バリアフリー住宅の間取りを考えよう!リフォームポイントや施工事例も

バリアフリー 間取り

将来を見据えて、バリアフリーな住宅にしたいと考えている人もいるでしょう。とくに車椅子や杖での生活を考えると、間取りの変更が不可欠です。
この記事では、バリアフリーリフォームで間取りを変更する際のポイントや補助金、施工事例などを解説します。間取りを変更して、末永く安心して暮らせる住まいにしましょう。

2025年05月20日更新

監修記事
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バリアフリー住宅の理想的な間取りとは

バリアフリー住宅にするなら、車椅子や杖で移動のしやすい間取りが理想的です。

たとえば、ワンフロアで生活が完結する間取りや、回遊性のある間取りが挙げられます。移動距離が短縮されると身体的・精神的にも負担が減るため、快適に過ごせるようになるでしょう。

理想的な間取りは住む人の人数や年齢などによっても変わってくるので、施工業者と相談しながらバリアフリーリフォームをしましょう。

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バリアフリー住宅にリフォームするメリット

ここでは、バリアフリー住宅リフォームするメリットを解説します。

【メリット1】車椅子での移動がしやすくなる

バリアフリー住宅にリフォームする大きなメリットは、車椅子での移動がしやすくなることです。

廊下の幅が広かったり段差がなかったりすると、室内でもスムーズに移動できます。バリアフリー住宅なら1人で動き回れる範囲が広がるので、車椅子生活であってものびのびと暮らせるでしょう。

【メリット2】家庭内の事故を予防できる

段差による転倒や温度差によるヒートショックなどを予防できるのも、バリアフリー住宅にリフォームするメリットです。

バリアフリーリフォームでは、部屋同士の段差を解消したり、浴室と洗面室の温度差を最小限に抑えたりします。そのため、高齢者の健康を守りやすく、安全に長く住める家になります。リフォームするなら将来を見据えて、家庭内事故の減らせるバリアフリー住宅を手がけましょう。

【メリット3】自宅で末永く生活できる

バリアフリー住宅にリフォームすると、末長く生活できる住まいになります。

足腰が弱くなったり車椅子生活になったりしても生活しやすい住まいであれば、安心して暮らせるはずです。今は健康的でも、将来を見据えてバリアフリーリフォームをするのは良いことでしょう。

【メリット4】介護がしやすくなる

介護がしやすくなるのも、リフォームをおすすめする理由のひとつです。

出入り口や水回り空間を広げると、介護者を支えながら移動介助者も一緒に行動しやすくなります。また、寝室の近くにトイレを配置すれば移動の距離が短くなるので、介護の負担が軽減されるでしょう。

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バリアフリー住宅にリフォームするデメリット

ここでは、バリアフリー住宅リフォームするデメリットを解説します。

【デメリット1】居住スペースが狭くなる

廊下の幅を広げたり寝室横にトイレを新設したりする場合、隣接する部屋が狭くなる場合もあります。隣接する部屋が狭くなるのは困るという場合は、家全体の間取りを変更することも検討しましょう。

全体的に間取りを変更するなら、妥協できるスペースを見つけて部屋を移動させたり、思い切って部屋数を減らしたりと選択肢が増えます。後悔しないためにも、時間をかけて間取りを計画しましょう。

【デメリット2】空調効率が下がる

移動の障害となる壁や建具を減らすと空間が広くなる一方で、冷暖房などの空調設備が効きにくくなるデメリットが生じます。空調効率が下がると電力を多く消費することになるため、電気代がかかるかもしれません。開放的な空間には、壁や天井、床、窓などを断熱仕様にするのがおすすめです。

ただし、手すりの設置や段差解消などのバリアフリーリフォームは、空調効率の低下に関係しないので安心しましょう。

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平屋のバリアフリーリフォームで間取り変更する際のポイント

まずは、平屋のバリアフリーリフォームで間取り変更する際のポイントを解説します。

【ポイント1】玄関近くに寝室を配置する

ワンフロアの平屋は上下移動がないぶん、横移動の距離が長くなります。たとえば、玄関と寝室が離れている間取りは、帰宅後すぐに休みたいとき不便です。

足腰が弱い場合は、家の中の移動であっても億劫に感じるかもしれません。玄関近くに寝室を配置すれば距離が短くなり、快適さが高まります。

【ポイント2】サニタリーや個室をリビングに隣接させる

車椅子や足腰の弱い人がご自身で各部屋にアクセスしやすいように、リビング周りにサニタリーや個室を配置するのがおすすめです。

動線がコンパクトになれば、リビングを出て廊下を抜け、2部屋通りすぎるなどの手間がなくなります。将来介護が必要になってもリビングとの行き来がしやすいので、不便に感じることはないでしょう。

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二階建て住宅のバリアフリーリフォームで間取り変更する際のポイント

ここでは、二階建て住宅のバリアフリーリフォームで間取り変更する際のポイントを解説します。

【ポイント1】寝室近くにトイレを配置する

二階に寝室がある場合は、二階にもトイレを新設することをおすすめします。

夜間トイレに行きたくなった際、わざわざ一階に下りるのは不便です。とくに介護が必要なケースは、踏み外して転落するリスクもあります。

寝室近くにトイレがあれば転落するリスクがなくなるので、安心して移動できるでしょう。

【ポイント2】リビングの一角に個室をつくる

足腰が弱くなったり介護が必要になったりした場合、一階で生活が完結するように個室をつくりましょう。

おすすめなのは、リビングの一角を活用して部屋をつくることです。増築にかかる費用は高額ではあるものの、リビングの一角であれば間仕切り壁とドアを設置することで完成します。

