外構工事の耐用年数はどう考えるべき?国税庁とメーカーの違いを解説

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外構工事の目安になる耐用年数。耐用年数には国税庁とメーカーが定めるものの2種類があり、どちらを参考にすればよいのかわからない人もいるでしょう。この記事では、外構工事の参考にすべき耐用年数を解説します。外構設備の耐用年数を把握し、適切なタイミングでリフォームに踏み切れるようになりましょう。

2025年02月17日更新

監修記事
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外構工事における耐用年数の考え方

外構工事の耐用年数は、外構の耐久性だけでなく機能面や社会的な意味も含めたうえでの利用可能な年数を指します。

耐用年数は、メンテナンスのタイミングを決める際の重要な指標です。

しかし、国税庁とメーカーでは考え方が異なるため、耐用年数に差があります。

ここでは、国税庁とメーカーそれぞれの耐用年数への考え方を見ていきましょう。

【考え方1】国税庁が定める法定耐用年数

国税庁が定める耐用年数は公共の安全性確保や、所有者に固定資産税を課すために用いられます。

商業施設やマンション・アパートなどの賃貸住宅、貸駐車場を所有している人に関係するものです。

法定耐用年数は資産価値がなくなるまでの期間ともいわれており、素材によって大きく異なります。

【考え2】メーカーの定める耐用年数

メーカーの定める耐用年数は製品を機能的に問題なく利用できる期間の目安で、耐久年数ともよばれています。

メーカーの耐用年数は、個人が所有する物件の外構リフォームの目安として最適です。

リフォームやメンテナンス前には、各製品に定められている耐用年数を確認しましょう。

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外構工事における主な構築物の耐用年数

ここからは、外構工事の主な構築物の耐用年数を紹介します。

【構築物1】塀

塀の耐用年数は、素材によって以下のように異なります。

塀の種類耐用年数
石造35年
れんが造25年
コンクリート造15年
鉄筋コンクリート造30年
木造10年

【構築物2】フェンス

フェンスには、国が定める明確な耐用年数はありません。

以下は、素材別の一般的な耐用年数の目安です。

フェンスの種類耐用年数
スチール製15年
金属製10年

【構築物3】ウッドデッキ

ウッドデッキの耐用年数は、以下の通りです。

ウッドデッキの種類耐用年数
天然木5~15年
人工木20年
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耐用年数を超過した外構設備のメンテナンスを放置するリスク

