創業約60年　カーテンコーディネートから耐震リフォームまで対応可能な総合リフォーム会社　株式会社ミツボシ　ハピすむ加盟店インタビュー

お話をうかがったひと

株式会社ミツボシ　Sさん
2023年入社。リフォーム未経験で入社し、社内の雰囲気や営業マンを観察。今回のインタビューでは自身が感じたままのミツボシを語っていただいた。

Q：まずはミツボシさんがどんな会社かを教えていただきたいと思います。会社の歴史、貴社の特徴について教えてください。

当社は先代社長の三星富栄が創業しました。戦後、仕事を求めて上京した前社長は新橋の椅子張店に就職をしました。この店は天皇陛下御用達の有名店で、生地の張替え・修理の技術を身につけたそうです。

その後、麻布にあった外国人専用の内装店に転籍。日本に駐在していた外国人を対象に椅子の張替えに加え、内装工事を対応していました。立派な洋館邸宅の内装全般の工事を通して、建築の技術を身につけていきました。その後、横浜市金沢区に土地と建物を持っていたおばから誘われ、1964年＂三星椅子張店＂として創業します。

前社長は山手の外国人邸宅に通訳を連れて売り込みに行っていたそうです。静岡県産のお茶箱に西洋布を貼ったものをお土産として持参しながら営業活動をしていきます。箱は日常生活で使えるもので当時の外国人の方々に大喜びされたそうです。この箱が口コミで山手地域で広がり人気を博したため本国からも依頼が来るようになり、商品化しました。販売数を伸ばし、運転資金を増やしていきました。

その後、ミシンを購入・縫子さんを雇用してカーテンを制作するようになります。前社長は時代がどんどん西洋化していく中で、世の中のニーズに合いそうな事業を先駆けて展開していきました。80年代になると住宅の西洋化はさらに進み、畳からカーペットブームを経て「フローリングに変えたい」というニーズが高まりました。前社長は内装工事の技術を身に着けていたので、大工さんを雇い、フローリング張り替えなどの木工事が盛んになりますが、そのうちに収納工事や間取変更の問い合わせが増え、工務店化していきます。

90年代に入るとシステムキッチンなど設備交換の需要が高まり、あらゆる住宅メンテナンスに対応出来る、リフォーム会社となっていきました。現在は耐震リフォームに力を入れています。1995年の阪神淡路大震災以降、耐震基準の計算方法が厳格化される中、当社はいち早く本格的な構造計算に取り組むようになりました。

その頃、現代表に世代交代をします。先進的な耐震計算をとりいれつつ、横浜市の木造住宅耐震改修促進事業登録事業者定に選定され、市の耐震リフォーム工事助成実積はNo.1を誇ります。

Q：これまでのリフォーム実績を教えてください。

1964年の創業以降、施工実績はリフォーム工事で約30,000件になります。最近の実績ですと、売上高は4億円、年間施工数は300件（2023年）程度です。

対応してきたエリアは横浜市南部、逗子市、葉山町、鎌倉市、横須賀市です。創業当時多かったのは内装工事、最近は耐震補強工事、水回り工事のは依頼も増えております。オーダーメイドの家具製作の依頼も多く、対応してきました。現代表の三星は学校を卒業してから先代と仕事をしていた経験があり、技術を継承しております。

Q：強み・得意分野について教えてください。

成約件数が多いリフォームは水廻り設備、間取り変更、耐震、外壁塗装、内装です。中でも得意としている工事は＂耐震リフォーム＂と＂間取り変更リフォーム＂です。

耐震工事に関しては「他社で断られた」というお客様がよく当社にご相談に来られます。特に木造3階建て、ツーバイフォーの家の間取り変更は耐震構造上、難しいと言われていますが、当社では複数のパターンをお出しし、よりコストがかからない方法をご提案することが出来ます。＂耐震技術があるからこそ、ご希望の間取変更が出来る＂という点でお客様にご安心いただけていると思います。

Q：現地調査時に気をつけていることはありますか？

現地調査には当社の営業マンがお伺いします。当社営業の特長として、女性のスタッフが多いことがあげられます。お客様からは「女性が来てくれて安心出来ました」という奥様からのお声を多く頂戴します。

また情熱的なスタッフが多いです。例えば、お客様から「茶室を作ってほしい」という要望があったら、茶室のことを1から調べて「できるだけお客様と同じ視点に立った状態でプランニングしたい」という気持ちを強く持っているのを感じます。あとは押し売りをしないというのも特徴だと思います。見積書やご提案はきめ細かく何度も修正を重ね、予算やイメージに合致してから次の段階に進めさせていただきます。

