2024年01月13日更新

監修記事

マンション売却後の引き渡し前に掃除は必要?

マンション売却後の引き渡し前に売主による掃除は必要か?

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一般的な売買契約ではマンション引き渡し前の掃除は義務づけられていない

現状のまま引き渡すのが、売買の引き渡しの原則です。

したがって、掃除をするとしても、常識の範囲内で、ということになります。常識の範囲内というのは、「部屋を綺麗に整える」程度ということ。

年末の大掃除までが常識の範囲内であって、床の傷を補修したり、壁紙のシミを高圧洗浄したり、というほど大掛かりな掃除は必要ありません。

どうしても取れない汚れであっても、その汚れについて買主が認識して理解を得ていれば、そのままでよいのです。

内覧時に居住中で、部屋が汚れた状態しか買主が見ていないケースでも、現状引渡しで問題ありません。

ただし、売買契約が成立したあとに売主が酷く汚してしまった箇所は、買主の認識していない汚れになるので、きちんと掃除しておくようにしましょう。

掃除をするかしないかは、売主の判断によりますが、入居時のハウスクリーニングは、通常、買主が負担して行うケースが多くなっています。

マンション売却後の引き渡し前に掃除が必要になるケース

売買契約のなかで、退去時に売主負担によりハウスクリーニングを行うことが条件になっている場合は、売主がハウスクリーニングを依頼する必要があります。

ただし、これは稀なケースです。通常は、ハウスクリーニングを条件に売買契約を結ぶことはありません。

売主がクリーニングで綺麗になったと感じても、買主が満足せず、「クリーニングをきちんとしていない」といったクレームに発展することがあるからです。

このような理由から、買主がハウスクリーニングを希望している場合は、ハウスクリーニングを条件に入れず、ハウスクリーニング代金を売却代金から値引きする方法がとられることがほとんどです。

マンション売却後の引き渡し前にハウスクリーニングをする場合の注意点

売主が任意で行うハウスクリーニングには、部屋が綺麗になるというメリットがありますが、その反面で、設備の破損などのリスクもあります。

マンションのハウスクリーニングには物件損傷のリスクがある

ハウスクリーニングの業者は掃除のプロです。素人が行う掃除よりも、はるかに綺麗に掃除することができます。

しかし、徹底的に細かいところまで掃除を行う分、設備などを破損してしまうリスクもあります。

故意に破損させるわけではありませんが、器具を外して掃除を行ったところ、器具が元通りに取りつけられなかったというケースは多いのです。

このようにハウスクリーニングを売主が行う場合、破損を報告せずに引き渡しをしてしまうと損害賠償に発展するおそれがあります。破損を確認した時点で速やかに、仲介業者に報告することが大切です。

ハウスクリーニング完了後のチェックポイント

ハウスクリーニングが完了したあとは、売主がクリーニング業者立会いのもと、設備の破損などがないかチェックすることが大切です。その際、以下のポイントを目安にするとよいでしょう。

【水回り】

  • 水圧は弱くなっていないか
  • お湯がきちんと出るか
  • 水栓ハンドルは正常に作動するか
  • 温水洗浄便座は正常に作動するか

【その他の機器】

  • エアコンは正常に作動するか(風向調整ルーバーは特に注意)
  • コンロは点火するか
  • 各機器のリモコンは揃っているか

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掃除やハウスクリーニングはマンション売却前に行った方がよい

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マンションの査定前にハウスクリーニングをして好印象に

売却の際のハウスクリーニングは義務ではありません。

しかし、きちんとプロの手で掃除をすることで、査定額に影響するなど、メリットは多くなります。

同じ間取りでも、綺麗に見える部屋だと売りやすいと判断され、査定額が上がることがあるからです。

クリーニングをして綺麗な状態にしておくことで、日ごろからきちんと物件の手入れを行っており、綺麗に使っている部屋だという印象を与えることもできます。

また、好印象を与える物件には、不動産会社が売却活動に力を入れてくれる傾向にあるようです。

ハウスクリーニングの費用が負担になるのであれば、掃除しやすいリビングや玄関などは自分で丁寧に掃除しておき、水回りなどの頑固な汚れがある場合はプロに任せるという依頼の仕方もあります。

マンションの価値が上がる

ハウスクリーニングをしたからといって、直接、販売価格がアップするわけではありませんが、きれいな物件であれば売りやすい物件として、不動産会社の査定金額に影響する場合があります。