費用を抑えつつ、見守りやすい場所に部屋を設けられる間取りです。

【ポイント3】寝室横にホームエレベーターを新設する

間取りの関係上、一階に寝室を設けられない場合は、ホームエレベーターを新設するのもアイデアのひとつです。ホームエレベーターがあれば、車椅子に乗った状態で二階に移動できます。

階段の上り下りをサポートする負担がなくなるので、介護者・介助者それぞれの負担が軽減されるでしょう。寝室横に設置することで、寝室までの移動距離を短くできます。

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マンションのバリアフリーリフォームで間取り変更する際のポイント

最後に、マンションのバリアフリーリフォームで間取り変更する際のポイントを解説します。

【ポイント1】和室とリビングを一体化させる

家族がいつでも介護できるように、リビング近くに介護者の部屋をつくりたい場合もあるでしょう。そんなときは、和室を撤去してリビングと一体化させるのがおすすめです。

マンションの多くは、リビング横に和室があります。和室を洋室にすると、車椅子でも過ごしやすくなったり介護ベッドが置きやすかったりします。

【ポイント2】空間の一部をスロープスペースにする

マンションの中には構造上、廊下と洗面室の間にある段差を解消するのが難しいケースも少なくありません。このようなケースでも、間取りを工夫することで車椅子でも移動できるようになります。

たとえば、洗面室に隣接する空間(リビングや和室など)の一部をスロープスペースにすると、車椅子でもスムーズに出入りできます。車椅子専用の床材や滑りにくい床材を採用することで、より安全に移動できるようになるでしょう。

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バリアフリーリフォームで間取りを変更する際にかかる費用

バリアフリーリフォームで間取りを変更する際にかかる費用は、100万〜1,700万円が目安です。これは、住宅の構造やリフォーム箇所、設備のグレードなどによって費用は変動します。

一般的には500万円〜が目安であるため、間取り変更を考えている人は、余裕を持たせた予算を立てましょう。

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バリアフリーリフォームで間取り変更する際に活用できる補助金

バリアフリーリフォームの内容によっては、国や自治体が提供する補助金制度を活用できる場合があります。代表的なのは、介護保険です。介護を必要とする人が快適に暮らせるように、リフォームで間取り変更する際に活用できます。

補助金制度によって申請条件は異なるため、事前に調べましょう。

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バリアフリーリフォームで間取りを変更した事例

ここでは、バリアフリーリフォームで間取りを変更した事例を3つ紹介します。

【事例1】利便性を高めつつおしゃれにリフォームしたバリアフリー住宅

before
after

利便性を高めつつおしゃれにリフォームしたバリアフリー住宅

ご夫婦とご両親がこれからの介護を見据え、暮らしやすい住まいになるように間取りを変更した事例です。

壁付けキッチンからアイランドキッチンにして、両サイドから出入りできるようにしました。介護が不要なときはそれぞれの時間を過ごせるように、リビングを中心に居住スペースを離しています。介護がしやすい間取りに変更しつつ、デザインにもこだわったおしゃれなバリアフリー住宅です。

住宅の種類平屋
リフォーム費用約1500万円

【事例2】車椅子でも利用しやすい広々としたトイレへ

before
after

車椅子でも利用しやすい広々としたトイレへ

車椅子でも利用しやすいように、古民家のトイレをバリアフリーリフォームしました。

具体的にはトイレ空間を拡張し、車椅子に乗った状態で出入りできるようにしています。車椅子が自由に移動できるように広めに設計したため、介助者が一緒に入っても窮屈に感じません。

住宅の種類二階建て住宅
リフォーム費用約3400万円

【事例3】マンションを回遊性の高い間取りへ

before
after

マンションを回遊性の高い間取りへ

物置代わりになっていたマンションを、バリアフリーリフォームで回遊性の高い間取りに変更した事例です。

ほぼすべての壁や天井、床を撤去し、リビングダイニングから洗面室、浴室、玄関へとスムーズに移動できる間取りにしました。以前より開放感のあるLDKになり、今後車椅子生活になっても暮らしやすいでしょう。

住宅の種類マンション・アパート
リフォーム費用約1300万円
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【Q&A】バリアフリーリフォームの間取りに関するよくある質問

バリアフリーリフォームで間取り変更すると建物の価値は上がる?

バリアフリーリフォームで間取りを変更すると、資産価値が上がる可能性もあります。これは、高齢社会が進んでおり、歳を重ねても安心して暮らせる家への関心が高まっているためです。

バリアフリーリフォームで間取り変更する際の注意点は?

バリアフリー、リフォームで間取り変更する際は、以下の点に注意しましょう。

バリアフリーリフォームで間取り変更する際の注意点
  • スロープの傾斜や長さに注意する
  • 理想の間取りにリフォームできないことも
  • マンションの場合は管理規約を確認する
  • 住みながらリフォームできない場合がある

建物の構造によっては理想の間取りにできないこともあるため、後悔しないためにも専門家に相談しながらプランを立てましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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