目次
和室から洋室にリフォームする場合の箇所別の費用相場
和室から洋室にリフォームする場合、どこまでの範囲をリフォームするのかによって金額は異なります。
ここではそれぞれの箇所をリフォームした場合の、費用相場を紹介します。
和室から洋室へ変更する時の広さごとの費用相場

広さごとの費用相場 | リフォーム費用相場 |
4畳半 | 約26万円~ |
5畳 | 約26万円~ |
6畳 | 約29万円~ |
8畳 | 約37万円~ |
10畳 | 約42万円~ |
12畳 | 約50万円~ |
和室から洋室へ変更する費用は、広さや工事内容によって異なります。
こちらでは、一般的な和室から洋室への変更工事での広さごとの費用をご紹介します。
ただし、施工箇所や工事内容によっても費用は変動しますので、業者に見積もりを依頼することが重要です。
一般的な工事内容は、和室用の床面や壁紙、天井から洋室用への変更です。
既存の畳を剥がし下地を張り、その後フローリングを張ります。
壁紙と天井は和室用のものから洋室用のものに変更します。
和室全体を洋室に変更する場合

和室全体を洋室に変更する場合の、費用相場は25万〜100万円となります。
和室の部分を流用せずに、全体的なリフォームをする場合は予算として50万円を用意しておくと良いでしょう。
この金額は工事の内容や、それぞれの箇所で選ぶ素材のグレード、床や壁の下地の劣化具合によって大きく変動します。
また依頼する業者によっては、フローリングへの張り替え工事で下地の補強を含んだ費用で設定している場合と、下地の補強を別途で請求する場合などがあるため、頼む業者によっても金額が変動する場合があります。
和室から洋室へのリフォームにかかる費用の内訳

リフォーム内容 | 費用相場の目安 | リフォームにかかる期間 |
畳からフローリングの張り替え(6〜8畳) | 約10万円〜 | 約2日~約7日 |
壁と天井のクロスのリフォーム(6〜8畳) | 約10万円〜 | 約1日~約2日 |
真壁を大壁に変更する | 約15万円〜 | 約4日~約7日 |
押し入れをクローゼットにする | 約8万円〜 | 約3日~約7日 |
ふすまからドア・引き戸にする | 約3万円〜 | 約1日~約2日 |
和室全体を洋室に変更する(6〜8畳) | 約25万円〜 | 約3日~約10日 |
なお、こちらの記事に記載の金額はあくまでも目安です。
詳しくは業者による現場調査が必要となります。
また、業者によっても金額は変わってくるため、複数社に見積もりを依頼し、比較検討するようにしましょう。
畳からフローリングにリフォームする

畳からフローリングに張り替えをする場合、一般的な6〜8畳の和室であれば、費用相場は10万〜35万円です。
畳をフローリングに張り替える工事の一般的な工期は、2〜7日となります。
ただし、築年数が経っている建物では断熱材が入っていないケースがありますので注意が必要です。
フローリングは畳よりも薄いため、断熱材を追加する工事を行わないと床が冷えてしまう可能性があります。
リフォーム時の作業工程としては、既存の畳を剥がした後に下地を張る木工事を行います。
この工事は畳とフローリングの厚さが異なるため、他の部屋との段差を無くすために行われます。
その後、フローリングを張ります。
マンションの畳をフローリングにする場合

マンションの畳をフローリングにリフォームする場合、注意点として防音規定を満たすフローリングにしなければならないという点があります。
一般的なメーカーによって販売されている複合フローリングであれば、防音規定を満たす商品が多いです。
しかし無垢のフローリングなどは防音性が低いため、遮音性の高い下地材を敷く必要があります。
その分、費用が高額になったり、工期が伸びたりする可能性があることを覚えておきましょう。
一般的なフローリングであれば、費用相場は10万〜35万円となります。
壁と天井のリフォームを行う場合

和室の壁と天井のクロスの張り替えリフォームを行う場合の費用相場は、10万〜20万円となります。
和室の壁はマンションの場合、クロス張りの大壁であることが多いため、クロスの張り替えのみで済みます。
一戸建ての建物の場合、真壁という柱などが見える形式が一般的です。
これを柱などが見えない大壁に変更する場合、ボードなどを張り付けて工事を行うため追加で費用がかかってしまいます。
壁と天井のクロス張り替えにかかる工期は、1〜2日です。
しかし下地の補修が必要な場合は工期が伸びる可能性があるので、事前に業者に確認を取りましょう。
真壁を大壁に変更する費用

