めてから取りつけます。
庭をカーポートにリフォームする際にアスファルト舗装を行う場合の費用
【費用の相場】
約40万円〜
【費用の内訳】
・カーポート本体
・アスファルトの材料費
・掘削、すき取り、整地
・砕石敷き
・アスファルト敷きの作業代
・カーポート設置作業代
・諸経費など
【工事内容】
駐車場にしたいエリアの土をすき取り、勾配をつけて整地。アスファルトの施工の前にカーポートを設置します。カーポートは現場で加工しながら組み立てられ、足元をコンクリートの基礎で固定する工法が一般的です。
カーポートがたてられるとアスファルト敷きとなります。
庭をガレージにリフォームする際にアスファルト舗装を行う場合の費用
【費用の相場】
約100万円~
【費用の内訳】
・ガレージ本体費用
・基礎工事
・アスファルトの材料費
・掘削、すき取り、整地
・砕石敷き
・アスファルト敷きの作業代
・ガレージ建て込み作業代
・建築確認申請料
・諸経費など
【工事内容】
建築基準法では屋根・柱・壁でつくられた構造物を建築物とみなし、防火地域・準防火地域以外では10平方メートル以上の面積となる場合、建築確認申請が必要と規定されています。
ガレージでも10平方メートル以上の広さとなるのであれば、建築確認申請といって建築士による役所への手続きが必要です(防火・準防火地域では広さに関わらず確認申請が必要)。
また、ガレージには住宅と同じで「基礎」が必要ですから、基礎工事費も発生します。最初に基礎工事でしっかりとした基礎を作り、ガレージを建てていきます。
ガレージが建ったらアスファルトを敷いていくという工程で、工期は短くても約1週間、長ければ約1ヶ月かかることも。
建築確認申請が必要なガレージでは、建築許可が下りるまでの日数も含めて2ヵ月近くかかる場合もあります。
駐車場の外構工事でアスファルト舗装を行う際に費用を抑える方法
駐車場など、外構をアスファルトで仕上げるときに費用を抑えるためのポイントを2つご紹介しましょう。
必要最低限の部分のみアスファルト舗装で仕上げる
アスファルト施工の費用を抑えるのに最も簡単な方法は、アスファルトを施工する範囲を「少なくする」ということです。
例えば駐車場をアスファルトで作るときに、車がとまる範囲だけアスファルトを敷き、残りは砂利などで仕上げるとアスファルトの量を減らすことができて費用を抑えることが可能になります。
ただし、コンクリートと違ってアスファルトはやわらかくもろいので、タイヤが載る範囲だけアスファルト敷きにするといった方法はおすすめしません。アスファルトの範囲が小さくなればなるほど耐久性が下がるからです。
複数のリフォーム業者から相見積もりを取る
駐車場をアスファルトにしたいと考えたら、まずは複数の業者から見積もりをとりましょう。
相見積もりといって、見積価格をくらべることができるのはもちろん、業者自身もほかの業者の価格を意識するため全体の価格が下がりやすく、適正価格が提示されることが多くなります。
また、見積書を提示されたときにしっかりと施工について説明をしてくれる誠実な業者を選ぶことで、アスファルト施工の失敗を避けることに繋がります。その場で急いで決めてしまうのではなく、まずはきちんと話を聞いて判断することが大切です。
外構・エクステリアリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、審査を通過した1000社以上の中から、まとめて見積もりを依頼できます。
また、ハピすむでリフォームされた方には最大10万円分の「ハピすむ補助金」もご用意しています。
詳細はこちら>>>ハピすむ補助金プレゼントキャンペーンの流れ