目次
- 1 目隠しのために取り付ける天然木ルーバーの特徴
- 2 天然木のソフトウッドとハードウッドの違いについて
- 3 天然木・アルミ・人工木の耐久性と価格の比較
- 4 リフォームで天然木のルーバーを取り付ける費用の相場
- 5 天然木ルーバーの目隠しに必要なサイズとデザインについて
- 6 再生木材のルーバーを設置する利点
- 7 再生木材ルーバーの特徴とデザイン・大きさについて
- 8 外装、外構で再生木ルーバーを施工する費用の相場価格
- 9 デザイン性の高いルーバーラティスフェンス
- 10 ルーバーラティスフェンスとは?
- 11 省エネと防犯対策に有効なアルミルーバー
- 12 人工木材ルーバーや天然木材ルーバーとの比較
- 13 アルミルーバーの施工費用
目隠しのために取り付ける天然木ルーバーの特徴
ルーバーは、道路からの視線を遮るためや、隣家との間、庭や玄関、浴室周りなどに取り付けられ、目隠しを目的とするリフォームとして、ラティスなどと共に人気があります。
目隠し効果があるルーバーとラティス
一般的なルーバーは羽板と呼ばれる細長い板を、角度をつけて隙間を開け、平行に並べて枠に取り付けたものです。板は横方向に並べたものと縦方向に並べたものがあり、素材はアルミ、天然木、人工木などがあります。
ラティスは、細い板を斜め格子に組んで、枠に取り付けてパネル状にしたものです。天然木や人工木が一般的ですが、近年アルミ素材のラティスも見かけるようになりました。
ルーバーの特徴
ルーバーは目隠し効果が高く、風を通す構造になっているため、快適な環境を保つことができます。また、遮光性なども期待できます。
特に、天然木のルーバーは植物との相性も良く、自然の温もりを感じられる素材として、注目されています。
天然木のソフトウッドとハードウッドの違いについて
天然木にはソフトウッドとハードウッドがあります。同じ天然木でも、施工性や耐久性の違いがあります。どのように違うのかみてみましょう。
ソフトウッド
ホームセンターなどで見かける、比較的安価な天然木ルーバーは、ほとんどがソフトウッドです。
レッドシダーなどに代表されるソフトウッドは、針葉樹の柔らかい木材です。加工性・施工性に優れています。
しかし、腐りやすく、シロアリがつきやすいというデメリットがあるため、毎年、防虫・防腐塗装をする必要があります。
ハードウッド
人気の高い広葉樹のハードウッドは、ソフトウッドに比べて密度が高く、堅くて丈夫なので「防腐剤がなくても20年以上使用することができる」といわれるほど耐久性に優れています。
現在使用されているハードウッドはほとんどが海外からの輸入木材です。代表的なハードウッドは、イペ、ウリン、セランガンバツー、クマル、イタウバなどです。
デメリットとしては、堅いために加工したりすることは難しく、値段もソフトウッドに比べると高くなります。
しかし、初期価格は高いものの、長期で考えるとメンテナンスがあまり必要ないので、コストパフォーマンスは悪くないといえるでしょう。
天然木・アルミ・人工木の耐久性と価格の比較
天然木のソフトウッドとハードウッド、アルミ素材、木粉とプラスティックなどから出来ている人工木の耐久性と価格を比較してみましょう。
素材別の耐久性について
耐久性に最も優れているのは人工木です。腐ったり、色褪せしたりすることがほとんどないので、メンテナンスも楽なのが特徴です。
通常の環境下では、ハードウッドの耐用年数は約30年から50年といわれています。
また、アルミ素材はほとんどが表面にメッキ加工を施されているので、メッキ塗装の場合、都市部での使用に関しては耐用年数約50年です。
ソフトウッドの耐用年数は約5年から15年といわれているので、耐久性は低いのですが、施工性は高いので、手軽な値段でDIYを楽しむには良い素材といえるでしょう。
素材別ルーバーの価格比較
アルミ、人工木、天然木のソフトウッドとハードウッドで、サイズ約180cm(幅)×90cm(高さ)のパネルルーバー1枚の値段を比較してみましょう。
一般的には、ソフトウッドは約6000円~。人工木は約1万円~。アルミルーバーは約1万2000円~。セランガンバツー材のハードウッドは約1万5000円~というのが相場価格といわれています。
但し、人工木ルーバーやアルミルーバーなどは、グレードによって価格が大きく異なります。ハイグレード素材になると通常価格の約3倍になることもあります。
