目次
門扉のリフォーム費用相場
門まわりの外構・エクステリア設備には、門扉・門柱・ポストなどがあり、さらに、それらをより使いやすくする設備として、表札や照明などもあります。
門まわりのデザインを美しくしておくことは、家の見た目を良くするだけでなく、防犯面にも効果がありますので、門まわりの設備が老朽化している場合は、必要に応じてリフォームを行いましょう。
門まわりのリフォームのうち、最もメインとなる門扉は、商品のグレード次第でリフォーム費用も変動しますが、平均的な商品価格は約15~40万円が相場です。
門扉の商品価格相場
具体的な商品の価格相場を知るために、まずは、エクステリア設備の取り扱いが豊富なLIXILで、ミドルクラスとスタンダードクラスそれぞれの、門扉の価格を比較してみましょう。
なお、商品カタログに記載されている定価は、実際に販売される際は割引されることも多いため、販売時の売値もあわせてご紹介します。
ミドルクラス門扉の商品価格相場
LIXIL:アルミ系「プレミエス」(800W×1400H)
- 片開き…定価:約25万円→売値8割:約20万円
- 両開き…定価:約50万円→売値8割:約40万円
(オプション)
- 照明付き:追加約5万~10万円
- 扉ストッパー:追加約6千円
スタンダードクラスの商品価格相場
LIXIL:樹脂系「ステンシャイン」(800W×1400H)
- 片開き…定価:約30万円→売値8割:約25万円
- 両開き…定価:約18万円→売値8割:約15万円
門扉の工事費用相場
- 門扉の設置工事費用:約2万円
(随時発生)
- 既存の門扉の撤去費用:約2万円
門扉リフォームの合計費用
例)「プレミエス」片開きを設置
- 商品代:約20万円
- 工事費用:約2万円
合計:約20~25万円
門柱のリフォーム費用相場
門柱は、表札やポスト、インターホンなど、様々なパーツと組み合わせることで、外構・エクステリアを便利で華やかに演出してくれるエクステリア設備です。
門のないオープン外構の家でも、門柱を設置することによって敷地の境界線が際立ち、家全体を引き締める効果を得ることができます。
また、ブロックやレンガ、御影石や大谷石などの石材、木材や塗り壁など、素材を使い分けて和風や洋風、モダンや重厚感など、様々なデザインを表現できる点が、門柱のメリットでもあります。
門柱のタイプや機能ごとの価格相場と、工事費用相場をそれぞれ見てみましょう。
メーカー別・門柱の商品価格相場
機能門柱の基本的な仕様は、各パーツを取り付ける門柱本体と、表札やポスト、LED照明、インターホンなどそれぞれのパーツで成り立っています。
メーカーによっては、ポストを横開きから縦開きに交換できるものや、宅配ボックスを設置できるものなども用意されています。
以下は、LIXIL、三協アルミ、タカショーの、門柱の本体価格とオプションパーツの例です。
LIXILの門柱価格
商品:ミドルクラス「ファンクションユニットアクシィ」
- 門柱の本体価格:約2万円
(オプション)
- 縦型ポストに変更:追加約3千円
- カラーテレビドアホン:約3~10万円
- LEDフットライト:約2万円
三協アルミの門柱価格
商品:ミドルクラス機能ポール「ファノーバ」
- 門柱の本体価格:4万円
(オプション)
- 木調タイプ変更:追加約1万円
- 照明内蔵タイプ:追加約1万円
- 表札:約4万円
タカショーの門柱価格
商品:ミドルクラス「デザイン門柱シンプルスタイル・ポスト付き」
- 門柱の本体価格:約10万円
(オプション)
- ダイヤル錠付きポスト:追加約1万円
- 縦型ポストに変更:追加約8千円
- LEDライト:約2万円
- 表札:約3万円
門の修理でよくあるケースと修理にかかる費用相場について
鍵が故障した場合
門に取り付けられている鍵が故障して、鍵が閉められなくなったりスムーズに開閉できなくなったりした場合は、鍵内部の錆や部品の破損等が原因として考えられます。
このような故障の場合には、鍵そのものを交換して対応する形となり、修理費用は約1万円からが相場です。