代表の三星が「うちはお客様に対してちょっとドライかもな」と言うくらい、みなさん追客をされないですね。やるべき提案をやりきって、お客様からの連絡を待つというスタンスのようです。現地調査の所要時間は内装工事、水回り工事で1時間程度、全面リフォームですと2時間程度かかることが多いです。

Q：リフォームを提案、プランニングする上でのこだわりについて教えてください。

当社では無料の「概算見積システム」を取り入れております。コロナ渦で現地調査が出来なかった頃、図面と写真を送付していただき概算で見積額を出していましたが、これが非常に好評で現在も「忙しくて現地調査に来ていただけないが、図面だけ送るので概算金額を出してほしい」というご依頼に対応しております。

間取変更を伴う工事の場合は4～5パターンくらいプランを作成することもあります。打合せが進むにつれてお客様のご要望も変化していくことが多いので、その際には都度見積りを出し直す等、丁寧なヒアリングの上、スピード感をもって対応しています。

当社の営業はお客様と二人三脚で完成する楽しみを大切にしながら、お客様に喜んでいただきたいと日々奮闘しています。

Q：御社を施工先に選ばれるお客様は、御社のどんな部分を魅力に感じていると思われますか？

■ミツボシさんに寄せられた口コミの一部

• 最後の確認の際に、フローリングを張る接着剤がついているのをミツボシさんが気が付いてくださり、すぐに対応してくださいました。私はまったく気が付いていませんでしたが、そういった対応にも誠実さを感じました。 完成後の浴室の画像をミツボシのインスタグラムに掲載してくださってそれも嬉しかったです。
• 担当者の方が、迅速でとてもきめ細やかに対応下さいました。こちらの無理かもという提案にも常に前向きに考えていただき、毎回ご相談する日が楽しみでもありました。早い段階から、分かりやすく詳しい見積もり書も提示して頂き、プランが変わる度にもすぐに新しい見積もりをお持ち下さいました。金額的にも他社と比較して納得出来る金額でした。リフォームの仕上がりが楽しみです。
• 複数社での相見積もりを行いましたが、一番寄り添ってくれた事業者がミツボシでした。 わたしの要望を100％汲み取って実現してくれました。事細かく要望聞いて頂き、連絡をマメにしてくださり誠実さのある業者さんでした。 タカラスタンダードの値上げが4月からあるため、その前に話が進むよう間に合わせるように頑張ってくださったところもよかったです。

「相談するのが楽しみ」と書いてくださっているお客様がいらっしゃいますが、何より当社の営業自身が打合せを楽しみにしています。店内での打合せ中、友達のような距離感で、お互いとても楽しそうにお話している様子がよく見られます。

「ミツボシさんが一番寄り添ってくれた」というコメントに関しては、お客様のご要望を否定せず、デメリットを正直に伝えた上で実現しようと取り組む姿勢をご評価いただけたのではないかと思います。

同社の打合せスペース。カーテン・ファブリックの展示もあり、希望があれば室内コーディネートの相談に乗ってもらえる

Q：リフォームの補助金・ローンの相談には乗ってもらえますか？

補助金に関しては、ほとんど対応可能です。年度によって条件が異なりますのでお問い合わせください。

リフォームローンは耐震工事など、大規模リフォームを検討しているお客様の半数の方が利用されます。初回からローンの話をすると引かれてしまう方もいらっしゃるので、A4・1枚の読み物をお渡して、ローンを組むメリットをお伝えしています。その後、ローンをご希望される場合は、見積作成と同時進行で金融機関への打診を行うようおすすめしており、できるだけタイムロスがないよう、アドバイスさせていただいております。

Q：リフォーム施工後はどのようなアフターフォローがありますか？

施工においては当社が工事を行った箇所に対して、5年間の保証を行っております。設備に関してはメーカーに問い合わせいただく運用をしています。

Q：今後の会社の方針・方向性をお聞かせてください。

当社は世の中の動きに先駆けて、新しいことに積極的に取り組むスタンスの会社です。これからは＂カーボンニュートラル＂を目指す時代になってきます。二酸化炭素を減らし、環境に配慮していくために、断熱性能を高め、冷暖房効率をよくするリフォームの需要が増えていくと予測しています。

現在リフォーム市場は異業種からの参入が増え、競争が激化しています。ビジネス環境が変更していく中で当社は「性能リフォーム」で他社との差別化を図っていきます。これまで実績を積んできた耐震リフォームをはじめ、断熱リフォームにも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

株式会社ミツボシの会社概要