
目次
クロスにあいた穴を放置するとどうなる?
クロスにあいた穴を放置すると、思わぬトラブルが発生する可能性もあります。
具体的に、どのような問題が起こりうるのかを解説しますので、トラブルになる前に対処しましょう。
【1】クロスや下地の劣化が早くなる
クロスにあいた穴を放置すると、クロスだけでなく下地の劣化が早まります。
穴から湿気やホコリが侵入し、下地の木材や石こうボードが腐食すると、壁の耐久性が低下するかもしれません。
たとえば、浴室近くのクロスに穴があると湿気ですぐにカビが繁殖し、見た目だけでなく下地材にも悪影響を与えてしまいかねません。
穴があいたクロスを放置すると、下地の耐久性にもダメージを与えるため、早めに補修しましょう。
【2】小さな振動で害虫が侵入する
クロスにあいた穴は、弱い地震や小さな振動でも、積み重ねにより広がってしまう可能性があります。
広がった穴にアリやゴキブリなどが侵入し、室内に害虫が発生する原因になるかもしれません。
クロスの下地の石こうボードなどの木材には、さまざまな害虫が住み着きます。
害虫によっては、アレルギーを発症する恐れもあります。
小さな穴でも、放置せず早めに塞いで、害虫による被害や健康リスクを未然に防ぐことが重要です。
【3】賃貸物件では修繕費用がかかる
賃貸物件では、退去時に「原状回復義務」があり、入居時と同じ状態に戻さなければなりません。
クロスにあいた穴を放置して、穴が広がったり亀裂が入ったりすると、修繕費用を請求される可能性があるため注意しましょう。
また、慌てて自分で補修して失敗すると、仕上がりが不自然になる可能性があります。
不自然な仕上がりになると、元の状態とみなされず、追加で修繕費用がかかるかもしれません。
クロスの穴を見つけたら、放置したり自分で慌てて対処しようとしたりせず、早めに専門業者に相談しましょう。
クロスに穴ができる原因
クロスに穴ができてしまうのは、日常のちょっとした不注意が原因かもしれません。
ここでは、クロスに穴ができる主な原因を解説しますので、知識として覚えておきましょう。
【原因1】画びょうやビスの刺し跡
クロスに穴ができる原因のひとつとして、画びょうやビスの刺し跡が挙げられます。
壁に絵画やポスターを飾る際、画びょうを使われる人も多いでしょう。
とくに、何度も同じ場所に繰り返し画びょうを刺したり、力を入れて引き抜いたりすると、穴が大きくなる可能性もあります。
画びょうやビスを使用する際は、クロスに負担をかけないよう適切なサイズと種類を選び、穴が広がった場合は早めに対処しましょう
【原因2】物がぶつかった衝撃
クロスに穴ができるもうひとつの原因として、物などがぶつかった衝撃も考えられます。
子どもの遊びや物の移動など、日常生活で不意に体や物が壁にぶつかる衝撃でクロスに穴ができることがあります。
たとえば家具の移動の際に、硬い素材のものが強くぶつかると、クロスに穴ができるだけではなく下地まで破損するかもしれません。
石こうボードなどの下地が破損すると、補修は困難になるため注意が必要です。
子どもが遊ぶスペースや、物の配置などの生活環境を見直し、クロスへのダメージを防ぎましょう。
クロスにできた穴の補修方法
クロスにできた穴を自分で修復したいと考える人も多いのではないでしょうか。
ここでは自分でDIYする際に必要な道具や材料、補修の手順を解説します。
【方法1】小さな画びょうの穴
- 紙粘土
- 爪楊枝
小さなクロスの穴に必要な材料は、100円ショップで、購入可能です。また、ごく小さな穴で凹凸がそれほど深くない場合は、修正テープでの補修もおすすめです。修正テープを穴に2、3回塗って、指でなじませると穴が目立ちにくくなります。
【方法2】大きな画びょうやビスの穴
- カッター
- 接着剤
- 綿
- 爪楊枝
- コーキング材
- ヘラ
大きな画びょうやビスの穴埋めの材料は、100円ショップでそろえられます。クロスの剥がれや破れた箇所がある場合は、先にカッターで切るなどの処理をすると、表面がなじみやすくなります。また、大きな画びょうやビスの穴の凹凸が深い場合は、接着剤と綿を少しずつ詰めるのがポイントです。コーキング材を入れる際に、スムーズに穴を埋められるでしょう。
【方法3】15cm位までの大きな穴
- リペアプレート
- 定規
- 鉛筆
- カッター
- 補修用パテ
- ヘラ
- サンドペーパー
- ローラー
- スポンジ
リペアプレートで下地を補修する材料は、ホームセンターなどで購入可能です。リペアプレートの上に広げるパテは、薄く均一に広げて塗るのがポイントです。仕上がりをキレイにするために、パテは十分に乾燥させましょう。自分で下地の補修をするのは、思ったより手間がかかります。少しでも不安がある場合は、専門業者への依頼がおすすめです。
クロスの穴を自分で補修するリスク
「ちょっとぐらいの穴なら自分で直せるかな?」と思う人も多いのではないでしょうか。しかし、簡単そうに見える補修作業でも、実は思わぬリスクを伴います。
