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玄関周りをバリアフリーにするためのリフォーム方法は?
玄関ポーチと地面が段差なしならば、車椅子でも出入りが楽になりますね。第一に挙げられる段差解消方法は、スロープではないでしょうか。
手すりも合わせて設置する事で、車椅子だけではなく杖を突いての歩行も楽になります。また、小さなお子様に取っても段差の登り降りは大変です。
「バリアフリーはまだ必要ない」と思っている方もいるかもしれませんが、思い立った時が「段差なしの玄関アプローチ」のリフォーム時期です。決して早過ぎることはありません。
車椅子でも安心なスロープとは?
車椅子が通れる幅は、ご使用の車椅子のサイズを考慮する必要があります。また、介助する方が車椅子を楽に押せる傾斜は5%です。傾斜角度は「45度×5%=2.25度」になります。5%の傾斜でスロープの長さはどれぐらいになるでしょうか。
例えば、段差が20cmであれば、20cm÷5%=400cmの敷地にスロープを施工する事になります。
スペース的に無理がある場合は、最低でも傾斜は8%までにしましょう。途中で折り返す形状にしたり、L字型にするなど工夫すると良いでしょう。
スロープに適した床材は?
玄関アプローチには、タイルや石材、レンガなどデザイン性が高い床材を使用する事も多いですが、バリアフリー(段差解消)を目的としたスロープには滑りにくい床材を選ぶ必要があります。
土間コンクリートの刷毛引き仕上げは防滑性もあり、スロープのような斜面に適しています。また、車椅子の落下や脱輪防止のため縁石があると安心です。
スロープの施工内容と工事費用は?
スロープの工事期間は、最短で1〜2日間程です。主な工事内容と費用相場を調べました。
コンクリートスロープの場合
土のすき取り:約2,000円前後/1平方メートルあたり
土間コンクリートの打設:約5,000前後/1平方メートルあたり
残土処分費:約4,000円前後/1平方メートルあたり
諸経費(駐車場代や運搬費等):約5,000円前後
以上の結果から、2mのコンクリートスロープを設置するリフォーム相場は、約2万7,000円前後の計算になります。また、既存の土間コンクリートを壊す工事(ハツリ工事)や、新たに階段部分の施工が必要な場合もあります。
スロープと手すり取り付け事例の参考工事費用
スロープと手すりの施工費用の相場は分かりましたが、実際にはスロープを作るためのスペース作りなど、玄関周りの状態によってリフォーム費用は大きく変わってきます。
様々なバリアフリー(段差解消)施工事例を参考にしてみると、リフォーム工事費の相場は、約20万円~50万円前後かかる例が多いようです。
参考リフォーム事例
・木製スロープと手すり取り付け:約21万円
・支柱型スロープ:約40万円
・コンクリートスロープ (既存の土間コンクリートハツリ工事あり):約28万円前後
・門扉を撤去して土間コンクリートスロープと手すり取り付け:約42万円
・コンクリート刷毛引き仕上げスロープ:約25万円
・フットライト:約5万円/か所
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