クロスに空いてしまった穴の補修方法
最近では100円均一ショップのアイテムでも補修用のパテや壁紙があります。ホームセンターと併せて活用すれば、小さな穴から大きな穴まで自分で補修できるケースも多いでしょう。具体的な手順をご紹介していきます。
クロスに空いた画鋲の穴の補修方法
ホワイト系の壁紙の場合は、家にある材料で簡単に穴を補修することができます。
修正テープ
ごく小さい穴であれば、修正テープをひと塗りして指でなじませると、あっという間に穴が目立たなくなります。すぐに実践できる方法です。
ティッシュ
画鋲の穴などの場合は、穴に白い木工用ボンドをつけ、こより状にしたティッシュを差し込みます。爪楊枝や画鋲で少し押し込んで、余ったティッシュを切り取り、爪でクロスの模様をつけると目立たなくなります。
紙粘土
画鋲よりもう少し大きい穴や、裂け目には紙粘土が便利です。穴に紙粘土を押し込んでも良いですが、裂け目や剥がれなど範囲が少し広い場合は、ボンドを塗ってから紙粘土を貼り付け、ヘラを使って平らにならしましょう。
紙粘土が乾燥する前であれば、壁紙の模様をつけることもできます。あらかじめ紙粘土でクロスの模様を型取りして乾燥させておきます。これを乾く前の紙粘土にスタンプのように押せば模様をつけることができます。
紙粘土が乾いたら、壁紙との境目をサンドペーパーで削ってならします。塗料を塗るとより目立たなくなるでしょう。
石膏ボードのネジ穴の補修方法
ネジ穴の場合は、穴が深いのでクロス補修キットを使いましょう。ボンドのような液状タイプで専用スポンジがついている商品が便利です。ホームセンターで購入することができます。
- 穴の周りに壁紙がはみ出ていれば、軽くカットします。
- 穴に補修材を流し込み、吸い込みがあれば補修材を追加します。
- 十分な量の補修材で埋めたら、スポンジでならしながら余分な補修材を拭き取ります。
- 穴周りの壁紙をなじませると、より自然に仕上がります。
- ドライヤーで補修材を乾燥させて完成です。
ポイントは、穴周りの壁紙を少し残しておき、補修材で埋めた後になじませることです。
クロスに空いた大きい穴の補修方法
クロスの大きい穴はリペアシートを使えば、自分で補修することができます。使用するものは、リペアシート(穴より一回り大きいサイズ)と補修用パテ、補修後に貼る壁紙(のり付き)です。
他にはパテベラ、スポンジ、カッター、サンドペーパー、ローラー、鉛筆、ステンレス定規の道具が必要となります。
- リペアシートを穴の中央に置き、リペアシートより10cm程大きく鉛筆で印をつけます。このラインが壁紙をカットする目安になります。
- 印に沿って、カッターでクロスに切り込みを入れ、そっとクロスを剥がします。
- リペアシートを穴の中央に貼ります。
- リペアシート全体にパテを塗り、クロスをカットしてある下地面に伸ばしながら、段差が出ないようにパテベラで平滑に仕上げます。
- 完全に乾燥したら、サンドペーパーで滑らかにします。二回目のパテを塗り、乾いたら再度サンドペーパーをかけます。
- 下地面より一回り大きいサイズの補修用壁紙を貼ります。
- 元ある壁紙のラインに合わせて補修用壁紙を切り取ります。
- 継ぎ目をローラーでならします。
- のりがはみ出ていれば、スポンジで拭き取ります。
ポイントは、パテ塗りを平滑に仕上げること、のり付きの壁紙を使うことです。段差のないフラットなクロス面に仕上げることができるでしょう。
色柄物のクロスの穴の補修方法
色柄物のクロスの場合は、同じ柄のクロスを入手することが難しいこともあります。画鋲や小さなネジ穴であれば、次のような方法で見えない場所から少しだけクロスを切り取って使うことができます。
必要なものはカッター、ドライバー、ステンレス定規、木工用ボンド、多用途シールです。
- コンセントのプレートを外します(手で外せます)。
- さらにドライバーでネジ止めされたコンセントカバーを外します。
- 必要な分だけクロスを切り取ります(切り取りすぎるとコンセントプレートで隠せなくなるので注意)。
- コンセントカバーをドライバーで締め、コンセントプレートを付けます。
- 穴の部分に切り取ったクロスを当てて、同じ大きさにカッターでクロスを切り抜き、剥がします。
- 木工用ボンドを少量塗ってクロスを貼ります。
- 継ぎ目やすき間を埋める多用途シールを塗って仕上げます。
ポイントは、クロスを切り取る際にコンセントプレートで隠せる程度に留めておくことです。穴より少し大きい程度のクロスで十分です。
また、壁紙が破けたり裂けたりした場合は、壁紙を捨ててしまわずに、補修用にとっておきましょう。自分で補修する場合も、業者に依頼する場合にも役立ちます。
クロスに空いてしまった穴を補修する場合の注意点
リペアシートを使えば、ある程度の大きさの穴まで対応できますが、中にはDIYでは難しいケースもあります。業者に依頼すべきケースの判断基準をご紹介します。
石膏ボードが破損している
石膏ボードが破損している場合は、破損している石膏ボードを切り取り、壁裏から当て木をして新しい石膏ボードを施工します。この作業は当て木をしっかり固定しないと、石膏ボードがすぐに外れてしまいます。
また、断熱材の破損や壁内部の電気配線が断線しているケースもあるので、業者に依頼した方が安心です。
直径20cm以上の大きな穴が空いている
手順だけを見ると簡単そうに見える各種の補修方法ですが、実際はある程度手際の良さや道具類の取り扱いに要領がいります。
また使用器具も身近な道具とはいえ日常的な机上ではなく垂直な壁面での作業になるので要領が悪いと、かえってクロスを汚してしまい収集がつかなくなる事もあります。
直径20cmを超える大きな穴は、石膏ボードの破損も考えられますし、自分で修繕できたとしても、仕上がりに満足できないことも出てくるでしょう。
範囲が広くなると気になるのが、新しく貼ったクロスとの違和感です。既存のクロスと同じ製品を入手できれば良いですが、似たクロスで代用した場合はうまくなじまないこともあります。
たとえ全く同じ柄のクロスを貼ったとしても、経年劣化したクロスと新しいクロスでは違って見えることもあります。
経年劣化したクロスや、既存のクロスと同じ製品を入手できない場合は、初めから壁一面貼替えを検討した方が結果的に費用を抑えられるでしょう。
玄関やリビングなど仕上がりが気になる部屋は専門業者に依頼するほうが安心です。
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