ただし、鍵内部の錆が小規模の場合については、浸透防錆潤滑剤を鍵穴に噴霧すれば状況が改善する可能性もあります。
この場合の費用は、部品交換のコストがかからないため、約3,000円が相場ですが、自分で潤滑剤を購入して作業を行えば、約1,000円で対応可能です。
門の開閉がしにくくなった場合
門の歪みや蝶番部分の歪みなどで門の開閉がスムーズに行えなくなった場合は、門扉の交換もしくは蝶番部分の交換によって対処します。
蝶番の交換については、ネジ止め式の汎用部品を交換するだけなら約1万円から、溶接で取り付けられているものを交換する場合は約4万円からが相場です。
門扉の交換を行う場合は、既存の門扉と同じ製品へ交換する場合は、門扉の購入価格に追加で作業費用が約2万円かかると考えておくと良いでしょう。
新たに門扉を設置する場合
門扉部分が老朽化し、全体的な交換を行う場合の費用は、門扉本体の価格を除くと、約15万円が相場です。
門扉本体の価格は材質やグレードによって変わりますが、約6万円からが相場ですので、門扉を交換する場合の費用は合計で約21万円からとみておくと良いでしょう。
古びて見た目が悪くなった場合
錆や塗装の劣化によって見た目が悪くなってしまった場合には、塗装による修繕を行います。
塗装費用は、一般的なスチール製門扉の場合、門柱部分を含めて約2万円から、門扉のみを塗装する場合は、1枚あたり約7,000円からが相場です。
塗装による修繕については、門扉の大きさや形状、使用する塗料、下地処理等によって価格が大きく変わりますので、まずはリフォーム業者に状態を確認してもらい、プランや費用の見積もりを立ててもらうと良いでしょう。
門を修理する前に知っておきたい基礎知識について
門の材質について
アルミ
アルミは軽量で錆びに強いという特徴があり、パネルタイプから格子タイプまで幅広い形状の門扉が販売されています。
板状のアルミ材を折り曲げて筒状にして作られるものと、溶かしたアルミを型に流し込んで作られるものがあり、強度や重量、デザイン合わせた使い分けが可能です。
また、塗装によって見た目の風合いを変えることもできるため、住宅のイメージに合わせたデザインの製品を選びやすいのもメリットと言えるでしょう。
ただし、アルミは成形直後から強度が低下していくという特性もあるため、長期間使い続けると溶接部分などが破断してしまうことがあります。
もし、大きな力を加えていないにもかかわらず、破断やヒビが見られた場合には、材質的な寿命が近いと考えられますので、新しいものに交換した方が良いでしょう。
スチール
鉄は成型方法によって強度や風合いが変わり、加工も容易という特徴がある素材です。
体積当たりの重量はアルミや木材に比べて重いのですが、塗装やメッキ等を施せば長期間使い続けることができ、錆が発生した場合も真鍮ブラシ等で錆を除去して塗装を施せば、元通りの強度を保つことができます。
門扉用途では、鍛造で作られるロートアイアンというデザイン性に優れた製品が人気です
木材
さまざまな木材を塗装して作られているのが木製の門扉です。
天然の木で作られているため、質感が良く、年月を経て風合いが変化するため、使い込む良さを求めているかたにおすすめの材質とされています。
ただし、木材は天然素材ですので、塗料等で保護しなければすぐに劣化が進んでしまいます。こまめなメンテナンスは欠かせません。
木材の劣化を防ぐ浸透塗料の塗布や、表面を保護するニスの塗布を定期的に行えば、金属製品に近い年数使い続けることができるでしょう。
近年では、木材に樹脂を浸透させ、木材の見た目を保ちつつ耐久性を飛躍的に高めた製品も販売されています。
通常の木材に比べてわずかな質感の違いはありますが、メンテナンス頻度を大幅に減らすことができるため、手入れの手間を減らしたいという方は導入してみると良いでしょう。
門まわりのリフォームが得意なリフォーム会社を探すには
自分が住んでいる地域で門まわりのリフォームを得意としているリフォーム会社を知りたい場合は、リフォーム会社紹介サービスを使うと良いでしょう。