上記でも触れましたが、真壁とは柱が露出している壁です。
これは一戸建ての和室に多く見られます。
また大壁とは柱が見えない壁で、洋室の壁は大壁になっています。
真壁を大壁にする場合は、ボードを張り付けることで壁の厚みを調整します。
この工事にかかる費用相場は、15万〜25万円となります。
マンションであれば、和室でも大壁であることが多いため、一戸建ての和室リフォームと比較すると費用を抑えたリフォームが可能です。
押入れをクローゼットにする場合

押入れをクローゼットにリフォームする場合の費用相場は、8万〜25万円となります。
工事内容は、和室の襖などを撤去した後に扉材を取り付けます。
そして仕切りやハンガーをかけるパイプを設置する工程が一般的です。
扉を変えずに、ふすまのまま棚などを作る簡易的なクローゼットではさらに費用を抑えることができます。
注意点として、断熱材や床材の補強を行うと追加で費用がかかってしまいます。
断熱材や床材の補強の工事は、内部が結露してしまうなどの懸念がある際に行います。
対策として調湿建材などを使用するケースもあります。
押入れをウォークインクローゼットにする場合

押入れをウォークインクローゼットにする場合は、既存の押入れを拡張する必要があります。
この工事では、壁の解体などが必要になるため規模の大きい工事になりがちです。
押し入れをウォークインクローゼットにする場合の費用相場は25万〜50万円で、工期は1週間〜1カ月となります。
これは壁の解体などの工事が必要になるためです。
ふすまからドア・引き戸にする場合

ふすまからドア・引き戸にする場合の費用相場は、3万〜25万円となります。
引き戸にする場合の工事内容は、建具と敷居や鴨居の交換を行います。
この工事は比較的簡単な工事内容です。
一方で開戸に工事する場合は、隣室との段差を解消する工事が追加で必要になる場合があります。
ドアにもグレードがあり、価格が大きく変動します。
装飾がおしゃれなものや、ストッパー機能の有無など種類が多様にありますので、自分の希望に合った適切なものを選びましょう。
予算が限られている場合には、敷居や鴨居などを流用することで費用を抑えてリフォームすることが可能です。
一般的な工期は、約1日〜約2日となります。
和室から洋室にリフォームした事例の紹介
ここでは和室から洋室へとリフォームした場合の実際の施工事例を紹介します。
和室から洋室へのリフォームのイメージを掴みましょう。
6畳の畳の部屋をフローリングに張り替えた事例

リフォーム費用 | 約32万円(※クロスの張り替え込み) |
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工期 | 約2日 |
建物 | 戸建て |
リフォーム内容 | 畳からフローリングに張り替えクロスの張り替え |
こちらの部屋は、フローリングの張り替えと、天井壁のクロスを張り替えて洋室に変更した事例です。
フローリングと同色系統の巾木を使用することで、床と壁の統一感があるおしゃれな部屋に仕上がっています。
畳からフローリングに張り替えて押入れをクローゼットにした事例

リフォーム費用 | 約60万円 |
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建物 | マンション |
リフォーム内容 | 畳からフローリングに張り替えクロス張り替え、建具の取り換え押入れをクローゼットに変更 |
こちらの部屋は、押し入れをクローゼットにして、畳をフローリングに張り替えて洋室に変更した事例です。
クロスやドアの色が白で統一されていて、フローリングの淡い色と相性が良く明るい部屋に感じるデザインになっています。
和室の土壁もクロスに張り替えて和モダンな部屋にリフォームした事例

リフォーム費用 | 約61万円 |
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工期 | 約5日 |
建物 | 戸建て |
リフォーム内容 | 畳からフローリングに張り替え土壁の上からクロスを張り替え |
こちらの部屋は、畳をフローリングに張り替え、土壁にクロスを貼ることで洋室のようにデザインした事例です。
完全な洋室へとリフォームをしない事で、費用を抑えた形で和モダンな部屋に仕上げています。
天井や建具は和室のままであり、和室の雰囲気を残した部屋としてリフォームしています。
間取り変更を行って和室から広いLDKにリフォームした事例