天然木のハードウッドも産地や木の種類によって値段が変わってきます。市販のパネルルーバーと、サイズ合わせをした手作り注文のルーバーでも、価格に大きな差が生じます。
手作りになると、市販価格の約3倍以上の値段になることもあるようです。
リフォームでハードウッドのルーバーやラティスを取り付ける際には、木の種類別の特性や価格(例えば、イペ材は他の木材よりも比較的高価)などと共に、市販品か注文品かなどについても決める必要があります。
リフォームで天然木のルーバーを取り付ける費用の相場
ここでは、仮にセランガンバツー材のパネルルーバーを、庭に目隠しとして、独立基礎で取り付けると想定します。
独立基礎とは地面に直接基礎を作る方法です。柱を立てる位置に直方体や、直方体の下の方が広がったような形をした、コンクリート単独基礎を地面に埋め込み、そこに柱を立てます。
天然木の柱の場合は、ひび割れや腐敗の可能性があるため、コンクリートに直接埋め込むことができないので、基礎に固定金具を取り付けて柱を立てます。
例:幅90cm×高さ180cmサイズ のパネル3枚(約3m)を施工した場合の、費用の概算をご紹介しましょう。
・ルーバーパネル3枚:約4万5000円
・独立基礎と固定金具:約3万円
・柱4本:約3万5000円
・施工費:約6万円
・諸経費その他:約1万5000円
合計で、約18万5000円が参考価格となります。
目隠しのためのルーバーやラティスを取り付ける一般相場価格
一般にリフォーム会社に依頼して、外装で目隠しのためのラティスやルーバー(各種素材)を、10m取り付ける際にかかる費用の相場価格は、約25万円から40万円といわれています。
しかし、取り付ける場所や距離や規模、また、ルーバーのグレードによっても費用は変わっていきます。
天然木ルーバーの目隠しに必要なサイズとデザインについて
家の外からの視線を遮るために必要な目隠しの高さは、180cm以上といわれています。一般男性の身長から割り出していますが、完全に目隠ししたいのであれば約220cm必要だという説もあります。
しかし、ルーバーの背が高すぎると、重く、暗い雰囲気になってしまうので注意が必要です。
暗くならない工夫としては、下はメッシュタイプのフェンスにして、上の方だけ目隠しルーバーを取り付けたり、縦ルーバーと横ルーバーを市松模様のように配置したりして、デザイン性を楽しむ方法もあります。
天然木ルーバーのデザインと色
ルーバーは横方向に板を並べたものが一般的ですが、縦のルーバーも玄関先などに使用するとおしゃれな雰囲気に演出することができます。
羽板の幅や厚みも様々で、細かいものから幅の広いものまで選ぶことができます。天然木ルーバーの場合、メーカーによっては、好みのスタイルに注文して作ってもらうこともできます。
色は天然の木の色を再現したものや茶色や黒に近いものなど、メーカーによって、3種類から5種類程度の色を用意しているところが多いようです。
濃い色で背の高いルーバーを設置すると、重たい感じになりがちなので、その場合は明るめの色を選んだ方が良いでしょう。
最近では、アルミルーバーなどで人気が高い、白い色の天然木ルーバーも登場しており、選択の幅が広がってきています。
再生木材のルーバーを設置する利点
近年、再生木材のフェンスやウッドデッキを多く見かけるようになりました。再生木材は天然木に比べると、腐りにくくメンテナンスが楽だということが大きな特徴といえます。
再生木材とはどのようなものなのか、詳しくみてみましょう。
再生木材について
現段階においては人工木材や再生木材の明確な定義は設けられていません。天然木に似せて作られた工業製品のことを人工木、再生木、樹脂木、模擬木などと呼んでいます。
また、英語表記は「Wood-Plastic Recycled Composite(WPRC)」です。
様々な呼び方がありますが、一般に再生木材は廃木材と廃プラスティックを利用して、本物の木を再現したものです。
何回でも粉砕して再利用が可能なので、熱帯雨林の天然木の乱伐防止にも役立ち、資源循環型社会をリードした環境にやさしい素材として注目されています。
再生木材は廃木材の木粉と、ペットボトルなどの廃プラスティックを粉砕してペレット化し、押し出し形成によって様々な形になります。
