
襖を洋風引き戸にするメリットは?費用相場や業者選びのポイントを解説
和室の襖を洋風引き戸にリフォームしたいと考えたとき、費用がどのくらいかかるのか知りたいという人も多いでしょう。引き戸に…

クローゼットを折れ戸から引き戸にリフォームすると、開閉スペースの節約、バリアフリー対応、掃除のしやすさ、静穏性の4つの改善が期待できます。費用相場は9万〜30万円、工期は半日〜2日が目安です。引き戸の4タイプ・選び方・施工手順・DIY可否・FAQまでを解説します。

クローゼットの折れ戸が壊れた、扉が引っかかる、開閉時に手前のスペースを取られる。そんな不満から、引き戸へのリフォームを検討する方が増えています。費用相場は9万〜30万円、工期は半日〜2日が目安となります。
折れ戸から引き戸への切り替えで期待できるのは、開閉スペースの節約、バリアフリー対応、掃除のしやすさ、開閉時の静音性の4つの改善です。
目次
扉が手前に飛び出す、蝶番が壊れやすい、開閉時の音が気になる。このようなクローゼット折れ戸の不満は、引き戸へのリフォームで解消されます。床面のフラット化や掃除の手軽さも期待できるため、住まいの使い勝手が大きく変わります。

引き戸は左右にスライドして開閉するため、クローゼットの手前に扉の可動スペースが必要ありません。
折れ戸は、開いた際に100〜150mm手前へ飛び出します(メーカー・扉サイズにより変動)。開き戸の場合は扉の幅分のスペースを弧を描いて確保する必要があります。引き戸ならその空間が空くため、ベッドやチェスト、姿見などの家具をクローゼットの真正面に配置できます。
ワンルームや子ども部屋など、限られた床面積を有効活用したい部屋ほど、引き戸の恩恵は大きくなります。
上吊り型(吊り戸)は天井側にレールを設け、床にはレールがありません。クローゼットの開口部に段差ができないため、車椅子の通行や高齢者の歩行を妨げにくくなります。
なお、引き戸への扉取り替えは介護保険の住宅改修費の対象工事に含まれていますが、適用には要支援・要介護認定が必要です。認定がない方は、自治体独自の高齢者向け住宅改修補助制度を確認してください。詳しい対象工事は、公益財団法人 長寿科学振興財団「居宅介護住宅改修費」で確認できます。
転倒リスクを抑えたい家庭や、将来のバリアフリー化を見据えたリフォームにも引き戸は適しています。
下レール式の引き戸はレール溝に埃や髪の毛が溜まりがちですが、上吊り型なら床側にレールがありません。掃除機をかける際の引っかかりもなくなり、拭き掃除もスムーズに進みます。
折れ戸は蝶番(ヒンジ)部分に埃が溜まりやすく、定期的な分解清掃が必要でした。引き戸ならレール部分の埃を時々払うだけで開閉性能を維持できます。
引き戸は軽い力でスライドするため、お子さまや高齢の方でも開閉に苦労しません。
最近の引き戸にはソフトクローズ機能(最後にゆっくり閉まるクッション機構)が搭載されたモデルが増えています。勢いよく閉めても扉や指を傷めるリスクが下がり、LIXILのラシッサUDシリーズにはWソフトモーション(両側ソフトクローズ)搭載モデルもあります。深夜や早朝に開閉しても音が気にならず、家族の睡眠を妨げにくくなる点もメリットです。
引き戸はメリットが多い反面、扉の収納スペース・開口幅・レールのメンテナンスといった注意点があります。リフォーム後に後悔しないために、確認しておきましょう。
片引き戸は扉を壁面にスライドさせる構造のため、引き戸を収める壁が引き戸幅分必要です。クローゼットの真横に窓やスイッチ、大型の家具などがある場合、片引き戸の設置は難しくなります(コンセントは移設や干渉回避により対応可能なケースもあります)。
壁スペースが確保できない間取りでは、引き違い戸や引き分け戸を選ぶ必要があります。リフォーム前に間取り図と現地の壁面状況を確認してください。
2枚扉の引き違い戸は、扉同士が重なって開閉するため間口の約1/2しか開きません。大型の衣装ケースや布団、スーツケースなどを一度に出し入れする場面では不便を感じるケースがあります。
連動式3枚引き違い戸なら間口の2/3まで開きますが、それでも全開はできない構造です。「中を一目で見渡したい」「大型収納物を頻繁に出し入れする」場合は、引き分け戸や引き込み戸を検討してください。
下レール式の引き戸はレール溝に埃・髪の毛・小さなゴミが溜まりやすく、定期的な掃除を怠ると開閉が重くなります。
加えて床面にわずかな段差ができるため、小さなお子さまや高齢の方がつまずく原因にもなり得ます。掃除の手間と段差の両方を避けたい場合は、上吊り型(吊り戸)を選べば両方とも解消できます。ただし上吊り型は天井・壁面の強度が必要で、リフォーム時に補強工事を伴うこともあります。
既存の折れ戸枠を活かして引き戸を設置できれば、工事費・工期を抑えられます。代表的な工法がアウトセット型引き戸で、既存枠の外側(部屋側)にレールを取り付ける施工方法です。
ただし次のケースではアウトセットが使えず、既存枠を撤去して引き戸用枠を新設する工事が必要になります。
枠ごと交換になると工事費が3〜5万円、工期も半日〜1日ほど追加でかかります。なお、アウトセット型は既存枠の外側に枠材とレールを被せる構造のため、仕上がり時にクローゼット開口部が室内側へ30〜55mm程度張り出します。張り出し量は製品・枠材の厚みによって異なるため、メーカーのカタログ値を事前に確認してください。ドア開口付近の通行幅や、隣接する壁面の使い方への影響も事前に把握しておきましょう。
クローゼットの引き戸(スライドドア)は、間口の広さ・壁スペースの有無・全開の必要性によって最適なタイプが変わります。費用を抑えたいなら片引き戸や引き違い戸、全開を重視するなら引き込み戸か引き分け戸が候補になります。