リフォーム費用 | 約71万円 |
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工期 | 約2週間 |
建物 | マンション |
リフォーム内容 | 間取り変更建具の変更畳からフローリングに張り替えクロス張り替え |
こちらの部屋は、間取り変更も行いリビングに隣接した和室を洋室へとリフォームした事例です。
元々リビングと和室の間には段差があり、その段差を解消しリビングと同じ高さにする事で使いやすくしています。
押入れもクローゼットへと変更することで収納力を向上させています。
間取り変更を行って和室から洋室へリフォームした事例

リフォーム費用 | 約153万円 |
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工期 | 約3週間 |
建物 | 戸建て |
リフォーム内容 | 建具の変更畳からフローリングに張り替えクロス張り替え垂れ壁撤去など |
こちらの部屋は、和室2部屋の畳をフローリングに張り替え、垂れ壁の撤去などを行い和室から洋室へリフォームした事例です。
キッチンと部屋をつなげることで、広々としたLDKにリフォームしています。
また、天井や障子などは残したまま和モダンなスタイルで仕上げており、結果としてリフォーム費用も抑えて工事ができています。
和室とLDKとの間の壁を撤去したリフォーム事例
リフォーム費用 | 約40万円 |
工期 | 約14日 |
リフォーム箇所 | 壁紙、床(フローリング)、和室 |
設備のメーカー名 | パナソニック |
こちらは、和室を洋室に変更し和室とLDKの間仕切りを引き込み戸に変更した事例です。
畳からフローリングに変え、和室とLDKをつなげると広いスペースが確保できます。
また天袋がついていた押入の高さを活かし、大容量のクローゼットに変更しています。
底冷えする和室から暖かみのある洋室へのリフォーム事例
リフォーム費用 | 約78万円 |
工期 | 約4日 |
リフォーム箇所 | 壁紙、床、和室、洋室、リビング、ダイニング |
設備のメーカー名 | フローリング:朝日ウッドテック |
こちらは、和室を洋室に変更する際に、底冷え対策としてスタイロ材を敷いた事例です。
温かい木目調のフローリングで雰囲気が変わり、部屋が落ち着いた印象になります。
ドアと建具を洋風に変更し、全体的におしゃれなイメージに仕上げています。
和室の押し入れを撤去して空間を広げた洋室リフォームの事例
工事内容 | 壁紙、床の張り替え 押入の撤去、クローゼットの設置 |
住宅の種類 | 木造一戸建て |
こちらは、和室の押入れを撤去し、空間を広げ洋室に変更した事例です。
畳をフローリングに変え、シンプルな壁紙で天井と壁の張り替えを行い、モダンですっきりした印象になっています。
収納スペースがなくなった分、ドア付近に新しくクローゼットを設置しています。
寝室を2階から1階に移すのと一緒に洋室へリフォームした事例
リフォーム費用 | 約22万円 |
工期 | 約3日 |
リフォーム箇所 | 和室 |
設備のメーカー名 | ノダ・ラスティックフェイスリッチ |
こちらは、部屋移動を伴い、和室を洋室にリフォームした事例です。
畳を撤去し、温かみのある天然木のフローリングを敷いています。
傷や汚れにつよく、表面に安全性の高い抗ウイルス加工を施しているタイプのフローリングです。
お部屋のリフォームに活用できる補助金はある?