その際にプラスティックの一部であるポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂などの樹脂の比率を変えることで、各メーカーの特色ある再生木材が作られているというわけです。
天然木と再生木材との比較
天然の木にはソフトウッドとハードウッドがありますが、ここでは再生木材とより近いハードウッドとの比較をみてみましょう。
質感や風合い
天然の木は人工木にはない本物の風合いがあります。再生木材も天然木に近づける工夫をしていますが、メーカーや商品によって風合いは異なります。
加工性
ハードウッドは硬質なので加工する場合には、専用器具が必要です。しかし、再生木材はカットや穴あけなどの加工は通常の工具で対応できます。
腐食性
ハードウッドはソフトウッドに比べると防虫や耐腐食性は高いのですが、天然の木なので、防虫加工や防腐処理は必要です。一方、再生木材は工業製品なので腐食しにくく、特にシロアリ対策などもする必要はありません。
経年変化
ハードウッドは経年変化による白銀化やささくれ、割れなどが起こります。天然の良さではありますが、メンテナンスが必要です。再生木の場合は、経年後も大きな変化はありません。
再生木材ルーバーの特徴とデザイン・大きさについて
ルーバーは羽板と呼ばれる細長い板を、隙間を開けながら横方向または縦方向に水平に並べ、枠に取り付けたものです。
エクステリアのリフォームとして設置する場合は、日除け、道路や隣家などからの目隠し、騒音防止に役立ちます。また、ルーバーは風を通すという特性があるので、快適な環境を保ちやすくなります。
デザインと大きさ
デザインは豊富で、横デザイン、縦デザインの他、羽板の形状や大きさ、色など、取り付ける環境によって様々なデザインの中から選択することができます。
また、縦ルーバーと横ルーバーを組み合わせて、デザインや大きさを変えて楽しむこともできます。
再生木ルーバーは、雨戸などの小さなリフォームから、外構フェンスとして施工したり、住居の壁面や外階段に外装目隠しルーバーとして施工したりすることができます。
簡易なものからデザイン性の高いルーバーまで、目的や用途に応じたデザインと大きさを選ぶことができます。
外装、外構で再生木ルーバーを施工する費用の相場価格
ここでは、外装目隠しルーバー、可動式ルーバー雨戸、外構フェンスの3つの事例で、それぞれの相場価格や費用について説明します。
外装目隠しルーバーの相場価格
一戸建て住宅などの外壁の一部に、日除けや目隠しとしてデザイン性の高いルーバーを枠を組んで設置する場合の価格をみてみましょう。
外壁の一部に設置するウォールタイプ:1間当たり約19万円~
ガーデンウォールの一部に設置するスクリーンタイプ:1間当たり約19万円~
ガーデンウォールの開口部分に設置するオーニングタイプ:1間当たり約13万円~
リフォームで可動ルーバー雨戸を取り付ける際の相場価格
幅260cm×高さ220cmの1階テラス窓に、3枚の稼動ルーバー雨戸を設置する際の費用の相場価格は、可動ルーバー本体約13万5000円と工事費約3万5000円で、合計約17万円です。
再生木材ルーバーとアルミや天然木ルーバーの価格の違い
一般的に、再生木のスタンダードタイプと天然木のハードウッドを比較すると、多少ハードウッドの方が、費用がかかるといわれています。
しかし、再生木材もデザイン性が高いものや、ハイグレードなものになると、かなり値段が高くなります。そのような場合は、スタンダードな再生木材の相場よりも高くなるので、ハードウッドの値段を上回ることもあります。
アルミのルーバーと、再生木のスタンダードタイプルーバーの相場価格を比較すると、一般的に、再生木よりもアルミのルーバーの方が約2割から3割ほど安い値段で施工できます。
デザイン性の高いルーバーラティスフェンス
ガーデンリフォームやエクステリアリフォームでは、住まいの第2のくつろぎ空間としてウッドデッキやテラス屋根などを設置して、のんびり昼寝したりホームパーティーを楽しんだりとリビングガーデンの人気が高くなっています。
しかし気になるのは外からの視線ですね。人通りの多い道に面している庭ならなおさらです。目隠しフェンスなら、庭をおしゃれに見せる人工木材のルーバーラティスフェンスがおすすめです。
サイズも豊富で、風を通しながら日射を遮ります。
ルーバーラティスフェンスとは?
