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マンションのクローゼットはリフォームできる?費用と失敗しない進め方

窓のリフォームに関するアイキャッチ画像。「窓を塞ぐリフォーム」という大きな緑色の文字が中央にあり、上部には「視線・冷気を解決!」、下部には「DIY&費用を抑えるポイント解説」という文字があります。右側には、窓からの冷気や視線に困る男性、快適な窓辺でくつろぐ猫、女性、お金の袋、道具を持つ男性、矢印などのイラストが描かれています。全体的に緑と白を基調とした、明るく分かりやすいデザインです。

マンションのクローゼットリフォームは工事の種類によって費用が大きく変わり、扉の交換なら5万〜20万円、ウォークインクローゼットの新設なら50万〜120万円が目安です。
構造壁の位置確認・管理組合への申請が必要なケースなど、マンション特有の注意点も解説しています。
費用は業者によって差が出やすいため、複数社の見積もりを比較して判断することをおすすめします。

2026年03月18日更新

監修記事

マンションでもクローゼットのリフォームはできます。「構造上の問題で断られるのでは」「管理組合の許可が必要で面倒では」と不安に感じている方は多いですが、多くのケースで工事は可能です。ただし、戸建てとは異なるルールや制約があります。事前に確認しておかないと、計画途中でプランを変更せざるを得ない事態になりかねません。

工事の規模によって費用は大きく異なり、扉の交換なら5万〜20万円、ウォークインクローゼットの新設になると50万〜120万円以上になるケースもあります。

この記事では、マンションでクローゼットリフォームを進める前に確認すべきこと、工事の種類と費用相場、費用が高くなる要因、業者選びのポイントまでまとめて解説します。

工事の種類費用目安工期の目安
扉の交換・変更5万〜20万円1〜2日
棚・ハンガーパイプの
組み替え
3万〜15万円半日〜1日
壁面クローゼットの
新設・後付け
30万〜80万円3〜7日
押入れ→
クローゼット化
15万〜40万円2〜5日
ウォークイン
クローゼット化
50万〜120万円5〜14日
ウォークスルー・
ファミリークローゼット
70万〜200万円要相談
この記事の監修者プロフィール
ハピすむ編集部 ロゴ
株式会社エス・エム・エス
ハピすむ編集部 編集長
リフォーム営業18年。大手リフォーム会社出身のプロ。
数千件の住まいとお客様に出会い、現場を知り尽くした実務経験者。ユーザー様が後悔しないよう、長年の経験に裏打ちされた「正確」で「損をしない」情報発信を徹底しています。

マンションのクローゼットリフォーム前に確認すべきこと

マンションで収納リフォームを検討するとき、まず確認すべきことが4つあります。この確認を省くと、着工前または着工後に計画変更が必要になることがあります。

専有部と共用部の区別

マンションの建物は「専有部」と「共用部」に分かれています。専有部は各住戸の内部で、所有者が自由にリフォームできる範囲です。共用部はマンション全体の所有者で共有する部分で、個人では工事できません。

各箇所の区分とリフォーム可否は次のとおりです。

箇所区分リフォームの可否
クローゼット内部
(棚・パイプ・内装)
専有部
室内の間仕切り壁
(軽量鉄骨・木軸)
専有部
(構造壁を除く)
玄関ドア

バルコニー
共用部不可
コンクリートの躯体壁
(外壁・構造壁)
共用部不可

クローゼットの内部をいじるだけなら基本的に専有部内の工事です。問題が起きやすいのは、クローゼットを拡張したい・場所を移したいなど、壁の撤去や新設を伴うケースです。

構造壁に当たる場合は工事範囲が変わる

マンションの壁には「動かせる壁」と「動かせない壁」があります。動かせない壁とは、建物の構造を支えるコンクリートの躯体壁です。一般的に外周の壁や柱に接した壁がこれに当たります。

マンションの間取り平面図(2LDK)で構造壁と間仕切り壁を色分けして示したイラスト。濃いグレーが構造壁(撤去・加工不可)、薄いグレーが間仕切り壁(撤去・変更可)。クローゼット拡張の対象となる間仕切り壁の位置を矢印で示している。
マンションの壁の種類

構造壁を撤去したり穴を開けたりすることはできません。クローゼットを拡張したい方向にこの壁がある場合、計画しているプランが実現できないことがあります。

確認するには、マンション購入時の設計図(竣工図)を参照します。不動産管理会社やマンションの管理組合に問い合わせれば取り寄せられる場合があります。リフォーム業者に現地調査を依頼した際に確認してもらうのが現実的です。

