2023年10月24日更新
門柱を設置するリフォーム費用・価格の相場は?
門柱は、外構の見た目を華やかにするだけでなく、ポストやインターホンなどの機能を1箇所にまとめることもできます。古い門柱の交換や、新しい機能門柱の設置など、様々なパターンが存在する門柱の、リフォーム費用や商品価格の相場をご紹介します。
外構の中での門柱の役割
門柱や門扉などのエクステリア設備を設けない外構を、オープン外構と呼びます。
一方、これらの設備がある外構は、クローズ外構と呼ばれます。
どちらの設備にも一長一短がありますが、この外構設備の中でも特に様々な役割を持つのが、門柱です。
門柱には、レンガやコンクリートブロックで作ったものもあれば、インターホンやポストなど、様々な機能を備えた機能門柱などもあります。
リフォームで門柱を設置する場合は、これらの機能が使いやすさを左右する要因となることは、間違いないでしょう。
近年の外構リフォームでは、この機能門柱の設置工事が人気を集めていますが、メリットやデメリットはあるのでしょうか?

リフォームで選べる門柱の種類
主要なエクステリア設備の1つである門柱には、柱だけのものと「機能門柱」の2種類があります。
「機能門柱」についている主な設備
・インターホン
・郵便ポスト
・表札
・ライト
・ガラスや石材、木材などの装飾
・目隠しミニルーバー
・充電コンセント
・ホース接続栓
門柱や門扉のないオープン外構の家は、これらの機能が付いた門柱をエクステリアに取り付けることで、玄関ドアの周りをすっきりリフォームすることができます。
機能門柱にリフォームするときの注意点
機能門柱を選ぶときは、その中に含まれる設備が、既にある設備と重複しないようにしましょう。
もし機能門柱にある設備を優先する場合は、既存のエクステリア設備を撤去しなければなりませんので、リフォーム費用が割高になります。
また、機能門柱にインターホンやライトが付いていると、電気配線工事が必要となり、ホースと接続する単水栓や混合栓がある門柱は、給排水管工事がそれぞれ必要です。

門柱の価格相場
門柱の価格はリフォーム費用の総額にも関わってきますので、どの価格帯の商品を選ぶかよく検討しましょう。
機能門柱になるほどハイクラス価格になりますが、約5万円のミドルクラス価格で機能門柱を販売しているメーカーもあります。
メーカーの門柱の平均価格
・ミドルクラス:約5万円〜7万円
・ハイクラス:約13万円〜20万円
門柱の商品価格相場
・ミドルクラス:約6万円
・ハイクラス:約17万円
これらの価格は定価を元に算出した相場です。そのため、販売時には値引きされた金額になります。
リフォーム会社によって値引き率は異なりますが、約2割まで値引きされると考えて良いでしょう。
値引き2割時の門柱の商品価格相場
・ミドルクラス:約5万円
・ハイクラス:約13万円

門柱を設置・交換するリフォームの費用相場
門柱を取り付け・交換するためには、門柱を安定させるために基礎工事が必要です。外構に既存の門柱の基礎があっても、コンクリートが劣化している恐れがありますので、基礎工事を避けることはできません。
また、既存の古い門柱を撤去・処分する費用も忘れずに予算に入れておきましょう。ポストやインターホンなど、機能門柱と一体化するために撤去する設備があれば、1箇所あたり約3万円の撤去費用が別途必要です。
門柱の工事費用相場
・既存の門柱撤去・処分費用:約3万円
・コンクリート基礎工事費用:約3万円
・門柱設置費用:約4万円
合計:約10万円
機能門柱にインターホンや水栓などの設備が付いている場合は、上記の合計金額に、電気配線工事と給排水管工事が加わります。
・電気配線工事費用:約1万円
・給排水管工事費用:約2万円
門柱リフォームの費用例
3つの例を使って、門柱リフォームの費用相場を計算してみましょう。
例)古い門柱を撤去して、ミドルクラスの門柱と交換
・商品価格:約5万円
・工事費用:約10万円
合計:15万円
例)オープン外構にミドルクラスの門柱を新たに設置
・商品価格:約5万円
・工事費用:約7万円
合計:約12万円
例)ハイクラスの門柱を取り付けるため、既存の門柱とインターホンを撤去
・商品価格:約13万円
・工事費用:約11万円
合計:約24万円
門柱リフォームのメリット
門柱には様々な機能が集まっていますが、パーツが付属していないシンプルな門柱でも、家の敷地を示すという大切な役割を持っています。
門柱で不審者をシャットアウト
門柱には防犯効果もあります。仮に、インターホン付きの門柱をリフォームで設置し、玄関のインターホンを撤去した場合を想定してみましょう。
玄関前にインターホンがあると、見知らぬ訪問者を敷地の奥まで入れなくてはなりません。しかし、門柱にインターホンを設置しておくと、モニターで確認するまで敷地に入れずに済みます。
また門柱に設置する門扉のデザインによって玄関周りの雰囲気を演出できます。
1箇所にすべての機能を集約
機能門柱の中には、電動カーや自転車の充電ができるものもあり、さらにお湯や水が出る混合栓が付いたものも登場しています。
ホース付きの門柱がカースペースの近くにあれば、車の洗車をしたいときに、遠くの蛇口までホースを持ち運びする手間も必要ありません。
門柱リフォームのデメリット
これまで門柱がなかったオープン外構の家では、リフォーム工事後に門柱が新たに加わることで、生活に不便さを感じるなどのデメリットが生じることもあります。
門柱の存在に慣れが必要
駐車場の手前などに、これまでなかった門柱があると、車が停車しづらくなる場合があります。
あらかじめ車がぶつからないように設計していても、実際に車を駐車してみると、門柱が視界の妨げとなったり、バックで駐車するときに間隔が把握できず、誤ってぶつけたりするかもしれません。
門柱の設置工事の後は、しばらくは動線変更に慣れが必要と考えておきましょう。
門柱はほとんど共有道路側に取り付けられますが、通行の障害にならないよう敷地境界内に納め、近隣景観にも配慮し無用なトラブルを避けましょう。
機能のまとめ過ぎに要注意
門柱には沢山の機能を搭載することができますが、すべての機能を門柱の1箇所にまとめると、デメリットが生じる可能性もあります。

例えば、これまで玄関脇にあったポストを、リフォームで門柱に移動させたとします。
玄関前まで配達員やセールスマンを近づけなくても良くなりますが、ポストが遠くなると、雨の日は傘を指してポストまで行かなくてはなりません。
さらに、休日でも郵便物を取るためだけに着替えて屋外に出なければならず、これまで玄関近くにポストがあって、家から出ずに郵便物を受け取れていた人などは、若干の不便さを感じてしまうでしょう。
定期的なメンテナンスが発生
リフォーム後数年経つと、門柱に雨だれやカビが発生することがあります。
これらの汚れは定期的に除去しなければ、門柱の見栄えが悪くなり、外構全体の景観も落としかねません。
門柱設置リフォームの後は、定期的なメンテナンスも発生することを覚悟しておきましょう。
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ここまで説明してきた外構・エクステリアリフォームは、あくまで一例となっています。
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この記事の監修者プロフィール

株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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