ここでは、代表的なリスクを2つ解説しますので、自分で補修する前にリスクを知って、慎重に検討しましょう。
【リスク1】下地処理が不十分になる
クロスの穴の下地が破損している場合、石膏ボードなど下地の補修を怠ると、仕上がりが雑になり見栄えが悪くなります。
下地処理を丁寧に行わないと、仕上がりが平らにならずに凹凸が残り、表面の仕上がりに影響を与えるからです。
たとえば、平らで均一な下地を作らずに穴を埋めようとすると、表面に凹凸が生じて見栄えが悪くなるかもしれません。
クロスの凹凸や段差が目立つと、部屋の美観まで損ねてしまいます。
クロスの穴の補修は、一見簡単そうに見えますが見栄えよく仕上げるには、専門の知識と繊細な技術が必要です。
クロスの穴の仕上がりを美しくしたいなら、専門業者に補修を依頼しましょう。
【リスク2】ケガをする可能性がある
クロスの穴をDIYで補修する際は、思わぬケガをする可能性があるため、注意が必要です。
補修作業には、カッターやハサミなどの刃物や、脚立などさまざまな道具を使用する可能性があります。
たとえば、カッターでクロスをカットする際に、指を切ってしまうかもしれません。
また、高い位置での穴の補修には、脚立が必要となるため、バランスを崩して転倒するリスクも上がります。
安全でスムーズに、クロスの穴を補修するために、無理をせず専門業者に依頼することも検討しましょう。
クロスの穴の補修を業者に依頼すべきケース
クロスの穴が小さく、浅いものであれば自分でDIY補修することも可能でしょう。
しかし、穴の状況によっては補修に手間がかかるため、専門業者に依頼したほうがよい場合もあります。
ここではどのような場合、専門業者に穴の補修を依頼すればよいのかを解説しますので、当てはまる場合は早めに対処しましょう。
【ケース1】クロスにあいた穴が15cmを超える
クロスの穴のサイズが15cmを超える場合は、専門業者に補修を依頼しましょう。
大きな穴は、補修の際にクロスだけでなく下地の修繕が必要になる可能性があり、専門的な技術や知識が必要です。
たとえば、家具の角を壁にぶつけて大きな穴があくと、衝撃でクロスの下地の石膏ボードまで破損してしまうかもしれません。
15cm以上の大きな穴を確実に補修し、キレイに自然な形で仕上げるためにも、専門業者に依頼するのが最適でしょう。
もし、クロスの穴が15cm未満でも、クロスや下地の破損状況によって、自分での補修は難しい場合があります。自分で下地の状況を判断するのは困難なため、まずは専門業者に相談して状況を確認してもらいましょう。
【ケース2】クロスの穴が複数あいている
クロスに複数の穴がある場合、全体を統一してキレイな仕上がりにするためにも、専門業者に補修を依頼しましょう。
複数の穴を一箇所ずつ補修するには、個別の穴に合わせた調整が必要です。
穴の大きさや下地の状況によってはクロスの貼り替えが必要かもしれません。
たとえば、自分で複数の穴を補修して一箇所でも失敗してしまうと、仕上がりに統一感がなく見た目がふぞろいになります。
クロスの穴が複数あいてしまった場合は、全体の仕上がりを美しくするためにも、専門業者に依頼することをおすすめします。
【ケース3】自分でキレイに仕上げる自信がない
DIYの経験が少ない、またはキレイに仕上げる自信がない人は、専門業者に補修を依頼しましょう。
専門業者は、クロスの補修作業を多く経験しており、専用の道具も持っているため、補修箇所を目立たせず美しい仕上がりにできます。
たとえば、DIYで補修したものの下地処理で失敗して、補修部分が目立ってしまうケースも多くあります。
目立った箇所を後から修正するのは、手間と費用がかかってしまうため、最初から専門業者に依頼するほうが効率的です。
クロスの穴の補修を専門業者に任せると、美しい仕上がりと安心を得られます。
DIYで失敗するリスクを考えると、専門業者への依頼が、一番の近道かもしれません。
【Q&A】クロスの穴の補修に関するよくある質問
- クロスの穴を上手にごまかす方法は?
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クロスにあいた穴が、小さいからとごまかして放置するのはおすすめしません。小さな穴でも時間が経つと大きくなったり、下地が傷んだりする可能性があります。穴を見つけたら早めに補修するか、専門業者に相談しましょう。
- 賃貸住宅でクロスに穴をあけてしまったらどうすればいい?
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賃貸住宅でクロスに穴をあけてしまった場合、放置すると「原状回復義務」に基づき、退去時の修繕費用が高額になる可能性があります。クロスに穴を見つけたら、賃貸借契約書に記載されている内容を確認し、管理会社へ相談しましょう。
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