管理組合への申請が必要なケース

クローゼット内部の棚やハンガーパイプを変えるだけであれば、管理組合への申請は通常不要です。ただし、工事の内容によっては事前申請が必要になるケースがあります。

申請が必要になりやすい工事の例
  • 換気扇の新設(外壁に穴を開ける場合)
  • 間仕切り壁の新設・撤去
  • 床・天井のコンクリートに固定するアンカー工事

管理組合への申請なしに工事を進めると、完成後に原状回復を求められることがあります。工事前に管理規約を確認し、不明な点は管理組合に直接問い合わせるか、施工経験のある業者に確認してもらうのが確実です。

設置場所の湿気・カビリスク(北側設置の注意)

マンションは気密性が高く、クローゼット内部の湿気がこもりやすい構造です。特に北側に面した壁に接するクローゼットは、外壁との温度差で結露が発生しやすく、カビのリスクがあります。

新設・拡張でクローゼットを北側に設置する場合は、以下の対策を検討してください。

  • 扉を設けない「オープン仕様」にして通気性を確保する
  • 換気扇を設置して強制的に空気を循環させる
  • 内壁に調湿素材(珪藻土・調湿クロスなど)を使用する

これらの対策には費用が上乗せされますが、カビが発生してからの補修より早期対策の方がコストを抑えられます。

クローゼットリフォームの種類・費用相場・工期の目安

クローゼットのリフォームは、工事の規模によって費用が大きく異なります。扉の交換からウォークインクローゼット化まで、工事の規模はさまざまです。

扉の交換・変更

既存の扉を別の種類に変える工事です。クローゼット全体を作り直す必要がなく、費用と工期を抑えながら使い勝手を改善できます。

費用目安:5万〜20万円
工期:1〜2日

扉の主な種類とそれぞれの特徴は、以下の通りです。

扉の種類特徴向いているスペース
折れ戸開口が広く取れる
マンションで最も多い
標準的な間口
(60〜90cm/枚)
引き戸
(引き違い戸)
前に出っ張らないため
家具を置きやすい
前面スペースが
狭い場所
開き戸全開できるため
視認性が高い
前面に十分なスペースが
ある場所
鏡扉部屋が広く見える
身支度が楽になる
寝室・洋室
扉なし
(オープン)
出し入れが最もスムーズ
通気性も良い
湿気対策を
優先したい場合

マンションでは開き戸を内開きにすると室内側のスペースが必要になります。スペースに余裕がない場合は引き戸か折れ戸が適しています。

棚・ハンガーパイプの追加・組み替え

クローゼット内部の棚板やハンガーパイプを付け足す・配置を変える工事です。収納物に合わせてスペースを整えられます。

費用目安:3万〜15万円
工期:半日〜1日

既製品の収納ユニット(クローゼットシステム)を使えばコストを抑えられます。壁に固定するタイプは安定性が高い反面、退去時の原状回復費用も考慮が必要です。

壁面クローゼットの新設・後付け

クローゼットがない壁面に収納スペースを新設する工事です。壁を一部解体して奥行きを確保するタイプと、壁の前に収納を増設するタイプがあります。

費用目安:30万〜80万円
工期:3〜7日

奥行きを確保するために構造壁に接した壁は利用できないため、設置できる場所が限られます。間仕切り壁を利用する方向が現実的です。

押入れ→クローゼット化

和室の押入れをクローゼットに転用する工事です。マンションに和室がある場合、この工法で比較的低コストにクローゼットを確保できます。

費用目安:15万〜40万円
工期:2〜5日
主な工事内容

  • ふすまを洋式扉(折れ戸・引き戸)に変更
  • 中段の棚板・仕切り撤去
  • ハンガーパイプの設置
  • 内装(壁・床)の仕上げ

ただし、押入れの奥行きには注意が必要です。800〜900mmが標準で、これはふとんを収納することを前提にした寸法です。衣類のハンガー収納には深すぎます。

奥行き900mmのままハンガーパイプを設置すると、手前に無駄なスペースができるか、服が奥に入り込みすぎて取り出しにくくなります。衣類収納に必要な奥行きは550〜600mm程度です。

押入れをクローゼットとして使う場合の奥行き比較図。左「押入れそのまま使用」は奥行き900mmでハンガーが450mm奥に位置し服が手前に遠い状態。右「奥行き調整後」はハンガー域600mm+奥の小物収納スペース300mmに分けて使いやすく改善した状態。
押入れとクローゼットの奥行き比較

このギャップを解消するには、内部に棚板を設けてパイプの位置を前に出す方法や、手前に仕切りを設けて奥行きを実質的に減らす方法があります。この点を事前に設計に反映させておかないと、完成後に「服が取り出しにくい」という問題が起きます。

