マンションリノベーションでできること
マンションのリノベーションでは、一部分だけ改装を行う場合と、全面的に改装を行う場合とがあります。
費用だけを見た場合、一部分だけ改装を行った方が安く工事を行うことができますが、物件の耐用年数や全体的な仕上がりなどを考えた場合、全面改装の方が老朽化した設備の配管や断熱、防音などをトータルで配慮出来、より住みやすくすることができるでしょう。
しかし、どちらの場合もそれぞれメリットとデメリットがあるため、全面改装が全ての面で部分改装より良いというわけではありません。
それぞれのリノベーション方法の良いところと悪いところを見てみましょう。
部分リノベーションではどんなことができる?
施工:フレッシュハウス
部分リノベーションの一番のメリットは、設備や内装などをピンポイントで変更することができるため、全面改装に比べて比較的安価に良い設備や内装に交換が可能になるということです。
全面改装の場合、どうしても設備以外の面にも費用がかかってしまうため、好みの設備や内装を使おうとすると予算を超えてしまう可能性が高くなります。
部分改装なら、必要の無い部分は工事を行わないため、同額の予算でも設備などに割ける割合が多くなり、品質の良い設備を使いやすくなるでしょう。
ただ、目的とする場所以外はリノベーションを行わない、もしくは小規模な工事だけとなってしまうため、完成から年月が経っている物件などの場合、全体的なデザインのバランスが取れないといった問題も起こります。
また、古い部屋と新しい部屋が混在することになりますので、住宅のメンテナンスの面から見てもバランスが悪くなってしまうのも難点です。
フルリノベーションの利点と欠点
施工:フレッシュハウス
躯体以外の全ての内装や設備を交換するフルリノベーションは自由度の高さが利点です。
そのため、マンションでも注文住宅を購入するのと変わらないぐらい自由に住宅を設計することができるでしょう。
特に間取りの変更については、4LDKの部屋を3LDKに変えたり、逆に部屋数を増やしたりといった工事も問題無く行えますので、立地条件や価格が良くても間取りがちょっと気に入らないという場合におすすめです。
しかし、全面的に内部を改装することになりますので、どうしても費用の面では高額になりがち。
特に内装や設備にこだわって良いものを多く使っていき、中古マンションの物件価格とリフォーム価格を合わせると新築マンションを購入する場合とさほど変わらない金額になってしまうこともあります。
ただ、立地条件の良い場所に新築マンションができることは稀ですし、購入価格も高額となるため、費用を考えると中古物件を購入してリノベーションを行った方が有利となる場合が大半です。
マンションのリノベーション費用の目安
施工:フレッシュハウス
部分リノベーションの場合は設備や工事箇所や工事の内容によって、フルリノベーションの場合は物件の面積や使用する機材によって費用が変わってきます。
そのため、リノベーションに必要な費用は工事ごとにかなり差があり、状況によって同じように工事したとしても価格が大きく変わってしまう可能性も考慮しておかなくてはいけません。
ただ、部分リノベーションの場合は設備によってある程度施工価格が決まっていますし、フルリノベーションでも面積あたりの価格を決めている会社もありますので、基本的な価格については事前に計算しておくこともできます。
部分リノベーションの際に必要な費用の相場
部分リノベーションで多く行われるのが水回り設備の交換です。
水回りは老朽化によって不具合が出やすい部分ですし、使いやすさや快適性などを考えると新しいものの方が良いため、最低限水回りだけは改装するという事例が多くあります。
水回りをリノベーションする場合の費用は、トイレなら便器の交換が約6万円、トイレスペースのリノベーションなら約15万円、和式から洋式への変更が約15万円です。
キッチンの場合は、システムキッチンへの交換が約40万円、キッチン全体の改装なら約80万円が相場となります。
浴室については、ユニットバスを交換するなら約40万円、マンションではあまり見られませんが、ユニットバス以外の浴室をユニットバスに交換する場合は約60万円です。
フルリノベーションの相場
フルリノベーションの場合は、工事の内容や使用する設備によって費用が変わってきますが、基本的な費用については平米あたりで決まることが多いようです。
相場としては1平米あたり約30万円、設備や資材でまだ使えるものを流用する場合は約20万円で工事できることもあります。
また、基本価格に間取りの変更費用も組み込まれていることが多いので、4LDKを3LDKに変える、もしくは逆に部屋数を増やしたいといった希望がある場合にはフルリノベーションを選んだ方が安上がりになる場合もあるでしょう。
フルリノベーションは設計の自由度が高いため、ついつい当初の目的以上に色々な工事を追加してしまいがちです。
あらかじめ見積もりの際には最低限行いたい内容、出来れば改善したい内容などの優先順位を付けてピックアップしておき、採用するかどうかの判断にすると良いでしょう。
費用が高額になりすぎないよう注意しておくことが大切です。
間取りの変更だけを行う場合の費用
施工:フレッシュハウス
いくつかの壁の位置を交換するなどの場合は、どちらかと言えば部分リノベーションに該当する工事ですが、リノベーションの際に間取りの変更だけを行うこともできます。
この場合の費用は、間仕切り壁の増設、撤去なら約20万円、壁と扉を追加する場合は約50万円が相場です。
防音などを考えず、ただ部屋を分割したいという場合はアコーディオンカーテンや引戸、スライディングウォール、家具を部屋に設置するという方法もあります。
アコーディオンカーテンの場合は、カーテンレールの設置及びカーテン本体の価格だけしかかからず、費用の相場は約10万円です。
ただ、既存の部屋同士を繋げたり、区切ったりするだけなら部分リノベーションでも対応できますが、部屋の位置を変更したり、広さを調節したりする場合は部分的な工事で対応することができません。
このような場合はフルリノベーションの方が費用が安くなる可能性もありますので、見積もりの際にどちらが良いか相談してみると良いでしょう。
家事の不便さを解消したり、キッチン、リビングを合わせて対面キッチンにしたいなど、大きく間取りを変更したい場合はプランニングにより金額も変わってきますのでじっくり相談して判断されるとよいでしょう。
マンションのリノベーション費用の相場はこちらの記事でも解説しています
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