2024年10月18日更新

監修記事

家の塀を作る費用は?塀の種類やリフォームのポイントも解説

「家の塀を作るリフォーム費用とは?」「塀の塗装費用はいくら?」こういった悩みを抱いている方も少なくないでしょう。
本記事では、外構に塀を作る際の費用相場や塗装費用、塀の種類を紹介します。
また、ブロック塀とフェンスではどちらが安いかや、工事する際のポイントも解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

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家の塀の役割・必要性とは

出典:エスビック株式会社-ピッチフェイス100/200

外構に設置する塀は、一般的にプライバシーを守る目的で設置されます。
通行人や隣家からの視線を遮りたいときは、家の塀を作ると便利です。

塀の設置は必須ではないため、基本的に設置するかどうかは個人の判断に任せられています。

ただし、敷地の境界線と住まいの距離が1m未満の場合は、民法235条の「目隠し設置義務」により目隠しを設置しなければなりません。

その場合は、塀またはフェンスを目隠しとして設置する義務が生じるため注意しましょう。

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外構に塀を作る際の費用相場

石塀のリフォーム費用費用相場
(1m2あたり)
コンクリートブロック塀1.4万〜2.5万円
コンクリート打ち放し塀1.5万〜2万円
化粧ブロック塀1.5万〜6万円
石塀3万~5万円
レンガ塀0.8万〜1.5万円
塀の塗装3千~5千円

家の周りに塀を作る際の費用相場は、設置する塀の種類や設置する面積、ブロック塀の高さ、仕上げの方法などによって変化します。

また、住まいの立地によっては、交通整備を行うために人件費が追加でかかるケースもあります。

それぞれ種類ごとのリフォーム費用相場を紹介します。

コンクリートブロック塀のリフォーム費用

費用相場
(1m2あたり)
1.4万〜2.5万円

また、住まいの立地によっては、交通整備を行うために人件費が追加でかかるケースもあります。

既存のブロック塀を撤去して新設する場合は、解体・撤去費と処分費がかかるので把握しておきましょう。

解体・撤去費は1m2あたり5,000円〜10,000円、処分費は1m2あたり2万~3万円ほどが相場です。

コンクリート打ち放し塀のリフォーム費用

費用相場
(1m2あたり)
1.5万〜2万円

コンクリートブロック塀のリフォームと同様に、既存の塀を撤去する場合は解体・撤去費と処分費が追加でかかります。

リフォーム費用は、塀の高さや長さ、使用するコンクリートの品質によって上下します。

また、塀の仕上げによっても費用は変動するので覚えておきましょう。

化粧ブロック塀のリフォーム費用

費用相場
(1m2あたり)
1.5万〜6万円

化粧ブロック塀を設置する際のリフォーム費用は上記の通りです。
化粧ブロックの一般的な単価は、1ブロックあたり400~800円が相場です。

ただし、中には相場を大きく上回る高価な化粧ブロックも販売されています。

化粧ブロックはほかの塀よりも費用相場の幅が大きいため、予算にあわせてブロックの種類を検討しましょう。

石塀のリフォーム費用

費用相場
(1m2あたり)
3万~5万円

具体的なリフォーム費用は、使用する石の種類やデザイン、大きさによって変動します。

また、あえて大きさが不揃いの石を積む場合や、細かい加工を施す場合は費用が高くなる傾向があります。

レンガ塀のリフォーム費用

費用相場
(1m2あたり)
0.8万〜1.5万円

一般的な赤レンガの単価は1個あたり100円ほどで、比較的安く入手できるのが特徴です。

ただし、特殊なデザインやカラーのレンガを選ぶ場合は費用が高くなります。

凝ったデザインのレンガ塀を設置する場合は高度な職人技術を要するため、施工費用も高くなる傾向です。

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塀の塗装費用

費用相場
(1m2あたり)
3千~5千円

具体的な塗装費用は、使用する塗料の種類によっても上下します。

塗装する際は高圧洗浄機で汚れを洗い流した後、劣化した部分を補修して塗装するのが一般的です。
塀のひび割れや破損を修理する場合は、追加で修理費用がかかるので把握しておきましょう。

また、塀と塗料の相性が悪い場合は、下地を整えるケレン作業も必要になります。

ケレン作業は、追加で8000円~1万円ほどかかります。

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塀の種類と特徴

外構に設置する塀のは、主に下記の5種類です。

それぞれ種類によって耐久性や仕上がりのイメージが異なるため、住まいに合った塀を選びましょう。

コンクリートブロック塀

出典:エスビック株式会社-素地ブロック(スタンダードブロック)
耐用年数15年

コンクリートブロック塀は、名前の通りコンクリートブロックを積んで作られた塀です。

耐久性が高くメンテナンスの手間も少ないため、多くの外構に設置されています。

万が一のときに倒壊しないよう大きさの制限があり、高さ1.2m以上の場合は控え壁を設置しなければなりません。
控え壁は塀と垂直に設置されるため、敷地内のスペースを狭めてしまうデメリットがあります。