また、広告に「ハウスクリーニング済み」と明記することで、室内がきれいな物件として印象がよくなり、早い問い合わせにつながる可能性が高くなります。

結果、ハウスクリーニングをしたことで、早く売れるマンションにすることができます。

値引きの対象にならない

マンション購入検討者は、希望の物件を少しでも安く購入したいと考えています。

「レンジフードが汚れているから、使う前に手間がかかる」や「お風呂のカビがひどく、専門業者を入れないといけなそうだから」などと、値引き交渉に使われてしまい、結果的に数十万円の値引きになってしまう場合もあります。

気になる汚れをプロの掃除できれいにしておけば、そういった値引きの対象にならずにすみます。

内覧の印象がよくなる

マンションの購入希望者は、不動産広告を見て印象がよければ購入したいという思いで内覧します。

つまり内覧の印象が、最終的な購入決定に大きなウエイトを占めると考えられます。

たとえば、キッチンを見て汚さにがっかりしてしまい、購入への意欲が薄れてしまうようでは、なかなか決定に結びつきません。

ハウスクリーニングをして内覧の印象をよくすれば、スムーズに売却できる可能性が高くなります。

売り主の手間が省ける

同じような条件の物件では、部屋がきれいな物件の売却が先に決ります。

つまり、室内はきれいである方が売却に有利です。

マンションの売却を考える場合、室内の掃除は欠かせません。

もちろん、売り主が自分で掃除してもかまいませんが、日々の掃除以上の掃除を全室にするのは手間がかかります。

また、プロの掃除のように完璧に掃除することは難しく、きれいにしたようでも、他人にはこびりついた汚れが気になることも。

そのため、プロの手と専門の道具によってピカピカにしてもらえば、売主の手間以上の効果があると言えます。

ハウスクリーニングのタイミングは?

内覧前がおすすめ

マンションの売却過程で、ハウスクリーニングをするおすすめのタイミングは、内覧前です。

不動産会社による査定では、掃除されているかは金額に影響しません。

ただし、掃除が行き届いていれば査定担当者に好印象を与え、早く売却できるイメージから販売活動に影響を与える可能性があります。

査定前にハウスクリーニングをしても、効果がないわけではありませんが、ハウスクリーニングには費用がかかります。

売却に必要のない出費にならないように、内覧前にどこにハウスクリーニングを入れれば効果的か、不動産業者と相談することをおすすめします。

売買契約後はハウスクリーニングをしてはいけない

きれいな状態で物件を引き渡してあげたいとか、物件に対する感謝の気持ちで退去前にハウスクリーニングを考える方もいるかもしれませんが、売却契約後にハウスクリーニングをしてはいけません。