和室を洋室にリフォームする際に、補助金制度が利用できる可能性があります。
補助金には、国で定められたものと自治体ごとに定められたものがあります。
併用して活用できる場合もあるため、うまく活用すれば出費を抑えることができるでしょう。
それぞれの制度の条件や申請期限が異なるため、補助金について詳しい情報を持つリフォーム業者に相談するのがおすすめです。
補助金は予算上限に達すると申請期限の前でも、受付が終了する場合があります。
計画は早めに立てておきましょう。
介護保険を活用して洋室にリフォームする方法
補助金の割合 | 補助対象費用の7割~9割 |
適用条件 | ・「要支援1〜2」または「要介護1〜5」の認定を受けていること ・要支援・要介護と認定された人が福祉施設や病院に入っていないこと |
対象の施工内容 | ・手すりの取付け ・段差の解消 ・滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更 ・引き戸等への扉の取替え ・洋式便器等への便器の取替え ・その他(付帯して必要となる住宅改修) |
補助金の上限額 | 18万円(支給限度基準額の9割) |
申請方法 | 本事業の事業者登録をした施工業者が、工事の請負契約に基づき、オンラインで申請手続きを行う |
申請期限 | 随時 |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
介護保険に加入しており、介護が必要な方が居住していれば、和室から洋室へリフォームする工事に補助金が利用できるかもしれません。
対象となる工事は、介護が必要な人が安全で自立しやすい環境を整える目的の内容のみです。
畳からフローリングに変える工事は、段差の解消や滑りにくい床への変更工事になるため、介護保険を受ける対象になる可能性があります。
ただし、リフォーム工事が始まる前に申請が必要です。
計画を立てる際は、申請期限や施工内容などをリフォーム業者と相談してください。
介護保険法は、介護度が低いうちから自立して生活がしやすくなるような効果が期待できる制度です。寝たきりになる前に、早めに環境を整えることをおすすめします。
介護認定を受けるには一定の時間がかかりますので、認定を受けていない人は余裕を持ってかかりつけの医者や地域のケアマネージャーに相談してみましょう。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
補助金の割合 | 補助対象費用の3分の1 |
適用条件 | ・インスペクション(住宅診断)を実施すること ・工事後に耐震性と劣化対策、省エネルギー性が確保されること ・維持保全計画・履歴を作成すること |
対象の施工内容 | ・劣化対策:床下防湿、防蟻措置など ・耐震性:軸組み等の補強など ・省エネルギー対策:外壁の断熱など ・維持管理・更新の容易性 ・高齢者等対策(共同住宅のみ) ・可変性(共同住宅のみ) |
補助金の上限額 | 100~250万円 |
申請方法 | 本事業の事業者登録をした施工業者が、工事の請負契約に基づき、オンラインで申請手続きを行う |
申請期限 | 2023年5月8日〜12月22日まで※評価基準型は終了 |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、既存住宅の性能を向上させるリフォームや、子育て世帯向けの改修などに対する補助金制度です。
和室を洋室の子ども部屋にリフォームする際に、利用できる可能性があります。
条件の一つとして、住宅診断の実施があります。住宅診断とは、特定の資格を持った調査員が住宅の劣化などを調査するものです。
早めにリフォーム業者に相談し、計画を立てるのがおすすめです。
長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金を利用するには住宅登録が必要です。
住宅登録が完了する前に着手したリフォーム工事は補助対象外になるため、補助対象とするリフォーム工事は必ず住宅登録後に着手しましょう。
>>長期優良住宅化リフォーム推進事業についての解説はこちら!
既存住宅における断熱リフォーム支援事業
補助金の割合 | 補助対象経費の3分の1以内 |
適用条件 | ・戸建住宅を所有している人 ・集合住宅を区分所有している人 ・集合住宅の管理組合 ・会社所有物件・賃貸住宅 |
対象の施工内容 | ・トータル断熱 ・居間だけ断熱 (天井・外壁・床・窓の改修) (玄関ドア・家庭用蓄電システム・熱交換型換気設備・エアコン) |
補助金の上限額 | 戸建住宅:120万円 集合住宅:15万円 |
申請方法 | 本事業の事業者登録をした施工業者が、工事の請負契約に基づき、オンラインで申請手続きを行う |
申請期限 | 2023年9月4日〜12月8日まで※予算上限に達し次第終了 |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、省エネ効果が見込まれる補助対象製品を使って、家の断熱改修を行うための補助金です。
自宅に店舗や事務所がある場合には、対象外となります。常時住んでいない別荘や、空き家も対象外となりますので注意しましょう。
戸建住宅の和室を洋室に変更する場合、窓や床・天井に特定の断熱材を使うと、条件や改修する面積の割合により、補助金が支給される可能性があります。
既存住宅における断熱リフォーム支援事業の補助金を利用するには、指定された製品を使用することが条件です。
計画を立てる際には、リフォーム業者と相談して補助金が適用される工事内容を決めましょう。
次世代省エネ建材の実証支援事業
外張り断熱(外断) | 内張り断熱(内断) | 窓断熱(窓断) | |
住宅の種類 | 戸建住宅 | 戸建住宅・集合住宅 | 戸建住宅 |
補助金の割合 | 補助対象経費の2分の1 | 補助対象経費の2分の1 | 補助対象経費の2分の1 |
適用条件工事内容 | 外気に接する外壁全てを外張り断熱工法などで改修する | 室内を断熱パネルか潜熱蓄熱建材いずれかを室内側から導入し改修する | 全ての開口部を窓(防火、防風、防犯仕様)及び玄関ドアを用い改修する |
補助金の上限額 | 300~400万円 | 戸建:200万円
集合住宅:125万円 |
150万円~200万円 |
申請方法 | 本事業の事業者登録をした施工業者がオンラインで申請を行う | ||
申請期限 | 2023年9月4日~2023年11月30日 | ||
応募状況 | 予算額が上限に達したため終了しました(2023年10月時点) |
参考:一般社団法人 環境共創イニシアチブ – 令和5年度 次世代省エネ建材の実証支援事業
次世代省エネ建材とは、既存住宅において省エネ改修の促進が期待できる工期短縮可能な高性能断熱材や、快適な室内環境を実現する蓄熱・調湿材などを指します。
これらの材料でエネルギー効率を改善し、建物の省エネルギー改修を支援するのが、次世代省エネ建材の実証支援事業の取り組みです。
和室から洋室へリフォームする際、室内に内張り断熱材を使用するなどの条件を満たすと、補助金が利用できる可能性があります。
住宅の改修方法を3つの区分(外張り断熱・内張り断熱・窓断熱)から選べます。
各自治体の補助金を活用する
地域ごとに政策やニーズが違うため、自治体ごとに補助金の種類は異なります。
また多くの自治体が申請受付件数を定めており、件数に達すると受付を終了します。
自治体の補助金を活用するためにも、お住まいの地方公共団体に問い合わせるなど、できるだけ早く行動しましょう。
和室を洋室にリフォームする際は、リフォームの時期や内容をしっかり伝え、国の補助金と併用できるかも聞いておきましょう。
以下のサイトからも地域や工事内容を指定して調べられます。
参考:地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(令和5年度版)
計画を立てる際に、いくつかのリフォーム業者に相談するのも良いでしょう。
例として、和室から洋室へのリフォーム工事に利用できる自治体の補助金事業を、3つご紹介します。
東京都文京区:高齢者等住宅修築資金助成
補助金の割合 | 税抜き工事費の10分の1 |
適用条件 | ・65歳以上の高齢者又は心身障害者世帯に属する者 ・工事着工前の申請である ・区内の自己又は親族が所有する住宅に居住し、住民登録をしている ・住民税を滞納していない ・この助成金の交付を受けたことがない住宅である ・文京区高齢者等住宅修築資金融資あっせん ・利子補給を受けたことがない住宅である ・他の助成金の交付を受けたことがない住宅である |
対象の施工内容 | ・手すりの取付け・ 段差の解消 ・滑り防止又は移動の円滑化等のための床又は通路面の材料変更・廊下、ドア又は玄関の幅の拡張 ・洗面台の取替え(車椅子対応洗面台等への取替えを含む) ・引き戸等への扉の取替え ・和式から洋式への便器の取替え(車椅子対応便器への取替えを含む) ・階段昇降機又は車椅子用リフトの設置 ・ホームエレベーターの設置・その他(附帯して必要となる工事) |
補助金の上限額 | 20万円 |
申請方法 | 定められた書類を、文京区の窓口及び郵送で提出する |
申請期限 | 2023年4月1日〜随時受付※予算上限に達し次第終了 |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
神奈川県横須賀市:2世帯住宅リフォーム補助金
補助金の割合 | 補助対象費用の2分の1 |
適用条件 | ・市内に一戸建て住宅を所有し、居住している親世帯か、当該住宅に市外から転入予定の子ども家族である ・申請年度中にリフォーム施工、子ども家族との同居(住民登録)を完了する ・転入する子ども家族は、令和5年1月1日時点で、横須賀市外に住所を有し、申請日以後に親世帯の居住している住宅に転入する ・過去に本制度による補助金の交付を受けていないこと ・市税を滞納していないこと・暴力団員ではないこと |
対象の施工内容 | ・増築工事 ・水回りの修繕工事 ・住宅内の機械設備工事 ・オール電化住宅工事 ・屋根のふき替え、塗装・防水工事 ・外壁の張替え ・塗装工事 ・部屋の間仕切りの変更工事 ・床・内壁・天井材の張替え、塗装工事等 ・床、壁、窓、天井・屋根の断熱改修工事 ・ふすま紙・障子紙の張替え、畳の取替え ・雨どい等の取替え・修理工事 ・建具・開口部の取替え・新設工事 ・耐震改修工事 ・防音工事 ・バリアフリー改修工事 |
補助金の上限額 | 30万円 |
申請方法 | 定められた書類を、横須賀市の窓口及び郵送で提出する |
申請期限 | 随時受付中(先着5件) |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
北海道帯広市:ユニバーサルデザイン住宅補助金
補助金の割合 | 対象工事費用の50パーセント |
適用条件 | ・帯広市内に現に居住している方、または市内の空家を入手し増築改修工事後居住する人 ・所得を基に計算した規定金額の世帯総額が550万円以下の人 ・市区町村民税を滞納していない人 ・暴力団員ではないこと |
対象の施工内容 | ・床の段差の解消 ・手すりの設置 ・改造部分をユニバーサルデザイン設計指針に基づき計画した工事 ・遮熱塗装 |
補助金の上限額 | 20万円 |
申請方法 | 定められた書類を、建築開発課にて窓口及び郵送で提出する |
申請期限 | 随時受付中(先着30件) |
応募状況 | 受付中(2023年10月時点) |
和室から洋室にリフォームする時のポイント