実際に、収納するものを明確に決めずにリフォームを進めた結果、完成後に奥行きの使い勝手が悪くなることもあります。「何を、どのように収納したいか」を業者との打ち合わせ前に整理しておくことが、後悔のないリフォームにつながります。

ウォークインクローゼット化(レイアウト・扉の種類)

人が中に入って使えるウォークインクローゼット(WIC)に転換する工事です。既存の居室の一部を使うか、複数の収納スペースを統合する形で設置します。

費用目安:50万〜120万円
工期:5〜14日

レイアウトの4パターン

スペースの形状に合わせてレイアウトを選びます。

タイプ特徴向いているスペース
Ⅰ型
(片側収納)
片側の壁だけを使用
通路幅を広く取れる
横長の細いスペース
Ⅱ型
(両側収納)
両壁面を収納に使う
収納量が最大
ある程度の幅がある
通路型スペース
L型奥の壁と
片側の壁を使用
正方形に近いスペース
コの字型三方を収納に使う
収納量が最多
広さに余裕があるスペース
ウォークインクローゼット4つのレイアウトパターン(Ⅰ型・Ⅱ型・L型・コの字型)を立体図で比較したイラスト。Ⅰ型は通路幅60cm、Ⅱ型は通路幅80cmの目安を表示。
WICレイアウト4パターン

Ⅰ型は通路幅を最低60cm以上確保した上でハンガーパイプを設置します。両側収納のⅡ型は通路幅を80cm以上確保しないと使いにくくなります。

扉の選び方

ウォークインクローゼットの入口扉は、使用頻度と前面スペースに合わせて選びます。

  • 引き戸
    前にスペースが取れない場合に適しています
  • 折れ戸
    開口が大きく、全体が見渡しやすいです
  • 開き戸
    開閉が単純でコストが低い。前面に十分なスペースが必要です
  • 扉なし
    出し入れがしやすく通気性も確保できます

ウォークスルークローゼット・ファミリークローゼット

ウォークスルークローゼットは、出入口が2か所ある通り抜け型の収納です。例えば寝室と廊下の両方からアクセスできるように設計することで、朝の身支度の動線を短縮できます。ただし2か所に扉が必要なため、設置できる場所が限られます。

  • 費用目安:70万〜150万円

ファミリークローゼットは、家族全員の衣類を一か所にまとめる設計です。洗濯→乾燥→収納の動線をコンパクトにまとめられるため、洗面室や脱衣室に隣接した場所に設けるケースが多いです。子どもの成長や家族構成の変化に対応しやすい点も評価されています。

  • 80万〜200万円

いずれも間取りの変更を伴うため、マンションでは構造壁の位置確認と管理組合への申請が必要になる可能性があります。クローゼットの新設や間取り変更を伴うこうした工事は、リフォームというよりリノベーションの領域に入ります。費用・工期ともに大規模になるため、計画段階から専門業者に早めに相談することを勧めます。

クローゼットリフォームの費用が高くなるケース

クローゼットのリフォームは、工事の内容以外にいくつかの要素で費用が跳ね上がることがあります。見積もり段階で把握しておくと、費用感のズレを防げます。

和室の洋室化が必要な場合

和室の押入れをクローゼットにリフォームする際、部屋全体を洋室に変える工事を同時に行う場合があります。畳をフローリングに変え、壁紙を張り替え、天井も整える場合、内装費用だけで30万〜60万円が上乗せになります。

間仕切り壁の撤去・新設を伴う場合

収納スペースを広げるために既存の壁を撤去したり、新しく間仕切りを設けたりする場合、解体・造作費用が加算されます。壁1面の撤去・新設で10万〜30万円が目安です。

換気扇・照明などの設備工事が必要な場合

ウォークインクローゼットに換気扇や照明を設ける場合、電気工事が必要です。外壁に換気口を設ける場合は管理組合への申請も必要になります。設備工事で5万〜20万円の追加が想定されます。

内装・収納設備のグレードによる差

壁のクロスや床材の素材、収納システムのグレードによっても費用は変わります。市販のシステム収納と造作棚では、同じスペースでも仕上がりと費用が大きく異なります。

クローゼットの奥行きは収納するものから決める

クローゼットリフォームで見落とされやすいのが「奥行きの設計」です。完成してから「使いにくい」と気づいても、やり直しには追加費用がかかります。

収納するものによって適切な奥行きは異なります。

収納するもの必要な奥行きの目安
衣類
(ハンガー掛け)
550〜600mm
コート類600〜650mm
ふとん800〜900mm
スーツケース
大型荷物
700mm以上