ハウスクリーニングは、部品などをはずして分解したうえで、きれいに掃除してくれることも多くなります。

掃除の際に、損傷が絶対にないとも言えません。

売買契約を締結したときの状態から、設備などに損傷があると、契約と異なる条件の物件になってしまいます。

このような場合、売主は買主に対して契約違反の責任を負うことになります。

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ハウスクリーニングのポイント

きれいに掃除されていると、マンション売却に有利になりますが、ハウスクリーニングには費用がかかります。

そこでハウスクリーニングをする個所を選んで依頼し、効率よくプロの手を借りる方法が有効です。

ハウスクリーニングの効果が大きな場所は、キッチンやお風呂、洗面所などの水回りです。

水回りは、汚れだけでなく、頑固なカビや臭いの発生源になります。

水回りの掃除は、売り主とプロの仕上がりに差が出やすく、プロの手を借りるメリットが大きな場所です。

また、内覧時に水回りの汚れは、買主の印象に残りやすく、購入の決断に大きく影響を及ぼすことが多くなります。

そのため、水回りはハウスクリーニングを依頼し、居室や玄関、窓まわりなどは売り主自身が徹底的に片付けと掃除をすると効率的だと言えます。

ハウスクリーニングをするべきか迷ったら、信頼できる不動産業者に相談するとよいでしょう。

物件の第一印象を決める玄関掃除のポイント

玄関は物件の第一印象を決める重要な箇所です。

玄関をきれいにすることで清潔感が増し、内覧者に良い印象を与えることができます。

玄関の掃除のポイントは、廊下などの室内の方から玄関ドア付近へ向かって掃きながら掃除をすることです。

掃き掃除の後は、床の拭き掃除を行うことで舞い上がった砂やほこりを取り除きます。

その際、必要に応じて濡らした新聞紙などを使うと良いでしょう。

そして玄関を掃除するときは、ドアノブのサビを取り除くなど細部まで丁寧に掃除していきましょう。

また、靴箱の臭いが気になる場合は除菌スプレーや拭き取りタイプで除菌をしたり、芳香剤を置くなどして臭い対策を行うといいでしょう。

その他に、内覧時には玄関の電気をつけておくと内覧者に明るい印象を与えることができます。

リビングの掃除や片づけのポイント

リビングは人が集まる場所になるため、内覧者は居心地がよく広い空間を求める傾向があります。

棚の上や部屋の隅々まできれいに掃除することはもちろん、リビングに置く荷物は最小限に留めておくと床面積を広く見せることができるでしょう。

また、内覧時には収納場所も見られる可能性があるため、収納などの見えない部分も整理整頓をしておきましょう。

その他には、内覧時にはカーテンを開けておくとリビングが広く見え、同時にバルコニーも見せることができます。

リビングを掃除するポイントは、天井やエアコンなどの高い箇所から床などの下に向かって掃除をすることです。

先に床を掃除すると高い所を掃除したときのほこりで床が汚れてしまうため、高い所から下へ向かうことを意識しながら掃除をしましょう。

また、掃除機やモップなどで掃き掃除をした後に雑巾などで拭き掃除をすると、ほこりをきれいに拭き取ることができます。

リビングにはソファなどのファブリック製品が多く、ほこりや臭いが溜まりやすい傾向にあります。

特にペットを飼っている場合やタバコを吸う人がいる場合は、掃除する際や内覧前は換気をしたり、スプレータイプの布用消臭剤などを使用して臭い対策もしっかり行いましょう。