ここからは実際に和室から洋室にリフォームする際のポイントを紹介します。
マンションの場合フローリングの防音性に注意
上記でも触れましたが、マンションの場合、フローリングの防音性には注意が必要です。
フローリングは畳と比較すると防音性、遮音性が低いため足音などが響きやすくなります。
マンションでは、防音規定などが定められておりフローリングの遮音等級などが決められています。
フローリング材は、遮音性を表す値が決められており、数値が小さいものほど遮音性が高いという特徴があります。
マンションのフローリングリフォーム時には管理規約などをしっかりと確認しましょう。
洋室化リフォームは段差解消のチャンス
洋室化リフォームは、和室とリビングの間の段差を解消するチャンスとなります。
これは畳を剥がして、フローリングを張る前に下地の工事を行う際に高さの調節ができる可能性があるためです。
室内の段差は高齢者の方でなくとも不便に感じることがあるでしょう。
この段差の解消が将来的に必要になるケースがあるので、先に工事をしておくことも重要です。
しかし段差の解消を行うとその分費用と工期がかかってしまいます。
押し入れをクローゼットにする時は湿気に注意
押入れをクローゼットにする場合、気をつけたいのは湿気です。
押入れのスペースには換気扇や窓がありません。そのため通気性が悪く、湿気や結露が溜まりカビが発生しやすいのです。
押入れをクローゼットにする際は、収納内部を調湿建材にすることも検討しましょう。
室内の湿度調整を行う調湿建材の代表的なものを2点ご紹介します。
吸放湿性壁紙:吸水性ポリマーを使用しており、湿気を吸収し結露やカビの発生を低減します。乾燥時には、水分を放出し室内の湿度を調整するのが特徴です。
珪藻土壁:珪藻土壁は昔から壁材として利用されています。夏は湿気を吸い、冬は水分を放出して乾燥をやわらげるなど調湿性に優れています。石膏ボードと組み合わせると、結露が発生しにくくなり、消臭効果もあるのでおすすめです。
また、クローゼットの扉をルーバー付きにすると、換気を促し湿気を逃がす効果も得られます。
押入れをクローゼットにする際は、大切な衣類や収納物を湿気やカビから守るため、事前に対策をしておきましょう。
賃貸物件で和室を洋室にリフォームする際には注意!
賃貸物件で和室を洋室にリフォームする際に、以下の項目を確認するのが重要です。
- 貸主やオーナーはリフォームを許可しているか
- 退去する際、原状回復の必要があるか
- マンションや集合住宅での防音規定はあるか
賃貸物件では基本的に、原状回復義務があります。
原状回復義務とは、借り主が退去する際に部屋に設置したものを取り除いてから、部屋を返す義務です。
自然の劣化や摩耗などではなく、故意や過失により損傷した場合、元の状態に戻さなくてはなりません。
ただし、貸主との話し合いで元の状態に戻す度合いを、緩めてもらえる場合もあります。
また、リフォーム前に管理規約の「防音規定」も確認しましょう。
多くの管理組合では、騒音トラブルを避けるために、遮音等級の制限を設けています。
畳からフローリングに変えると防音性は低下するので、管理規約の要件を満たすフローリング材を使用するように注意してください。
賃貸物件を和室から洋室にリフォームする際は、貸主や管理組合の許可を取って、トラブルが起きないようにしましょう。
複合か無垢かクッションかフローリングの選び方