片引き戸は、1枚の扉が片側へスライドする最もシンプルな構造です。アウトセット型なら既存枠を活かせるため、リフォームの定番として選ばれています。
半間以下のクローゼットや、隣接する壁面に十分な余裕がある場所に向いています。
引き違い戸は2枚以上の扉が左右にスライドし、扉同士が交互に重なる構造です。多くの住宅で採用されている最もポピュラーな引き戸といえます。
通常の引き違い戸は間口の約1/2しか開きません。一方連動式3枚引き違い戸は、左右どちらかの端の扉を引くと残り2枚が連動して動き、扉2枚分の開口(間口の約2/3)が得られる構造です。詳細はPanasonic 公式FAQを参照してください。壁スペースが取れない半間以上のクローゼットでもフル機能を活かせるタイプです。
引き込み戸は扉が壁の中に引き込まれて見えなくなる構造です。全開時にクローゼットの開口部が完全にフラットになるため、開放感を最大化できます。
新築時や大規模リノベーションのタイミングで採用されることが多いタイプですが、戸建てリフォームで壁解体工事を許容できる場合は十分に選択肢となります。
引き分け戸は中央から左右へ2枚の扉が開く構造で、観音開きの引き戸版にあたります。ウォークインクローゼットや幅広の壁面収納に向いた選択肢です。
タイプが決まったら、間口・素材・レール方式の順に具体的な引き戸を絞り込みます。
間口・壁スペースで選ぶ
| 間口・壁条件 | 適した引き戸タイプ |
|---|---|
| 半間以下+片側に壁あり | 片引き戸 |
| 半間以上+壁スペースなし | 引き違い戸 (連動式3枚引き違い戸が便利) |
| 大型・WIC+両側に壁あり | 引き分け戸 |
| 全開を最優先・壁解体OK | 引き込み戸 |
素材・デザインで選ぶ
部屋のテイストに合わせて素材を選ぶと、リフォーム後の統一感が出ます。
主要メーカーの代表シリーズは、LIXIL・Panasonic・大建工業の3社が中心です。
LIXILの代表シリーズは、ラシッサS/ラシッサDです。バリアフリー対応のラシッサUDには、Wソフトモーション搭載モデルもあります。
Panasonicはベリティス、大建工業はieria(イエリア)機能ドアが代表です。大建工業のieriaは2025年6月発売で、旧「ハピア」の後継シリーズです。スタンダードとセレクトの2グレード体系で、色柄を選びやすく整理されています。
最新の型番・カラー展開は各メーカーの公式サイトで確認してください。
レール方式で選ぶ
小さなお子さまや高齢の方がいるご家庭は、つまずきリスクが少ない上吊り型を優先的に検討してください。
折れ戸から引き戸へのリフォーム(クローゼットのドア交換工事)は、既存折れ戸の撤去・施工方式の判断・レールと本体の取り付け・動作確認とオプション取り付けという4ステップで進みます。工期は、施工内容によって半日〜2日が目安です。