リフォーム会社紹介サービスの「ハピすむ」は、お住まいの地域やリフォームのニーズを詳しく聞いた上で、適切で優良なリフォーム会社を紹介してくれます。
運営会社のエス・エム・エスは、東証プライム上場企業なので、その点も安心です。こちらでカンタンに比較見積もりできるサービスがあるので、ぜひご利用ください。
素材別・門柱の商品価格相場
ここからは、門柱の素材別に価格を比較してみましょう。
様々な素材の門柱を取り扱っている、三協アルミの機能ポールや機能門柱のほか、職人仕上げのオーダーメイド門柱の価格などをご紹介します。
三協アルミの門柱価格相場
- アルミ鋳物機能ポール「エレニー」:約10万円
- 木調機能ポール「コレット」:約8万円
- 塗り壁調機能門柱「セリーヌ」:約17万円
この商品価格に、門柱の設置費用が加わってリフォームの総費用になります。
職人仕上げ門柱の価格相場
- 木製門柱:約4~8万円
- ブロック門柱:約7万円
- レンガ積み門柱:約5~15万円
- 塗り壁門柱:約8~15万円
- コンクリート門柱:約10万円
- タイル貼り門柱:約15~20万円
- 御影石門柱:約15~40万円
こちらは施工費用込みの価格ですが、門柱を販売しているショップによっては施工費用を別途請求されるケースもありますので、購入時は商品の注意書きをよく見ておきましょう。
なお、職人仕上げタイプの門柱は、ポストや表札、照明などを取り付ける際に、上記価格に約3~10万円の追加施工費用が発生することもあります。
門柱の工事費用相場
- 門柱設置費用:約1~3万円
(オプション)
- 電気配線費用:約3万円
(随時発生)
- 既存の門柱の撤去費用:約2万円
オプション、随時発生工事を除いた門柱一本あたりのリフォーム費用は、約20~40万円が相場となっています。
門まわり設備のリフォーム費用
門まわりの外構リフォームでは、門扉や門柱の設置や交換だけでなく、ポストやインターホン、表札などの交換リフォームが発生することもあります。
それぞれの部材の取り付け、または交換費用は、以下の通りです。
ポストの交換リフォーム費用
既存のポストを交換するリフォームでは、ポストの設置費用と併せて、元のポストの撤去処分費用が発生します。
ポストの商品価格相場
LIXIL:「エクスポスト」
- 商品価格:約3~6万円
(選択パーツ)
- 壁掛け部材:約1千円
- ポール取り付け用部材:約2~4万円
- 埋め込み枠部材:約5千円
ポストの工事費用相場
ポストの取り付け費用は、ポストのタイプによって若干異なります。
- 壁掛けタイプ:約3千円
- ポール取り付けタイプ:約5千円
- 埋め込みタイプ:約5千円
なお、既存ポストの撤去費用は、約1~3万円が相場となっています。
ポストのリフォーム費用例
- 壁掛けタイプ:約5~7万円
- ポール取り付けタイプ:約7~12万円
- 埋め込みタイプ:約5~10万円
インターホンの交換リフォーム費用
インターホンの交換では、設置費用に加えて、電気配線工事が発生します。
インターホンの商品価格相場
- ベーシックタイプ:約1万円
- カラーテレビタイプ:約3~8万円
上記の価格は、それぞれインターホンの親機と子機を合算した相場価格です。
インターホンの工事費用相場
- インターホン取り付け費用:約5千~1万円
- 電気配線工事費用:約5千円
インターホンのメーカーから直接商品を購入すると、メーカー指定の業者を利用しなければならないため、取り付け費用が割高になることがあります。
メーカー指定業者を利用しなければ保証の対象外となるケースもありますので、取り付け業者を選ぶときは、費用の大小とアフター保証の有無をそれぞれチェックしておきましょう。
インターホンのリフォーム費用相場
- 商品価格:約5千~6万円(販売時の値引き価格を想定)
- 工事費用:約1~2万円
合計:約2~8万円
表札の取り換えリフォーム費用