フローリングの選び方は、希望内容によって異なります。
ここではそれぞれのフローリングの特徴からおすすめの内容を紹介します。
複合フローリングは、機能性に富んでいるという特徴があります。
防音性が高いものや床暖房にも対応できるもの、ペット対応しているものなどさまざまです。
機能性が高い物を希望している方には複合フローリングをおすすめします。
また集合住宅などではフローリング材の防音規定などが定められているため、集合住宅にお住まいの方にも複合フローリングがおすすめです。
無垢のフローリングは、自然な状態の木を使用しているため調湿作用や木の温かみがあります。
木の質感や木の香りなどが居心地の良い空間を作り出してくれます。
たとえ経年劣化をしても、木の深みが出て色合いが変わっていくことも魅力です。
木の肌触りや温かみのある部屋にしたいと考えている方には、無垢のフローリングをおすすめします。
クッションフロアは、防水性が高く、クッション性もあることが特徴です。
表面に汚れがついてしまっても、汚れが落としやすいため掃除の手間などが少なくなります。
またクッション性も持ち合わせているため、クッションフロアの上を歩いている際の踏み心地なども良いです。
選ぶクッションフロアにもよりますが、比較的他の床材よりもリーズナブルに工事が可能であり、デザインも豊富に揃っています。
クッションフロアは、小さなお子様がいる方やペットを飼っている方、費用を抑えて工事したいと考えている方におすすめです。
上手にリフォーム会社を選ぶ方法とは?