押入れをそのままクローゼットに転用するケースでは、奥行きが合わないことが多いです。押入れは800〜900mmが標準ですが、衣類収納の場合は550〜600mmで十分です。奥側に棚板を設けて小物収納として活用するか、仕切りで奥行きを調整する設計にすることで使い勝手が上がります。

リフォーム前に確認しておくこと
  1. 何を収納するか(衣類・寝具・スーツケースなど)をリスト化する
  2. 収納量を把握する
  3. 取り出す頻度が高いものを前面に置けるか確認する

とりあえずクローゼットを作るのではなく、何を・どのように収納するかを先に決めて設計を進めることが、完成後の後悔を防ぐ一番の方法です。業者との打ち合わせに収納物のリストを持参すると、より具体的な提案を受けやすくなります。

業者選びで失敗しないためのポイント

クローゼットリフォームは業者によって仕上がりの質・費用・対応力に差があります。特にマンションの工事では、管理組合への対応や構造に関する知識が重要になります。

マンション施工の経験があるか確認する

マンションのリフォームは戸建てとルールが異なります。管理規約の確認・管理組合への申請手続き・躯体壁の見極めなど、マンション特有の対応が必要です。「マンションの施工実績はありますか」と事前に確認し、経験のある業者を選んでください。

複数社の見積もりを比較する

クローゼットリフォームは工事の組み合わせが多く、同じ仕様でも業者によって見積もり金額が大きく変わることがあります。最低でも3社以上から見積もりを取り、金額だけでなく工事の内容・使用する部材・保証の有無も比較してください。

1社だけで判断すると、費用が相場より高い・安すぎて品質に問題があるなどのリスクがあります。

管理組合への対応を依頼できるか確認する

申請書類の作成や管理組合との調整を業者に依頼できるかどうかは、業者によって対応が異なります。自分で対応するのが難しい場合は、最初の打ち合わせ時に「申請対応もお願いできますか」と確認しておきましょう。

打ち合わせの段階で収納の詳細を決める

業者との打ち合わせ前に「収納するもの」「使う人の身長・動作」「開け閉めの頻度」を整理しておくと、設計の精度が上がります。特に奥行き・ハンガーパイプの高さ・棚板の間隔は、後から変更しにくい部分です。曖昧なまま進めると、完成後に使いにくくなります。

よくある質問(FAQ)

Q1. マンションでクローゼットを後付けすることはできますか?

できます。ただし、設置場所が構造壁(コンクリートの躯体壁)に接していない場合に限ります。間仕切り壁を利用する形であれば、壁面クローゼットの新設は多くのマンションで対応可能です。工事前に設計図(竣工図)で構造壁の位置を確認するか、リフォーム業者に現地調査を依頼してください。

Q2. クローゼットリフォームは自分でできますか?

市販の突っ張り棒や可動棚ユニットを使う程度であれば自分でも対応できます。ただし、間仕切り壁の新設・ハンガーパイプの壁固定・扉の取り付けはプロの施工が必要です。DIYで対応できる範囲は限られており、マンションでは管理規約上DIYを制限しているケースもあります。費用を抑えたい場合でも、まず業者に相談して対応可能な範囲を確認するのが確実です。

Q3. 管理組合への申請は必ず必要ですか?

工事の内容によります。クローゼット内部の棚やハンガーパイプの変更だけであれば、申請不要のケースがほとんどです。間仕切り壁の新設・撤去や、換気扇の設置で外壁に穴を開ける工事は申請が必要になるケースが多いため、工事前に管理規約を確認してください。

まとめ

マンションのクローゼットリフォームは、工事の種類・規模・設置場所によって費用が大きく変わります。扉の交換のような小規模工事なら5万〜20万円で完了しますが、ウォークインクローゼットの新設や間取り変更を伴う工事になると100万円を超えるケースもあります。

進める前には、構造壁の位置・管理組合への申請の要否・設置場所の湿気リスクを確認しておくことが重要です。この確認を省くと、着工後にプランを変更せざるを得ない事態になることがあります。

また、奥行きや棚の配置は完成後に変えにくい部分です。「何を・どのように収納したいか」を明確にしてから設計に進むことが、後悔のないリフォームにつながります。

費用は業者によっても差が出やすい工事です。まずは複数社の見積もりを取り寄せ、金額と提案内容を比較した上で判断してください。

リフォーム費用すぐわかる!

この記事の監修者プロフィール

【監修者】ハピすむ編集部 編集長

株式会社エス・エム・エス

ハピすむ編集部 編集長

リフォーム営業18年。大手リフォーム会社出身のプロ。
数千件の住まいとお客様に出会い、現場を知り尽くした実務経験者。 ユーザー様が後悔しないよう、長年の経験に裏打ちされた「正確」で「損をしない」情報発信を徹底しています。

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