羽板が水平に間隔を開け取り付けられ、ブラインドのように平行に何枚も並んでいるものをルーバーと言います。
また、植物のツルを巻きつかせて使う格子状の木の衝立をガーデニングではラティスと呼んでいますが、ルーバーラティスと言えば、エクステリアで利用する羽板状のフェンスのことを指します。
人工木のルーバーラティスフェンスがおすすめの理由
人工木材と言っても、樹脂だけでできているわけではなく、天然木の木粉と樹脂を混ぜ合わせ、型押しした工業製品です。
ルーバータイプのフェンスには人工木材のほかにも、天然木やアルミ製もありますが、どのような違いがあるのでしょうか。リフォームする前にしっかりとチェックしておきましょう。
風合い
アルミ製は、無機質な質感が避けられませんが、シャープで落ち着いた雰囲気になります。天然木は、人工木では表現できない本来の木の温かみや風合いが最大の魅力です。
しかし人工木も各メーカーが工夫をし、天然木に近い質感のものが開発されるようになりました。木粉の配合が多いほど、天然木に違い風合いになります。
耐久性
耐久性においては軽量で強度のあるアルミ製が一番です。
天然木は防虫加工や防腐処理を施さないと、白蟻が発生したり木が腐ってしまうことがあります。また経年による白銀化や、表面のささくれ、夏の高温による干割れなども、天然素材ならではの特性です。
人工木材は、経年による変色が多少ありますが、樹脂と木粉を原材料とした成形品なので、干割れやささくれ、白蟻の心配もなく天然木より耐久性が高いと言えます。
メンテナンス性
メンテナンス性では、天然木<アルミ<人工木、の順に良くなります。
天然木は湿気を含んだホコリや汚れを放置しておくと腐蝕の原因となります。年に2~3度、高圧洗浄をしたり、1~2年に1度は保護塗装することが望ましく、取り付け後のメンテナンス費用がかかってしまいます。
錆びることのないアルミ製は、塗装の必要もなくメンテナンス性は良い方ですが、雨ざらしや汚れたままの状態が長期間続くと、腐蝕する場合もあります。沿岸部など潮風の強いところでは2、3ヶ月に1度はきれいに洗いたいところです。
人工木は、防腐処理や製造段階で着色加工がされているので、基本的にメンテナンスフリーです。
価格の相場
ルーバータイプのフェンスの価格相場を比較すると、サイズにもよりますが一般的に、天然木<人工木<アルミの順に高くなっています。
サイズ(H1,800×W900程度)
天然木:約8,000円~/枚
人工木:約1万5,000円~/枚
アルミ:約2万円~/枚
ラティスフェンスの設置には本体のほかに、支柱(約5,000円/本)や接続部品(約2,000円/本)などが必要です。
ルーバーラティスフェンスの取り付け費用
ラティスフェンスを取り付けるには、基礎工事とコンクリートブロックに穴を開けるコア抜きをします。20mに取り付ける場合の工事費の相場は以下の通りです。
基礎工事:約4万円
コア抜き:約4~5万円
フェンス組立:約5万円
省エネと防犯対策に有効なアルミルーバー
ドイツやスイスなどの環境先進国では、省エネルギーに繋がる外付けのアルミルーバーが広く浸透しています。目隠しや日射調整だけでなく、防犯対策にもなります。後付けタイプもあるのでリフォームにおすすめです。
窓の外側に設置する外装用のアルミルーバーは、外装通風採光雨戸、外付けブラインド、外装ルーバー、目隠しルーバー、可動シェード、屋外ルーバー、窓シャッターなど、メーカーによっていろいろな呼び方があります。
外装アルミルーバーは、横ルーバータイプと縦ルーバータイプがあります。横ルーバーは、室内で使用するブラインドの用に羽板が動いて角度をつけたり、上下に昇降させることができるタイプもあります。
デザイン性が高いものも多く、外壁に合うカラーコーディネートでスタイリッシュな外装に仕上がります。
人工木材ルーバーや天然木材ルーバーとの比較
人工木材は木質に近い風合いと施工性の良さから、フェンスやウッドデッキなどのエクステリア製品にも多く使われるようになりました。
天然木材は腐食しないように定期的なメンテナンスが必要です。その点、アルミや人工木材は経年による変色や腐食もほぼありません。耐久性においては軽量のアルミがいちばん優れています。
アルミは軽量であることから電動式の商品も多いので、値段の相場としては人工木材や天然木材より高くなっているようです。
アルミルーバーの施工費用
アルミルーバーを取り付ける施工費用は、手動式と電動式で異なってきます。
手動式
ルーバーの取り付け、既存の雨戸やシャッターの撤去、シーリングなどの費用がかかり、施工費用は約12万円~が相場です。
電動式
上記の内容に加え、電気工事が必要になり相場は約23万円~です。
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