ここまで和室から洋室にリフォームする際の注意点や各床材の特徴などを紹介してきました。
ここでは実際にリフォーム会社を選ぶ際のポイントを紹介します。
重要な部分ですのでぜひ、チェックしてみてください。
過去の工事実績の確認
リフォーム会社を選ぶ際には、過去の工事実績の確認が重要です。
過去に同じ内容のリフォームを行っているかどうかや何件その工事を行っているかによって、その業者が得意とする工事などを把握できます。
実績が豊富な業者であれば、工事のスピードも早く工期を短く済ませることができるでしょう。
また過去の実績で、かかった費用なども把握できるためその業者に頼んだ場合の施工のイメージを明確にすることができます。
話がしやすいか、提案が適切かなどの確認
リフォームの要望は人によって異なります。
その要望を伝えるためには担当者と話がしやすいかどうか、提案内容が要望に沿っているかなどの判断が重要です。
また、要望を聞き入れるだけではなく、要望に沿った最適な内容を提案してくれる業者の方が、リフォームのノウハウを理解しているため希望の条件を満たしつつ、最適なリフォームができる可能性が高くなります。
アフターサービスの確認
アフターサービスもリフォーム会社によって異なります。
工事を終了した後に欠陥が見つかる場合などもあるため、保証内容を確認せずに工事をして後悔してしまう方などもいます。
またアフターサービスの内容も、保証期間が異なる、保証内容が異なるなど業者によってさまざまなため、詳細をそれぞれに確認して比較をすることが大切です。
同じリフォーム内容で相見積もりを取る
複数社から相見積もりを取ることで、同じ工事内容でも業者によって提案内容が違う箇所が出てきます。
総支払額や保証内容、工期などが代表的です。
同じ提案内容で見積もりを揃えた後にそれらを比較することで、それぞれのリフォーム会社の違いを把握し自分の希望に一番近いリフォーム会社に依頼することで失敗や後悔のないリフォームができるでしょう。
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