コンクリート塀

出典:写真AC
耐用年数30年

コンクリート塀は、液体状のコンクリートを型枠に流し込んで作る塀です。

ブロック塀よりも耐久性が高く、スタイリッシュな外観に仕上がります。

また、デザインの自由度が高く、個性的な形状の外構を設置したい方にも適しています。
ただし、外気の影響を受けやすく汚れも付きやすいため、きれいな状態を保つには定期的なメンテナンスが必要です。

化粧ブロック

出典:エスビック株式会社-ホールストーン
耐用年数15年

化粧ブロックは、コンクリートブロックにおしゃれな模様や凹凸、着色を施したものです。

リブ系・タイル系・木質系など豊富な種類があり、住まいの外観や庭の雰囲気に合わせて選べます。

また、施工後に表面を塗装する必要がないのもメリットです。
化粧ブロック塀は、リフォーム費用が少々高くてもデザイン性を重視したい方におすすめです。

石塀

出典:写真AC
耐用年数35年

石塀は、職人が石を積み重ねて作る塀です。
中でも大谷石や御影石で作られた塀は、日本で古くから用いられている伝統的な石塀です。

石塀はほかの塀よりも高価ですが、メンテナンスの手間が少なく、耐久性や耐火性に優れているメリットがあります。
とくに、天然石が持つ自然の美しさや、高級感を楽しみたい方におすすめです。

レンガ

出典:エスビック株式会社-マッシュスリム
耐用年数25年

レンガ塀は、レンガを積み重ねて作られた洋風の塀です。
レンガは豊富な種類が流通しており、デザインや組み方によって塀の外観を変えられます。

また、耐熱性や吸湿性が高く、優れた機能性を持っているのも特徴です。
ただし、レンガ内の水分が凍ると割れてしまうため、寒い地域で使用するのには向きません。

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塀の設置工事をする際のポイント

家の塀を設置する際は、塀の高さや設置場所をよく検討しましょう。
これから外構に塀を作る予定の方へ向けて、リフォームする際のポイントを解説します。

塀の高さを検討する

住まいの目隠しとして塀を設置する場合は、外部からの視線を遮れる高さが必要です。

多くの場合は、高さ160cmほどあれば目隠しの役割を果たすことができますが、住まいと道路の高低差が大きい場合などは、160cm以上が必要になるケースもあります。

ブロック塀については、高すぎると倒壊の危険があるため、高さと段数が法律により定められています。

一般的に、外構のブロック塀は高さ最大2.2m、11段までに収まるよう設置しなければなりません。

ただし、ブロック塀の形式、基礎形状、地盤の状況などによって高さ制限は異なります。

施工業者と相談して、適切な高さを検討するようにしてください。

設置場所を決める

塀は自分の敷地内に全額自己負担で設置する方法と、隣家との境界線上に費用を折半して設置する方法があります。

自分の敷地内に設置する場合は、デザインや高さを自由に決められるのがメリットです。

隣家の日当たりが悪くならないように配慮したり、隣家に影響がある場合は話し合いしたりすると、気持ちよくリフォームできます。

一方で塀を敷地の境界線上に設置する場合は、塀がお互いの共有財産となります。

境界線上に設置すると、設置後のメンテナンスなどは話し合いで決める必要があるため注意しましょう。

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DIYで施工するのは難しい

中にはリフォーム費用を抑えるために、DIYを検討する方もいるかもしれませんが、塀のDIYはとても難しいです。

隣地の境界線を確認しつつ塀を積む作業は、簡単にできるものではありません。塀を設置するには、基礎工事やブロック積みといった大掛かりな工事が必要です。

さらに、塀の高さや厚みは建築基準法で細かく定められており、難易度が高い施工を求められます。

小さな失敗が原因で倒壊する危険性もあるため、塀を設置する際は信頼できる施工業者に依頼するのが安心です。

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ブロック塀とフェンスではどちらが安い?

ブロック塀とフェンスを同じ面積で施工した場合、一般的にはフェンスの方が安く設置できます。

ただし、ブロック塀をできるだけ安く設置したい場合は、ブロックの種類をシンプルなものにしたり、フェンスと塀を組み合わせたりして費用を抑えることも可能です。

また、ブロック塀はフェンスよりも耐用年数が長く耐久性に優れているため、長い目で見ればコストパフォーマンスが高いリフォームといえます。

外構の種類を決める際は、費用だけでなく耐久性やメンテナンスの必要性も確認し、より納得のいく工事を行いましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】工藤 あきこ

リフォーム業界出身のママ建築士。
設計事務所でのアシスタントを経て、地場やハウスメーカー系リフォーム会社の営業設計として勤務。水まわりの交換からフルリノベーションまで、幅広いリフォームを担当した。2022年、前職までの経験を活かして、建築専門ライターに転身。現在は、記事の監修やブログ「新・リフォームの歩き方」の運営をメインに活動する。

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