最初に既存の折れ戸を取り外します。
折れ戸は上下の蝶番(ヒンジ)と金具で固定されているため、ドライバーで金具を外して扉本体を撤去します。上下の枠やレールも、引き戸の施工方式に応じて撤去するか活かすかを判断します。
撤去後は壁・床・天井の状態を確認し、補修や補強が必要な箇所を洗い出します。長年使用した折れ戸の場合、扉本体や金具に負荷がかかって枠が歪んでいることもあるため、丁寧な確認が後の工程をスムーズにします。
折れ戸の枠が活かせれば、アウトセット型引き戸として既存枠の外側にレールを取り付ける施工が可能です。工事費・工期ともに最小限に抑えられる方法といえます。
アウトセット可否は、次の4点で判断します。
アウトセットが使えない場合は、既存枠を撤去して引き戸用の新枠を取り付けます。クロスの補修や巾木の調整を伴うため、工事費が1〜2万円、工期が半日〜1日ほど追加されます。
施工方式が決まったら、レールを取り付けます。
床レール式は床面にレールをネジ留めし、水平器でレベルを確認します。上吊り型は天井または壁面の上部にレールを取り付け、扉を吊り下げる構造です。
上吊り型をリフォームで設置する際は、既存天井に下地が入っていないケースがあります。下地センサーで野縁(天井下地の木材)の位置を確認し、野縁への固定または補強材(ランナー)の追加で対応します。下地補強の有無で施工費が1〜5万円変動するため、事前見積もりで上限も含めて明示してもらってください。
レールの水平が出ていないと、開閉時に扉が偏ったり自然に閉まったり開いたりします。レール取り付け後は必ず水平器でレベルを再確認してください。
レール設置後、引き戸本体に金具を取り付けてレールへ装着します。床レール式は戸車(ローラー)を扉下部に取り付けてレールに乗せ、上吊り型はハンガー金具(吊り車)を扉上部に取り付けて天井レールに懸架します。いずれも金具の高さ・位置を微調整して、スムーズな開閉と隙間のない閉まり具合を実現します。
最後に動作確認とオプション取り付けを行います。
すべての取り付けが終わったら、再度動作確認して引っ掛かりがあれば微調整します。
工期の目安
折れ戸から引き戸へのリフォーム費用相場は、本体価格5万〜15万円+施工費3万〜5万円で、合計9万〜30万円が目安です。素材・タイプ・施工方式によって金額は変わります。

| 引き戸のタイプ・素材 | 商品本体価格目安 | 施工費目安 | 合計目安 |
|---|---|---|---|
| アウトセット型片引き戸 (メラミン化粧板) | 5万〜10万円 | 3万〜5万円 | 9万〜15万円 |
| 2枚引き違い戸 (メラミン化粧板) | 5万〜10万円 | 3万〜5万円 | 9万〜15万円 |
| 連動式3枚引き違い戸 (メラミン化粧板) | 7万〜15万円 | 3万〜5万円 | 10万〜20万円 |
| 天然木・無垢材を用いた引き戸 | 7万〜15万円 | 3万〜5万円 | 10万〜20万円 |
| アルミフレーム+樹脂パネル引き戸 | 4万〜10万円 | 3万〜5万円 | 7万〜15万円 |
| 引き込み戸 (壁工事込み) | 10万〜20万円 | 5万〜10万円 | 15万〜30万円 |
間口が3,000mm以上の大型クローゼットや、オーダーサイズが必要な場合は費用がさらに上がります。メーカーのカタログ価格は定価表示のため、リフォーム会社・建材販売店によって実勢価格は異なります。複数社で相見積もりを取って実勢価格を比較してください。
築15年のマンションで、折れ戸からアウトセット型片引き戸へ交換した事例です。既存の壁を壊さず、間口枠もそのまま活用しました。
| 内訳 | 金額 |
|---|---|
| 室内簡易養生費 | 約5,000円/一式 |
| 既存扉の撤去 | 約5,000円/一式 |
| アウトセット型引き戸 (本体・レール・枠) | 約7.3万円/セット |
| 扉・レール・取り付け工賃 | 約1万円 |
| 合計 | 約9.3万円 |
工期は1日で完了し、デッドスペースがなくなって部屋の空間を有効活用できるようになりました。アウトセット型は最も低コスト・短工期で済む選択肢です。
築20年の戸建てで、長年の使用で動きが悪くなった折れ戸を連動式3枚引き違い戸に交換した事例です。
| 内訳 | 金額 |
|---|---|
| 室内簡易養生費 | 約5,000円/一式 |
| 既存扉の撤去 | 約5,000円/一式 |
| 連動式3枚引き違い戸 (本体・レール・枠) | 約16万円/セット |
| 扉・レール・取り付け工賃 | 約2万円/一式 |
| 合計 | 約19万円 |
折れ戸は構造上、扉に負担がかかりやすく、長年の使用で破損する例も少なくありません。引き戸にリフォームしたことで扉への負担が軽減されました。また、連動式3枚引き違い戸の構造で間口の約2/3が開くため、衣類や収納物の出し入れもしやすくなっています。
施工方法・商品選択・見積もりの工夫で、リフォーム費用は抑えられます。
アウトセット型の片引き戸ならDIYでも対応可能ですが、上吊り型・引き込み戸・枠交換を伴う工事は業者依頼が安全です。施工精度が開閉トラブルや扉落下の原因に直結するため、自宅の条件と自分のスキルを照らし合わせて判断してください。