外構のリフォームやメンテナンスは、耐用年数を目安に実施したほうがよいとされています。

しかし、外構のメンテナンスやリフォームにも費用がかかります。

そのため、耐用年数を過ぎていても「まだ壊れていないから大丈夫だろう」とメンテナンスを放置する人もいるかもしれません。

しかし、耐用年数を超過した外構設備には、大きなリスクがあります。

ここからは、耐用年数を超過した外構設備のメンテナンスを放置するリスクについて解説します。

【リスク1】修繕コストがかさむ

外構設備のメンテナンスを放置すると、修繕費用がかさんでしまう可能性もあります。

耐用年数が過ぎた外構設備は老朽化が進んでいるため、放置していると突然破損するケースも少なくありません。

このような場合、全面的な修理や交換が必要になり、修繕費用が高くなるおそれもあります。

耐用年数をもとにしたメンテナンスであれば、最小限の修繕ですませられます。

そのため、定期的にメンテナンスをしているほうが外構の維持にかかる費用は安くすむといえます。

【リスク2】台風や地震などで倒壊する可能性がある

外構はメンテナンスしないと、台風や地震などで倒壊するリスクが高まります。

たとえば、ブロック塀やフェンスは放置するとひび割れやぐらつきが発生しやすいでしょう。

そのため、地震や台風などで倒壊し通行人にケガをさせてしまう可能性があります。

台風や地震などの自然災害はいつ起こるかわからないもの。

万が一の際に二次災害を起こさないように、定期的なメンテナンスは重要といえます。

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外構設備の耐用年数を延ばすのに効果的なメンテナンス

外構設備の耐用年数は、メンテナンスのやり方によっては延ばすことも可能です。

ここからは、主な外構設備の効果的なメンテナンス方法を解説します。

【1】門扉

門扉全体についている汚れやサビを落とし、サビ止め塗料を塗ります。

その後、壊れている部分や破損・欠損している部分がないかよく確認します。

金具が硬かったり異音がしたりするときには、注油しましょう。

【2】玄関アプローチ

玄関アプローチは、白華や泥汚れなどを水洗いで落とすだけでメンテナンス終了です。

自然石には、水性ワックスを塗布しておくとよいでしょう。

【3】カーポート

カーポートの屋根の汚れは、腐食につながります。

カーポートの屋根は、年1~3回程度真水で洗い流しましょう。

積雪は破損・劣化の原因になるため、適切に雪下ろしを行います。

年1回は柱・梁のネジやボルトに緩みがないか、劣化している部分がないかなどを細かく確認することが大切です。

【4】ウッドデッキ

ウッドデッキは塗料が剥げると腐敗やささくれが発生するため、年1回のメンテナンスがおすすめです。

表面の砂埃や泥汚れを中性洗剤とデッキブラシでこすり落とし、水でよく洗い流しましょう。

その後、木材保護塗料を塗ればメンテナンス完了です。

天然木は劣化が進みやすい素材のため、とくにメンテナンスを忘れないようにしましょう。

【5】舗装部分

駐車場などに使用しているアスファルトは、10年を目安に交換が必要です。

しかし、全面的なメンテナンスはコストが高くなるだけでなく、工事期間も長期になりかねません。

そのため、こまめなメンテナンスが大切。

ひび割れや小さな穴を見つけたら、その都度補修材を使用して改修しましょう。

【6】フェンス

フェンスは、表面の砂埃などの汚れで腐食が起きる可能性もあります。

そのため、年に1~2回の頻度でメンテナンスすることが大切です。

アルミ・樹脂製

スポンジに薄めた中性洗剤を含み、フェンス表面の汚れをこすり落とします。

その後、水ですすげば完了です。

なお、中性洗剤以外のものを使用すると、変色・変形・腐食をきたす可能性が高くなる傾向があります。

たわし・ヤスリなどは、フェンスの表面に傷をつける可能性があります。

そのため、汚れを落とす際にはスポンジなどやわらかい素材のものを用いると安心です。

木製

木製フェンスはほうきやヤスリで汚れを落とし、防腐効果の高い塗料を塗るだけで大丈夫です。

水は腐食の原因になるため、木製フェンスで水洗いはできるだけ避けましょう。

【7】塀

まずは、水拭きで表面の汚れを落とします。

汚れがひどい場合は、サンドペーパーを使用しましょう。

なお、コンクリートブロックに合金の柵を施した塀には、塗装が必要です。

また、ブロック塀にひび割れや欠けがある場合には、補修材でメンテナンスしましょう。

【8】サンルーム

はじめに、窓ガラスやフレームなどの汚れを落とします。

水の浸入を防止するシーリングも状況を見て補修しましょう。

フレームの劣化対策も大切です。

木製フレームは防腐剤、金属製フレームには防サビ剤を塗布しましょう。

また、ドアや窓にサビが発生すると、開閉動作に支障をきたすことがあります。

そのため、適宜潤滑剤を使用したり、部品を交換したりすることが大切です。

【9】テラス

テラス表面の埃や砂汚れをほうきで落とします。

ひび割れ・破損がないか確認し、雨漏りしている場合は早めに修理しましょう。

ここまでメンテナンス方法を解説してきましたが、自分で点検しても劣化や補修の必要な部分は見落とす可能性があります。

また、補修するときにケガをする可能性もあります。

定期的なメンテナンスは、プロに依頼すると安心です。

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【Q&A】外構工事の耐用年数に関するよくある質問

耐用年数がまだ先でも、外構工事を検討すべき場合は?

劣化が目立ち始めたら、外構工事のタイミングです。塀やフェンスのひび割れ、ウッドデッキに塗装の剥がれが見られる時などは外構工事を検討しましょう。

外構工事は減価償却できる?

事業に関する外構工事は、減価償却可能です。ただし、減価償却費の計算に使用できるのは法定耐用年数のみ。メーカーの耐用年数は減価償却には使えないので注意しましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社KURODA一級建築士事務所 坂田理恵子

株式会社KURODA一級建築士事務所

坂田理恵子

一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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