表札は、取り付けに大掛かりな工事が発生するパーツではありませんが、素材の種類や形状によって、一枚あたりの価格に大きな開きがあります。
家の印象を左右する重要なパーツですので、予算と相談しながら、納得のいくデザインを見つけましょう。
表札の商品価格相場
- アルミタイプ:約1万5千円
- ステンレスタイプ:約1千~1万5千円
- タイルタイプ:約3万円
- 陶器タイプ:約1~6万円
- 天然石タイプ:約1~6万円
- ガラスタイプ:約2~5万円
表札のサイズが大きいほど商品価格は高くなりますが、表面が変形加工されたものや、印字がプリントではなく掘られているタイプを選んだ場合も割高になります。
表札の工事費用相場
一見、DIYなどで簡単に取り付けられそうに見える表札ですが、表札単独の取り付けでは、壁や門柱の穴開け工事を行わなくてはなりません。
穴空け工事の際は、周囲の防水処理をしっかり行わなければ、雨漏りや浸水の恐れがあり、特に外壁に表札を取り付ける場合は注意が必要です。
表札の取り付けは、約5千円前後の費用で行えますので、安全を優先して、できるだけ専門家の手で取り付けてもらうことをおすすめします。
表札のリフォーム費用相場
- 商品価格:約1万5千~5万円
- 工事費用:約5千円
合計:約2~6万円
照明や鍵などは、立地に応じて追加を
門扉と門柱は、防犯の面から、必要な費用まで削る事はおすすめできません。
街頭が少なく夜は辺りが真っ暗になるような地域では、エクステリア用の照明や、強固な鍵等をオプションで取り付け、その費用も踏まえたうえで格安・激安価格になるよう、プランニングを進めましょう。
門の修理の費用に関するさまざまなポイント・注意点について
撤去する場合は撤去費用も発生する
門の交換を行う際には、古い門を撤去しなければなりません。
撤去した門は産業廃棄物として扱われるため、通常のゴミと同じように処理することができず、専門の廃棄業者に処分を依頼する必要があります。
また、解体工事そのものにも作業員と時間が必要ですので、解体費用も別途かかります。
門扉の交換工事や撤去工事を実施する場合には、廃材の処分費用と解体工事の費用が別々にかかるということを覚えておきましょう。
費用を安く抑えるポイントについて
門扉の修理費用や交換費用を安く抑えたい場合には、複数の業者に見積もりを依頼する相見積もりを行うと良いでしょう。
工事にかかる費用は、人件費や出張費、資材購入費等の合計で計算されるため、仕入れルートの有無や施工現場までの距離、人件費の大小によってかかる費用に違いが生まれます。
相見積もりを行えば、平均でどれくらいの費用がかかるのかを判断することができ、安い業者や高い業者を判別することができるでしょう。
ただ、他の業者に比べて施工価格が圧倒的に安い業者には注意が必要です。
このような業者は、何らかの方法で工事費用を切り詰めていることが予想されるため、工期の制限や資材費削減のための手抜き工事が行われる可能性が考えられます。
もちろん、仕入れなどの営業努力によって安価な施工を実現している会社もありますので、価格が気になった場合には何故安価に工事ができるのか質問してみると良いでしょう。
予算の上限をきちんと決めておく
リフォーム業者などに見積もりを依頼する際には、必ず予算の上限を決めてから依頼しましょう。
予算上限を決めずに見積もりを依頼すると、業者側としてはできるだけ良いものを選んでしまうため、施工費用が際限なく上昇してしまいます。
使用したい製品のイメージと、予算の上限をしっかり伝えておけば、予算の範囲内でイメージにあった製品を選んでくれるでしょう。
また、予算の上限が工事費用に足りない場合でも、門柱部分の工事を控えるなど、予算の範囲内で可能な修理、リフォーム方法を提示してもらえます。
外構・エクステリアリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
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