| 比較項目 | DIY | 業者依頼 |
|---|---|---|
| 費用 | 5〜10万円(アウトセット型引き戸本体のみ) | 9万〜30万円(工事費込み) |
| 工期 | 半日〜2日 | 半日〜1日 |
| 仕上がり精度 | 経験・工具次第、開閉トラブルのリスクあり | 安定、メーカー基準で施工 |
| 保証 | なし | 工事保証・メーカー保証あり |
| 主なメリット | 工賃を節約できる | 確実性・安心感が高い |
| 主なデメリット | 不具合時に自分で対応する必要がある | 工賃が上乗せされる |
DIYで節約できる工賃は、3万〜5万円程度です。失敗して扉が落ちたり開閉できなくなると、結局業者に依頼する二度手間となり、本来より高くつくこともあります。
DIYで進める前に、次の4点を確認してください。
メーカーの公式取り付けマニュアルを参照し、規格・寸法・施工条件を満たしていることを確認してから着手してください。
マンションでの可否、賃貸での対応、補助金、後悔事例など、折れ戸から引き戸へのリフォームで挙がりやすい疑問をまとめます。
室内クローゼットは専有部にあたるため、基本的にはリフォーム可能です。事前に管理規約の「専有部工事届出」「リフォーム工事細則」を確認し、工事内容・施工業者・工期を記載した届出を管理組合に提出してください。工事時間帯(平日9時〜17時など)や搬入経路の養生指定があるのが一般的です。住戸間の戸境壁は共用部のため穴あけ・撤去はできませんが、扉交換は専有部工事として通常は可能です。
ウォークインクローゼット(WIC)の折れ戸も引き戸へリフォーム可能です。出入り頻度が高いWICにはつまずきにくい上吊り型、間口が広いWICには中央から両側へ開く引き分け戸、大型衣装ケースを出し入れするなら全開できる引き込み戸が向いています。
クローゼットの扉は貸主の所有物にあたるため、入居者の独断で交換することはできません。まず貸主または管理会社に相談し、貸主負担か入居者負担かを確認のうえ、退去時の原状回復義務を契約書で確認してください。折れ戸の破損やバリアフリー目的の場合は、貸主負担で対応してもらえるケースもあります。
新品同士なら、引き戸の方がやや高額です(メラミン化粧板・間口1,600mm前後の本体価格目安は、折れ戸:3万〜8万円/2枚引き違い戸:5万〜10万円/連動式3枚:7万〜15万円)。ただし、折れ戸は蝶番・金具の交換頻度が高いため、長期トータルでは引き戸の方が安くなるケースもあります。
折れ戸から引き戸へのリフォームは、目的・条件に応じて以下の補助制度の対象になる可能性があります。
補助金は併用可否や申請期限の制限があるため、リフォーム会社や自治体窓口で事前に確認してください。
「使いにくい」「後悔した」と感じやすいのは、次の5パターンです。

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