吹き抜けのデメリットはリフォームで改善できる
玄関に吹き抜けがあると天井の高さによって開放感が得られますが、壁や窓の面積が広くなることから外気に室温が影響を受けやすくなってしまいます。
夏場は玄関の気温が上がり、玄関が暑くなりますし、冬場は玄関がいつまでたっても寒いままです。
玄関が外気の影響を受けやすい状態では、玄関に続く廊下はもちろん屋内の他の部屋にも廊下を通じて悪影響を及ぼします。また、廊下と部屋の出入りする際に余り温度差があるようですとヒートショックの危険性が高まります。
このようなデメリットを解決するためには、玄関の吹き抜けをリフォームして天井を作り、塞いでしまうのが効果的です。
単純に天井だけを廊下などと同じ高さに設置する方法の他に、床を作って2階の廊下などとつなげる方法も有ります。
塞いだ吹き抜け部分は収納や書斎など部屋として利用しても良いですし、開放的なスペースとして活用しても良いでしょう。
吹き抜けの改修工事の内容
玄関部分などの吹き抜けを改修する場合、梁を追加して床を貼っていきます。
もし部屋として活用したい場合は、これに追加して壁や扉を取り付けなければいけません。
また、今まで照明を吹き抜け部分に設置していた場合は、新たに電気工事を行い、1階の新しい天井部分、また吹き抜け用の長い照明を通常の物に代えて照明を取り付ける工事も必要となります。
また、梁を設置する際に柱の強度が足りない場合は補強工事も行わなければいけないため、費用と時間が追加で必要となる可能性も考慮しておきましょう。
吹き抜け改修工事にかかる費用の相場
吹き抜けを埋める工事に必要な費用は、広さにもよりますが、4畳程度のスペースに床を貼るだけなら約25万円です。
同様に、4畳のスペースを部屋として使うために壁や扉まで取り付ける場合の工事価格は約80万円、クロスの貼り替えや窓の増設などの内装工事を追加する場合は約100万円が相場となります。
ただ、玄関の吹き抜けスペースは各住宅によって広さも構造も違うため、実際に業者に見積もりをしてもらわなければ正確な価格はわかりません。
今回、相場としてご紹介している価格は色々な事例の中間ぐらいの費用ですので、場合によっては安くなることもありますし、高くなることもあります。
吹き抜けのリフォームは補強工事の有無でも費用が大きく変わるため、金額だけで判断するのでは無く、工事の内容と費用の説明を受け、何社か比較して判断してください。
吹き抜けを改修する際に気をつけること
吹き抜けを改修して部屋を作った場合、床面積が当初の状態から増えてしまうため、延べ床面積が制限を超えてしまう可能性があります。
もし吹き抜けがある状態で延べ床面積の制限に引っかかりそうな場合は、施工前に増える床面積を確認し、合計して延べ床面積を超えないかどうか確認しておきましょう。
もうひとつ注意することは、後で吹き抜けに戻すのは難しいということです。
一度リフォームして吹き抜けを塞いだ場合、方法にもよりますが、撤去してまた吹き抜けに戻すためには部屋を作った際にかかった額以上に工事費用がかかるため、簡単に元に戻すことはできません。
吹き抜けを改修する際には、吹き抜けを塞いで後悔しないかどうかよく考えてからリフォームを依頼しましょう。
改修部分の床面積次第では手続きが必要
玄関部分の吹き抜けを改修する場合はあまり必要となることは無いのですが、増える床面積次第では役所へ申請しなければいけない場合があります。
申請が必要となる条件は、お住まいの地域が防火地域、または準防火地域です。
これらに該当しない地域でも”改修時に増加する床面積が10平米を超える場合”は申請が必要となります。
申請については自分で行うこともできますが、専門的な知識と構造計算が必要なので、建築士に依頼した方が手間も時間もかかりません。
基本的に防火指定は住宅密集地なら大抵の場合指定されている制限ですので、リフォームを依頼する際には自宅が対象かどうか確認しておきましょう。
確認申請に必要な手数料
この申請にかかる手数料はお住まいの都道府県によって違います。
例として、東京都の場合は30平米以下なら約5,600円、神奈川県の場合は約10,000円です。
これに追加費用として、建築士が作成する資料や完了確認などに費用がかかるので、一般的には申請経費は合計で約26万円~約30万円ほどの費用がかかります。細かな費用については都道府県や業者によって変わるので、見積もりで確認してみると良いでしょう。
吹き抜けを改修しても玄関の開放感を維持する方法
玄関の吹き抜けを塞ぐと、どうしても今まで感じていた玄関の開放感が失われてしまい、帰宅時などに圧迫感を感じるようになるでしょう。
これを防ぐためには、2階部分に新しく増設する床の位置を通常の床に比べて高く作り、玄関の天井を高くすると効果的です。
吹き抜けほどの開放感はありませんが、天井の高さがある程度高くなるため、玄関の体積が大きくなり、天井の高さを揃える場合に比べて広く感じます。
ただ、玄関の天井を高くすると言うことは、新しい部屋の天井高が低くなるということですので、部屋は少し狭く感じるかもしれません。
完成してみないと圧迫感を実際に体験することは難しいのですが、設計段階で建築士などと相談し、問題の無い高さに調整しておくと良いでしょう。
吹き抜け部分に増設するのが収納スペースの場合は、多少天井が低くても収納力以外に影響がないので玄関の天井を高めに取れ、開放感を維持しやすいのでおすすめです。
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