バルコニーの掃除や片づけのポイント

内覧者の多くがバルコニーをチェックしますが、売主は掃除を忘れてしまうケースが多いそうです。

内覧時に見られてもいいように、バルコニーはしっかり掃除をしておきましょう。

バルコニーを掃除するポイントはほうきなどで掃き掃除をすることですが、掃き掃除に加え、エアコンの室外機なども忘れずに掃除しておきましょう。

また洗濯物に使用する小物などがある場合は、まとめて端に寄せておくとすっきりした印象を与えることができます。

その他に、内覧時には屋外用のスリッパを何組か用意しておくといいでしょう。

キッチンの掃除や片づけのポイント

キッチンは料理する人にとって重要な場所であり、使い勝手や作業するスペースなどの広さが重視される傾向にあります。

しかしキッチンのスペースには限りがあるため、キッチンをより広く見せるために、不用品は処分し食器類は片づけておきましょう。

その際、調理スペースには何も置かないことでよりキッチンを広く見せることができます。

キッチンの掃除をするポイントは、シンクや蛇口などの水垢をクエン酸などできれいに磨いておくことです。

キッチンの水回りの水垢をきれいにしておくことで、清潔感を与えることができます。

その他に、コンロの調理くずなどをきれいにしたり、レンジフードや換気扇の目立つ汚れは掃除しておきましょう。

お風呂の掃除や片づけのポイント

お風呂やトイレなどの水回りは、物件の印象を左右する重要な場所になります。

お風呂を掃除するときのポイントは、クエン酸やメラミンスポンジ、重曹や歯磨き粉を使って磨くことです。

クエン酸やメラミンスポンジ、歯磨き粉で鏡や蛇口の水垢や皮脂汚れなどを除去することができます。

ピカピカのお風呂や洗面所は内覧者に好印象を与えられるでしょう。

その他に、壁などにカビが生えている場合はカビ取り剤を使って除去しておき、住み ながら内覧する場合は、内覧前に鏡や蛇口などの水滴を拭き取り磨いておきましょう。

また、洗面所の見えるところに物を置かないようにすると、生活感が減り清潔感もアップします。

トイレの掃除や片づけのポイント

トイレは普段のお手入れが行き届いているかが買い手のポイントになります。

普段掃除する部分にプラスして、便座の後ろ側や壁など普段掃除をしない部分も掃除しましょう。

特にトイレの汚れは臭いの原因になるため、床や壁なども重曹やセスキ炭酸ソーダ、クエン酸などを使用して拭き掃除するといいでしょう。

その際に換気などを行い、しっかりと臭い対策をしておくといいでしょう。

また、トイレマットを普段から使用している場合は取り外しておくとすっきりした印象になります。

その他の箇所の掃除や片づけのポイント

その他の箇所の掃除や片づけのポイントは、窓のほこりや手垢を掃除して磨いておいたり、夏場に気になる配管の臭い対策などがあります。

窓掃除の際は、窓専用の掃除用品であるスクイジーや濡らした新聞紙を使うと汚れを落すのに効果的です。

また、必要に応じて共用部や廊下、ポストなどの掃除も行いましょう。

マンションの室内全体の蛇口やシンクなど光るものは光らせ透明な窓ガラスなどは透明に、白いものは白くすることを念頭に置きながら掃除するとモデルルームのようにきれいな印象を与えることができます。

また掃除だけではなく収納方法なども見直して片づけを徹底すると生活感や雑然感をなくすことができ、内覧者に好印象を与えることができるでしょう。

そしてできる限り物は減らしてマンション内を広く見せることがポイントです。

例え古いマンションでも掃除方法によって印象も変わるため、できるだけ清潔感を与えられるように掃除を行いましょう。

ハウスクリーニングの価格相場

ハウスクリーニングの費用は、実際にどの程度かかるのでしょうか。

ハウスクリーニング大手を参考に相場をご紹介します。

まずは、水回りなどの部分クリーニングの相場です。
(価格は基本項目の掃除で、別料金でさまざまなオプションがあります)

掃除箇所金額の相場
浴室約13,000~17,000円
洗面台約7,000~10,000円
トイレ約8,000~12,000円
キッチン約15,000~18,000円
レンジフード約14,000~19,000円
エアコン(1台)約10,000~13,000円

水回りだけでなく、部屋全体のハウスクリーニングを依頼する場合の相場は、下記の通りです。

部屋タイプ金額の相場
マンション1K/1DK約32,000円~
マンション1LDK/2DK約40,000円~
マンション2LDK/3DK約54,000円~
マンション3LDK/4DK約68,000円~
マンション4LDK/5DK約82,000円~
一戸建て2LDK/3DK約66,000円~
一戸建て3LDK/4DK約80,000円~
一戸建て4LDK/5DK約94,000円~

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上手なハウスクリーニング業者の選び方

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料金内容が明確

ハウスクリーニングの業者は、大手から中小企業まで幅広くあり、金額もさまざまで、どのような基準で選んだらよいのか、迷うこともあるでしょう。

「ハウスクリーニング」でインターネット検索をして、企業を探す方法のほか、数社の企業に一括見積もりができるサービスもあります。

見積もり額がほかの企業より極端に安い業者は、避けた方が安心です。
あとからオプション金額がプラスされて、結局、高くなったということが多くあります。

料金設定が明確な業者を選ぶことでトラブルを避けることができます。
見積もり時に、価格に含まれる作業項目をきちんと説明してくれる業者を選びましょう。

損害保険に加入している

ハウスクリーニングで、設備部品を損傷してしまったり、傷をつけてしまったりする可能性はゼロではありません。
もしもの時のために、ハウスクリーニング業者のほとんどが、損害保険に加入しています。

安い金額で請け負う業者の中には、損害保険に加入していない業者もありますので、確認が必要です。

ホームページなどで作業例を確認できる

安心できるハウスクリーニング業者のホームページでは、作業内容と料金の詳細を掲載しています。
また、手順や内容を、写真や動画でわかりやすく紹介しており、確認しておくことで安心して依頼することができます。

不動産売却に対応する優良な不動産会社を見つけるには?

ここまで説明してきた不動産売却は、あくまで一例となっています。

正確な売却金額を知るためには、売却前に「売却査定」を受ける必要があります。

そのとき大事なのが、複数社に査定依頼して必ず「比較検討」をするということ!

「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」

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一生のうちに不動産売却をする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない売却をするためにも、不動産会社選びは慎重に行いましょう!

この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社worth style home 濵田昭平

株式会社worth style home

濵田昭平

2005年より東京急行電鉄株式会社財務戦略室主計部にて都市開発における多様な事業セグメントの業務を経験。2012年1月より都心部で高級マンション賃貸仲介業を展開する株式会社ModernStandardへ転職し、賃貸仲介営業職での最短トップ記録樹立。2014年1月より「株式会社worth style home」での総合不動産業をスタート。1,000万円~10億のマンション・土地等の売買仲介業務を行う。

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